たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

静岡県静岡市 スマル亭 1号店

 静岡ツーリングの2日目は、前の記事であげた溶き味噌系のラーメンをいただいた後、なるべく太平洋に近い道をひたすら走って、この旅の目的地とした御前崎に着いた後、島田市というところに取った宿で一泊。
 そして翌日は、3日目にして最終日。この日の行程は、一般道をひたすら走って約350km先の自宅まで帰るのみとなっていたのですが、静岡県を離れる前に、寄りたいお店がありまして。
 それが、静岡県内に7店舗(うち1店舗は閉鎖中)ある「スマル亭」というそば・うどん店。今から15年前、現在は高波被害で閉鎖中の2号店にお伺いして以来、その後もクルマで静岡県に来た際になどに寄ろうとしたけどなかなか都合を付けられずという訳で。
 で、今回、どうせなら1号店(お店の前の国道1号は走ったことがあり、隣接する東名高速や東海道本線から何度も見ていたので、勝手に親近感を持っていた。)に寄りたいと思っていたところ、出発前にルート検索をしたら、お店に面した国道1号富士由比バイパスを通る行程が。

【スマル亭1号店 店舗外観】
スマル亭1号店 店舗外観

 あとは、午前6時に宿を出発してから国道1号へと入り、速い流れの中をひたすら進むこと約1時間。午前7時を少し回ったところで、お店に到着しましたが、実際に来てみると、国道1号とJR東海道本線の間の、本当に狭いところお店があって、お店の後ろの東海道本線には貨物列車がバンバン走り、前を通るバイパスにはクルマやトラックやバイクがビュンビュン飛ばしていくという様は、何て表現したら良いかわからないけど、ちょっとばかり異次元感がありますね。

 それでお店と並列する駐車場の片隅にバイクを停め入店。すると、鰹節とはまた違った、もっと魚魚したような香りが漂っています。
 注文は食券制で、券売機でお目当ての品のを買おうとしますが、こんなに品数多かったっけ?!という印象。中には、「かちり」「大砲もどき」「和牛もっこり(レッド)」「レット破壊王ブラック」など、名前だけではどんな品か判らないものも。で、この時は、しらす天そばが食べたかったものの、売切ランプが点灯していたので、そのお隣のボタンの桜えび天そばに生玉子を追加して。そして、券売機に「たきこみ御飯あります\120」と手書きのPOPか貼ってあったので、それも一緒にお願いしてから、駐車場を向いたカウンターで待つこと
ほんの少しで、声が掛かりました。

【桜えび天そば 800円 + 生卵 60円】
桜えび天そば 800円 + 生卵 60円

 15年ぶりとなる、スマル亭のそば。まずは、ツユからいってみたところ、入店した時に感じた魚魚した風味に、濃口醤油はツユの色ほど効かされておらず、塩気控えめ甘みも控えめという味付け。15年前の記憶が細部まで完全に甦った訳ではないのですが「そうそう!こんな味だった!」と。
 またソバは、香り的に蕎麦の主張は程ほど。食感は若干柔らかめに感じましたが、多分茹で麺でしょうか?もっとも、この手のお店のソバは、柔らかめなのも好きなので、全くもって問題ないのですが。
 そしてかき揚げは、桜海老の量的には潤沢とは言えませんが香ばしい風味が心地よく、全体的にサクサクとクリスピーな揚げ加減で、ツユとの馴染みはとても良く。

【たきこみ御飯 120円】
たきこみ御飯 120円

 こちらは、具などは見当たらず、そば出汁でご飯を炊いたものでしょうか?ただ、そばを食べた時のような、魚魚した風味はなく、蕎麦と一緒に食べるには良い塩梅に味の付いたご飯という感じで。

 というわけで、15年ぶりに美味しくいただいたのですが、手放しで美味しい!というよりも、15年前にいただいた時と同様、ちょっとクセのある味わいも感じつつも、それ込みで、ほくそ笑みながら感じる味わいが良いというか。こいういのって、暫くしたらまた絶対食べたくなるんだよなぁ。(でも静岡はなかなかに遠いので、食べられずに悶々とするんだよなぁ。)
 ごちそうさまでした。

