たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

長野県塩尻市 そば処 桔梗 (信州そば) (JR塩尻駅 改札内コンコース・改札外待合室内)

 JRの中央本線は、東京駅と名古屋駅を結ぶ(細かい話ですが、国土交通省監修『鉄道要覧』に基づけば、そのうち東京-神田間は東北本線、代々木-新宿間は中央本線ではなく山手線に含まれる)路線ですが、その途中の長野県にあるのが塩尻駅。
 この駅を境に、東側が中央東線、西側が中央西線と呼ばれることがあったり、国鉄からJRに移行後は、東側がJR東日本、西側がJR東海に移管されたりと、昔から要衝となっていました。

 で、そんな駅に駅そばが現在も残っているのは、(近年、地方の駅そばが次々と閉店していってる状況を考えれば)大げさに言えば奇跡以外の何物でもないのですが、更にここは、日本一狭い駅そば店としても有名だったりします。
 というのも、跨線橋の改札口横に店舗を作ったものの、その後のバリアフリー化で跨線橋にエレベーターが設置された際、それにより店舗面積が削られてしまい、2人も入ればいっぱいに。しかも現在は、感染症対策のため1人限定になったしまつたそう。
 もっとも、お店は改札外(待合室)側にもカウンターがあり、そこは以前のままだそうで、改札内がいっぱいの場合、改札外に回って食べられるみたいです。

 そんなわけだから、まずは日本一狭いほうの改札内のお店に入れるかが心配だったものの、列車が塩尻駅に着き、ドキドキしながら跨線橋の階段を上がったところ、ラッキーなことに先客はなし。それにしても、入口からして想像以上の狭さというか、例えば私のように太ましい体型の場合、小型のリュックやデイパックを背負っている程度でも、お店に入るのに一苦労かもしれません。(バッグをおろせばいいんですが。)
 そんな狭い店舗ですが、ちゃんと食券の券売機が置いてあり、更にはメニューも一般的な駅そばにあるものの他、鹿肉、山賊(揚げ。ハーフサイズもあり。)、鴨、安曇野葉わさび、野沢菜わさび昆布、とろろなど、さすがは信州、さすがは蕎麦処というラインナップ。更には、これだけ麺の種類が違うのか、かけそば360円に対して700円のもりそばも。なので何をいただこうか迷ったのですが、迷った時は個人的定番にしている天玉、ここではかき揚げ玉子の食券を購入。「そばでお願いします」と提出しました。

【かき揚げ玉子(そば) 610円】
かき揚げ玉子(そば) 610円

 その後、店員のお姉さん2人による熟達したコンビプレイで、あっと言う間に完成。
 早速ツユからいってみたところ、出汁感がわりとあり、濃口醤油が立った東日本的味わいながら、味のサービスが良いというか、わかりやすく甘みも若干立っているような。
 またソバは、やや幅広で、口当たりはツルっと。冷凍麺だと思うのですが、不自然なコシはなく、逆にほんの少しだけ柔らかめの自然な食感だと感じました。
 そしてかき揚げはタネがタマネギなど野菜メイン。ふわっとした食感で溶けたりはしませんが、ツユとの馴染み事態はとても良い感じ。途中から生玉子を崩し黄身と絡めると最高です。

 というわけで、美味しくいただいたのはもちろん、日本一狭いところで食べられて感無量というか、大変満足いたしました。
 なかなか来られる場所じゃないけど、またいつか塩尻駅に来て、1杯いただきたいですね。(今度は待合室の方でも可。)
 ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

愛知県名古屋市 名代きしめん 住よし (JR名古屋駅 7・8番線ホーム)

 前の記事でも少し書きましたが、3月下旬に行った旅の最終日。
 この日は、朝に名古屋駅を出発し、中央本線を鈍行列車で延々鈍行で走破しつつ帰る予定になっていました。
 で、その前の腹ごしらえとして立ち寄ったのがこちら。ちなみに、前記事の1・2番線ホームのお店同様、この7・8番線ホームのお店は、(少なくともこのブログを始めて以来)初めてのお伺いかと思いますが、これも前記事で書いたとおり、今から40年前くらいからあっちこっち乗り鉄して、その際に名古屋駅にも何度も降り立ってきしめん食べているので、ひょっとしたらその時にここでも食べているかもしれません。

 話を戻して、お店が午前7時に開店すると、早速お客さんが私を含めて数組入店。それでまずは食券購入ですが、こちらのお店も昨日の1・2番線ホーム同様、券売機のところには、天ぷら揚げたて提供のPOPが掲げてあれました。
 しからば、かき揚げ玉子入りきしめんが良いかとも思ったのもつかの間、今まで間違いなくいただいたことがない品を発見したので、そちらの食券を購入。提出からちょっとだけ待って、その品が登場しました。

