とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
昔はちょっと大きな駅ならホームなり待合室なりに早朝から開店する立ち食いそば・うどんのお店、いわゆる駅そば店があったのですが、誠に残念なことに、特に地方部では、ここ暫く前から加速度的にそういったお店が無くなってしまっているんですよね。
ですが逆に、駅ビルがあるような大きな駅だと、厳密には駅そばとは違うかもしれませんが、近年出来た駅ビルの中に、それまで駅そば店を運営していた業者さんや、全く別の業者さんが、そば・うどん店を営業されていることも。
今回、旅の途中に立ち寄った長岡駅もそのひとつで、駅ビルであるCoCoLo長岡の1階フードコートに、しかも、駅ビルというかフードコートの営業時間は午前10時からにもかかわらず、午前7時半から開店するそば・うどん店があるそうで。
で、知ったからにはお伺いしてみたくなり、午前8時頃、長岡駅に到着後、そのお店へ。先述のように駅ビルは閉まっているためコンコースからではお店に行けず、一度駅の外に出てから、改めて1階外側のフードコート入口からお店へと入ります。
その店内は、(当たり前ですが)まさしくフードコートの一角で、注文は券売機で食券を買うスタイル。そのボタンを見たところ、メニューがかなり豊富で、天ぷらだけでもえび天、いか天、かき揚げがあり、他にも肉、きつね、たぬき、月見、山菜、とろろ、コロッケといった定番から、辛葱、辛肉玉なんて品も。それに冷やしやラーメン、カレーやかき揚げ丼、セットメニューまで加わって、もう、どれをいただいてよいのやら。
でもこんな時こそ、個人的定番の品だと思い、天玉そばの食券を購入。笑顔が素敵な店員のお兄さんにそれを手渡し、待つこと少々で登場しました。
それでその天玉そば。
まずはツユからいってみたところ、出汁感はそこそこなれど、濃口醤油が効き、更には甘みが結構あるタイプ。そこだけみると万人向けという感じですが、少々振りかけられた青海苔の香りが個性を主張します。青海苔自体、七味にも入っているので、そばとの相性は良いのですが、こういうふうにツユというか丼表面に直接振りかけられているのは、はじめての体験です。
またソバは、乱切りタイプで、湯がき時間からすると冷凍麺でしょうか。ですが蕎麦の香りも感じられ、食感は比較的自然で、悪くないですね。
またかき揚げは、タマネギに(桜海老ではなく芝海老的な)海老の小片という組み合わせ。ツユには溶けませんが、馴染みは良い方です。
そこにワカメと、小振りながらも、途中から崩そうと箸でつまむも一発では破れなかったくらい新鮮な生玉子が。
というわけで、美味しくいただきましたが、こういったかたちでも、駅にそば・うどん店が残っていることが、とても有難く思います。
ごちそうさまでした。
令和5年1月訪問
令和5年の成人の日がらみの3連休。残った青春18きっぷと夜行バスを組み合わせて、新潟から長野、さらに山梨あたりを乗り鉄しつつ回ってこようと思い、初日の夜から旅立つことに。
それで今回は、東京駅八重洲口の地下に最近(昨年9月)出来た、バスターミナル東京八重洲を利用することになったのですが、バスに乗る前に、寝酒を軽く引っ掛け、お腹を落ち着けようと思って、事前にネットで隣接するヤエチカやバスターミナルのある東京ミッドタウン八重洲を探すも、なかなかこれというお店が……。
そんな時に見つけたのが、こちらのお店。まだ松の内だったためか短縮営業しているお店も多いなか営業中だったし、おでんは好物だし、加えて締めのメニューもあるようだし、更にはうまい具合に(店員さん確認したら)席もカウンターで1人なら空いていたしで、早速お伺いし、まずはおでんを幾つか摘むことに。
【お通し 253円】
【大根 264円】
【玉子 220円】
