たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

名古屋鉄道完全乗車記 【令和2年1月23~25日】 その13(築港線)

大江駅に停車中の東名古屋港行き普通列車

 13回目となる名古屋鉄道乗車記ですが、今回は旅の2日目の最後に築港線に乗った時のことと、2日目の行程になどについて。



目次

【2日目の乗車区間】
2日目の乗車区間
※クリックで拡大(この絵に限らず当ブログの画像はクリックでだいたい拡大しますので。)

築港線

【太田川駅の駅名標】
太田川駅の駅名標

 河和駅を出てから28分で、列車は太田川駅に到着。次にして今日最後に乗る築港線が分岐する大江駅は特急列車が停車しないので、ここで後続の普通列車か急行列車に乗り換えることに。で、この太田川駅。常滑線と河和線の分岐駅で高架化されているのですが、2階部分が2面4線、3階部分が1面2線という3層(ホームは2層)構造と大変立派。

 その3階で降り、同じ3階で乗り継ぐのが、16時34分発の金山行き普通列車。実は後発の16時40分発の新鵜沼行き急行列車に乗る方が大江駅には早く着くのですが、築港線の運転本数の関係でその先の列車は同じとなるため、だったら普通列車の方が空いてそうだし座席に座れそうだしと。

【太田川駅に入ってくる金山行き普通列車】
太田川駅に入ってくる金山行き普通列車

 そんな皮算用などお構いなしに入ってきたのは、この日良く乗る6500系の4両編成。またクロスシートだったら良いなと思ったのですが、先頭車の6513(ク6513形、昭和61年(1986年)製)に乗り込んだところ、ロングシートに改造(平成7年(1995年)改造)されていてる編成。ちなみに6500系は24編成あるうち、ロングシートなのは確か7編成なんですよね。ですが最前部の座席が空いていたので、有り難く座らせて貰いました。

【太田川駅-新日鉄前駅間】
太田川駅-新日鉄前駅間

 太田川駅の3階から発車した列車は、2階からの線路と合流。その後地上に降りて暫く行くと聚楽園(しゅうらくえん)駅に。ここで6分停車する間に、後続の特急列車と太田川駅から乗っても良かった急行列車にまとめて抜かれます。ちなみに、この聚楽園駅に隣接するのが聚楽園公園で、高さ18mもの聚楽園大仏が鎮座ましましているそうで。そして太田川駅から約20分で、大江駅に到着しました。

 その大江駅から乗るのが、前述のとおりこの日最後の完乗路線となる築港線。名鉄の定めた路線記号は「CH」で、この大江駅を起点で、次の東名古屋港駅が終点という、延長1.5kmのいわゆる「盲腸線」(距離が短い行き止まりの路線)。全線単線です。

 元々は、名古屋港東岸の埋立地開発を目的に愛知電気鉄道(愛電)が建設を計画し、大正13年(1924年)に大江駅-西六号駅(現在の東名古屋港駅)間1.9kmが開業。埋め立て地への企業誘致も成功して、当時の愛電の貨物輸送量の23パーセント、鉄道営業収入の17パーセントを占めたそう。その後も名鉄の中では屈指の貨物輸送量だったそうなのですが、昭和40年(1965年)に会社設立された名古屋臨海鉄道に貨物業務の一部を移管後は貨物輸送量が減り、昭和59年(1984年)に貨物輸送は廃止となりました。ちなみにも名古屋臨海鉄道とは、終点の東名古屋港駅手前で平面交差しており、また築港線との連絡線も整備れています。

 また、路線延長(営業距離)については、当初より東名古屋港駅の貨物取扱所(貨物駅)までの距離を基準に1.9kmとしていましたが、貨物営業の廃止に伴い、平成2年(1990年)に従来より貨物駅の手前(大江駅寄り)に存在した旅客駅までの距離に変更となりましたが、線路自体は一部が残されており、先述の名古屋臨海鉄道へり連絡線と合わせて、名鉄や名古屋市営地下鉄への新製車両搬入などに活用されているようです。。

 それと築港線とは直接関係はないのですが、平成3年(1991年)から平成16年(2004年)までの間、築港線に沿ってHSST(磁気浮上式リニアモーターカーの一種)の実験線が設けられ、その結果、平成17年(2005年)『愛・地球博』の開催に合わせて、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)が開業したそうで。