令和5年10月訪問

東京都千代田区 蕎麦や はないち

 令和5年9月も半ばに入ったこの日。2日間の予定で東京まで。まぁ、仕事がらみで正直面白くない上京なのですが、折角東京まで来たのだから、拘束時間以外は楽しませていただこうかと。
 で、その旅程を立てている時、JRから東京メトロに乗り換える有楽町駅で朝食を摂るのが丁度良い塩梅だとわかったので、駅至近というか、駅のガード下に入ったこちらのお店にお伺いすることにしました。

 山手線を降り、京橋口から出て中央口方向に歩くとすぐに、そのお店を発見。同時に、入口の所に置かれた券売機と写真付きお品書きも目に入りましたが、いざ食券を買おうとすると、その品数の多さにかなり迷うことに。全部書くと長くなるので端折りますが、一般的メニューの他、納豆(冷・温)、月見野(むじな+玉子のようでした)などわりと珍しいそば・うどん類に、丼物も一通り。更に盛岡冷麺とビビン冷麺もありました。ちなみに、券売機の最上段、他より大きなボタンは、かき揚げ、春菊(天)、盛岡冷麺、ビビン冷麺となっていて、冷麺類はお店の推しメニューのようですね。
 結局、迷った時には個人的定番というコシで、天玉の食券を購入。通勤ラッシュも落ち着いてきた時間だったせいか先客もなく、「そばでお願い」と言いつつ食券を渡すと即座に調理にかかり、待たずにいただけました。

【天玉そば 480円】
天玉そば 480円

 それでまずはツユからいってみたところ、出汁感がビンビン!味付けは、塩気や醤油っ気、甘みがどれもしっかりしてて(ようは、ちょっと濃い目)、個人的には大好きな味わいですね。
 またソバは、茹で麺を使用と思われますが、個人的には若干柔めの食感だと。もっとも、口当たりや食感が変に強調されているよりはむしろ好きな、自然なレベルというか。
 またかき揚げは自家製でしようか。(お伺いした時、ちょうどタネの野菜仕込んでいるところっぽかった。)タネは、玉ネギ、長ネギ、ニンジン、あとアミ海老を確認。揚げ上がりはハードというかかなり香ばしくカリッとしていますが、ツユとの馴染みは良かったです。

 というわけで、東京での1食目を美味しくいただいて、満足いたしました。
 ごちそうさまです。

令和5年9月訪問

栃木県矢板市 更科

 9月に入っても、全くと言って良いほど涼しくならない日が続いていたものの、天気が崩れたこの日は、今シーズンで初めて、肌寒いと感じました。
 そんな時、温かいラーメンでも良いのですが、家人と話すと、二人ともそばな気分だったので、矢板市にあるこちらのお店まで。

【天とじ(えび)そば 750円】
天とじ(えび)そば 750円

 それで今回私がいただいたのが、天とじそば。
 相変わらず溢れるほど丼いっぱいに入って当時要しましたが、まずはツユからいってみると、出汁に甘さ控えめなかえし、更にはタネのえび天や卵とじからの風味と旨味が加わって、これが、もう。ほんと、しみじみと美味いです。
 そしてソバは、更科の名の通り色白で、相変わらずの激ロング仕様ですが、茹でてから更に温められてもシャキっとした歯応えやツルッとした口当たりが残り、これも、また。
 タネは、先述のとおり旨味の素の一つである玉子で綴じられた大きなえび天のほか、青菜とナルトが嬉しいです。

【きつねそば 600円】
きつねそば 600円

 こちらは、家人がいただいた品。
 今回は珍しく味見しなかったので、私の感想はないのですが、家人はいつもの通り美味しげにソバを啜っていました。

 というわけで美味しくいただき、また身体も温まって、ホっといたしました。
 ごちそうさまです。

令和5年9月訪問

東京都昭島市 いろり庵きらく Dila拝島店 (JR拝島駅 改札外)

