たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

栃木県那須烏山市 山あげそば【閉店】

 9月初めの週末。レース観戦のため、栃木県ちょい北部にある自宅から茂木町にあるツインリンクもてぎ改めモビリティリゾートもてぎへ家人と向かう途中、その日の朝食にと立ち寄ったのが、ちょっと前にバイクでお伺いしたことらのお店。そのちょっと後、お店の9月末での閉店を知り、それまでには再訪したいと思っていたところでした。

 お店には、土曜日の開店からまだあまり時間が経っていない頃に到着しましたが、既に先客が数組。とりあえず券売機で食券を買い、お店の方に提出した処、後客も数組と、結構賑わっている様子。
 店員さんはお一人なので、調理だ両替だと大変そうでしたが、程なくして食券を提出した品々が完成。奥のテーブル席が空いていたので、そこでいただきました。

【たぬきそば 390円 + 生卵 60円】
たぬきそば 390円 + 生卵 60円

 それでまずは、私がいただいた品その1である、たぬきそば生卵入り。
 写真は、出来上がりからちょっとだけ時間が経ってしまったのでツユでふやけたこともありますが、大盤振る舞いした天かすが嬉しいですね。
 で、まずは、こちらのお店のウリである生そばをひと啜り。細めですがちゃんと歯ごたえがあり、蕎麦の香りも良い感じ。
 次にツユをひと啜りすれば、天かす由来のコクとコッテリ感がこれまた良い感じ。ベースのツユは、出汁感控えめの、いかにも万人向けという味わいのものですが、その味がグレードアップ。そこに生卵が加われば、もう、無敵ですね。

【カレーライス 540円】
カレーライス 540円

 こちらは、私がいただいた品その2。明らかに食べ過ぎですが、こちらカレーは手作りだと聞き、是非ともいただきたくなったからでして。(それでもって、せっかくだからそばも食べたいですし。)
 で、ルーの色が黄色っぽく、パっと見でトロミが強いため、それだけで懐かしい感じがしますが、実際にいただいてみても期待は裏切られないというか、もったりとした口当たりのルーは辛さ抑えめですが、ちゃんと「ライスカレー食ってるぞ」感がありますね。また、肉が豚肉というのも、このあたりの懐かしいカレーみがあり、ルーの量もたっぷりでライスが足らなくなる程というのが嬉しいです。
 あと、ワカメスープ(っていうか、そばツユにワカメをたっぷり入れたもの?)が付くところも良いですね。

【きつねそば 410円】
きつねそば 410円

 こちらは、家人がいただいた品。
 で、家人も、「美味しい」と言いつつ完食。味見させたカレーライスも気に入ったようでした。

 というわけで今回も、どの品も美味しくいただいたのですが、返す返すも、9月末での閉店というのが残念。閉店が決まったからといってマメに通うというのはどうかと思いますが、閉店までに、あと一度くらいはお伺いして、その記憶をしっかりと舌に刻みたいと思います。
 ごちそうさまでした。

令和4年9月訪問

静岡県浜松市 自笑亭 浜松駅構内そば・うどん店 (JR浜松駅 改札内)

 前の記事であげたように、8月下旬のとある金曜日、青春18きっぷを使った日帰り旅をしてきたのですが、浜松駅で乗り換えの際、ちょっと早い夕食として立ち寄ったのが、改札内、中2階のコンコースにあるこちらのお店。なかなかに珍しい屋号ですが、元々は安政年間創業の料理屋・仕出し屋で、また長らくの間、浜松駅の駅弁販売と立ち食いそば・うどん店の営業をなされています。

 高架駅であるJR浜松駅の在来線ホームから階下のコンコースに降り、新幹線の乗換口に向かったところにそのお店はあり、新幹線の改札内からもお店に入れる模様。
 注文は食券制で、店外に券売機が置かれていましたが、夕方ということもあってか、肉そばなど一部✕マークが点灯。もっとも、今回はこちらで(多分。少なくとも写真が残っている2007年以降では)初めていただくため、個人的定番のアレをいくべく、食券を2枚購入。
 入店してカウンターに取り付き、店員さんに手渡すと、元気な声で品名がコールされました。

【天ぷらそば 430円 + 生卵 60円】
天ぷらそば 430円 + 生卵 60円

 それから程なくして登場した、天ぷらそば+生卵。パっと見、濃口醤油が効いてるっぽい色の黒いツユに、薬味が青ネギという組み合わせは、ものすごく静岡みがあるというか。
 で、まずはそのツユからいってみると、温度が結構高めでびっくり。そしてその温度で立ち上ってくる、ちょっと引っかかりのあるというか、言い方悪いですがお上品ではない節っぽい香りが、逆に手作り感というか、既成品じゃない風味に感じます。また味付けは、見た目どおり濃口醤油が効き、甘み控えめで個人的には好みですね。
 また、四角い断面の黒っぽいソバは、多分茹で麺だと思いますが、太めでモチっとした食べ応え。個人的に茹で麺好きということもあってこれはアリですね。
 それと具のかき揚げは、タネがタマネギとニンジン、そして青ネギも見えますが、衣がかなり多めのモチモチっとした食感。ツユには馴染まないというか、柔らかいけど殆ど溶けません。あと、口に入れると小海老っぽい風味を感じた様な気がして断面を探したものの見当たらず。ツユの魚風味をそれと勘違いしたんですかね。(最近、味覚や嗅覚がお馬鹿になってしまい困ってます。)