 大江駅での築港線は、ポツンと離れた専用の5番線ホームに発着。そこに向かう跨線橋の途中に中間改札があります。築港線は1駅しかなく、ここで切符の管理をすれば東名古屋港駅で集札する必要がなくなるためなのですが、その自動改札機に名鉄電車全線2DAYフリーきっぷを投入。丁度東名古屋港駅からの列車が到着したところで、その列車を降りてきた人たちが中間改札口のところで「お疲れ様でした」「お疲れ様でした」というさよならの挨拶を交わしています。

【大江駅(築港線)の駅名標】
大江駅(築港線)の駅名標
【大江駅に停車中の東名古屋港行き普通列車】
大江駅に停車中の東名古屋港行き普通列車

 築港線の列車は、東名古屋港駅付近にある事業所への通勤に特化したダイヤが組まれていて、朝が7~8時台、平日夕方が16~19時台、土曜夕方が16~18時台、日曜夕方に至っては16~17時台しか列車がないという極端なもの。それで今回は、大江駅17時3分発の東名古屋港行き普通列車に乗ることに。

【5062(モ5050形)の車内】
5062(モ5050形)の車内

 その車両は、昨日最後に乗った各務原線の復路と同様の5000系の4両編成。運転席横に、「大江⇔東名古屋港」という昔の列車のような行先標が吊り下げられています。その前から2両目な乗り込んだところ、車番は5062(モ5050形)。昨日の各務原線のところでも書いたように、5000系は1000系「パノラマsuper」の主要機器を流用して作られたのですが、種車の1000系は平成6年(1994年)の製造され、平成21年(2009年)に改造された車両のよう。やがて定刻になり、この車両は私1人を乗せ発車。パッと見、編成全体でも数名という感じで、しかも目についた人は私と同じ目的で乗っている様子です。

【大江駅-東名古屋港駅間にて】
大江駅-東名古屋港駅間にて

 車窓から見える景色は、広い道路に植樹された木、そして大きな事業所という、いかにも臨海工業地帯といった風情。やがて、名古屋臨海鉄道東築線とのたいへん珍しい平面交差を過ぎると、終点の東名古屋港駅に。大江駅からここまで約3分と、あっという間の到着でした。

【東名古屋港駅の駅名標】
東名古屋港駅の駅名標】
【東名古屋港駅と停車中の大江行き普通列車】
東名古屋港駅と停車中の大江行き普通列車

 東名古屋港駅からは列車を1本遅らせても良かったのですが、1本遅らせても乗ってきた列車と同じ編成が来るだけだし、何より旅情に浸れるところでもなさそうだったので、写真だけ撮ってさっさと撤収。折返しの17時9分発の大江行き普通列車の、先程と同じ車両に乗り込みました。

 駅周辺の事業所の終業時刻がどうなっているのかはわかりませんが、発車時刻間際までいかにも仕事帰りといった人々が乗り込んで、車内はギチギチとはいかないまでも、それなりの混雑。そんな中、不要不急で乗っているので肩身が狭いです。程なくして定刻となり、東名古屋港駅を発車した列車は約3分ほどゆらゆらと走って、大江駅へと戻ってきました。

【大江駅に停車中の金山行き普通列車】
大江駅に停車中の金山行き普通列車

 これで今日のよていは大方終わり、あとは名古屋市内の宿へと向かうだけ。大江駅からは、築港線の7乗客の殆どが乗り換えようとしている先発の急行を避け、その待避をしていた17時18分発の金山行き普通列車に乗車。車両は築港線と同じ5000系で、乗り込んだ最後尾の車両の車番は5013(ク5000系)。種車の1000系は平成9年(1997年)の最終増備車のうちの1本で、5000系への改造は平成20年(2008年)という車両です。

 先発の急行列車が入線すると、車内の乗客の殆どが乗換のために降りていったので、大江駅発車時点では車内は、1両あたり10人も乗っていないほど空いています。列車は金山止まりとあってかその後も乗客はあまり増えず、夕方のラッシュ時なのにのんびりとした空気のまま、大江駅から10分とかからずに、終点の金山駅に到着しました。

【金山駅に入ってくる名城線(栄・大曽根方面)普通列車】
金山駅に入ってくる名城線(栄・大曽根方面)普通列車
【栄駅に入ってくる藤が丘行き普通列車】
栄駅に入ってくる藤が丘行き普通列車

 金山駅に到着したあとは、名古屋市営地下鉄の名城線と東山線を乗り継いで、今池というところまで。というのもそこに当地名物「台湾ラーメン」の元祖とされるお店があり、一度行ってみたかったんですよね。

