たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

中京競馬場訪問記 【平成27年3月15日・トリトンステークス(4歳以上1600万円以下)他】 その1

中京競馬場の石碑

 前の記事でも書いたとおり、今回の旅の二日目は、JRAの中京競馬場へ。実は、こちらにお伺いするのは初めてだったりします。


中京競馬場について

 中京競馬場は、愛知県豊明市と一部は名古屋市にある日本中央競馬会(JRA)の競馬場。JRAでは主要4場と呼ばれる中山、東京、京都、阪神以外の競馬場で唯一、高松宮記念およびチャンピオンカップというG1レースが開催されています。

 その開場は、現在JRAの競馬が開催されている競馬場の中では新しく、昭和28年(1953年)のこと。太平洋戦争後に現在のJRAの前身である国営競馬が行われていた際、中京地区にも国営競馬をという働きかけによって、昭和25年(1950年)に設置が決まりました。それでその際、競馬場の所有及び管理をするために名古屋競馬株式会社が設立され、現在も後述するスタンドの一部(ツインハット)を除いて所有権を有し管理運営、また駐車場の運営も行っているのですが、このような形態をとるのはJRAの競馬場10場のうちここだけとなっています。(他は全てJRA直営。)

 それで開場から幾度かの改修を経て、その施設が現在の姿になったのは、平成22年(2010年)の高松宮記念終了後から行われた大規模なリニューアル工事によるもの。(このあたりの経緯については、名古屋競馬株式会社のウェブサイトに詳しいです。)新コース及び新スタンドは平成24年(2012年)から使用が開始されました。

 まずそのコースですが、芝コース、ダートコースとも左回り。芝コースは1周1705.9m~1724.8m(仮柵の位置によりAコースとBコースに)、幅員25~30mで、最後の直線走路は412.5m。また高低差は3.5mなのですが、最後の直線入口付近から始まる2%の坂は中山競馬場(2.24%)に次ぐ急坂となっているのと、第3コーナーから第4コーナーにかけて、走路に3.5%のバンクが付けられています。設定可能な距離は1200m、1300m、1400m、1600m、2000m、2200m、3000mで、1400m、1600m、2200mはポケットからの発走。フルゲートは第2コーナー手前の深いポケットから発走となる1600mが16頭、それ以外は18頭となっています。一方ダートコースは、1周1530m、幅員25m、最後の直線走路は410.7m。高低差は3.4mで、最後の直線入口付近からに設けられた坂は1.4%。設定可能な距離は1200m、1400m、1800m、1900m、2500mで、1400mのスタート地点は芝のポケットからとなります。フルゲートは2500mは14頭、それ以外の距離は16頭となっています。ちなみに改修前は、JRAのローカル競馬場で一般的な、俗に言う平坦小回りコースだったのですが、改修前に駐車場だったところを廃止するなどしてコースを拡張した結果、芝コース、ダートコースとも、1周の長さは東京、京都に次ぐ3番目。最後の直線の長さは東京に次ぐ2番目となっています。しかし障害コースは、旧コースにあった襷コースが廃止され、現在は芝コースに置き障害を設置して実施されており、設定可能な距離は、3000m、3300m(Aコース時のみ)、3330m(Bコース時のみ)、3600m、3900mで、フルゲートは14頭となっています。

 他の施設では、スタンドが改修前からある「ツインハット」(平成6年オープン)に加え、旧メインスタンドを建て替えた「ペガサス」と2つあることや、ペガサススタンド誕生時にスタンドを模した「ペガスター」というマスコットキャラができたこと、また場内の一角には名古屋鉄道(ちなみに、名古屋競馬株式会社の株主にもなっています。)でかつて活躍した「パノラマカー」が展示されていて、車内に入ったり、競馬非開催時は運転台に設置してある警笛のミュージックホーンを鳴らす事も可能なのですが、そのミュージックホーンのメロディーは、中京競馬場で行われている「名鉄杯」のファンファーレにも使われています。

実際に行ってみる

【豊明市内走行中】
豊明市内走行中
 今回は偶然にも、豊明市内にある駐車場に馬運車が停まっているようなホテルに泊まったのですが、そこを午前7時半前に出発。で、から中京競馬場まではすぐでした。

【西第1駐車場入口】
西第1駐車場入口
 午前7時半過ぎ、中京競馬場の西第1駐車場に到着。先月の小倉競馬場にに引き続き、今回も事前に指定席をネット予約していたので席については安心していたのですが、駐車場についてはどんなもんかわからずこのくらいの時間に来てみたところ、この駐車場に関しては、空いてる方が少なかったというか。もっとも、5つある中京競馬場の駐車場の中でここは小さいほうから2番目の規模(160台収容)なので、最も大きい(2728台)東第1駐車場はどんな具合だったか判らないのですが。ちなみに、オフィシャルの駐車場は、全体で4110台収容可能だそうです。

【馬頭観音】
馬頭観音
 中京競馬場は、馬頭観音が競馬場内ではなく場外にあるので、入場前に参拝。ちなみに関係者入口付近にあるのですが、馬頭観音までは通路がパイロンで仕切られていてお参りできるようになっています。と、訪れた時には思っていたのですが、場内パノラマステーション裏手にも馬頭観音堂があったことを後で知りました。

【開場!】
開場!
【入場!】
入場!
 クルマの中で競馬新聞片手に予想に精を出していたら、開場時刻まであっという間にすぎ、定刻の午前9時に入場開始となりました。で、事前に指定席をネット予約している場合もこの時刻に入場となるのですが、個人的は、当日売りの指定席整理券貰った人達と同じ時刻に入場できると嬉しいなぁ、と。まぁ、朝食がてら、いち早く競馬場グルメをいただきたいだけなんですがね。

