たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

東京都足立区 そば処 JR北千住駅2・3番線ホーム店

 今年(令和5年)の8月のはじめ。この記事のちょっと前に色々と関連する記事をあげさせてもらいましたが、この夏の青春18きっぷを使って新潟、長野、山梨の乗り鉄旅を敢行てきました。ですが嬉しいことに、きっぷ5日分のうち、使ったのは2日分。(あと3日も使える!!)
 なので月遅れ盆前のこの日、うち1日分を使い東京に行き、更に地下鉄の1日乗車券も買って東京メトロと都営地下鉄の未乗路線を中心に乗り鉄しつつ、駅そばの類いも可能な限りいただこうかと、日帰り旅に出ることにしました。

 それでその駅そばの1杯目は、今回の地下鉄旅のスタート地点に選んだ北千住駅にて。
 北千住駅は、JR、東武鉄道、東京メトロ、つくばエクスプレスが乗り入れる一大ジャンクションで、国内の駅利用者数、乗降客数ともトップクラスに位置するそうですが、そのうち駅のホームに駅そば的お店があるのは、JRと東武鉄道の2社。うち東武鉄道は伊勢崎線のホームのはチェーン店の小諸そばなので(ごめんなさい。でも小諸そばって、そばとうどんではツユからして違うし、メニューも更には卓上の薬味も豊富で、何よりお値段控えめだけど美味しくて素晴らしいのですが、今回は見送らせていただきました。)、今回はJRのホームにあるお店に。実はこちら、JR東日本エリアでは希少となった、非JR東日本クロスステーション系(非NRE系)の駅そば店なんです。
 で、JRのホームは常磐線下り方面の1番線、常磐線上り方面の2・3番線があり、そのどちらにも店舗がありますが、今回は2・3番線のお店へと。

 お店はオープンエアなカウンターではなく、店内に立ち食い飲食スペースがある首都圏でわりと見かけるタイプ(逆にオープンなカウンターって首都圏ではあまり見ない気が。ホームに人が溢れるからですかね。(適当))
 注文は店外に置かれた券売機で食券を買って店員さんに渡す方式ですが、メニューが豊富で、券売機の前で悩むこと暫し。というのも、天ぷらのバリエーションが、首都圏のいわゆる路麺店のように豊富で、通常のかき揚げの他に、げそ天、紅しょうが天、桜えび天、小海老とイカ天(季節限定のかき揚げらしい)、春菊天、イカ天、ごぼう天と。天ぷら以外でも、たぬきやきつね、カレー、肉、月見、更にはそれぞれ温冷とあり、そりゃ迷いますよ。
 それでも何か決めないと食べられないので、いつもやってる迷った時の天玉そば、ではなく、暑かったので冷やし、天ぷらで食べたいのはげそ天という感じで、冷やしげそ天そばの食券を購入。入店して店員のお姉さんにそれを渡すと、手慣れた調理であっという間に完成し、手渡される時、お姉さんから「ツユ(足らなかったら)足しますよ」との声かけもありました。(有り難いけど、見たところ足さなくても大丈夫な量でしたが。)

【冷しげそ天そば 480円】
冷しげそ天そば 480円

 で、まずはソバをツユに絡めていってみると、これが、もう。生麺を使っているのでしょうか?蕎香ビンビンとはいきませんが、蕎麦らしい香りは感じられ、茹でたあとキンっと冷やされたお陰で、硬質ですがしっかりした歯応えも感じられます。
 またツユは、かけづゆではなくぶっかけ的味の濃さで、甘さそこそこ、醤油っ気と共に塩気もガツンとくるタイプ。ですが、よく味わってみると、そのバックにはしっかりとした出汁感があり、食後、そば湯で割れないのが残念でした。
 そしてげそ天は、衣が多めのポソっとした食感で、暖かいツユにたっぷり浸した方が方が合いそうでしたが、これはこれで悪くない感じ。あとたっぷり添えてくれたワサビが嬉しかったです。

 というわけで、本日1杯目を美味しくいただき、大変満足できるスタートとなりました。
 個人的にはこれまで通過はすれど降り立つ機会のかなった北千住駅ですが、今後、上京した折には、時間を作って列車を降り、またこちら(か1番線ホーム。あ、もちろん東武伊勢崎線ホームでも。)のお店で一杯いただきたいと思います。
 ごちそうさまでした。

令和5年8月訪問

長野県松本市 駅そば 榑木川 松本駅店 (JR松本駅 0・1番線ホーム)

 前の記事のお店のある長野駅から、日本屈指の車窓風景とスイッチバックで知られるJR篠ノ井線を通って、同じ長野県でも文化圏が違うという松本駅へ。そこで、アルピコ交通というローカル私鉄に乗ったあと、次の列車に乗り換える前にお伺いしたのが、今年3月にもお伺いしたこちらのお店。

【冷やしとろろそば 650円 + 生卵 60円】
冷やしとろろそば 650円 + 生卵 60円

 それで今回は、前回温かいそばをいただいていることと、それよりも夏の盛りでたいへん暑かっこともあって、「冷やし」とろろそばに、こちらのお店の卵は生卵だけということ(券売機にわざわざ注記してくれています)なので、それも追加して。店員のお姉さんが生卵を落としたあと、提供直前にツユを少量足してくれたように見えたのですが、生卵トッピングしたからですかね。