【牛肉(玉子入り)きしめん 660円】
牛肉(玉子入り)きしめん 660円

 それがこの、牛肉(玉子入り)きしめん。さながら肉うどんのきしめんバージョンといったところでしょうか。
 早速つゆからいってみたところ、ちゃんと感じる出汁感に、濃口醤油が立ち甘さ控えめの味わいというのは、昨日味わったのと同様ながら、そこに具の牛肉を煮た汁が混ざり、深みのある味わいに。
 またきしめんは、昨日同様冷凍麺ですが、やっぱりツルっとした口当たりと、適度な歯応えのある食感が良いですね。
 そして具の牛肉は、煮込んだ柔らかさがあり、ツユほどではないけど甘さ控えめな味付けに感じます。あと玉子と薬味のネギが、殊の外良く合いますね。

 というわけで、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

令和5年3月訪問

愛知県名古屋市 名代きしめん 住よし (JR名古屋駅 1・2番線ホーム)

 これから少しの間、3月下旬に行った旅で仕入れたネタが続きます。
 それで今回の旅。3月下旬のとある金曜日に、夜行バスで宇都宮から名古屋まで移動し、翌日の土曜日はそこから紀伊半島をぐるっと一回りして名古屋まで戻り、翌々日の日曜日は名古屋から中央本線で春まだ浅い信濃路、甲斐路を通って帰ってくる予定となっていました。
 で、名古屋に到着後、その日のメインというか、そもそも今回の旅に出た目的である、名古屋発紀伊勝浦行きの特急列車に乗ることに。でも発車時刻までちょっと時間があったものだから、その間を利用して、名古屋市内のとあるローカル線に乗ってから、名古屋駅まで戻ろうとしたのが大失敗。名古屋駅まで戻る路線で人身事故があり、その影響でローカル線から予定の乗り継ぎができず、メインの特急列車にも間に合わなくなってしまうという事態に陥ってしまったという……。
 結局、予定の1本後の特急列車に指定席特急券を振り替え、その後も寄ろうとしていたところをカットするなどして帳尻を合わせたのですが、そんなバタバタしている間にも腹は減るというか、当初の見込みより大分遅れて名古屋駅に戻ってきた時、到着したホームにあったきはめんの立ち食いスタンドにそのまま吸い込まれました。ちなみに、名古屋駅のホームには、大抵、「名代きしめん」と書かれたお店が健在なのですが、この1・2番線ホームのお店は、(少なくともこのブログを始めて以来)初めてのお伺いかと。(今から40年前くらいからあっちこっち乗り鉄して、その際に名古屋駅にも何度も降り立ってきしめん食べているので、ひょっとしたらその時にここでも食べているかもしれませんが。)

 話が逸れましたが、お店に入ると、出汁の何とも良い香りが鼻腔をくすぐります。そんな中、まずは券売機で食券の購入。その券売機のところには「当店の天ぷらは揚げたてを提供させていただいております。」とのPOPが掲げてありました。名古屋駅のきしめんのスタンドの一部店舗は、自店で揚げた出来たての天ぷらを提供していると聞いたことがありますが、ここがそのようですね。

【ワンコインきしめん 500円】
ワンコインきしめん 500円

 それで今回いただいたのが、この、ワンコインきしめん。ワンコイン=500円ですが、海老天と生玉子が入ったいわゆるエビ天玉というのが、(食べ物に対して個人的には使いたくない言葉ですが)コスパ良いですね。
 で、早速ツユからいってみると、出汁感は十分。更に、きしめんではお約束の花鰹が香りと旨味をブーストしています。また味付けは、濃い口醤油が効き、甘さ控えめ。個人的には、思わず、「そうそうこんな味だった!」と懐かしくなる味わいです。
 そしてきしめんは冷凍ですが、ツルっとした口当たりと、適度な歯応えが、また。個人的に、冷凍麺は不自然にコシが強すぎたりして、茹で麺の方が好みの食感な場合が多いのですが、こと名古屋駅のきしめんに関しては、太さのわりには厚みがあまりないのが幸いするのか、それとも、この住よしさんで使用している麺が特別良いもなのかは不明なれど、大昔の茹で麺の頃よりも良いように思います。
 それと具の海老天は、半完成品ですけど、POPどおり注文後にフライヤーで揚げてくれます。揚げたては、何物にも勝る調味料ですね。

 というわけで、旅の初っぱなから色々あって気持ちも落ち込み気味でしたが、美味しくいただいて、気持ちを切り替えることができました。
 ありがとうございます。そして、ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