【青竹蛸つみれ 506円】
【群馬泉 715円】
で、こちらのおでんですが、特徴的なのが、出汁が2種類ある、ということ。そのうちの1つが、濃厚な旨味が特徴のあご出汁で、それで煮込まれているタネからいただいたのが、この3品。
まずド定番の大根は、当然ながら芯までしっかりと味が染み、更に食感も柔らかいものの大根の良い意味での繊維感もあって、言うこと無い、申し分ないお味。おぼろ昆布も良いアクセントになっています。
次にこれまた定番の玉子は、かなりの煮しまり具合で。
そして、青竹蛸つみれは、お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品で、注文を受けてから出汁に入れ仕上げるそう。(確かに、注文からすぐには出てきませんでした。)それでこれは、フワホロっと柔らかい食感と、名前だけじゃない爽やかな青竹の風味が印象的ですね。またもともと旨味が強い蛸という食材がメインだからか、タネ自体の味もしっかりしていて、そこにあご出汁もたっぷり含んでいるものだから、これが、もう。鰹節で香りと旨味が更に追加され、散らした小ネギの風味も合ってますね。
それと、これらと共にいただいたのが、群馬県太田市の地酒である群馬泉の山廃本醸造。サッパリ感がありつつも日本酒的しっかりした味わいもあるというか、めっちゃくちゃ個性的という訳ではないけど、安心していただけました。
こちらは、2種類ある出汁のもう1つ、鶏だしを使用した品で、蛸つみれ同様お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品。注文の際、「少々お時間がかかります」とのことで、少々経ってからの登場となったのですが、鶏の水炊きを思わせる白濁した出汁の中には、良く煮込まれて骨が外れかかった鶏もも肉が。
早速箸を入れると、見た目通りのホロホロ具合。ここまで煮込まれていると、正直なところ鶏肉自体の味は抜け気味になっているものの、付属のスプーンでたっぷり掛けられた出汁と共にいただけば問題なし。ちなみに、出汁は白濁しているためまろ味が強く出てて、鶏の油と思われるものが浮いているためコッテリ感もありますが、味付け自体はあっさりめ。そこに小ねぎのあしらいが効いてますね。
それと一緒にいただくのは、日本酒から角ハイボールにチェンジ。炭酸のシュワシュワ感が、濃厚な鶏の味をスッキリと流してくれます。
そうこうしているうちにラストオーダーとなったので、締めの鶏そばを注文。これまた、お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品です。で、名前や見た目からもわかるように、ソバを鶏だしでてただくような一品で、薬味として柚子胡椒が付いてきました。
早速ツユからいってみると、今まで味わっていた骨付鶏と同じ鶏だしなので、改めての感慨はないのですが、まろやかな鶏だしはソバとの相性も悪くない感じ。
そのソバは、生の打ち立てではないと思いますが、歯応えは結構しっかり目で、蕎麦の香りも適度。量的には、締めの一杯ということで、かなり少なめですが、そのくらいがちょうどいいですね。
そこに、刻み海苔とゴマ、小ネギが味と香りのアクセントを加え、具として先述の骨付鶏のようなホロホロの鶏肉も入っていました。
というわけで、どれも美味しくいただきました。ごちそうさまです。
令和5年1月訪問
令和5年の12月も、早いものでもう30日に。(ほんと、歳と共に速くなるよなぁ。)明日の大晦日は自宅で年越しそばを啜るものの、その前に今日はお店での年越しそばを啜っとこうということで、家人と共に昨年も、というか令和に入ってから12月30日の恒例となっている、矢板市の更科さんへ。
それでいただくのは、昨年と同様の大もりそば。早速、ソバをツユに適宜浸して啜ってみると、これが、もう!
