たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

青森県上北郡野辺地町 駅そば パクパク (JR野辺地駅 改札内外)

 前の記事でも触れた、令和8年3月下旬の青春18きっぷ旅。旅の2日目、北海道の室蘭からフェリーに乗り、翌日の未明に着いのは、青森港。この日は青森駅から、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、JRの東北本線、北上線、奥羽本線などに乗りつつ、沿線の駅そばを食べる計画を立てていた。
 バスの動きだす時間までフェリーターミナルで時間を潰した後、近くのバス停から路線バスに乗って青森駅へ。そこから、まずは青い森鉄道の野辺地行き普通列車に乗車。その終点の野辺地駅に、今日最初のお目当ての店がある。

 それがこの、「駅そばパクパク」という、およそ駅そばとは思えない屋号の店。界隈では有名な存在で、メディアにも取り上げられることが多い店なのだが、個人的にはこれまで縁がなく、数年前、野辺地駅から分岐するJRの大湊線を乗りに来た時も、残念ながら営業時間外で食べることが出来なかった。
 だが今回は、開店時刻の少し前に着く列車に乗り、野辺地駅まで。店は、駅のホームと待合室の両側にカウンターが有り、待合室のベンチで開店を待っていたところ、それを察した店員が、開店時刻の少し前に「どうぞ」と言ってくれた。
 早速券売機で、この店名物と言われているそばの食券を買って提出。そば・うどん以外にも、カレーライスや週末限定の鳥めしなどご飯もの、更には鶏の唐揚げなど、駅そば・うどんの範疇に収まらない品々も売られていたのだが、今回は次の予定があるので(この時、大変空腹だったのだが、涙を飲んで)我慢した。

【北前駅そば 850円】
北前駅そば 850円

 その名物と言われているのが、この北前駅そば。何でも、野辺地駅のある野辺地町は、北前船の寄港地ということで、かつての「海道」での「食の交流」を、「鉄の道(青い森鉄道)」の駅そばで表現した、というもの。ソバの上には、全て地場産の帆立貝(ベビーホタテ)、牛蒡のかき揚げ、そして「鶏卵」と呼ばれる胡桃と餡をもちで包んだ菓子が載っていたのだが、昨今発生した帆立貝の歴史的不漁を受け、帆立貝の代わりに鰊甘露煮が載るようになったとの由。
 食券提出から、それなりに手間はかけつつもあっという間に完成したが、まずはツユからいってみたところ、一言で言うと、あっさりした上品な味わい。出汁感はあるが、味付けの醤油も強くは主張せず、塩気も控えめに感じられた。
 またソバは、茹で麺だが、モチモチっとした食感が印象的。
 そして牛蒡のかき揚げは、風味がとても豊かで、衣はツユと馴染む。帆立貝の代わりに載っている鰊は、北前船と言うと鰊蕎麦を連想するということもあり、むしろこちらの方が「北前」という名前的には合ってるんじゃなかろうかもちろん味的にも、ツユが上品な中、濃いめの味が良いコントラストになっていた。それと鶏卵は、餡の甘さや胡桃の香ばしさが、ツユの塩気と不思議と合う気がした。

 というわけで、名物を美味しくいただいたのだが、やはり、個人的定番の天玉そばも気になるところだし、先にも少し触れた、駅そばの範疇に収まらない品々も売られているので、ぜひともまた伺い、それらを食してみたいと思った。
 ごちそうさま。

令和8年3月訪問

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