栃木県矢板市 更科

 このところ、家人に外食の希望を訊くと、決まって「カレーそば」というリクエストが多かったのですが、この日もそんな感じだったので、出たついでに矢板市のこちらのお店まで。

【カレー南ばん(そば) 700円】
カレー南ばん(そば) 700円

 それで今回私がいただいたのも、カレーそば(こちらのお店では、カレー南ばん)。実はこの日、ちょいと事情があって朝から雨の中を2時間ほど歩き回っていたので、(その後帰宅して風呂入って着替えたとはいえ)身体が温まる食べ物が欲しかっんですよね。

 で、登場したカレー南ばんは、ソバが丼の縁近くまで入って、さらにツユが表面張力状態。こちらのお店は相変わらず、どのメニューでも、盛りが良いですねぇ。
 早速その盛り上がった状態のツユを、こぼさないよう注意してレンゲでいだけば、これが、もう。一言で言えば、「これぞ蕎麦屋のカレー」。懐かしいというか、トラディショナルな感じの味わいが、何とも良いですね。加えて、味加減もバッチリ。物足りなさを感じさせないけど、濃すぎない、蕎麦と一緒に啜るのにちょうど良い塩加減です。
 またそばは更科ですが、それよりもこちらのお店の特徴ともいえる、長さ激ロングなもの。たっぷりと埋蔵されてます。またシャキッとした食感が、カレーの中でも生きていますね。
 それと具は、やや厚めにスライスされた豚肉と、タマネギ。カレー南蛮という名前的には、肉は鶏肉、そしてネギは南蛮の由来たる長ネギの方がという向きもいるかと思いますが、個人的には、どちらでも良い派。実際豚肉は、食べ応えや旨味の強さは鶏肉に引けを取りませんし、タマネギの風味がカレーと良く合うのは周知の通り。

【カレー南ばん(そば) 700円】
カレー南ばん(そば) 700円

 当然家人も、カレー南ばん。「美味しい」と食べていましたが、この日はこちらのお店の盛りの良さにやられ気味だったので、途中から私が残りを。

 というわけで、家人の分も含め美味しくいただいて、身体も温まりました。
 ごちそうさまです。

令和5年3月訪問

千葉県八千代市 都そば 勝田台店

 東京発祥なのに、現在では関西の方が圧倒的に店舗数の多い立ち食いそば・うどんのチェーン店といえば、以前、京成電鉄の京成高砂駅のホームにあるお店にお伺いした『都そば』。現在、首都圏に3店舗残るお店のうち、残る2店舗はその立地から簡単にお伺いすることはできないなと思っていたのですが、この日、千葉方面への旅の途中、たまたま勝田台駅で京成電鉄から東葉高速鉄道に乗り継ぐことになり、だったらそこで時間作ってお伺いするしかないじゃないですか。

 そんなわけで、3月中旬のとある土曜日。午前9時過ぎに、京成上野駅からの特急列車で勝田台駅に到着後、地下の改札口へ。その改札口を出たところに、お店はありました。
 早速のれんをくぐると、店内は出汁と醤油の良い香りが。注文前にカウンター上に掲げられたお品書きを確認したところ、そば・うどん類は、(具なしの)かけのほか、玉子、天ぷら、きつね、わかめ、スタミナ(天玉)、ざる、とろろという王道的ラインナップで、ほかに正油ラーメン、玉子ラーメン、わかめラーメン、更にはカレーライスもありました。また注文は、今や少なくなった、口頭で告げる方式で、この期に及んで何をいただこうか迷ったのですが、結局以前京成高砂駅でもいただいたスタミナそばを、女性の店員さんにお願いすると、手慣れた調理であっという間に登場しました。

【スタミナそば 560円】
スタミナそば 560円

 それを受け取って、即座に立ち食い用のカウンターに移動。それにしても、清々しいほどのツユの色の濃さですね。
 で、まずはそのツユを一口いってみたとひころ、見た目どおり醤油が濃いめだけど出汁もちゃんと感じられます。味付けは、塩気しっかり甘さ控えめなスパルタンな仕様というのが、何とも私好み。そういえば、京成高砂駅でいただいた時もそんな味だったなぁ、と思い出しました。
 またソバは、王道の茹で麺だけど、歯応えはわりとしっかり目。蕎麦的香りも適度にあり、ソバ喰ってんぞ的満足感。
 そしてかき揚げは、衣メインというか衣のみを固めたような懐かしいタイプ。生卵と共に、味の濃いツユを丸くする方向というか、ほんと良く合いますね。

 というわけで、全体的に昔ながらの味わいというか、トラディショナルな一杯を、美味しくいただいて、満足でございます。
 ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

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自己紹介:
栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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