たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

名古屋鉄道完全乗車記 【令和2年1月23~25日】 その11(豊田線)

梅坪駅に入ってくる上小田井行き普通列車

 11回目となる名古屋鉄道乗車記ですが、今回は旅の2日目に豊田線に乗った時のことを。ついでに名鉄唯一?となった、駅のホームでの立ち食いそば店についても。



目次

【2日目の乗車区間】
2日目の乗車区間
※クリックで拡大(この絵に限らず当ブログの画像はクリックでだいたい拡大しますので。)

豊田線

【梅坪駅の駅名標】
梅坪駅の駅名標

 梅坪駅には12時38分に到着。この駅で、豊田線に乗り換えます。それでこれから乗る豊田線、名鉄が定めた路線記号は「TT」で、起点の赤池駅と終点の梅坪駅の間15.2km、起点終点駅を含む駅数8駅、全線複線の路線。ただし列車の運行形態としては、ここから1駅隣にある、先程乗ってきた三河線(山線)の豊田市駅を一方の終着・始発駅として、赤池駅で接続する名古屋市営地下鉄鶴舞線に直通し、大部分がその終点で名鉄犬山線との接続駅である上小田井駅と、更に一部の列車は犬山線に乗り入れて最も長いところでは犬山駅とを結んでいます。

 元々は、名古屋市内の八事と挙母町、現在の豊田市を結ぶため鉄道敷設免許を得て、昭和2年(1927年)に設立された新三河鉄道がルーツということになるのですが、昭和7年(1932年)に工事着工認可を得たものの、経営難から本格的着工は出来ず昭和12年(1937年)に鉄道敷設免許を親会社である三河鉄道に譲渡のうえ解散。その三河鉄道も同区間の建設を行わないまま昭和16年(1941年)、名古屋鉄道に合併されました。

 戦後もそのまま放置状態だった当路線なのですが、事態が動いたのは昭和47年(1972年)。同年に開かれた運輸省(現在の国土交通省)都市交通審議会において名古屋市内の地下鉄建設の答申を受け、八事駅と赤池駅の間は名古屋市が免許を無償で譲り受けて(そのかわり名鉄は瀬戸線の東大手駅-栄町駅間の免許を名古屋市から譲渡された。)建設し、名鉄は豊田新線として赤池駅-梅坪駅間を建設することとなりました。また同年、名古屋市営地下鉄と相互直通運転の協定を結んでいます。

 そして翌昭和48年(1973年)に着工され、昭和54年(1979年)に全線開業したのと同時に、前年、八事駅-赤池駅間を開業させていた名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互直通運転を開始。昭和61年(1986年)に路線名称が豊田線と改められ、更に平成5年(1993年)には、地下鉄鶴舞線の上小田井駅開業に伴い、犬山線との相互直通運転が開始されています。

【梅坪駅に入ってくる上小田井行き普通列車】
梅坪駅に入ってくる上小田井行き普通列車

 その豊田線を走るこれから乗る列車は、12時41分発の上小田井行き普通列車。降りたホームの反対側で待っていると入ってきたのは、名古屋市営地下鉄のN3000形という形式の車両。行程に余裕があれば名鉄の車両が来るまで待ちたいところですが、生憎そうもいかない(しかも、日中の運転間隔も15分とそんなに短くないですし。)ので、来た列車に乗車。ちなみにこの豊田線を走る名鉄の車両は100系及び200系という専用の形式で、一般的な名鉄車両の車体長が19mのところ、直通運転する名古屋市営地下と同じ20mとなっているんですよね。

 適当な乗車列に立っていたところ、6両編成の前から2両目に乗り込むことに。N3706という番号から、N3700形の平成28年(2016年)製の車両のようで。で、発車するとすぐ、床下からモーターを制御するインバータ音が聞こえてくるのですが、個人的に今まで聞いたことがないタイプ。更に、この車両にはコンプレッサーも搭載されているようなのですが、その音が更に聞いたことがないというか、お腹を壊した時みたいな音がしたことに少々驚きました。

【黒笹駅-米野木駅間(東名高速架道橋)】
黒笹駅-米野木駅間(東名高速架道橋)
【黒笹駅-米野木駅間(愛知池)】
黒笹駅-米野木駅間(愛知池)

