で、まずはスープの、バターから遠い部分からいってみれば、ベースはあっさりと澄んだラーメン屋さんの清湯だと思いますが、そこに強めに効いたニンニク的香りが食欲をそそり、味噌ダレも味噌特有の風味というかエッジが主張しつつ適度に角は落とされ、塩加減も程よく、ゴマは時々歯ではじけてアクセントに。次にバターの溶けた部分を味わえば、そのまろやかさやコク、芳醇な風味が加わって、これが、もう!そこに食べ進むごとに、具のモヤシやキャベツ、挽肉の旨味が加わって、やっぱりみそラーメンの個人的スタンダードはこれだなと、食べるごとに思わせてくれる味わいです。
また麺は、ゆるくウェーブの掛かった中太のものですが、加水率わりと高いんですかね?チュルっとした口当たりに、噛むとシコモチっとした弾力もしっかり有って。こちらのお店のラーメン類全般に使われると思われる、味や風味的にそんなに自己主張の激しくない麺だとは思うのですが、個人的にはこの食感を含め大好きだったりします。
そして具は、丁度良い火の通し加減のお陰で食感の良い先述の野菜類(with ひき肉)に加え、相性の良いコーン、柔らかいメンマ、塩っ気とコリコリした食感が良い感じの引っ掛かりとなる茎わかめと、どれも無駄がないというか、1杯のラーメンを形作るのにしっかり貢献しているというか。
というわけで、今回も美味しくいただいて満足だったのですが、一つ勿体なかったのは、気忙しい中、慌てて食べてしまったこと。なので今度は、心に余裕のある時にお伺いして、ゆっくり味わえればなぁ、と。
ごちそうさまでした。
令和6年1月訪問
]]>【小柱と春菊のミニかき揚げ丼セット(温) 850円 + 生たまご 70円】
食券番号で呼ばれ席に持ち帰る途中、お好みコーナーにて、かけそばに天かすと七味を投入。今回は(関東で言うところの)たぬき+月見で。今回の主役はミニかき揚げ丼だと思いつつも、まずはそばから。
今日のツユは、出汁感そこそこで、一口目は薄め、二口目以降はやや薄めに感じる味加減。このあたり、体調によっても感じ方が変わるし、あとは、わりと多く入れてしまった天かすや、席に着いて早々に投入した生たまごの所為も間違いなくあるかと。
また細めのソバは、前回かけそばでもシャッキリ感を味わえましたが、今回のはちょっと柔目の茹で加減。もっとも、お好みコーナーでちょっと時間掛かってしまったことも影響しているかもしれませんが。で、個人的には、柔らかめの麺も好きなので問題ないものの、こちらのお店のような細いソバは、シャッキリした歯応えが多少でも残っていた方が、より好きかなぁ、と。
ちなみに、ゆで太郎さんで何回かいただいた経験からすると、ツユもソバも、個人的には冷たい方が好みの味加減でブレが少なく感じるのですが、それでも、お値段を考えると十分な味だと思いますがね。(前回のが神ってたのかもしれません。)
そしてミニかき揚げ丼ですが、たっぷりの貝柱に、それぞれ違う歯応えを加えるレンコンとニンジン、そして香りで控えめに主張する春菊という組み合わせのかき揚げは、甘辛いタレを掛けてご飯と合わせても良いですねぇ。
それにしても春菊って、その香りの強さゆえ、蕎麦自体の香りをあまり重要視しない、いわゆる「路麺店」(正直、あまり好きな言葉ではありませんが。)では、天だねとして多く用いられるものの、街なかにある普通のお蕎麦屋さんや、蕎麦そのものに拘った高級店では、殆ど見ない気が。で、このかき揚げですが、前回そばでいただいた時は、もう少し春菊の香りが欲しいと思ったものの、今回改めて味わってみると、このくらいの効かせ方が丁度良いんじゃないかと思うように。
というわけで、お目当ての品を美味しくいただきました。
ごちそうさまです。
令和6年1月訪問
]]> 待つこと暫しで登場したら、まずはスープから。レンゲで掬って口に運べば、これが、もう。出汁は動物系中心でしょうか?(全く以て自信なし)表面には油が殆ど浮いておらず、その所為もあってきわめてあっさりしていますが、その中にも滋味深さがあるというか。歳と共に、こういうスープが殊更美味く感じるようになりました。またスープの透明感を損ねない醤油の効かせ方も絶妙で、でも味付けに物足らなさは皆無。そこに薬味の白ネギが、実に良い仕事をしています。
また麺は、中くらいの太さで、緩いウェーブがかった、やや平べったい形状のもの。表面はツルっと感が強く、噛むともっちりとした弾力もあるという。食べ応えがありつつ、あっさりしたスープとも良く合っていますね。