 というわけで、なかなかに特徴的な一杯でしたが、個人的には美味しくいただきました。ただ、次に乗る列車の席取りが気になって、熱いの我慢して、更には温度を下げるため序盤から卵を割ってしまったのは勿体なかったなぁ、と。今後、鉄道で浜松に来ることがあるかはわかりませんが、もしその機会があったなら、今度はゆっくりいただきたいと思います。
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

東京都新宿区 そばいち 新宿 (JR新宿駅 南改札内)

 (令和4年)8月下旬のとある金曜日。使い切る予定だった青春18きっぷが、諸々の事情によって1日分余ってしまい、その消費も兼ねてこの日は休みを取って日帰り旅に。栃木県を出発して以降、通過予定の都県を順に並べると、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、茨城県と、まぁ、訳のわからない行程となるのですが、計画の際、その度の最初の食事ポイントとして選んだのが新宿駅。南改札内に元々はNREがオープンさせたけど合併によりJR東日本フーズを経て今はJR東日本クロスステーションという会社の経営となった「そばいち」という、いわゆる駅そばのお店があると知った(とこの時は思い込んでいた)ので。

 宇都宮駅から東北本線(宇都宮線)上りの初電かつ始発列車に乗って、赤羽駅から赤羽線(埼京線)で新宿駅まで。駅でこれから使うきっぷなどを用意してからお店に向かうと、時刻は午前6時30分と、まさしく今開店したところですが、既に私の前で、お店の外に置かれた券売機で食券を買っている人が何人も。その人たちに続いて食券を買い、入り口のところでお店の方に渡すと、ほぼ待たずに登場。店内はテーブル席と立ち食いのカウンターがあったものの、既にテーブル席は誰かしら座っている状態だったので、立ち食いのカウンター席でいざ。

【かき揚げ天玉そば 570円】

 それで今回は、お店にお伺いするのはかき揚げ天玉そば 570円 初めてだった(とこの時は思い込んでいた)ので、個人的定番にしてお店を知るための一品、天玉そばを。
 まずはツユからいってみたところ、出汁感ビンビンというわけではなくさりとて全くないというわけではなく、色的には濃口所有の効いた味付けも味覚と味の濃さ2つの意味で若干な甘めかな、と。もっとも、これは個人的好み(関東圏のこの手のお店はとにかく醤油臭くてしょっぱいものが好き)を加味しているからで、一般的には全く問題ないというか、とても万人向けな味付けだと思います。
 またソバは細めで、茹で麺のモニっとした食感とは違う、シャッキリ感というか粉的ソリッド感のある生そばっぽい歯触り。蕎麦の実の香りも感じられます。
 それと具のかき揚げは、イマドキの面積よりも厚みにボリュームを持たせたタイプで、外側はカリっとしたクリスプ感があり、ツユとの馴染みが良いもの。タネは玉ネギ、ニンジンの他色味として青菜など。

【いなり寿司140円】
いなり寿司140円

 こちらは、一緒にいただいた品。
 食券を出した途端、お店の方が窓口的ところの脇に積まれたこれを1つ取ってトレーに置いたときは正直びっくりしましたこちらのそばいちと同じくJR東日本クロスステーションがやっている駅ナカのコンビニ、ニューデイズで売られているものでしょうか。(と思ってニューデイズのウェブサイトを見ても製品情報には無かったけど、過去には似たような品があったっぽいです。)
 味的にも、イマドキのこういう品ですから、コンビニ飯に慣れていれば普通にいただけるというか、むしろ悪くないとは思います。けど、個人的には……。(まぁ、新宿駅の駅そばで情緒を求めるなって話なんですがね。)

 というわけで、美味しくいただき、ブログの記事は「美味しいけどエッジは効いていない。だからこそこういう場所では良いのかなぁ。」なんて調子で書こうと思っていたところ、書く時に念のため当ブログの過去記事を検索したら、令和2年(JR東日本フーズ時代)にここでかき揚げ天玉そばをいただいていて、けっこう好意的な感想書いてるじゃないですか!たった2年前のことを覚えていないのもどうかと思うんですが、まぁ、歳のせい、ですかね。
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

島根県出雲市 奥出雲そば処 一福 出雲縁結び空港店

 3泊4日の山陽・山陰乗り鉄旅も、あとは出雲縁結び空港から飛行機で羽田へと飛んで帰るだけとなりました。

 それでこの少しばかし前のこと。旅行の計画を立てた時に見つけて楽しみにしていた松江市内の蕎麦屋さんに、炎天下、大汗かきつつ歩いて向かったものの、売り切れ早仕舞だったのか「本日休業」の札が。周りには替わりにいただけるようなお店はなかったので、仕方なく駅までまた歩いて戻り、予定よりも早めの空港連絡バスに乗ったということがありました。
 ただ、まだ個人的に蕎麦欲は収まっておらず、しからば最後に空港で1杯いただこうと、先程大汗書いた服をトイレで着替えてからお伺いしたのが3階にあるこちらのお店。予定では、松江市内のお店でそばを2種類いただこうと予定していたのですが、この後のことも考えて、当地で食べたかったそばのうち、まだ未食だった1種類のみ、こちらでいただくことにしました。