 一方車窓の方ですが、丘陵地帯が結構な割合で宅地開発されているような景色。その名も「尾張丘陵」と言うのですが、そこを所々トンネルや掘割で貫き、また地形に沿ってアップダウンしつつ走って行きます。ただ、線路の引き方が直線的というかカーブが少ないのは、路線の建設か比較的新しいからでしょうか。で、そんな中、東名高速道路を跨いだと思ったら、車窓に大きなため池っぽいものが。調べてみると「愛知池」と言って、この尾張丘陵の岐阜県側を源として100km以上離れた知多半島まで水を運ぶ「愛知用水」の途中に作られた調整池のようですが、私もここの水と同じく、これから知多半島まで向かう予定となっております。

【赤池駅停車中】
赤池駅停車中

 と、このあたりまではロングシートから反対側の窓を通して景色を楽しんでいたのですが、梅坪駅発車時点で7人掛けのシートに半分以下だった乗客は駅ごとに増えて、手持ちのスマートフォンやカメラで写真を撮るのが憚られる状態に。そして梅坪駅を出てから18分で、赤池駅に到着。ここから先は名古屋市営地下鉄に乗り入れるので、2分停車し13時ちょうどに発車する間に、乗務員も交替するようです。更にその後、元々の計画では豊田線の起点駅であった八事駅も乗ったまま過ぎ、13時20分上前津駅で下車。

【上前津駅に入ってくる名古屋港行き普通列車】
上前津駅に入ってくる名古屋港行き普通列車

 上前津駅では名古屋市営地下鉄名城線に乗り換え。この後のある目的のために少々急ぎ足で移動したのですが、さすがに13時22分発の列車には間に合わず、13時27分発の名古屋港行き普通列車に乗車。約3分、2つ先の金山駅で下車し、駅員さんのいる出札口で名鉄電車全線2DAYフリーきっぷを見せ、地下鉄運賃を精算。ちなみに支払い運賃は310円でした。そして地上に出て、昨日の早朝、今回の名鉄完乗を始めた改札口にフリーきっぷを通して入場。急ぎ足で3・4番線ホームへと。

かどや 下りホーム店

 それでなぜ金山駅まで来たかと言えば、このホームには、名鉄ではとても貴重になってしまった(今やここだけ?)、いわゆる「駅そば(うどん)」のお店が残っているからでして。で、どうでもいい話ですが、今日、お昼時にここまで来て昼食とし、この後に特急列車に乗って知多半島へという乗り継ぎは、計画を立てる際、正直かなり苦労したところだったりします。

【かどや下りホーム店】
かどや下りホーム店

 そのホームに降り立ち探すと、名古屋寄りの端の方にお店を発見。入り口には居酒屋でおなじみの縄のれんがかかっているのですが、実はこちらのお店、昼間から飲める立ち食いそば・うどん店としても知られているらしく、この時も、縄のれんを潜ってお店に入ると、平日の午後1時半過にもかかわらず、幾人かの年かさの男性が、黙って酒杯を傾けていました。

 そんな中、ここでも急ぎ足モードは続いていたので、早速昼食のきしめんを注文。最初、鶏天入りのを頼んだらこれから揚げるので少々時間がかかってしまう旨言われたので、逆に「すぐできますよ」と言ってくれた、かき揚げきしめんをお願いしました。それにしても、壁に貼られたお品書きには、きしめん類の他、1つ100円のおでんや、かき揚げにめんつゆを掛けた「天つま(150円)」などのつまみ類に、酒類各種、更にはリーズナブル(生ビール以外は500円以下!)な酒とつまみのセットという大変魅力的な品があり、余裕のない行程を組んだ自分が恨めしくなったというか。

【かどや下りホーム店のかき揚げきしめん(600円)】
かどや下りホーム店のかき揚げきしめん(600円)

 それで店員さんの言葉どおり、注文から素早い調理で出てきたきしめん。早速丼に口を付けると、汁の味付けは、名古屋らしく濃口醤油が効いてるけど東京ほどじゃないという感じで、特に凝った感じはしないけど万人向けの味付け。またきしめんは、冷凍ものだけどピロピロ感とシコシコ感が悪くなく。そしてかき揚げは、保温器に入っていたため温かく、天種はタマネギ、グリーンピースに加え、沢山の海老が香ばしくて良いですね。このかき揚げなら、前述の天つまも食べてみたくなりました。

【金山駅に入ってくる弥富行き普通列車】
金山駅に入ってくる弥富行き普通列車

 というわけで、急いで食べたのがもったいなくも満足して退店。一番早くやって来た、13時45分発の弥富行き普通列車で名鉄名古屋駅へと。入ってきた4両編成の車両形式は、この旅2度めとなる3500系。乗車した前から2両目の3号車、3674(モ3650形)は、平成8年(1996年)に製造された車両のようです。


つづく

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