たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

大阪府大阪市 都そば 新曾根崎店

 前の記事など、このところ続いていた、(令和6年)6月下旬に行った京都・大阪方面の旅でのネタですが、現地でのおおよその日程を終え、あとはOsaka Metroの東梅田駅近くのバス停から宇都宮行きの夜行バスに乗るだけとなりました。
 で、その前に夕食をと考えていたのが、バス停近くにある「お初天神通り」。ここなら食堂から居酒屋まで色々揃っているので、帰る前のささやかな晩餐にはうってつけだろうと。
 しかし、その目論見は見事に打ち砕かれたというか、土曜夜の人出が洒落にならない混雑で、目を付けていたお店はどこも結構な混み具合と待ち時間。また、昔は1人客だと混んでいても何とかなることが多かった記憶があるのですが、最近は「お一人様」の方が待たされることが多くなったような気もします。
 そんなわけで空腹を抱え、バスの発車時刻も迫ってきた頃、灯台もと暗しというか、この店があったじゃないか!という感じで、実はこの1時間で何度かお店の前を通っていたこちらでいただいていくことに。この日4杯目の、この手のうどん・そばですが、関西圏に多数の店舗を持つにもかかわらず公式ウェブサイト等が無く謎に包まれた「都そば」で一度食べてみたかったので全然オッケーということで。ちなみに、以前、勝田台駅でいただいた東京圏の「都そば」とは、元々の繋がりはあるものの、今は別のグループらしいです。

 それで入店して、カウンター内の店員さんに口頭で注文を伝えた品が、夏季限定品と思われる、冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん。都そばといえば、店舗ごとに取る出汁が特徴のひとつなのですが、それを堪能できる温かいうどん・そばではなく冷たいぶっかけにしたのは、入店前、蒸し暑い、そして人いきれの中を小一時間うろうろしていたためで、ちょっとでも冷たいものが食べたかったからなんです。

【冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん 600円】
冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん 600円

 注文から程なく、年かさの男性店員さんの熟練した手さばきであっという間に完成した、そのうどん。
 まずは大根おろしや添えられたワサビの影響がないところから啜ってみると、茹で麺のウドンは、流水で締めたおかげで噛んだ時のプリっと感が強くなっているものの、適度な柔らかさもあって。この何気なさが良いですね。
 またツユは、ぶっかけ用の味が濃いめのものですが、塩気と甘みのバランスは程よく、万人向けの味わいといったところでしょうか。
 そしてかき揚げは、タマネギ、青ネギ、ニンジンといった野菜主体のタネを使ったタイプ。揚げ置きですが、ツユとの馴染みは比較的良く、大根おろしとの相性は鉄板。
 で、あとは、ウドンにワサビを付けたり大根おろしを絡めたり、合間にかき揚げを囓ったりしつつ堪能しましたが、空腹もあってあっという間に食べ終わってしまったというか。

 というわけで、今回の旅の、大阪での最後の食事を美味しくいただいたのですが、お店は朝の7時から営業しているので、今度は宇都宮からの夜行バス空けというシチュエーションでお伺いできればなぁ、と。更にその時は、お店自慢の出汁を堪能できる温かいうどんかそばをいただければなぁ、と。幸いなことに、遠からず関西に来る機会は何度かありそうですし。
 ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

京都府京都市 うどん そば 麺座 中書島店

 前の記事などでも触れた、(令和6年)6月下旬に行った、京都・大阪方面の旅での目的の一つである、京阪電車全線も、残すは、中書島駅から出ている宇治線を残すのみに。で、その宇治線に乗る前に、この旅のでの「麺座」最後となるこちらのお店でいただいていくことにしました。ちなみに、麺座3店舗のうち、唯一ホーム上にあるのがこちらのようで。

 午後1時半過ぎに中書島駅の1番線ホームに降り立ち、地下通路を通って次に載る宇治線の列車が出発する2・3番線ホームに移動すると、そこにお店が。
 券売機は店内にあり、ここも豊富なメニューで迷いましたが、この日は暑くて身体が冷たい食べ物を求めていたのと、このあと乗り継ぎの都合で暫く食べられないことがわかっていたので、おにぎりとかき揚げそばのセットと、冷たい麺に変更する食券を購入。男性の店員さんが、一度湯通しした麺を、冷たくなるまで氷でしっかり締める様を見て、有り難いな。と。

