たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

島根県出雲市 奥出雲そば処 一福 出雲縁結び空港店

 3泊4日の山陽・山陰乗り鉄旅も、あとは出雲縁結び空港から飛行機で羽田へと飛んで帰るだけとなりました。

 それでこの少しばかし前のこと。旅行の計画を立てた時に見つけて楽しみにしていた松江市内の蕎麦屋さんに、炎天下、大汗かきつつ歩いて向かったものの、売り切れ早仕舞だったのか「本日休業」の札が。周りには替わりにいただけるようなお店はなかったので、仕方なく駅までまた歩いて戻り、予定よりも早めの空港連絡バスに乗ったということがありました。
 ただ、まだ個人的に蕎麦欲は収まっておらず、しからば最後に空港で1杯いただこうと、先程大汗書いた服をトイレで着替えてからお伺いしたのが3階にあるこちらのお店。予定では、松江市内のお店でそばを2種類いただこうと予定していたのですが、この後のことも考えて、当地で食べたかったそばのうち、まだ未食だった1種類のみ、こちらでいただくことにしました。

【釜揚げ 820円】
釜揚げ 820円

 それがこの、釜揚げ。これは当地独特の蕎麦の食べ方で、釜揚げうどんのように茹でたお湯、というか蕎麦湯ごと丼で供されるのですが、一般的な釜揚げうどんと違うのは、その丼にツユと薬味を直接投入していただくそうです。
 ですがまずは、当地らしく黒くて太めのソバを1本、箸で取って啜ってみたところ、茹でっぱなしなのでモチっとした、どこか蕎麦がきを思わせるような食感。またソバ自体、蕎麦粉の存在感があるタイプというか、蕎麦の実自体の味がよく分かるかのようです。
 次に、ツユを器に投入してからいってみたところ、ツユ自体は割子そばのように濃口醤油と甘みが効いた味付けもの。それが蕎麦湯で伸ばされるというか、当たり前っちゃ当たり前ですが、蕎麦湯飲みつつソバをいただく感覚になりますね。
 ですが、薬味と共にそばをいただくと、これがまた面白いというか、かけそばとも、割子そばとも違う、素朴で力強い味わいに。こういう食べ方も良いな、思わせられます。

 というわけで、新たな蕎麦の食べ方を知ると同時に美味しくいただいたのですが、日本三大蕎麦処のひとつとも言われる出雲の蕎麦を、もっと食べ歩いてみたくなりました。なのでまた当地を訪れる機会が生きているうちにあることを祈りつつ、使用機材の到着遅れで遅延した飛行機(今回の旅、予定通りいったのは3日目だけでした……。)で帰途につきました。
 ごちそうさまです。

令和4年8月訪問

島根県出雲市 出雲の国麺家 JR出雲市駅店 (JR出雲市駅 改札外)

 旅の4日目。いよいよ最終日となった今回の乗り鉄旅ですが、この日は、朝イチに岡山駅から出雲市行きの特急列車に乗車。昨日、岡山から日本海側の鳥取に抜け、ルートは違えどもまた岡山に戻り、そして今日、岡山から再び日本海側の出雲市に抜けるというのは、乗り鉄ならではの阿呆らしい行程であるとの自覚はありますが、それはともかくとして、以前来たときとは全く変わった出雲市駅の改札口を出たとこにあったのがこちらのお店。
 お店自体は、ここと出雲大社近くと出雲空港に3店舗出してることや、一般的ないわゆる駅そばのお店と違うことなどは事前に調べていて、ここで食べる予定は当初なかったのですが、ここでJRから当地のローカル私鉄である一畑電車に乗り換える際に時間があったのと、ここで食べとかなきゃ下手するとこの日、空港に行くまで食べ損なうという虫の知らせがあったので、お店に入ることに。

 午前10時過ぎという中半端な時間帯だったものの、店内には大きなキャリーバッグを持った旅行者然とした人や、このご時世にもかかわらずアジア系の外国の方などが。
 注文は店員さんに告げる方式で、お店のイチオシは、スサノオラーメンと名付けられた味噌ラーメンと、割子そば、そして当地のトビウオで作った野焼きという竹輪をセットにした、その名も「神話セット」という品。ですが、時間があるといってもそれほど余裕がなかったことと、ホテルでいただいた朝食がまだお腹に残っていたので、お品書きに「手打ち」と書かれたノーマルな割子そば(3枚)をいただくことに。

