前の記事に続く福山競馬場訪問記なのですが、今回はスタンドについて。

　ちなみにというか、前エントリに書こうとしてて忘れてしまった福山競馬場の概要について簡単に。所在地は、広島県福山市千代田町一丁目1-1で、施設の所有は福山市。他の地方競馬場と同じく戦後の復興予算の確保を目的に昭和24年9月18日に開設され、当初は福山市の他広島県や呉市も主催して競馬が行われていたのですが、昭和43年から福山市の単独開催となり、現在は全国的にも珍しい市営競馬（他に市単独で開催しているのは帯広のみだったかと。）となっています。またコースは、現存する日本の競馬場では最も小回りとなる1周1,000mの、右回り平坦ダートコース。あと、福山競馬場といえば日本で最後までアングロアラブ種の競走馬のみでレースが行われていたことで有名なのですが、平成17年のサラブレッドの再導入と共にコースが改修され、3、4角の半径が緩やかにされたそうです。

スタンド

　福山競馬場の収容人員は21,479人となっているのですが、観客が入るスタンドは、大きく2つ（現在使われていないものも含めると3つ？）に別れていて、今回は前述のとおり、主に4角付近のスタンド4階にある『ウイニングルームクレスト』で観戦しました。ちなみに、この4角付近のスタンド。かつては2、3階に無料の屋内観戦席『どきどきルーム』というのがあったのですが、現在は閉鎖されています。また、1階の屋外部分の観戦席も、ロープが張られ立入禁止となっていました。
【4角付近のスタンド（ゴール板方向から）】

【4角付近のスタンド（4角方向から）】

【2、3階部分閉鎖のお知らせ】

　ウイニングルームクレストへは、総合案内所脇の入り口から入り、エレベーターで直接4階へ。降りて右側に受付の職員さんが居て、そこで先程購入した特別席券を渡すと、競馬場に入る時にコインゲートに入れた100円相当額が戻ってきました。（よく見たら特別席券に競馬場の入場券が付いていました。）で、そのウイニングルームクレストですが、まず良かったところは、高いところにあるので場内をほぼ一望できるところ。また、席にはモニターがあり、オッズの確認に重宝します。あとは、クロークはあるし、ソフトドリンクは無料（コカコーラ系のカップ自販機が置いてあり、無料でボタンが押せます。）だし、更には、前述のエレベーターの存在。地方競馬の特別観覧席って、3階とかにあるけどエレベーターが無く、パドックとかコースとか売店に行くのに難渋することが多いんですよね。次に、ちょっと残念だったのは、スタンドの位置の関係でゴール板付近は直接見づらいのは仕方ないのですが、折角モニターがあっても中継映像はカメラアングルのお陰で着順の確認がしづらいのと、午後になると西日が正面に来て眩しいやら暑いやら。（もっとも、これらについてはここだけの残念な点ではないですが。）ですが総じて、これまで個人的に行った事のある地方競馬の特別観覧席の中ではかなり綺麗な方だったし、値段なりの満足感はあったというか。ちなみに、この日（重賞開催の土曜日）のウイニングルームクレストは、ほぼ満席という盛況ぶりでした。
【ウイニングルームクレスト入り口】

【ウイニングルームクレスト内部】

【ウイニングルームクレスト内の喫茶コーナー】

【今回座った席からの眺め】

　それから、現在メイン？で使われている直線前のスタンドですが、こちらの2階にも特別観覧席の『わくわくルーム』があります。それにしても、スタンド2階が特別観覧席というのは珍しい気がするのですが。で、このスタンド。これが中々に味があるというか。増築を繰り返したおかげかどうかは判りませんが、2階から上はちょっとした迷宮というか、各投票所の位置関係が一度や二度うろついただけでは把握できなかったです。ですが、屋内の投票所にしても、屋外の観戦席や投票所にしても、何ていうか『昭和』の香りが漂い、個人的には好きな雰囲気というか。
【直線前のスタンド（ゴール板方向から）】
【直線前のスタンド（4角方向から）】

【わくわくルーム入り口】

【1階の第1投票所】

【2階ホースショップ（尾道ラーメン）近く】

【閉鎖された歩道橋からスタンド2階への入場口】

【3階の第3投票所】

【第3投票所の屋外観覧席】

【3階の第5投票所】

　あと、ゴール板前には、一般の観客は入れない？スタンドがあって、外から見ると、以前は特別観覧席として使われていたであろう2人がけの席などが見えたのですが。
【閉鎖された？ゴール板前のスタンド】

　と、また写真が多くなってしまい、今回はスタンドの紹介だけで終わってしまったのですが、訪問記の最後となる次回は、コースや（いただいた）競馬場グルメをご紹介できれば、と思います。