【釜揚げ 820円】
釜揚げ 820円

 それがこの、釜揚げ。これは当地独特の蕎麦の食べ方で、釜揚げうどんのように茹でたお湯、というか蕎麦湯ごと丼で供されるのですが、一般的な釜揚げうどんと違うのは、その丼にツユと薬味を直接投入していただくそうです。
 ですがまずは、当地らしく黒くて太めのソバを1本、箸で取って啜ってみたところ、茹でっぱなしなのでモチっとした、どこか蕎麦がきを思わせるような食感。またソバ自体、蕎麦粉の存在感があるタイプというか、蕎麦の実自体の味がよく分かるかのようです。
 次に、ツユを器に投入してからいってみたところ、ツユ自体は割子そばのように濃口醤油と甘みが効いた味付けもの。それが蕎麦湯で伸ばされるというか、当たり前っちゃ当たり前ですが、蕎麦湯飲みつつソバをいただく感覚になりますね。
 ですが、薬味と共にそばをいただくと、これがまた面白いというか、かけそばとも、割子そばとも違う、素朴で力強い味わいに。こういう食べ方も良いな、思わせられます。

 というわけで、新たな蕎麦の食べ方を知ると同時に美味しくいただいたのですが、日本三大蕎麦処のひとつとも言われる出雲の蕎麦を、もっと食べ歩いてみたくなりました。なのでまた当地を訪れる機会が生きているうちにあることを祈りつつ、使用機材の到着遅れで遅延した飛行機(今回の旅、予定通りいったのは3日目だけでした……。)で帰途につきました。
 ごちそうさまです。

令和4年8月訪問

島根県出雲市 出雲の国麺家 JR出雲市駅店 (JR出雲市駅 改札外)

 旅の4日目。いよいよ最終日となった今回の乗り鉄旅ですが、この日は、朝イチに岡山駅から出雲市行きの特急列車に乗車。昨日、岡山から日本海側の鳥取に抜け、ルートは違えどもまた岡山に戻り、そして今日、岡山から再び日本海側の出雲市に抜けるというのは、乗り鉄ならではの阿呆らしい行程であるとの自覚はありますが、それはともかくとして、以前来たときとは全く変わった出雲市駅の改札口を出たとこにあったのがこちらのお店。
 お店自体は、ここと出雲大社近くと出雲空港に3店舗出してることや、一般的ないわゆる駅そばのお店と違うことなどは事前に調べていて、ここで食べる予定は当初なかったのですが、ここでJRから当地のローカル私鉄である一畑電車に乗り換える際に時間があったのと、ここで食べとかなきゃ下手するとこの日、空港に行くまで食べ損なうという虫の知らせがあったので、お店に入ることに。

 午前10時過ぎという中半端な時間帯だったものの、店内には大きなキャリーバッグを持った旅行者然とした人や、このご時世にもかかわらずアジア系の外国の方などが。
 注文は店員さんに告げる方式で、お店のイチオシは、スサノオラーメンと名付けられた味噌ラーメンと、割子そば、そして当地のトビウオで作った野焼きという竹輪をセットにした、その名も「神話セット」という品。ですが、時間があるといってもそれほど余裕がなかったことと、ホテルでいただいた朝食がまだお腹に残っていたので、お品書きに「手打ち」と書かれたノーマルな割子そば(3枚)をいただくことに。

【出雲手打ち割子そば 880円】
出雲手打ち割子そば 880円

 注文から、ソバを茹でる時間くらいちゃんとかかって登場したその割子そば。それで割子そば自体、個人的にいただくのは20数年ぶりだったりするのですが、まずは味見を兼ねて、色が黒くて幅が広めのソバだけを1本、何も付けずにいただいてみると、甘皮ごとひいたというソバは香りがあって穀物的甘みもあり、つなぎの効いたツルッとした口当たりとプリサクっとした噛み応えが。
 次に、ツユだけを少量、一番上の割子にかけてソバを啜れば、当地の割子そばでは一般的という甘みの効いた味付けが絡みます。ちなみに、醤油は濃口がメインでしょうか?醤油自体の旨味も感じられますね。
 あとは、薬味を適宜ソバの上に載せて一番上の段をいただき、終わったら残ったツユを2段目にかけ適宜薬味とツユを追加していただき、終わったら同様に3段目もいただくのですが、先述のとおり割り子ソバをいただくのは20数年ぶりだけど、その時と同様に、薬味の使い方には結構悩みました。

 それでも最後まで美味しくいただいて、満足。っていうか、こだわりのある方には申しわけないけれど、お値段と立地を考えると、正直もう、割子そばはこれで良いんじないかと思ってしまったりして。でもこのあと、もう1軒いただく予定があるので、そことの比較も楽しみでごさいます。(と、この時は思いました。)
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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