たひお備忘録

惑い迷える40代の、食べ歩き、競馬の旅打ち、城巡りなんかの記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

愛知県名古屋市 喫茶 マウンテン

 喫茶マウンテン。「甘口小倉抹茶スパ」をはじめとする甘口スパシリーズといった個性的すぎるメニューを取りそろえた(ちなみに、一般的なメニューもちゃんとあります。)その筋では超有名な、名古屋にある喫茶店。その名前から、何時の頃からか「霊峰」とも呼ばれ、そこで食すことを「登山」、完食すれば「登頂」、完食できなければ「遭難」などどいう言い方をされるようにもなりました。で、個人的には今から10年以上前、『奇食の館』というウェブサイトによってその存在を知り、いつかお伺いしたいという野望というか希望を持っておりましたが、今回ようやくそれが叶うことに。

 当地では名駅(めいえき)と呼ばれる名古屋駅から、地下鉄を乗り継いで最寄りの八事日赤駅へと向かい、そこから歩く事少々。午前9時の開店時刻より少々早い到着となってしまったのですが、幸い、すぐ近くに公園(滝川公園)があったので、そこにあったベンチに座り、考え事をして時間をつぶす事に。実は、こちらにお伺いする事が決まって以来、何をいただくか悩んでいたというか、この期に及んでまだ決まっていなかったんですよね。なのでスマホを使って、これまで何度も見た喫茶マウンテンの記事が書かれたブログやウェブサイトを見て最後の検討をしている最中、目の前を「これから登山するぞ!」という決意を秘めた(ように見えた)お兄さんが通り、開店時刻が迫っている事を知りました。で、私もいつまでも悩んでいても仕方が無いので、その方の後ろについてお店へ。丁度開店したところだったのですが、そのお兄さんは店舗外観の写真を念入りに撮っていたため、私が先頭でお店に入る事となりました。

【喫茶マウンテン 看板】
喫茶マウンテン 看板
【喫茶マウンテン 店舗外観】
喫茶マウンテン 店舗外観
 入店すると、入口付近のテーブル席を案内され、4人がけ席に1人で。話では聞いていましたが、このテーブル、4人で使うとかなりタイトになりそうですね。で、続けざまに3組入店し、通路を挟んだ隣が件のお兄さん。あとは男女二人連れと、孫を連れたまだ若そうなおばあちゃんが、それぞれ前方と斜め前方に。その後も続々とお客さんはやってきて、中には一家揃って親子3代(4代かも)とおぼしき多人数での入店もありました。そんな中、真っ先に注文となったのですが、悩みに悩んだ結果お願いした品々は以下のとおり。

スパイス合衆国 800円
スパイス合衆国 800円
 最初に言っておきます。「甘口スパじゃなくてすみません。」でも、喫茶マウンテンの記事が書かれたブログやウェブサイトを見ているうち、個人的に一番食べたくなったのがこちらの品だったものですから。で、そのスパイス合衆国。名前からは想像つかないのですが、事前の情報ではカレー味の雑炊というかリゾット的な品とのこと。それで登場して早速、てっぺんの生卵は混ぜずに一口いってみたところ、まずはベースとなっているカレールーが美味しいですね。事前に調べた時、喫茶マウンテンはカレーが美味しいという記事も目にしたのですが、これはスパイス合衆国という名前のとおりスパイシーかつ、コクのある炒めタマネギのような甘さも感じられて絶妙な塩梅かと。ちなみに辛さは激辛ではなくやや辛味は強いいかなぁ、という程度ですが(でもこのあたりは感じ方に個人差が大きいですから)、生卵を崩して混ぜ込めば、若干マイルドに変化します。そんなルーと卵が、お米の一粒一粒をコーティングしているような食感で、リゾット的にも感じる(ただし、お米はアルデンテではありませんが。)という話もわかるのですが、個人的には大阪の老舗、自由軒の名物カレーを連想しました。(ただし、卓上にウスターソースは置いてありませんが。)また、具は入っていないようにも見えましたが、いただいていると鶏肉、あとは煮溶けた溶タマネギのようなのも感じられ。もっとも、味的にはほとんど一体化しているので、食感的に変化がある位の感覚ですが。あと、添えられた紅生姜が良いですね。カレーの定番である福神漬けよりも、サッパリ切れのある感じが、このカレーには実に合っていると思いました。

コーヒーフロート 500円
コーヒーフロート 500円
 こちらは、ネタ的興味もあっていただいたもの。喫茶マウンテンの、アイスクリームがフロートしていないフロートについては事前に写真で見た事があったのですが、実際に目の当たりにすると思わず笑ってしまいますね。ですが、味的にはきわめてまともというか、コーヒーはちゃんと喫茶店のアイスコーヒー(甘味なし)で、バニラアイスはサッパリ系という感じ。ただ、見た目どおり結構食べづらいというか、付いているのは掬うところが小さいスプーン(そのへんはフロートなので)なので、受け皿が付いている意味がよくわかります。あと、注文前に懸念していたジョッキのサイズはビールジョッキよりもだいぶ小さいので、余裕で完食というか完飲が可能でした。

 というわけで今回、登った山の難易度はかなり低いながらも2峰の登頂に成功。長年夢に見た喫茶マウンテンでいただく事ができて感無量だったのですが、まわりを見ると、男女二人連れが注文したヤングスパのボリューミーさがすごかったり、おばあちゃんに連れられたお孫さんが注文したチョコレートパフェは(見ため的に)まともだったり、隣に座った小倉抹茶スパのお兄さんは食べている途中時々虚空を眺めていたりと、そんなところも楽しかったというか。ただ、「やっぱり、甘口スパなどのネタ度が高いメニューの方が良かったかなぁ…。」という気持ちも正直あるので、またいつかお伺いして、遭難覚悟でアタックしてみたいと思います。ごちそうさまでした。

平成29年8月訪問

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