【おにぎりセットかきあげそば 700円 + 冷たいそばに変更 30円】
おにぎりセットかきあげそば 700円 + 冷たいそばに変更 30円 の、冷たいかき揚げそば
おにぎりセットかきあげそば 700円 + 冷たいそばに変更 30円 の、おにぎり

 その後登場したそばは、冷やかけというよりもぶっかけ的つゆの量。なのでツユだけではなく麺と一緒に味わえば、これが、もう。やはり、麺座のツユは甘みがあるというか、冷たく濃くなっても感じる適度な甘みが、ほんと食べやすいです。
 またソバは、先述のようにしっかりと締められているので、茹で麺だけど適度にツルっとした口当たりや弾力すら感じる歯応えがあって、これも、また。
 そしてかき揚げですが、口当たりがフワポソっとした衣の中には、タマネギやニンジンなど野菜類が。衣の質感に加え、冷やしということもありツユとの馴染みは良くありませんが、それでも食べやすいかき揚げだったのには関心しました。あと余談ですが、当地のこの手のお店で、メニューに天ぷらと(安い)かき揚げ(天ぷらよりは高い)があった場合、天ぷらは小エビ(乾燥の場合も)+大きな衣程度もので、かき揚げになると野菜などの天種がしっかり入っていることが多いように感じます。(値段から考えると麺座もそんな感じでした。)
 あとおにぎりは、1つ1つは小ぶりながら、ゆかりごはんとワカメごはんが1つずつというのが嬉しいですね。

 というわけで、丹波橋駅に続いて今回も美味しくいただいて満足いたしました。
 今回の旅では麺座でいただくのもこれで最後だし、京阪電車全線に載ってしまったので、暫く来る機会はないのかもしれませんが、またいつか京都なり大阪を訪れた際は、機会を作ってでもお伺いしたいなぁ、と。
 ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

京都府京都市 うどん そば 麺座 丹波橋店

 前の記事などでも触れた、(令和6年)6月下旬に行った、京都・大阪方面の旅。その目的のひとつが、「おけいはん」こと、京阪電車の全線に乗ることですが、前の記事でも書いたとおり、乗るからには、その鉄道会社と縁のある駅そば・うどんもセットでいっときたいところ。
 それで京阪電車には、グループ会社が運営する「麺座」というお店があり、現在は、丹波橋駅、中書島駅、そして寝屋川駅で営業中とのこと。当然、そのうちのいくつかでいただきたいと思っていましたが、行程の都合で、まずは丹波橋駅のお店からお伺いすることにしました。

 私のような関東、というか北関東の田舎者には馴染みのない丹波橋駅ですが、近鉄(近鉄丹波橋駅)と京阪(丹波橋駅)が乗り入れる乗換駅で、加えてどちらも特急停車駅なんですね。
 で、今回は、京都市営地下鉄から直通の近鉄電車で近鉄丹波橋駅に到着し、乗換通路というかコンコースを通って京阪の改札口へ。お店は改札内外から入れるような構造になっていたかと思いますが、今回は改札内から入り口横の券売機で食券を買ってから入店すると、お昼時(午前11時20分過ぎ)とあって、結構狭めの店内は盛況な様子。
 ちなみに、券売機のメニューが豊富で、更にはセットメニューも沢山有って迷いまくりましたが、そんな時こそ定番をというわけで、今回は肉うどんに玉子追加という組み合わせでいただくことにしましたが、食券提出からほとんど待たずに登場しました。

【肉うどん 600円 + 玉子 100円】
肉うどん 600円 + 玉子 100円

 それでまずは、ツユからいってみると、これが、もう。出汁感は十分で、肝心の味付けが、当地にしては甘みが効いているかなぁ、という、個人的にはとても食べやすい、ナイスなバランスじゃないでしょうか。具として甘辛く炊いた牛肉が載っているので、その影響も有るかとは思いますが、全体的な味の濃さも適度というか、しっかり感はありつつも啜るのが止まらない味わいです。
 また標準的太さのウドンは、茹で麺でしょうか?プリっとしていますが過剰な歯応え噛み応えのない自然な食感で、個人的にはもっと柔らかくても良いくらい。
 それと先述の牛肉の味加減も良く、良い感じにコッテリ感をプラス。もちろん、生玉子との相性もバッチリですね。それとたっぷりの薬味ネギも嬉しいところです。