そして具は、歯を使わなくてもか噛みみ切れる柔らかさのチャーシューは、肉がホロっ、脂がトロっと。味付けはあっさりめで、主張しすぎない感じが、また。メンマのコリコリ感と塩気や、入っていると嬉しいナルトも欠かせませんが、追加した、三陸産(でしたっけ?)ワカメが、やっぱり良いですね。コリっとした歯応えに、香りも良く、フレッシュな感じがたまりません。醤油味のスープともバッチリ合いますね。
というわけで、新年一杯目を美味しくいただいたき、大変満足いたしました。
ごちそうさまです。
令和6年1月訪問
]]> で、まずはスープからいってみれば、こちらのラーメンの半分は優しさで出来ているのではないかという程の、当たりの柔らかい味わい。タレの濃さは最小限で、鶏など動物系メインの旨味が、クリアーながらもしっかりと効いているというか。ちなみに、ラーメンのタレは卓上に置いてあり自由に追加できますが、個人的には少し追加。それによって、味の輪郭がよりハッキリとわかりやすくなります。
また、青竹打ちを謳う麺は、ツルピロっとした口当たりと、ソフトめの食感ながらしつかりコシも感じられ、これが、もう!片面好きの方には物足りないかもしれませんが、個人的にはこういうソフトな中にも口当たりやコシである麺の方が好きだったりします。
そしてワンタンは、麺とは似てるけど違う口当たりツルピロ感の有る皮に、小ぶりですが存在感のある餡が、また。
それとたっぷり載るチャーシューは、バラ、モモ、カブリの3種類。バラは、炙りの入ったプリッとしてるけど柔らかさもある食感で、脂のせいあって結構コッテリした後味。モモは、スモーキーな香りがたまらないミシっとしたてるけど柔らかさもある食感。カブリは、モモと似てるけど、肉自体の味わいが(気のせいかもしれませんが)ちょっとだけ違うような。
あと、メンマやワカメ、ナルト、海苔といった脇役達も、ちゃんと効いています。
というわけで、令和5年最後の一杯。美味しくいただき、満足いたしました。
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
]]> それで今回いただいたのが、こちらのお店では確か初めてとなる、天もりそばを大盛りで。厨房から「上がったよ~」の声が聞こえるとすぐに登場しました。
で、まずはそば猪口、ではなく器にツユを満たし、ワサビをそばの上にちょいと載せ、ツユに少し浸けてズゾゾゾっと啜り込めば、これが、もう。
細めのソバは、このところ短期間で何度かいただきましたが、瑞々しいけど水っぽくなく、何よりもシャッキリした食感がやっぱり良いですね。
また今日のツユは出汁感がビンビン。全体的に濃い目で、若干ですが甘みの効いた味のバランスも好み。
天ぷらは、海老天が2本に、大葉とピーマンといった構成。もちろんどれも揚げたてで衣はサっクサク。タネの火の通り加減もバッチリです。っていうか、こちらのお店の天ぷらは、以前かき揚げもいただいていますが、どれも揚げ方が田舎くさくないというか、とっても上手なんですよね。
というわけで、今回も美味しくいただき、満足でございます。
ごちそうさまでした。
令和5年12月訪問
]]>【豚骨鶏醤油中華そば(お昼の計画的中華そば) 900円 + 煮玉子OPTION 100円】
そんなわけで今回いただくことになったのは、個人的に初めてとなる、豚骨鶏醤油中華そば。見た目的には、きれいに乳化した白湯系のスープに、こちらのお店ではお馴染みの大判レアチャーシューのほか、これまたお馴染みのタマネギ、青ネギの薬味、海苔。追加の煮玉子OPTIONに加え、写真向かって左側に載っているのは揚げネギ様な(エシャロットの可能性も?)香り。右側のオレンジ系の色をしたフレーク様のものは見た目と香りでは不明といった感じです。
で、まずは、薬味類の影響のなさそうな箇所からレンゲでスープ取って啜ってみれば、動物系の素材が合わさったと思われる出汁は、味からもきれいな乳化具合がわかりますね。そして味付けはビシッと濃い目というのが、個人的には嬉しいところ。それとこのスープにもタマネギ等の葱類が合うというか、タマネギ増しでも良かったかもしれません。次に、左側の揚げネギ様のものを馴染ませると、その香ばしさがピッタリフィット。更に、右側のフレーク様のものを馴染ませると、味や風味にちょっと爽やかというか軽快さ且つ複雑さが加わるものの、その正体は不明。でも、混ぜた方が美味しくなるのは間違いないという。
また麺は、こちらのお店でのスタンダードである、細めのストレートタイプ。加水率は低めに感じますが、噛む時のシコシコ感もそれなりにありますね。
それと具は、チャーシューのしっとり感が素晴らしく、海苔も良く合います。加えて煮玉子OPTIONは、トロッとした黄身がたまりません。
こちらは、一緒にいただいた品。頼むのはだいぶ久しぶりですね。