更科(店名じゃなくソバの種類)らしい色白のソバは、ソリッドでシャッキリとした歯応えが良いですね。また味の方も、更科らしい上品さというか、穏やかな甘みと、これまた穏やかながら蕎麦香もちゃんと感じられます。あと、個人的には、こちらのソバの特徴は長さにあるというか、とにかく激ロングなので、手繰るのにちょっとコツがいるけど楽しいですね。
またツユは、わりとフレッシュ感のあるカエシと、ソバが生きる香り抑えめだけど旨味は十分な出汁が合わさって、これも。以前の熟成感のある味わいも好きだったのですが、これはこれで悪くないですね。
こちらは、一緒にいただいた品。前回いただいたのは昨年の晦日だと思い込んでいたのですが、このブログの過去ログ見ると、一昨年の晦日でした。(昨年はもりそばカツ丼にしたんでしたっけ。)
ちなみにタネは、海老が2本に、ナス、筏様のシシトウ、蒲鉾、海苔。揚げ具合はもちろん申し分なく、ポキっとクリスピーな食感が良いですね。
こちらは、家人がいただいた品です。
というわけで、今年もそばと天ぷらを美味しくいただき、満足した年の瀬でござます。
ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
前の記事で上げた高崎駅から、吾妻線の終点、大前行きの列車に乗り。その大前駅から折返しの列車で引き返すこと暫し。列車はお昼前に、長野原駅草津口駅へと到着しました。
それで今回は、ここで別の列車に乗り換えるために途中下車。その乗り換え時間を利用して、駅に隣接するこちらの施設で、昼食をいただいてしまおうかと。
施設内は特産品や土産物を売るスペースと飲食スペースに分けられ、地元業者が調整した弁当も売られていたため、それにも一瞬惹かれました(程なくして売り切れになってました。)が、せっかく飲食コーナーがあるので、券売機で食券を購入。ちなみにメニューは、そば、うどんが各種とラーメン、カレーラライス、そして牛丼などがありました。
そんな中から今回は、和牛カレーうどんをチョイス。食券を渡してからちょっと待っての呼び出しとなりましたが、見たところ、かけうどんにカレールーを掛けたタイプで、カレーうどんには珍しいワカメが添えてありました。
で、まずはカレールーの表面だけちょっと味見したところ、辛さはさほど強くないものの、結構スパイシーで、和牛の主張はさほど感じません。次に、ツユとカレーを適度に混ぜてつついってみたところ、市販のツユと市販のカレールーが合わさったような味わいで、これは間違いない組み合わせじゃないでしょうか。
またうどんは、湯がき時間や、ツルツルシコシコが過剰な食感から冷凍物と思われますが、これも間違いはないですね。
そして具は、カレールーの中に大きめの牛肉が数切れ入っていましたが、ポロポロというかモロモロと繊維質を感じる食感から、ルーと一緒にレトルトパウチに入っているものを想像してしまいましたが、間違っていたら申し訳ない。あとワカメは、カレーに入ると風味的に結構主張しますね。
こちらは、一緒にいただいた品。券売機では売り切れになったいましたが、売店のレジのとこころにあったので、現金で購入しました。
で、これが素朴な味わいで良かったというか。モチモチしたもち米と一緒に蒸してある黄色いツブツブは、キビでしょうか?味付けは薄っすら甘くて、ゴマ塩?がアクセントになっています。
というわけで、ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
クリスマスのこの日。一昨日に続いて青春18きっぷを使い、今回は群馬県と神奈川県を経由して東京都へと向かう予定。と、そんな行程はどうでもいいのですが、この日の朝食は、列車を乗り換える高崎駅でと相成りました。
高崎駅には、コンコースにも駅そばのお店があるのですが、今や貴重な存在となったホームの立喰スタンドが健在。だったらそこでいただくしかないでしょうということで。
ちなみに、以前は店名がはっきりせず、運営も地元の駅弁業者たかべん、後にNREたかべんと変わりましたが、現在は(NREから改組した)JR東日本クロスステーションとなって、ウェブサイトにも「駅そば 第5売店」と表記されています。(以前は確か「5号売店」と呼ぶ人もいたような。)
それで今回は、舞茸天そばに生玉子をプラス。口頭で注文すると、店員の女性が素早い調理であっという間に完成です。
で、まずは醤油で黒々としたツユから口を付けたところ、出汁感よりも醤油っ気と塩気が感じられる、駅そばらしい味わい。甘みが効いていますが、あくまで適度に感じ、全体的に濃いめなところも個人的には嬉しいポイント。生玉子を崩しても負けません。
またソバは、駅そばらしい茹で麺。ですが、食感や香りも悪くなく、個人的には十分過ぎるくらい。
そして具の舞茸天は、噛んだ時の歯応えとジューシーさが良いですね。っていうか、昔はそれこそ、山で見つけた時に舞い踊るくらい嬉しいキノコだったのが、ここ何十年かですっかりと一般的になったというか。天然物は強い香りも印象的ですが、栽培物はそれが適度に抑えられ、逆に食べやすくなっているとも思います。
というわけで、極めて駅そばらしい一杯を美味しくいただき、満足でございます。
ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
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