たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

宇都宮発湘南新宿ライン乗車記 (付記 東京湾フェリーと内房線の209系電車、横須賀線・総武線のE217系電車乗車記) その1

宇都宮駅に停車中の湘南新宿ライン逗子行き普通列車

 その運転開始以来、上京する際、何度となく利用している湘南新宿ラインですが、乗り鉄の性(サガ)で、何時か始発から終点まで乗ってみたいと思っていました。で、それが今回ようやく叶ったのですが、ついでに、これも乗ってみたかった東京湾フェリーと、置き換え用車両の導入に伴い廃車することが先日発表となったE217系電車にも乗ってしまおうかと。



 実は湘南新宿ラインについては、先日、ついでに京浜東北線・根岸線にも乗った横浜での某アーティストさんのライブの帰りにでも逗子駅から乗ろうと計画を立てていたのですが、ライブの時間が予想外に延びたため乗れずじまいに。

 ですが4月20日の土曜日、日比谷野外音楽堂で行われる別のアーティストさんのライブで上京することなっていたので、今度こそ、そのついでに乗ろうかと。で、計画をたて始めたところ、「そういえば逗子からちょっと行けば久里浜で、そこから東京湾フェリーに乗れるな。あれ一度乗ってみたかったんだよな。」とか「東京湾フェリーが着く金谷港って富津市にあるのか。富津市には竹岡式ラーメンがあったけど、その竹岡って金谷のだったのか。」とか「横須賀線のE217系って廃車になるのか。そういえば一度もまともに乗っていないな。」とか色々と出てきてしまい、結局のところ日比谷野外音楽堂での夕方からのライブに行くために、通常は自宅から3時間もあれば行けるところ、午前6時前に自宅を出て東京湾をぐるっと一周してから向かうことになってしまったという。

【自宅最寄り駅に入るJR宇都宮線宇都宮行き普通列車】
自宅最寄り駅に入るJR宇都宮線宇都宮行き普通列車

 というわけで4月20日の土曜日。自宅の最寄駅からJR宇都宮線の上り宇都宮行き普通列車に乗車。宇都宮到着は7時前というのに、部活の大会でも有るのでしょうか?車内は高校生で混雑していました。

宇都宮始発湘南新宿ライン逗子行き普通列車

湘南新宿ラインについて

 宇都宮駅からは、今回のお目当てである湘南新宿ラインの普通列車に乗車するのですが、その前に私用のメモも兼ねて湘南新宿ラインについて簡単に。

 もともと昭和の終わり頃から、東北本線の上り普通列車のうちごく一部が、大宮から先、東北貨物線(通称)から山手貨物線(通称)を経由するルートで池袋駅まで運転していた例はあるのですが、更にその先の区間への運転と「湘南新宿ライン」との運転系統名が付けられたのは、平成13年(2001年)12月のダイヤ改正のこと。東北本線から横須賀線へと直通する運転系統と、高崎線から東海道本線へと直通する運転系統が設けられました。

 ちなみに、それらの運転経路及び運転区間は、東北本線から横須賀線へと直通する列車の場合、宇都宮~(東北本線)~大宮~(通称:東北貨物線)~上中里駅(通過)付近~(通称:山手貨物線)~大崎駅~(通称:品鶴線)~鶴見~(通称:横須賀線)~大船~(横須賀線)~逗子、高崎線から東海道本線へと直通する列車の場合、高崎~(高崎線)~大宮~(前述のルートと同じ)~鶴見~(通称:横須賀線)~戸塚~(東海道本線)~小田原となります。

 で、実際に運転を開始したらこれが好評で、当初は日中のみ往復25往復の運転本数だったのが、ダイヤ改正の度に増発。(そのおかげか、大好きだった「特急おはようとちぎ・ホームタウンとちぎ」が……。)現在は普通・快速・特別快速列車合わせて平日は67往復(とりあえず数えてみた)も運転されています。

2527Y 宇都宮発逗子行き普通列車

【宇都宮駅に停車中の湘南新宿ライン逗子行き普通列車】
宇都宮駅に停車中の湘南新宿ライン逗子行き普通列車

 それで今回乗るのが、宇都宮6時53分発の列車番号2523Y、横須賀線直通逗子行き普通列車。車輌はE231系の15両編成で、そのうち先頭方の10両編成は編成番号がK-01。ということは、平成16年(2004年)1月に、国府津車両センターに新製配置された編成ということになります。

【宇都宮駅発車直後の車内】
宇都宮駅発車直後の車内

 先頭車付近で写真を撮ったあと、4号車のグリーン車に乗車。普通車に乗ったほうが車内の様子などネタ的に良いとは思うのですが、逗子駅までの2時間58分を、ゆったりと過ごしたいという気持ちのほうが勝りました。そして席は2階席の、最後方進行方向右の窓側に。この時間、左側だと朝日がもろに当たるのですが、そういえば暫くの間、上り方面のグリーン車では進行方向右側にしか座っていないなぁ、と。あと、暖房でも入っていたのか、車内が暖か、いや、若干暑いくらいですね。なので服を一枚脱ぎバッグしまったりしているうちに発車時刻となり宇都宮駅を後に。ちなみにこの4号車の2階席は、今のところ私一人となっています。