【お出迎えするターフィーさん】
お出迎えするターフィーさん
 JRAの競馬場ではすっかりお馴染みになったターフィーさんのお出迎えですが、次々入場する人達の流れが速すぎるのと、この日この時間に入場するのがオッサン、オニーサンばかりだったので、スルーされ気味だったのがちょっと可哀想だったというか。

場内の色々

【パノラマステーション】
パノラマステーション
【パノラマカーの車内】
パノラマカーの車内
 現在は全車引退してしまいましたが、かつて名鉄(名古屋鉄道)の代名詞だった7000系『パノラマカー』が展示されているパノラマステーション。前述のとおり車内にも入れるのですが、ほとんど往時のままというのが泣かせます。で、個人的にンは十年ぶりに乗車したとあって、感慨もひとしお。今度中京競馬場に来る時は、ここで一日過ごしちゃっても良いかな、と。

【サイレンススズカ広場】
サイレンススズカ広場
【サイレンススズカ記念モニュメント】
サイレンススズカ記念モニュメント
 平成25年(2013年)に「中京競馬場開設60周年記念 思い出のベストホース大賞」という投票イベントが行われた際、その大賞に選ばれたのが、平成10年(1998年)の金鯱賞をぶっちぎりで勝ったサイレンススズカ。で、それを記念して、ペガサススタンド東側一帯が「サイレンススズカ広場」と命名されました。で、この日はキッチンカーが来ていたり、カップル向けイベントをやっていたりして賑わってましたね。それにしても、こことは直接関係ないんですが、今年やっているJRAのスペシャルCM「夢の第11レース」で、サイレンススズカが出てくるところは、何度見てもだだ泣きしてしまうというか。(でも卑怯すぎるっ!)

【ペガスターさん】
ペガスターさん
 中京競馬場の新スタンドの名前が決まった平成23年(2011年)に誕生したのが、新スタンドをモチーフにした、こちらのペガスターというマスコットキャラ。競馬開催中は場内をお散歩しているようで。で、この時の新スタンド広報大使って、当時AKB48だった篠田麻里子さんと、当時SKE48だった松井玲奈さんだったんですね。

【親子馬像】
親子馬像
 写真撮ったのが夕方だったので色味的に寂しくなっちゃってますが、平成15年に中京馬主協会創立50周年記念寄贈品として設置されたそうで。

パドックとかコースとか

【ツインハット側から見たパドック】
ツインハット側から見たパドック
 中京競馬場のパドックは、ローカル競馬場らしく色々とコンパクトな印象。先の改修の際、リニューアルされたそうで。

【ツインハットから見たコース】
ツインハットから見たコース
 先述のとおり中京競馬場のコースは、芝コース、ダートコースとも、1周の長さは東京、京都に次ぐ3番目、最後の直線の長さは東京に次ぐ2番目と、西日本で屈指の大きさを誇るのですが、それに対してスタンドがコンパクトかつ、第1コーナー寄りに設置されているので、対角線上の第3コーナーがとても遠く感じられます。

【最後の直線入口の旧坂】
最後の直線入口の旧坂
 障害レースの置き障害があるのでちょっと判りづらくなってしまったのですが、外ラチの角度から、最後の直線入口の急坂がわかるかと。

【障害レースの際の置き障害】
障害レースの際の置き障害
 先述のとおり、障害レースの際は芝コースに置き障害(仮設障害)を設置して行われます。それにしても間近で見ていると、飛越の際、馬体が障害に当たる音とかすごいです。

【中京競馬場のゴール板等】
中京競馬場のゴール板等
 今開催最終日がG1高松宮記念なので、芝の方はそれ仕様になっていたゴール板。また、その後方の着順掲示板、ターフビジョンは、JRAの競馬場で一般的なものでした。

スタンドとか

【中京競馬場のスタンド】
中京競馬場のスタンド
 中京競馬場のスタンドは、平成6年(1994年)オープンのツインハット(写真奥)と、平成24年(2012年)オープンのペガサス(写真手前)があるのですが、どちらもかなりコンパクト。まぁ、箱が大きければそれだけ維持費が掛かってしまうので、ローカル競馬場だと仕方ない部分もあるとは思うのですが、G1レースが2つも開催されている競馬場のスタンドとしては小さすぎやしないかと、いらぬ心配をしてしまいます。

【ターフィー神社】
ターフィー神社
 ペガサススタンドの1階にはターフィー神社が。見かけるとつい、参拝というか遊んでしまうんですよね。 

A指定席

 今回、ネット予約で事前に取った指定席が、ツインハット5階のA指定席。っていうか、春先で天候が読めなかったので、全席オープンエアなペガサスのB指定席はもしもの時につらいなと思ったので。

【予約指定席引換引換窓口】
予約指定席引換引換窓口
 それで入場してすぐ、ツインハット1階の予約指定席引換引換窓口へ。

【A指定席】
A指定席
【自席からの眺め】
自席からの眺め
 それで今回予約したのは、スタンド5階最前列の最もペガサス寄りの席。で、A指定席は4階と5階がぶち抜きになっているので、スタンドの真ん中へんになります。で、今回の席ですが、特に強い印象は。個人的には多少馬券が買いづらくてもスタンド最前列席が好きだったりするのですが、A指定席だとそこが事前に予約できなかったのが痛かったです。(B指定席ならあったのですが、前述の理由で…。)っていうか、ネット予約開始時の混雑というか、やっと繋がったと思ったら取りたい席が無いという状態は、ちょっと辛いなぁ、と。


 というわけで、長くなってしまったので、今回はこのあたりで。で、次回は、いただいた競馬場グルメなどについてです。

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