【出雲手打ち割子そば 880円】
出雲手打ち割子そば 880円

 注文から、ソバを茹でる時間くらいちゃんとかかって登場したその割子そば。それで割子そば自体、個人的にいただくのは20数年ぶりだったりするのですが、まずは味見を兼ねて、色が黒くて幅が広めのソバだけを1本、何も付けずにいただいてみると、甘皮ごとひいたというソバは香りがあって穀物的甘みもあり、つなぎの効いたツルッとした口当たりとプリサクっとした噛み応えが。
 次に、ツユだけを少量、一番上の割子にかけてソバを啜れば、当地の割子そばでは一般的という甘みの効いた味付けが絡みます。ちなみに、醤油は濃口がメインでしょうか?醤油自体の旨味も感じられますね。
 あとは、薬味を適宜ソバの上に載せて一番上の段をいただき、終わったら残ったツユを2段目にかけ適宜薬味とツユを追加していただき、終わったら同様に3段目もいただくのですが、先述のとおり割り子ソバをいただくのは20数年ぶりだけど、その時と同様に、薬味の使い方には結構悩みました。

 それでも最後まで美味しくいただいて、満足。っていうか、こだわりのある方には申しわけないけれど、お値段と立地を考えると、正直もう、割子そばはこれで良いんじないかと思ってしまったりして。でもこのあと、もう1軒いただく予定があるので、そことの比較も楽しみでごさいます。(と、この時は思いました。)
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

鳥取県鳥取市 砂丘そば (JR鳥取駅 改札外)

 旅の3日め。岡山でうどんをいただいた後も順調に乗り継ぎをこなし、瀬戸内海側から一気に日本海側に出て12時53分に鳥取駅着。ここで、次に乗る列車まで1時間以上あるので、この旅程を立てた時、ここでちょっと遅い昼食にしようと思っていました。
 で、鳥取駅の周辺には、以前当地に来た時に立ち寄って印象の良いお店もあったのですが、今回は乗り鉄メインということで、鳥取駅に来たらからには外せないと個人的に思っている砂丘そばへ。いわゆる、駅そばなんですがね。

 しかし、20数年ぶりに鳥取駅に来てみると、やはりここもホームの立ち食い店は既になく(平成24年に閉店したらしいです)、現在は改札外の、駅1階、駅ビル「シャミネ」の反対側にひっそりと、という感じでお店が。もっとも、私に先んじて入口に置いてある券売機で食券を買う人や、店内に入るとお昼のピークは過ぎていたものの先客があり、店員さんも多数いて活気がありました。

【天ぷらそば 700円 + 玉子 80円】
天ぷらそば 700円 + 玉子 80円

 それで今回いただいたのが、天ぷらそばに玉子追加で。っていうか、かき揚げの天玉そばがいただきたかったのですが、食券買う時、何故か焦って間違、お店のお姉さんから提供された時に、それが気が付いた次第。
 気を取り直してツユからいってみたところ、まず感じるのは出汁の優しさ。しっかりとした出汁感はありつつも、風味などグイグイガツンと主張しないところが逆に良いなぁ、と。それに合わせるかのような、塩気などが過度に主張しない優しい味付けもいいですね。
 また色が黒い太めのソバは、茹で麺でしょうか。食感は歯触りプリっと、噛むともちっと系。
 海老天は、小振りなのが2本。衣には、まだ揚げたてのカリっと感が残っていて、中のエビはプリッと。そして忘れちゃならないのが、当地で作られているアゴ(飛魚)竹輪のスライス。こちらのお店のかけそばに相当する「砂丘そば」にも入っており、その野趣のある魚が濃い味わいが、何とも。これが入っているだけで、「砂丘そばで食べたなぁ」という気になります。

【炙り鯖さば寿司 240円】
炙り鯖さば寿司 240円

 こちらは、一緒にいただいた品。食券を買う時に気が付かず、店内で店員のお姉さんに現金渡して追加注文しました。
 で、ネタのシメサバは軽く炙った感じで、その香ばしさはあまりありませんが、シャリには大葉とゴマが忍ばせてあり、それがアクセントにもなってこれがなかなかでした。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、今回は久しぶりだったせいか気合が入りすぎて空回りした感も。なのでまたお伺いして、今度は落ち着いていただきたいです。(それまで、是非ともお店が残っていてください!)
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

岡山県岡山市 めん処 吉備 (JR岡山駅 改札内コンコース)

 今回の乗り鉄旅も後半戦に入った3日目。この日は、朝6時過ぎからスタート。
 前日とは打って変わって順調に乗り継ぎ、お目当ての路線を2つ乗ってから、予定通り9時52分に岡山駅へと到着。ここで乗り換え時間が26分あるので、その間に朝食をと思い、コンコース内にあるこちらのお店へ。以前は岡山駅でも、在来線ホームの立ち食いができたのですが、いまやそのお店は無くなってしまったんですね。

 それでこちらのめん処吉備さんですが、実は14年前に一度お伺いしているんですよね。その時は、かき揚げの載ったうどんをいただいたので、今回は券売機で肉うどんと生卵、そして調子が良かったのでいなりの食券も購入。店員のお姉さんの素早い調理で出来たうどん他一式を手に席に座り、いざ。