 というわけで、美味しくいただいたのですが、ここに通える京阪ユーザーが羨ましく感じます。
 ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

大阪府大阪市 若菜そば 梅田駅三階店

 前の記事などでも触れた、(令和6年)6月下旬に行った、京都・大阪方面の旅。その目的の一つが、阪急電車の、京都線(京都本線)、千里線、嵐山線に乗ること。
 それで乗るからには、その鉄道会社と縁のある駅そば・うどんもセットだと個人的には思っていて、昔は「阪急そば」や「阪急そば若菜」と呼ばれ、現在は「若菜そば」と呼ばれているところで是非ともいただきたいなと思っていたところ、行程的に、以前お伺いしたことがあるこちらのお店なら立ち寄れそうなことが判明。っていうか、当初の予定では別のお店に立ち寄る筈が、この前日、ちょっとしたやらかしがあって翌日の旅程立て直し→だけど若菜そばでは食べたい→ここなら何とか、という感じで。

 お店には、開店時刻の午前7時くらいに到着。早速入店すると、先客が1名。その方に続いて券売機で食券を買いますが、前回お伺いした時は西日本に来るとわりとよくいただく肉うどんにしたので、今回は西日本東日本関係無しに私的定番メニューの天玉そばにすべく、天ぷらそばと生たまごの食券を購入。カウンター内の店員さんに提出すると、あっという間に完成しました

【天ぷらそば 530円 + 生たまご 130円】
天ぷらそば 530円 + 生たまご 130円

 で、まずは、丼に口を付けてツユからいってみると、出汁感と共に、薄口醤油ベースの味付けもしっかりと。甘みは、私の感覚だと控えめに感じますが、当地ではこのくらいが標準かも。
 またソバは、結構細めで、一口啜ると茹で麺特有のボソ感やプリっと感がなく「え?生麺?」と思わせる、ナチュラルかつ強すぎない歯応えと伸びやかな食感。いただいただけでは茹でか生かは判りませんが、いずれにせよ好印象なのは間違いありません。
 そして具の天ぷらというかかき揚げは、乾燥小エビに、衣はパキパキっとした食感。かなり香ばしく揚がっていて、ツユとの馴染みは悪くなく。

 というわけで、美味しくいただいたのですが、この若菜そばは、前回今回といただいた個人的定番メニューの他にも、玉子とじや刻み、昆布、かすなど、関西ならではのメニューもあるので、また当地を訪れた際は、何かしらいただきたいと思います。ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

京都府京都市 冨美屋

 いきなりですが、食堂やそば・うどん店のメニューにある丼物って、関東と関西だと結構な違いがあるんですよね。
 我が生まれ故郷で今も住む栃木県の場合、カツ丼、天丼、親子丼あたりが定番(異論は認める。)で、逆に関西にあって関東であまり見かけないのが、木の葉丼、きつね丼、衣笠丼といった品々。
 うち、木の葉丼については、スタイルがわりと決まっていて、味を付けた出汁(甘辛いことが多い)で、かまぼこ、シイタケ、青みにネギや三つ葉を煮てから、玉子でとじてたものをごはんの上に載せるというもの。
 ですが、きつね丼と衣笠丼が微妙で、どちらも油揚げを使うということは共通しているものの、きつね丼の場合はネギと共に甘辛く煮たそれをそのままごはんに載せたり、ネギなどの青みと共に出汁で似たものを卵とじにしてごはんに載せたりなどなどわりと曖昧。で、そのうち、卵とじのバージョンの、京都でのローカルネームが衣笠丼とすることが多いようで。(このあたり、適当に調べただけなので、間違っていたら申し訳ない。)
 ちなみに衣笠とは、金閣寺(鹿苑寺)近くにある衣笠山に因むネーミング。第59代天皇である宇多天皇(867年~931年、在位は887年~897年)が真夏に雪景色が見たいと言い出した際、その山に白絹をかけて雪に見立てたことから、別名「きぬかけ山」とも呼ばれた故事があり、ごはんの上のものを、その衣笠山に見立てたところから来ているらしいです。