 で、添えられたワサビ以外を軽く混ぜてから一口啜ってみれば、これが、もう。
 ソバは、正直言うと最初に食べた前回ほどの感動はありませんが、冷凍ながら、香りもしっかりとして、じつに旨いですね。更に今回は「冷やし」なので、温めていない分、歯応えも増してという感じで。
 またツユも好バランス。濃口醤油が立ち塩気、そして甘みも多少効かされていて。生卵が入っても、味の濃さが丁度よいというのが、また。(ツユ足してくれたお陰かしらん。)それと具の揚げ玉も効いていて、香ばしさとコクをアップしています。

 というわけで、あっという間にいただいてしまったのですが、今回も美味しくて大変満足いたしました。この先しばらく、松本駅に来る機会がなさそうなのが残念なのですが、またいつか松本駅に降り立ったときには、こちらのお店にもお伺いしたいと思います。
 ごちそうさまでした。

令和5年8月訪問

長野県長野市 蕎麦処 しなの (JR長野駅 6・7番線ホーム)

 今回の旅の3日目。
 前の記事でもあげましたが、昨夜は宿のサービスである夜鳴きそば(中華そば)をいただくなど、わりと遅くまで起きていたにもかかわらず、朝4時半に起床して朝5時ちょい過ぎには宿を出て、長野駅から始発電車に乗り込み、JR篠ノ井線としなの鉄道とを経由して上田駅まで行き、そこから別所温泉を結ぶ上田電鉄というローカル私鉄に乗ってから、行きとは逆に長野駅まで戻ってきたのが、まだ朝の時間帯と言って差し支えない、8時半過ぎ。
 ここで少し時間に余裕を持たせていたので、土産物を買ったあと、朝食と相成ったのですが、昨日一昨日とあれだけ食べてもまだ駅そばの類いがいただきたかったので、JR駅の6・7番線ホームにあるこちらのお店まで。ここは、今年の1月にもお伺いしましたが、今時珍しい、プラットホームに残った立ち食いスタンドなんですよね。
 それで今回は、夏季限定の冷やしメニューも気になったものの、前回来た時に「次は必ずやいただく」と誓った、ちくわごぼう天そばと玉子の食券を購入して、店員のお姉さんに手渡しました。

【ちくわ・ごぼう天そば 400円 + 玉子 40円】
ちくわ・ごぼう天そば 400円 + 玉子 40円

 今回も前回同様、お姉さんの素早い調理で登場したそば。その時気が付いたのが、ちくわごぼう天って、ちくわ天+牛蒡のかき揚げなんですね。お品書きに写真があったにもかかわらず、「ゴボウとちくわのかき揚げって、珍しいけど美味そうだ。」などと思っていた間抜けな自分なのですが。
 で、気を取り直してツユからいってみると、今回は若干甘みが立って、また味付けも生卵に動じないしっかり目の濃さに感じましたが、出汁感そこそこでそれなりに濃口醤油が効いた、東日本的味わいがやっぱり良いですね。
 またソバは、極めて茹で麺らしい(どちらかというと若干柔らかめな)食感ですが、個人的にそれが好きなので、逆に嬉しいところ。また茹で麺ですが、蕎麦の香りもちゃんと感じられます。
 そしてちくわ天は、衣がポソ系で、タネの竹輪がモソ系タイプ。でも、それが逆に、素朴さを感じて良いですね。それとゴボウのかき揚げは、ゴボウ自体が固くなく(一度煮ている?)歯応えはあるけど容易に噛み切れるのがまた。あとゴボウの土っぽい香りって、竹輪とも相性が良いものですね。
 あと、ここにもありました、善光寺名物「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子。やっぱり凡百の七味とは違うというか、多分に思い込みもあるでしょうが、これちょっと入れるだけで、長野だなぁ、と。

 というわけで、前回訪問時から気になっていた品でしたが、思っていたのと多少違ったものの、美味しくいただきました。
 JRの長野駅は、昨日いただいた改札口付近のコンコースにも別のお店があり、更には新幹線の改札内にも別のお店がある(更に至近の長野電鉄長野駅にも、駅隣に立ち食いそば店有り。)という、いつの間にか駅そばの激戦区になっているようですが、ホームで列車を見ながらいただけるのはここだけなので、それが末永く続くと良いなぁ、と。
 ごちそうさまでした。

令和5年8月訪問

長野県長野市 信州そば ナカジマ会館 (JR長野駅 改札外コンコース)

