とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
令和5年の月遅れ盆前、東京の地下鉄に乗りったり駅そばの類いをいただいたりと、日帰り旅をしてきたところですが、それからあまり日が経たないうち、残っていた青春18きっぷ2日分を使い、今度は家人と共に神奈川の方まで。
で、道中の諸々については省略しますが、そんな旅の途中に立ち寄ったのが、小田急電鉄の海老名駅。この駅に隣接する「ロマンスカーミュージアム」を見学する前に、駅構内にある箱根そばで、遅い昼食と相成りました。
お店は改札内のコンコースにあり、この日は雨降りで薄暗かったこともあり、行灯式の看板や、店頭のデジタルサイネージ?が目立ちます。
それで注文は、入店前に店頭に置いてある2台の券売機で食券を買う方式。箱根そばはレギュラーメニューの品数が多く、更には期間限定メニューも複数あるため、こういう所で食べる機会が殆ど無い家人は、何をどう選ぶか心配になったものの、すんなりと冷やしきつねそばに決定。そして私は、これまでずっと食べたかったけど今回ようやくタイミングが合った有名な期間限定メニューの食券を買って入店。午後2時半過ぎという中途半端な時間なのに、結構広い店内は先客が数組、後客も数組という混み具合でした。
そんな中、私がいただいたの期間限定メニューというのが、夏の恒例となっている、豆腐一丁そば。そばの上に、絹ごし豆腐がドドンと1丁載っていて、その上にネギとショウガ、周りには揚げ玉と鰹節という、冷やしそばにたぬき奴をそのまま載せてしまったようなネタ感あるビジュアルは、実物を見るとインパクト大ですね。
豆腐を端から崩しつつ、それと薬味を適宜加え、ツユとソバと共に口に入れると、これが、もう!
崩した絹ごし豆腐は食感もトロっと柔らかくコクとまろやかさを加え、ツユ、そしてソバと合わせれば、これは「マリアージュ」と言っても良い旨さ!そこにネギや揚げ玉、鰹節がそれぞれアクセントを加えて、更にはショウガか、丼に添えられたワサビが味を引き締めてという感じで。
夢中になって食べ進め、あっという間に完食してしまいました。
こちらは先述のとおり、家人がいただいた品。例によって少々味見させて貰いました。
で、箱根そばって、ソバもツユも、きつねのようなベーシックなタネも、万人向けと言える(逆に言うと引っ掛かりのない大人しい)味わいですが、そんな中、大根おろしとキュウリが効いていて、これも、また。
というわけで、どれも美味しくいただいて、大変満足いたしました。特に豆腐一丁そばは、また来年以降も是非いただきたいというか、夏場に小田急線沿線に上京する用事が出来ないかなぁ、と。
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
令和5年の月遅れ盆前、東京の地下鉄乗り歩きしつつの駅そばの類い食べ歩きの4杯目にして最後は、駅そばでは無く、いわゆる立ち食いそば、路麺店となるのですが、近年味の評判と共に首都圏で店舗数を増やしているという、「文殊」というお店。
じつは今回の旅の途中で乗り換えた、東武東上線成増駅の構内にもお店を構えていたりしたのですが、今回お伺いすることにしたのは、都営大江戸線に乗っている途中で降りた両国駅が最寄りの、こちらのお店。もっとも、「両国駅前店」と付いているものの、これはJRの駅前というか、都営大江戸線の出口からはかなり遠くなるんですよね。(しかも今回は、出口を間違えて更に距離がプラス。とある出口から出たら休館中の江戸博物館が嫌な角度で目に入った時は、あまりの間違いっぷりに我ながら笑ってしまった。)
それでも時間に余裕はあったので、えっちらおっちら歩くこと暫しで、JR両国駅の東口へと。そこを背にして(南方向に)細い通りを入ったところにあるお店に到着しました。
お店は広くもなく狭くもなくという感じで、長いカウンターを挟んだ厨房には、午後5時半頃という中途半端な時間にもかかわらず店員さんが複数(3人だったかも)いるということは、ピーク時にはかなりのお客さんが来ることが偲ばれるというか。