これは登場したらご飯が熱いうちに、上に載ったハート型のおかかバター、青ネギ、チャーシュー?のフレークを混ぜ、しかる後にいただけば、これが、また。ご飯と具、バターが三位一体となって、何とも良い感じの味わいです。
というわけで、もともとお目当ての品とは違うものだったのですが、今回も美味しくいただきました。
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
]]> 入店すると食券の券売機が置いてあり、まず最初は、家系ラーメンとしては無難に、普通のラーメンとライスあたりにしようとボタンに書かれたメニューを見たところ、その構成など、どこかで見覚えがあるような。
そしてカウンター席に座るとその既視感は確信に変わったというか、こちらのお店は、以前、さくら市氏家の「元喜家」で長年店長をされた方が独立して出されたお店だったんですね。目の前に貼ってあった「元喜家」と似た注意書き(いや、親切書きかも)のところに、こちらの店長さんのプロフィールも書いてあったので判ったのですが、その時点で味に間違いが無いことを確信しました。
【並ラーメン 820円 + 味付玉子 100円】
【ライス 130円】
その後安心して待つこと少しで、ライス、そして今回注文したラーメンが登場。
まずは、レンゲを使わずに丼から直接スープを啜れば、うん、この味!コクがあるけどキレもある豚骨のベースに、上質なコッテリ感とまろやかさを加える鶏油、更に醤油ベースの味付けがビシっと決まっていて、これが、もう。ちなみに味の濃さは「普通」でも、個人的には十分な濃さで、油の量「普通」でも物足りなさは皆無です。
そして麺は、家系ならではのやや平べったい中太麺。麺の固さは「普通」でお願いしましたがツルッとした表面のテクスチャ、もっちりとした弾力のある歯応え、更には麺自体の味も良いですね。
また具は、チャーシューやホウレン草、海苔といった家系の王道が並びますが、ペロンと柔らかいチャーシューなど、「元喜家」さんを思わせるところも。それは、やや甘みを感じる味付けやゼリー状の黄身の味付玉子にしても同様ですが、これはこれで一杯のラーメンとして完成しているから、むしろ大きく方向性変えない方が、まとまっているかもしれません。
で、そんなラーメンをいただきつつ、豆板醤少々を混ぜたライスをかっ込めば、これが、また。海苔、チャーシュー、そして味玉も、この時、じつに役に立つんですよね。
というわけで、美味しくいただいて満足だったのですが、券売機のボタンをよく見ると、「元喜家」さんにはなかった、店主さんオリジナルもいくつか。これは是非またお伺いして、それらもいってみたくなりました。
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
]]>【けんちんうどんとミニとろろめしのセット(うどん大盛り) 1,200円】
その品が、いつもランチの際には黒板メニューとなっている、けんちんうどんとミニとろろめしのセット。どの品をいただいても外さないこちらのお店ですが、やっぱり冬場、一度は食べたくなるのが、けんちんうどんなんですよね。
早速ウドンを呑水に取り、ふーふーしてからいただけば、これが、もう!こちらのウドンは、冷たいとモッチリとした密度感のある歯応えという印象ですが、煮込まれて熱くなったそれは、もちっとした歯応えは残しつつも口当たりがフワっと柔らかくなり、個人的にはそれが堪らないというか。更に、けんちん汁の味も適度に染み込んでいるのも良いんです。
またけんちん汁は、具材を炒めた時?に使うゴマ油が程よく香り、そこに白味噌のまろっとした、ですがしっかり目の味付けがとても口に合いますね。更に、豆腐や根菜類、コンニャクといった具の煮込まれた感じも良い感じ。ちなみに、けんちん汁と言いつつ具に肉を入れるお店もありますが、こちらのはちゃんと精進料理的具材(肉っ気のない)のも。ですが、物足りなさは皆無です。
あと、セットのミニとろろ飯も、一口目から美味いしっかり目の味付けが好きですし、添えられた自家製のお新香も良いですね。
というわけで、今回も、どれも美味しくいただいて、大変満足いたしました。
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
]]>【背脂煮干ラーメン 880円 + 味玉 120円 + 温野菜 70円】
席に案内されてからは10分少々でお目当てのラーメンが登場。あ、スープには、こちらのお店の冬の名物だと勝手に思っている、個人的にもこれが入っている方がより好きな、柚子皮が載っていますね!