 前の記事にも書きましたが、この日は、この夏の青春18きっぷ旅の延長戦最終回というこで、首都圏のJRローカル線を乗り歩く日帰り旅に。
 で、その途中での昼食は、青梅線から五日市線が分岐する拝島駅の改札内に有るこちらのお店と相成りました。

 いろり庵きらくにお伺いするのは、先日の千葉中央駅に続いてのことなのですが、いただくのはその時と同様、この夏の期間限定メニューの麺2倍盛りシリーズの中から、夏野菜の冷しカレーつけそばをチョイス。ちにみに先日いただいた麺2倍盛り海苔つけそば同様、(麺量を2倍にするために)大盛食券2枚という買い方をするより、こちらの品にすると100円お得だそうで。
 店内の席が埋まっていたにもかかわらず、食券購入からあまり待たずに完成した、麺2倍盛り夏野菜の冷しカレーつけそば。席に持ち帰り、いざ。

【麺2倍盛り夏野菜の冷しカレーつけそば 780円】
麺2倍盛り夏野菜の冷しカレーつけそば 780円

 見た目的には、カレーのつけ汁が唐辛子っぽい赤みがかかっていたので、結構辛いかもと身構えましたが、茹でたてをキンっと締めた細めで歯応えのあるソバを浸けていただけば、見た目に反して辛さはちょい辛程度。全体的にマイルドでコクが有り、塩気とのバランスも取れていて、ソバに付けてちょうどよくなる味わい。
 また具の夏野菜は、トロトロのナスが白眉で、他にそれほど主張しないオクラ、そして甘みのあるコーンが。どれもよく合っています。あと、白髪ねぎはキャ記者機ですがももう少し入っていてほしい気も。それと糸唐辛子は、辛味よりも香りで貢献しています。
 それにしても、ついン十年前までは、冷たいカレーなんて食べられたものじゃないというのが常識だったと思う(田舎育ちの50代男性の感想です)のですが、今や定番とまではではいかなくとも、夏場になると、冷たいカレー味のメニューがちらほら見かけるようになったのは、時代が進むに連れ、いろんな美味しさが開発されていったからですかね。

【いなり2個 150円】
いなり2個 150円

 こちらは、一緒にいただいた品。いろり庵きらくさんではおなじみの、2個がパックに入ったいなり寿司です。
 で、特筆すべきものはないですが、普通にいただける味わい。
 っていうか、昔はこういういなり寿司でも、時たま、とんでもなくパンチの効いた味(婉曲表現)のものがあった記憶がある(それでも、勿体ないので飲み込んだけど。)のですが、最近は、いい意味で工業製品化がすすんだというか、食べられない味のに出くわすことはなくなったような。

 というわけで、どれも美味しくいただき、満腹になりました。
 ごちそうさまです。

令和5年9月訪問

東京都台東区 セルフ駅そば 上野常磐ホーム店 (JR上野駅 11・12番線ホーム)

 この日は、この夏の青春18きっぷ旅の延長戦(某ネットオークションで有効期限が2日分残った青春18きっぷを追加購入した。)ラウンド2にして最終回!というこで、首都圏のJRローカル線を乗り歩く日帰り旅に。
 で、その途中、朝食のために立ち寄ったのが、今年(令和5年)6月20日にオープンした、こちらのお店。JR東日本クロスステーションが開店させた、全自動調理の無人販売店です。