【野木-古河間にて】
野木-古河間にて

 次の雀宮駅で数人の乗車が有り、貸切状態はあっさり終了。ただ、それ以降は駅に停車してもあまり乗ってこないですね。実は普段、湘南新宿ラインや上野東京ラインのグリーン車を利用する際は、空いているだろうという理由で(2階建て部分の)1階席に座るのですが、2階席もあまり変わらないというか、栃木県内を走っている時のガラガラ具合は一緒だったという。小金井駅でグリーンアテンダントが替わり、乗ってくるかなと思った小山駅でもグリーン車に乗車はほとんどなく。それにしても、先程来続くこの宅地と農地が混在するザ・北関東な景色は、生まれてこの方何回見たんですかね。(先週も見ましたしね。)

 やがて列車は利根川を渡って南関東というか埼玉県に。ホームに待っているお客さんの数がぐっと増えたような気がします。それと同時にグリーン車もお客さんも増えだすのですが、中には乗車して席に座るとすぐ朝食でしょうか?何やら食べ物の匂いが漂ってきました。その後もグリーン車の乗客は増え続け、土呂駅で各2人掛けシートに1人以上座っている状態に。そして大宮駅では、降りる人もいるけど乗る人はもっといて席がほぼ埋まりました。そのせいか、大宮駅に停車中冷房が入り、車内は若干涼しくなりました。

【浦和-赤羽間にて】
浦和-赤羽間にて

 大宮駅から先が、湘南新宿ラインのキモたる部分。元々は貨物線として敷設された路線を走ることになるのですが、まずは通称:東北貨物線に入ります。もっとも、貨物線と言っても別ルートを走るわけではないので、車窓風景的には(上野東京ラインが走る)旅客線と変わるところはないのですが。それで大宮駅を出ると都市っぽさを感じるようになり、そんな中、年季入った鋳物工場が見えたと思ったら、京浜東北線にだけ駅のある川口駅を通過。更に荒川を渡って都内に入ると都会っぽさを感じるようになり、赤羽駅へと到しました。

【赤羽-池袋間にて(上中里駅手前)】
赤羽-池袋間にて(上中里駅手前)
【赤羽-池袋間にて(駒込駅付近)】
赤羽-池袋間にて(駒込駅付近)

 赤羽駅を出て程なく、大宮駅以来進行方向左手を走っていた京浜東北線がこちらを跨いで進行方向右手に移ってきたと思ったら、京浜東北線の上中里駅を過ぎたあと、今度はそれをゆっくりとアンダーパス。このあたりが東北貨物線と通称:山手貨物線の境目で、程なくして右手に山手線の電車が走る線路が現れると駒込駅を通過します。そして山手貨物線に入って最初の停車駅である池袋駅へ。それにしても、山手貨物線に入ると車窓の景色が都会から大都会に変わるような気がしますね。

【新宿駅手前】
新宿駅手前

 池袋駅を出ると、上を京浜急行の電車が跨いだので一瞬「ここはどこ??」となったのですが、そういえば西武池袋線の電車のうち1編成だけが京浜急行の塗装になっていたんでしたっけ。更に次の新宿駅でたいそう降りるかと思っていたけどあまり降りず、それよりも乗ってくる人のほうが多い状態。空席は無くなり通路に立つ人も出てきたのですが、このあたりがグリーン車の乗客数MAXですかね。またここでグリーンアテンダントが替わりました。そして新宿駅を出ると、一昨年暮れに運転を開始したE353系を横に見つつ進み、渋谷駅に到着。ここまでは個人的にわりと良く乗車する区間、ということは、ここから先が、車窓的には今回のお目当ての区間となります。

 次の恵比寿駅で、雀宮駅から乗ってきて前の席に座った人が降り、ざっと見渡したところ、栃木県から通して乗っている人はほぼいなくなった印象。その恵比寿駅を出るといつのまにか山手線と交差したのかそれが右手の車窓から消え、大崎駅へ。山手貨物線に入ってから続く大都会車窓風景ですが、新宿駅あたりまでは雑然とした印象を受けるのですが、そこから先ここまでは綺麗というか整えたような印象を受けます。

【大崎-西大井間にて(りんかい線が地下へ潜るあたり)】
大崎-西大井間にて(りんかい線が地下へ潜るあたり)

 大崎駅を出た列車は短絡線を通って、元々は東海道本線の貨物線として建設され、その後横須賀線の電車のほぼほぼ専用線となっていた通称:品鶴線へ。先程までの整った大都会の景色は、このあたりから都会の住宅地とまた印象が変わります。西大井駅を出ると横須賀線の電車とすれ違うのは当然なのですが、何故か回送列車の185系ともすれ違います。また右手には東海道新幹線が寄り添ってくるのですが、新幹線の建設当時、用地確保のため品鶴線上空や隣接するように線路が敷かれたとのことです。