注文は口頭で告げる方式で、混んでいなかったから時間に余裕はあったものの、品数の多さに迷うこと暫し。だって、かけ、冷し、ざる、かき揚げ、春菊、たぬき、きつね、山菜、わかめ、おろし、月見、とろろ、カレーと、そば類だけでこれだけ種類が。天ぷら単品も、かき揚げ、春菊、いんげん、なす、ちくわ、イカ、コロッケ、ごぼう、えび天が。あとカレーライス、天重といったご飯物。セット用の天丼、カレー、鶏丼。玉子は生玉子と温泉玉子。更には期間限定メニューも複数あるんですもの。
で、今回こそ、迷った時の個人的定番天玉そばということで、かき揚げ蕎麦と生玉子という組み合わせで注文。すると、サクサクっと手早く調理され、あっという間に登場しました。
それで早速、ツユからいってみたところ、これが、もう!こんな中途半端な時間にもかかわらず、節系の香りメインの出汁感がビンビンに。一日何度も山車を引いているんですかね。また味付けは、濃口醤油が主張する物の風味は濃すぎず、甘さの加減が丁度良く、塩気は比較味濃いめな、個人的にはブラボーな味加減のもの。温度も丁度良いです。
そして茹で時間が短い細めのソバは、生麺で、口当たり、歯応え、そしてもちろんソバそのものの味も良し。
更にかき揚げは、タマネギと長ネギ、そしてアミエビ?というベーシックな組み合わせ。揚げ置きながら、サクっとクリスピーな食感で、タネの火の通し加減もバッチリという、ベストな揚げ上がり。ツユと馴染みも良いですね。あとこれだけ全体的に良い感じたと、逆に生きるのが薬味の白ネギ。シャキシャキ感、そして辛味がそば全体と合わさると、なんとも心地良いです。
というわけで、大変美味しくいただいたのですが、こういうお店がそこかしこにある首都圏の人がうらやましい!
なのでいつかまた上京した折には、どこかの「文殊」でいただけたらなぁと。
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
令和5年の月遅れ盆前、東京の地下鉄乗り歩きしつつの駅そばの類い食べ歩きの3杯目は、東京メトロ有楽町線と、有楽町線と一部区間が重複する副都心線の終端で、東武東上線との接続駅でもある和光市駅。
ここに、厳密に言うと「駅そば」とは違うかもしれないのですが、駅施設内に信州産のそばと地酒を売りにするお店があると知り、今回お伺いすることに。
そんなわけで午後2時40分過ぎ、実はこの日、列車を降りるのが2度目の和光駅の北口から出て、そのお店へと。
それほど広くない店内は、中途半端な時間にもかかわらず、テーブル席はグルーブ客で埋まり、立ち飲み・立ち食いカウンターにも先客がいて、思い思いに地酒とつまみ、そしてそばを楽しんでいる様子。
注文は、店内の券売機で食券を買って店員さんに渡す方式ですが、その券売機が凄かったというか、ちょっと懐かしめの一面にボタンが並んだタイプで、しかもその全てに何かしらの品が割り振ってあったというか、1ボタン1品では足りず同じ価格の品はボタン及び食券が共用になっていました。しかも、券売機前のカウンターにいる先客が、肘を着いて尻を突き出した格好で飲んでいたため、見づらい及び買いづらいことこのうえなかったものの、その中から冷たいそばを1品チョイス。本当は、信州名物の馬刺しやもつ煮などで地酒を一杯いきたかったところなのですが、時間があまり無かったのと、体調的に飲むとキマってしまう恐れがあったため、涙をのんで自重した次第。
その食券を、店員の2人組のお姉さん(お世辞抜きでお姉さん)に渡し、カウンターの空いたスペースにて待つこと暫しで出来上がりました。
早速カウンターに持ち帰り、ツユをざっと掛け回してから、ソバをズズっといってみたところ、これが。信州産のソバはツルツルっとした口当たりで、口に入れると季節的に蕎香ビンビンとはいきませんが、蕎麦自体が持つ穀物的な味や、適度な歯応えが良いですね。 またツユは、出汁感がそこそこあり、ぶっかけ用にしては上品な味の濃さ。あまり甘くないのが、個人的には好みの味わいです。
そして茄子天は、揚げたてで、衣カリっ中はトロとした最高の揚げ加減。そこに先述の上品なツユが絡んで、これがまた。あと、添えられたワカメも嬉しいですね。