 と、何でこんなことを長々書いたかというと、(令和6年)6月下旬、3泊4日、うち2泊は車中泊という強行軍で京都・大阪方面に行くことになった(例によって主目的は乗り鉄)のですが、その道中、どこかでそれらの関西ローカルな丼を食べようと思い立ったから。今から30年以上前、大阪に1年ほど住んでいた際、知って気になりつつも食べないまま栃木に帰ってきてしまい、その後何度も関西方面に行くものの、その際も、うどん、お好み焼きやたこ焼き、串カツ、豚まんなど別のものばかり食べてしまっていたからでして。人生において、このまま食べずに終わるのも勿体ないというか、まぁ、終活(という言葉は商売の匂いがして嫌いですが)のひとつですね。
 で、今回、予定を詰めていくと、京都市内の、二条駅の近くでお昼時に時間が取れそうだったので、ネットを使って調べたら、出てきたのがこちらのお店。某ストリートビューで見たところ、いかにも街なかの食堂といった店構えが良く、というか、こういうところで食べたかったんだよ、というわけで。

 それで当日。乗っていた列車が遅れて途中ヤキモキしたものの、何とかJRの二条駅に到着後、雨の中を5分ほど歩いてお店へ。
 開店時刻より30分ほど経っていましたが、店内は先客が1人と、私に続けて常連っぽい方が1人。店員さんに、「空いてるお好きなところへ」と言われたのでテーブル席に座ろうとしたら、「こちらの席の方が良いですよ」とカウンター席に誘導されたところに、「京都」を感じて嬉しくなったりして。
 それで着席してまずお品書きの「丼物」の欄を見たところ、ありました。上から、玉子丼、きつね丼、衣笠丼、木の葉丼、親子丼、天ぷら丼、他人丼、天とじ丼という、お目ての丼フルラインナップ。で、どれをいただこうか迷ってしまいましたが、少し悩んだ後、最終的には油揚げの卵とじに惹かれて「衣笠丼と、丼セットのうどんで」と注文。あと200円でミニうどん・そばが付けられるとあらば、頼むしかないでしょう!

 注文後、厨房からの調理の音を聞きつつ、店内の様子を見るとはなしに見回したりして待つこと暫し。お目当ての、衣笠丼とミニうどんが登場しました。

【衣笠丼 650円 + 丼セット(うどん) 200円】
衣笠丼 650円 + 丼セット(うどん) 200円

 それでまずは、衣笠丼からいってみることに。
 箸を付けると、ごはんの上のものは、かなりジューシーで柔らかく。それをあまり崩さぬよう、ごはんと共に口に入れると、これが、もう。
 まず感じるのは、出汁の効いた、やや甘めの割り下のしっかりとした味で、そこにふわっとした玉子の丸い味、ネギ(九条ネギ?)の風味とシャキシャキ感、そして何より、その割り下をたっぷりと吸い込んだ油揚げの味が広がって、初めて体験するけどどこか懐かしい、何ともたまらない味わいですね。
 また使われている油揚げも、元の豆腐の豊かな味わいを感じるもの。例えは悪いですが、スーパーで売っている高くて良い方の油揚げっぽい、ちゃんとしたもののようです。

 そして、セットのミニうどんですが、ツユはこれまた出汁が効き、そこに薄口醤油とみりんをしっかり効かせた味わい。昔から、京都で何度か食事をした際、味付けが「濃い」かったり、そこまでは行かないけどかなりハッキリしていたことを思い出します。(最初は、関東の田舎者相手だから、わざと味を濃くして出しているんだろうと訝しんだことも有りましたが、どうやら違うっぽい。)
 またウドン(麺)は、見慣れたものよりも若干細く感じましたが、それが当地の標準かこのお店独自のものなのかは不明。
 何にせよ、きつねうどんなどで、丸々一杯いただいてみたいですね。

 というわけで、長年の宿題が一つ片付くと共に、それが美味しかったことに感無量。勿論うどんも美味しかったです。
 ですが一つ心残りがあるとすれば、こちらのお店って、丼物やうどん・そばの他、中華そばもメニューに有ったんですよね。しかも、地元誌で紹介された記事が店内に貼ってあったし。京都の普通の食堂の中華そば、とても気になるというか、是非とも食べてみたかったなぁ。(でももう、お伺いすることは叶わないのかもしれませんが。)
 ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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