【武蔵小杉-新川崎間にて】
武蔵小杉-新川崎間にて

 そうするうちに列車は多摩川を渡って神奈川県に入り、川崎市の中で最近人口増加が著しいという武蔵小杉駅へ。そこを出てちょっと行くと新幹線が右に分かれて新川崎駅に到着。そのホームは隣にある新鶴見信号場の広大な敷地の端に有るような印象で、更には、JR貨物の新鶴見機関区も見ることができます。そしてこの先、貨物線?を跨ぎ鶴見駅構内に入るのですが、品鶴線の終点にもかかわらず横須賀線と湘南新宿ラインが通る線路にはホームがないので列車は通過します。

【横浜駅進入】
横浜駅進入

 鶴見駅構内からは、横須賀線専用路線として敷設された線路の上を走行。まずは京浜急行に跨られ、しばらく行って横浜線に跨がられるなどしているうちに横浜駅に到着。グリーン車からは数人が降りたのと入れ替わりに、乗る人も居たのには少々驚き。だってここから終点の逗子まで乗っても、30分ちょっとなんですよね。ただ乗ってきた御婦人は、そんな貧乏人の僻みなど気にする風でもなく、おっとりとSuicaを席上部のリーダにタッチしていましたが。その横浜駅を出ると、右手にちょっとだけ相鉄線と並走。そしてその後は車窓から見える地形に丘が多くなったことで、横浜に来たことを実感します。そんな中、東戸塚駅、戸塚駅と停車。戸塚駅を出ると、先日乗った根岸線が近づいてきて大船駅に到着しました。

【北鎌倉-鎌倉間にて】
北鎌倉-鎌倉間にて

 大船駅を出ると、ここからが運転系統名ではない正真正銘の横須賀線へ。先程までとは違ったゆっくりとした速度となり、また車窓の景色も緑が増えて途端にローカル線っぽくなるのですが、この横須賀線沿線には瀟洒な家が立ち並んでいるところが都会的田舎というか。そんな中を走って横須賀線の最初の停車駅である北鎌倉駅に到着。観光客っぽい身なりの乗客がかなり降車し、途端に狭いホームがいっぱいになりました。北鎌倉駅を出ると、程なくして車窓の景色から民家がなくなり先程までよりもさらにローカル線っぽくなるのですが、再び民家が増えだすと最後の停車駅である鎌倉駅に到着。ここでも観光客らしい乗客が多数降車。そして鎌倉駅を発車すると、また緑と民家の中を走って定刻の9時51分、終点の逗子駅に到着。ちょっとは余韻に浸りたいのですが、1分の乗り換え時間でホームの向かい側に停車している短い列車に乗り換えなくてはなません。

付記 東京湾フェリーと内房線の209系電車、横須賀線・総武線のE217系電車乗車記

横須賀線・総武線のE217系電車 その1

【逗子駅に停車中の横須賀線久里浜行き普通列車】
逗子駅に停車中の横須賀線久里浜行き普通列車

 今回のメインとしていた湘南新宿ラインを乗り終えたのですが、ここからは、おまけというか、今回ついでに乗ろうとした諸々の乗車記となります。

 それで逗子駅からは、前述のとおり9時52分発の久里浜行き普通列車に乗り換え。車輌はE217系ですが、この車両に乗ることも今日の目的の一つでした。ちなみにこのE217系は基本編成が11両編成、付属編成が4両編成となっていて、久里浜行きは付属編成を使った4両編成。編成番号はY-128となっていますが、これは28本目の付属編成という意味らしいです。で、時間もないのでホームを移動しつつ写真を撮ってから先頭車に乗車。モーターや制御機器のある中間車両にしようかとも迷ったのですが、そのまま運転席直後の乗務員室扉前に立ち、前方を眺めることにしました。

【田浦駅進入】
田浦駅進入

 程なくして列車は定刻に発車。ここから先はトンネルが多くなり、逗子駅の2つ先の田浦駅は、ホームの前後がトンネルに挟まれていました。またその田浦駅では、本来の意味でのセーラー服をビシっと着たキビキビした男子が多数乗車。そういえば、ここに海上自衛隊の基地があるんでしたっけ。そして横須賀駅では、かなりの乗客が降りました。

【衣笠-久里浜間にて】
衣笠-久里浜間にて

 横須賀駅から先は単線に。横須賀線にはかつて一度乗ったことがあったのですが、単線だったことをすっかり忘れていたという。ただし用地は複線分確保してあるようで、架線柱も一部は複線用のが使われていました。単線区間唯一の途中駅である衣笠駅まででトンネル区間は終了。前方の窓から海は見えませんが、地形から、海が間近に迫っていることを感じます。

【久里浜駅の駅舎】
 久里浜駅の駅舎


 と、ダラダラ書いていたら、久里浜駅まで来ただけで結構なボリュームになってしまいました。しかも、ロクな写真がなく、ここまで読んで下さった皆様には申し訳ない限りです。そしてこの続きついては、次の記事に分けたいと思いますので、よろしければ見てやって下さい。

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