で、早速スープからいってみれば、毎回同じようなこと書いていますが、香りと旨味だけ上手に抽出した煮干し、丁度良い分量で香りも良い背脂、角が落としてあるまろやかな濃口醤油、そして鮮烈な香りと心地良い辛みの生タマネギの織りなす力強い味わいが、もう。更にそこに、柚子のフレッシュな香りが加わることによって、味が更なる高みに到達している感が。
そして、幅広の平打ち麺も、申し分なし。口当たりはツルっとしてピロんピロんですが、弾力あるコシや歯応えもしっか兼備。更に、スープと馴染んでくる=その旨味を吸うことによって、これが、また。
そして具の、ホロトロッとしたバラチャーシュー、柔らかくて優しい甘みのあるメンマ、相性抜群の海苔といったレギョラー陣に加え、スープの味わいを和らげ、サッパリ感を付与してくれる温野菜や、絶妙に固まった黄身としっかりとした味付けの味玉も、やっぱり良いなぁ、と。
更に、途中から卓上の唐辛子を投入したり、お酢を少量垂らしても相性バッチリ。特にお酢は、味わいがマイルドになって、ついスープを飲み干してしまう諸刃の剣だったりしますけど。(最近、体調的に塩分過剰が気になるもので……。)
というわけで、今回も美味しくいただいて、アタマもオナカも満足いたしました。
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
]]> それで今回は、12月から替わった季節メニュー、小柱と春菊のかき揚げを、温かいそばで。そこに、温泉玉子もプラスして。
混雑していた所為か注文からちょっと経って(それでも10分と掛かっていませんが)番号が呼ばれました。
【小柱と春菊のかき揚げそば(温) 750円 + 温泉玉子 100円】
席に着いたら、まずは久しぶりにこちらのかけそばの味を味わうべく、途中で掛けてきた七味と、席に着いてから投入したネギだけを加えた状態で。
結構熱めのツユは、出汁感十分。個人的に濃い味が好きなので、以前、わりと上品(ちょっと薄め)と感じた味付けは、改めてしっかり味わってみると、丁度良く感じます。(このあたりの感じ方は体調もあるので。)
生麺を短時間で茹であげるソバは、それ故細めですが、出来たてはわりとシャッキリとした食感があり、味、香り共に悪くないですね。
そして小柱と春菊のかき揚げですは、当然揚げたてクリスピーですが、パキっとしたレンコンと、しなっこわい(※1)ニンジンの歯応えが結構主張。春菊感は正直もう少し欲しい気がする(春菊好きなので、その香りはビンビンに欲しいんです。)も、たっぷりの小柱が良い感じ。
というわけで、美味しくいただいたのですが、小柱と春菊のかき揚げは、この品の前の季節メニューをいただいた時のように、天丼でも食べてみたいですね。なのでまた遠からずお伺いしたいと思います。(って、こんな理由書かなくてもまたすぐにお伺いすると思いますが。)
ごちそうさまです。
令和5年12月訪問
※1 しなっこわい
会津と栃木のハーフである私の母方の祖母が使っていた単語で、柔らかい(といってもグニグニ柔らかいのではない)けど噛み切れないような食べ物を表現するときに言っていた。