【肉うどん 570円 + 生たまご 70円】
肉うどん 570円 + 生たまご 70円

 で、まずは肉うどんですが、ツユからいただくと、出汁感たっぷりで、味付けもいい塩梅。以前いただいた時も思いましたが、薄口醤油主体の西日本的味わいですね。それでパっと見、大量の牛肉が載っているので、味がそれに負けると思いきや、影響を受けつつもいい感じの味加減に収まっています。
 またウドンは、茹で麺か冷凍か不明ですが、若干ツルシコ食感を強化しているでしょうか。
 そして具は、先述のとおり甘辛く煮た牛肉がボリューミー。ただ、それほど濃い味付けではないので、これまた先述のとおりツユに影響を与えつつも馴染む感はありますが。それとネギがたっぷりなのも嬉しいところ。生卵も良く合います。

【いなり 150円】
いなり 150円

 いなりはひと手間加えられているというか、シャリに白ゴマが混ぜられており、それがアクセントに。肉うどんと一緒だと(お揚げさんが)甘い+(牛肉が)甘い味になってしつこいかなとも思ったのですが、全くそんなことはなかったです。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、それに加えて印象的だったのが、店員のお姉さん。とても気持ち良い接客をされていたように感じました。ほんと、ちょっとしたことで印象が大きく変わるというか、うどんの味も更に美味しく感じました。
 ごちそうさまです。

令和4年8月訪問

山口県宇部市 うどんそば まるよし

 旅の2日目。この日、山口県と広島県は朝から強い雷雨が降り、乗る予定だったJRの宇部線や山陽本線が運転見合わせに。はじめは朝に来た宇部駅に再び戻り運転再開を待ってはいましたが、午前9時半過ぎたったでしょうか、山陽本線の運転再開が午後1時以降なるとの情報が入ったのと、このまま宇部駅で3時間以上待つなら、宇部新川駅から出ている宇部市営バスで新山口駅まで抜けてしまった方が先に進めると思い、この区間だけ動いていた宇部線で、今朝から3度目となる宇部新川駅まで。
 その時点では、実は宇部市営バスが定刻通り動いているか確証は持てなかったものの、宇部新川駅から出て、駅前ロータリーにある宇部市薄バスの乗り場に向かったところ、帝国で走っていることがわかりました。
 で、この時、朝の7時頃に前の記事であげたうどんを1杯食べただけだったので、わりと空腹。しかも、旅程が滅茶苦茶になって今後いつ食べられるかも不明。加えて、お目当てのバスの発車まで30分ほど時間があり、更には、駅前ロータリーに面したところに、昨日見つけてできれば食べたかったけど夜と早朝はやっていなくて食べられなかったうどん・そば屋さんがあるとくれば、もう、いくしかないでしょう!

 それがこの、まるよしさん。
 お店に入ると、午前10時過ぎという中途半端な時間とあってか、先客はなし。注文は口頭で告げる方式で、その前に、お店の壁に貼られたお品書きの短冊を一瞥。その中で、「名物」と書かれた肉わかめうどん・そばと迷った結果、店名を冠したまるよしうどん・そばをうどんで注文しました。
 すると、お店のお姉さんから、天ぷらかかきあげか、生卵が温泉卵が訊かれたので、かき揚げと温泉卵でお願いすると、お姉さんの手慣れた調理であっという間に登場です。

【まるよしうどん 750円】
まるよしうどん 750円

 それでまずはツユからいってみたところ、出汁感はそこそこあり、味付けもしっかり目。甘みと塩気のバランスも万人向けという感じでしょうか。そこに、真夏にもかかわらず、柚子の香りがしてちょっとびっくり。よく見たら皮が一片忍ばせてありましたが、この時期らしい、まだ青っぽい爽やかな香りで、これは嬉しいサプライズですね。
 またウドンは、今朝も宇部駅でいただいた、「宇部丸うどん」。朝、宇部駅で見かけた幟旗に書かれた製麺所の木札が店内に置いてあったのでもしやと思っていたところ、ひと口啜れば、細くて丸みのある、プリっとした歯応えはあるけど優しい食感のウドンが、そうそうこれこれ、と。この宇部丸うどん、すっかりお気に入りとなりました。
 そして具は、店名を冠する=フラッグシップということで、かき揚げ、温泉卵、甘辛く煮た牛肉、油揚げ(キツネ)、ワカメ、トロロ昆布、カマボコと豪華!ちなみにかき揚げではなく天ぷらだと、市販品(惣菜売り場ではなく麺売り場にあるような)が載るようですが、かき揚げは自家製っぽく小振りながらチクワがたっぷり入っていて良い感じ。それにしても、このあたりはチクワをよく食べるんですかね。

 というわけで、美味しくいただいて、具のバラエティーにも満足させていただきました。帰り際、お店の方に「またいらしてください」と言われましたが、ほんと、ここならまた来たいですね。
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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