【味仙今池本店の台湾ラーメン(600円+税)】
味仙今池本店の台湾ラーメン(600円+税)
【味仙今池本店の手羽先(450円+税)】
味仙今池本店の手羽先(450円+税)

 そこで、台湾ラーメンの他、当店名物という手羽先をビールと共に。個人的に辛いものはわりと得意だった筈が、かなり美味しいのは美味しいんだけど、辛さが口の中に蓄積してきて途中からかなり苦戦。最後は水を貰って何とか完食という具合に。満足するも、口の中をヒーヒーさせつつ地下鉄で栄駅まで戻り、予約していたホテルにチェックイン。シャワーを浴びてから、近くのコンビニで買ったアルコール度数9パーセントのチューハイを飲みつつ明日の予定の下調べをしていると、いつしか眠りに就いていました。

【総本家えびすや本店のきしめん(800円)】
総本家えびすや本店のきしめん(800円)

 ただ、それだけで終わらなかったのが名古屋の夜。丁度酔いが醒めるのと合わせてか夜中に目が覚めた時、小腹が空いていたというか、気持ち的にまだ名古屋めしが食べ足りない状態だったので、宿から近いお店を探して急遽きしめんをいただくことに。夜中なのに混んでいた店内で、これぞスタンダートといった味わいのきしめんをいただき、今度こそ満足して眠りにつきました。

この日の行程など

行程

名鉄岐阜
 05:53
  |名鉄名古屋本線
  |62
  |特急
 07:28
豊  橋
 07:36
  |名鉄名古屋本線
  |87
  |特急
 07:46
国  府
 07:51
  |名鉄豊川線
  |776
  |普通
 08:02
豊川稲荷
 08:05
  |名鉄豊川線
  |877
  |普通
 08:19
国  府
 08:32
  |名鉄名古屋本線
  |76
  |特急
 08:42
豊  橋
 08:48
  |JR東海道本線
  |2117F
  |特別快速
 09:00
蒲  郡
 09:11
  |名鉄蒲郡線
  |961
  |普通
 09:41
吉良吉田
 09:45
  |名鉄名古屋本線
  |1045
  |急行
 10:23
知  立
 10:31
  |名鉄三河線
  |1084
  |普通
 11:07
碧  南
 11:12
  |名鉄三河線
  |1081
  |普通
 11:43
知  立
 11:50
  |名鉄三河線
  |1167
  |普通
 12:24
猿  投
 12:31
  |名鉄三河線
  |1264
  |普通
 12:38
梅  坪
 12:41
  |名鉄豊田線・名古屋市営地下鉄鶴舞線
  |1235
  |普通
 13:20
上 前 津
 13:27
  |名古屋市営地下鉄名城線
  |LZ1312M
  |普通
 13:30
金  山
 13:45
  |名鉄名古屋本線
  |1343
  |普通
 13:50
名鉄名古屋
 14:11
  |名鉄名古屋本線・常滑線・河和線・知多新線
  |346
  |特急
 15:07
内  海
 15:15
  |名鉄知多新線
  |367
  |特急
 15:33
富  貴
 15:40
  |名鉄河和線
  |1472
  |急行
 15:48
河  和
 15:57
  |名鉄河和線
  |1671
  |特急
 16:25
太 田 川
 16:34
  |名鉄常滑線
  |7557
  |普通
 16:53
大  江
 17:03
  |名鉄築港線
  |4132
  |普通
 17:06
東名古屋港
 17:09
  |名鉄築港線
  |4133
  |普通
 17:12
大  江
 17:18
  |名鉄常滑線・名古屋本線
  |7651
  |普通
 17:27
金  山
 17:35
  |名古屋市営地下鉄名城線
  |RD1704D
  |普通
 17:42
  栄
 17:45
  |名古屋市営地下鉄東山線
  |T1727F
  |普通
 17:51
今  池
 18:29
  |名古屋市営地下鉄東山線
  |F1811T
  |普通
 18:34
  栄

運賃等

名鉄電車全線2DAYフリーきっぷ 4000円
名鉄 ミューチケット 62列車 360円
名鉄 運賃 豊橋-豊川稲荷 410円
JR 運賃 豊橋-蒲郡 330円
名古屋市営地下鉄 運賃 赤池-金山 310円
名古屋市営地下鉄 運賃 金山-栄 210円
(合計 5410円)


3日目につづく

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ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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