というわけで美味しくいただいたのですが、やっぱりそばだけでは勿体なかったというか、水たくさん飲めば酒1合くらいいけただろうし、例えば提供にさほど時間が掛からないであろうもつ煮と盛りそばの組み合わせだったら、地酒も込みで楽しめたのではなかろうかなどと、後悔しきり。でも茄子天も美味かったので、これはこれでよかったのかなぁ、とも。
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
令和5年の月遅れ盆前、東京の地下鉄乗り歩きしつつの駅そばの類い食べ歩きの2杯目は、東京メトロの駅構内を中心に店舗を構える、「そば処 めとろ庵」。
東京メトロの公式サイトには、「そば処 めとろ庵」のある駅として大手町駅、西船橋駅、新木場駅、錦糸町駅の4駅(うち新木場店については以前お伺いしたことが。)が紹介されていますが、東京メトロのグループ会社であるメトロプロパティーズのウェブサイトにはその4駅に加えて、後楽園駅、上野駅、門前仲町駅にもお店がある記載が。またその中の後楽園駅については、これまた東京メトロのグループ会社であるメトロ開発のウェブサイトにも記載が。
どれも「そば処 めとろ庵」には変わりないとは思いつつも、「なんで東京メトロ公式(ウェブサイト)は4店舗だけなんだろう」とつらつら考えた結果、駅構内にあるのが公式に紹介された4店舗で、駅施設外にあるのがそれ以外の3店舗。うち後楽園駅については、東京メトロの高架下(丸ノ内線後楽園駅の前後は高架線になっている)にあるのが違いかなぁ、などと思ったりして。
と、そんな愚にも付かぬことで長くなってしまいましたが、今回の計画を立てる際、どこかの「そば処 めとろ庵」でいただこうと行程や時間帯などを検討して最終候補に残ったのが、丸ノ内線と大手町駅と後楽園駅。どちらでいただいてもその後の行程に影響しない計画を作ったので、今回は地下鉄なのに高架線区間にある、後楽園駅でいただくことに。
それで後楽園駅で下車した後、改札口通って駅出口から出て、横断歩道を渡ってこちらのお店へ。
注文は、店内にあるイマドキの券売機で食券を買う方式で、メニュー数はそば・うどん類がおおむね一般的なもの(温かい品が、かき揚げ、春菊天、かき揚げ玉子、月見、きつね、たぬき、とろろ、あさわかめ、かけ。冷たい品が、かき揚げ、きつね、たぬき、とろろ、もり、ざる。あとタネは各種トッピング可。)に加え、丼とセット(カツ丼、かき揚げ丼、カツカレー丼、カレー丼)が多い印象。(丼単品もあり)
そんな中から、今回は春菊天そばに温泉玉子を追加。店員のお兄さん方二人のコンビプレーによって、程なく完成です。
受け取ったらカウンターの空きスペースに移動して早速。
まずはツユからいつてみたところ、濃口醤油の立った東日本的味わいですが、味のチューニングは若干甘みが効かされていて食べやすい印象。味の濃さがしっかりしているのが良いですね。
またソバは、生麺っぽく感じましたが、実際に茹でるところを見ていなかったので不明。蕎麦っぽい香りはそれほど強くなく、食感は歯応えこそ目立たぬもソリッドめの自然な歯応えが悪くないです。
そして春菊天は、細かくした葉をかき揚げ様にした物で、最初はサクサクっと軽い食感ですが、すぐにハラハラ崩れトロトロとツユに溶ける感。玉子は生玉子(80円)もあったものの、たまたま温泉玉子にしましたが、偶然にも春菊天には、崩すとツユと混ざる生卵より、混ざりにくいこちらの方が合っているように感じました。
というわけで、美味しくいただいたのですが、冒頭に書いた公式サイト掲載の4駅とそれ以外のお店に味やメニューの違いがあるのか、大手町駅でも食べて比べれば良かったかなぁと、後で思ったりして。(なのでいつかまた上京した折にでも。)
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
今年(令和5年)の8月のはじめ。この記事のちょっと前に色々と関連する記事をあげさせてもらいましたが、この夏の青春18きっぷを使って新潟、長野、山梨の乗り鉄旅を敢行てきました。ですが嬉しいことに、きっぷ5日分のうち、使ったのは2日分。(あと3日も使える!!)