 前の記事であげたお店のある新潟県の越後川口駅から、この旅の目的の一つである飯山線というローカル線に揺られた着いたのが、この日の宿のある長野県の長野駅。
 実は長野駅に着いたあと、郷土料理系の居酒屋さんなど夕食のプランを色々と考えていたのですが、改札口を出た時に、コンコースにあるこちらのお店を見た瞬間に全部ぶっ飛んだというか、「ここで食べたい!」という衝動に駆られたというか。そんなわけで、昨夜以来続けて4杯目のそばとなりますが、お店に突撃。
 注文は、店内の券売機で食券を買う方式ですが、こだわりがあるのか「冷やし」メニューは無し。それと、「信州きのこそば」「きつねワカメそば」(とそれらの具単品)は「売切」表示となっていましたが問題なし。だって、昨夜以来食べていなかった個人的定番の、天玉そばが食べたかったんですもの。

【天たまそば 420円】
天たまそば 420円

 注文後、店員のお姉さんの素早い調理で登場。早速、席に持ち帰っていただけば、これが、もう。
 まずツユですが、東日本標準の濃口醤油ベースの味付けながら、品良くまとまって、味の濃さや甘みと塩みの加減など、どれも適度。
 そしてソバは、細めでやや色が黒めでしょうか。啜ると自然なツルツル感、そして噛むと自然な歯応えが。ソバ自体の味も良く、さすがは信州、蕎麦処とあって、こういうところのソバでも、しっかりと存在感がありますね。
 一方かき揚げは、きわめて駅そばらしい、全体がほぼ衣というタイプ。ツユに良く馴染み、そうすることによって味にコクをプラス。また馴染んだところをソバと一緒に口に入れると、これまた堪りせん。更に途中から、玉子を崩せばこれが、また。黄身とソバとかき揚げとツユが一緒に口に入ると、何とも幸せな気持ちになれました。
 それと忘れちゃならないのが、(写真には写っていませんが)カウンター上に置いてある、善光寺名物「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子。これを少し振り入れるだけで、そばの味がグンとグレードアップします。

 という訳で、美味しくいただいたのですが、お陰で気力も漲り、この後駅近くのホテルにチェックインしたらすぐに飛び出し、日があるうちに長野電鉄を堪能してきてしまったという。(そこは以前乗ったことがある路線だったので、元々の計画では居酒屋さんで一杯引っかけてから、特急列車でサラッと往復して済まそうと思っていた。)
 ごちそうさまでした。

令和5年8月訪問

新潟県長岡市 生そばの丸十

 新潟駅で立ち食いの駅そばをいただいた後、この日の目的の一つである越後線に乗って柏崎駅まで行き、そこから信越本線で長岡駅、そして上越線に乗り換えて越後川口駅まで。
 次の目的は、ここから分岐する飯山線に乗ることですが、ここ越後川口駅ではもう一つ、目的がありました。
 それがこの、「生そばの丸十」というお店。
 というのも、飯山線にはこれまで2度乗っているのですが、2度目に乗った今から20年以上(下手すりゃ30年くらい)前、越後川口駅から乗る前にそばをいただいたのがこちらのお店で、去年、新潟までバイクでツーリング・キャンプに来た際、そのお店が健在なのがわかり、思い出の味をいただきに是非ともまたお伺いしたかったんですよね。

 というわけで、越後川口駅を背に国道17号まで行き、突き当たったら右にほんのちょっと行ったところにあるお店まで。前回お伺いした時とお店の場所が微妙に違っている気もしますが、多分気のせいでしょう。
 お伺いしたのはお昼の開店直後だったのですが、既に先客が2組。2人分の椅子が置いてあるカウンター席に案内され、お品書きをチェック。店内のホワイトボードには、お得な日替わりメニューも書かれており、大いに悩むところ。そんな中、前回は、天ぷらそばを大盛りでいただいたのですが、その「冷やし」を発見。今日は温かいそばをいただきたくなるような気温ではないので、いってみることに。注文の際、前回と同じく、つい「大盛りで!」と言ってしまいました。

【冷やし天ぷらそば(大盛) 950円】
冷やし天ぷらそば(大盛) 950円

 待つこと少しで登場したその、冷やし天ぷらそばの大盛り。あしらわれたキュウリと氷が涼しげですね。
 で、まずはツユからいってみたところ、甦るかつていただいた時の記憶。温かいのと冷たいのの違いはあるけど、このあっさりと上品な出汁に、決して濃すぎない味付けが、もう!
 またソバはうっすら緑がかっていますが、こちらのお店のソバは新潟名物の、布海苔をつなぎにしたへぎ蕎麦で、緑色は布海苔由来。前回いただいた時はその歯応えの良さに驚いた記憶がありますが、今回再びいただいてみたところ、これは冷たいせいもあって、前回以上の歯応えに感じます。また、ソバ自体の味も良いですね!
 そして天ぷらは当然揚げたてで、種は海老、ナス、そしてカボチャ。揚げ加減もバッチリ。
 あと別添えの薬味が、ワサビの他、大根おろしも付いているのが嬉しいです。

 というわけで、思い出の味を美味しくいただいて感無量だったのですが、こちらのお店はそば・うどん類の他にも豊富なご飯物やラーメン類も(天ぷらラーメンまである!)あり、ただの思い出のお店にしとくのは勿体なさ過ぎるというか、いつかまた当地を訪れ、お店にお伺いしたいです。
 ごちそうさまでした。

令和5年8月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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