【店内に置いてある調理ロボット『Yo-Kai Express』】
店内に置いてある調理ロボット『Yo-Kai Express』

 それでこのお店で使われている無人全自動調理のシステムは『Yo-Kai Express(妖怪エクスプレス)』というのですが、それを作っているのは、なんと、シリコンバレー発祥のフードベンチャー企業で、創業者は台湾の方とのこと。(なんでも日本のレトロ自販機に触発されて開発したそうで。)よって海外の方が普及していて、日本国内だと、羽田空港空港やくまもと空港、首都高速のいくつかのパーキングエリア、関東圏のガソリンスタンドやショッピングセンター、更にはここ上野駅の地下3回新幹線コンコースにも設置してあるようですが、いずれもラーメン、うどんの調理機で、そばはこの店舗が初めてらしいです。(海外だと丼物や鍋物も商品化されているとのこと。)ちなみにそばは4種類(たぬきつね、紅しょうが天、ちくわの磯辺天、柚子香る豚肉)ありますが、それらメニューの開発は、JR東日本クロスステーションが担当したそうで。
 また、調理方法についても、冷凍品を電子レンジで温めて出すといった単純な仕組みでは無く、詳細は企業秘密らしいのですが、メーカーではただの自販機ではなく調理ロボット自販機と呼んでおり、冷凍の半完成品例を、温度が均一になるようセンサーで絶えず監視しつつスチームなどを使って加熱しているようです。

 と、説明が長くなりましたが、上野駅で列車を降り、自販機のある常磐線ホームへ。で、お店は容易に見つかったものの、ここでちょっと問題発生というか、決済方法が交通系電子マネーのみなんですね。この時たまたま、SuicaもPASMOも残金がほぼ0だったものだから、青春18きっぷを見せて改札口を一度出てから、券売機でSuicaをチャージ。
 再びお店に戻り、4種類の中から、今回は紅しょうが天そばを選び購入。このあたり、商品見本が調理ロボットに付いている比較的大型のディスプレイに表示されるからわかりやすいですね。
 その後決済を済ませ、90秒間待つと完成ですが、ディスプレイにはちょっとしたアニメーションが表示されるので、待たされている感はあまりしないです。

 やがて機械正面の蓋が開き、完成品が登場。早速持とうとすると、入口などに置かれた注意書きのとおり樹脂製の容器はかなり熱々なので、その注意書きに従い両端の耳の部分を持ち、カウンターへ。そのカウンターは、通常の立ち食い店舗とあまり変わらない高さに感じましたが、容器が薄くて熱い=持って口に近づけられないのでカウンターに置いたまま食べることになるため、もうちょっと高さがある方が食べやすいかもしれません。また割り箸と使い捨てのレンゲは、商品取り出し口の下に入っています。

【紅しょうが天そば 730円】
紅しょうが天そば 730円

 それで蓋を取り、まずはツユからいってみたところ、香りから出汁感はあまり感じませんが、旨味はちゃんとあり、味付けは甘辛く。ちょっと濃いめなのが嬉しいです。
 またソバは、これまた蕎香ビンビンとはいきませんが、それっぽい香りもあり、食感はわりと柔らかめ。商品開発の際、冷凍した生麺を加熱する方法も試したものの、食感が悪く駄目で、結局調理済みのもの(茹で麺?)を冷凍した物を再加熱するようにしたそうですが、このあたりは実際にいただいてみると、冷凍麺に慣れがあり、柔らかい麺を許容できれば、問題なくいただけるかと。
 そして具の紅生姜天は、一度冷凍してそれをソバと一緒に温めているため、カリッとした食感は望むべくもないですが、個人的にはグズっとしたツユ馴染む食感も好きなので問題なし。加えて紅しょうがの風味と辛味、酸味が、いただいていると良いアクセントになっていることに気が付きます。それと薬味のネギは、一度冷凍されたせいか、フリーズドライっぽい風味になっていました。

 というわけで、正直なところ、一般的な駅そばや立ち食い店舗(いわゆる路麺店。この路麺店って言い方、個人的には「町中華」と並んであまり好きじゃないのですが。閑話休題。)のそばと比較すると、調理や提供方法に起因するツッコミどころはあるとは思ったものの、「悪くない」という感想。十分美味しくいただけました。
 更に、既存のYo-Kai Expressを使ったラーメン店舗では、提供開始時からその後、商品のアップデートも行われているようなので、こちらのお店のそばも、今後更に美味しくなるかもしれません。
 ともあれ、今後というか将来、人件費や衛生面を理由に、特に地方部においては、かつて(今で言うレトロ自販機が並んだ)オートスナックが普及したように、こういうお店がだんだんと増えていくかもしれませんね。
 ごちそうさまでした。

令和5年9月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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