なので月遅れ盆前のこの日、うち1日分を使い東京に行き、更に地下鉄の1日乗車券も買って東京メトロと都営地下鉄の未乗路線を中心に乗り鉄しつつ、駅そばの類いも可能な限りいただこうかと、日帰り旅に出ることにしました。
それでその駅そばの1杯目は、今回の地下鉄旅のスタート地点に選んだ北千住駅にて。
北千住駅は、JR、東武鉄道、東京メトロ、つくばエクスプレスが乗り入れる一大ジャンクションで、国内の駅利用者数、乗降客数ともトップクラスに位置するそうですが、そのうち駅のホームに駅そば的お店があるのは、JRと東武鉄道の2社。うち東武鉄道は伊勢崎線のホームのはチェーン店の小諸そばなので(ごめんなさい。でも小諸そばって、そばとうどんではツユからして違うし、メニューも更には卓上の薬味も豊富で、何よりお値段控えめだけど美味しくて素晴らしいのですが、今回は見送らせていただきました。)、今回はJRのホームにあるお店に。実はこちら、JR東日本エリアでは希少となった、非JR東日本クロスステーション系(非NRE系)の駅そば店なんです。
で、JRのホームは常磐線下り方面の1番線、常磐線上り方面の2・3番線があり、そのどちらにも店舗がありますが、今回は2・3番線のお店へと。
お店はオープンエアなカウンターではなく、店内に立ち食い飲食スペースがある首都圏でわりと見かけるタイプ(逆にオープンなカウンターって首都圏ではあまり見ない気が。ホームに人が溢れるからですかね。(適当))
注文は店外に置かれた券売機で食券を買って店員さんに渡す方式ですが、メニューが豊富で、券売機の前で悩むこと暫し。というのも、天ぷらのバリエーションが、首都圏のいわゆる路麺店のように豊富で、通常のかき揚げの他に、げそ天、紅しょうが天、桜えび天、小海老とイカ天(季節限定のかき揚げらしい)、春菊天、イカ天、ごぼう天と。天ぷら以外でも、たぬきやきつね、カレー、肉、月見、更にはそれぞれ温冷とあり、そりゃ迷いますよ。
それでも何か決めないと食べられないので、いつもやってる迷った時の天玉そば、ではなく、暑かったので冷やし、天ぷらで食べたいのはげそ天という感じで、冷やしげそ天そばの食券を購入。入店して店員のお姉さんにそれを渡すと、手慣れた調理であっという間に完成し、手渡される時、お姉さんから「ツユ(足らなかったら)足しますよ」との声かけもありました。(有り難いけど、見たところ足さなくても大丈夫な量でしたが。)
で、まずはソバをツユに絡めていってみると、これが、もう。生麺を使っているのでしょうか?蕎香ビンビンとはいきませんが、蕎麦らしい香りは感じられ、茹でたあとキンっと冷やされたお陰で、硬質ですがしっかりした歯応えも感じられます。
またツユは、かけづゆではなくぶっかけ的味の濃さで、甘さそこそこ、醤油っ気と共に塩気もガツンとくるタイプ。ですが、よく味わってみると、そのバックにはしっかりとした出汁感があり、食後、そば湯で割れないのが残念でした。
そしてげそ天は、衣が多めのポソっとした食感で、暖かいツユにたっぷり浸した方が方が合いそうでしたが、これはこれで悪くない感じ。あとたっぷり添えてくれたワサビが嬉しかったです。
というわけで、本日1杯目を美味しくいただき、大変満足できるスタートとなりました。
個人的にはこれまで通過はすれど降り立つ機会のかなった北千住駅ですが、今後、上京した折には、時間を作って列車を降り、またこちら(か1番線ホーム。あ、もちろん東武伊勢崎線ホームでも。)のお店で一杯いただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
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