たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

三陸鉄道とIGRいわて銀河鉄道と、東北地方太平洋側のJRローカル線 ~鉄印帳の旅(2) 【令和2年7月23日~25日】 その6

石巻駅に停車中のあおば通行き普通列車

 三陸鉄道とIGRいわて銀河鉄道の鉄印をもらいつつ、東北地方太平洋側のJRローカル線にのってしまおうという旅の記録最終回の第六弾は、旅の3日目の後半について。


目次

  1. JR仙石東北ライン・JR石巻線(1)
  2. JR気仙沼線・JR気仙沼線BRT・JR大船渡線BRT・三陸鉄道リアス線(1)
  3. 三陸鉄道リアス線(2)・JR釜石線「快速はまゆり4号」
  4. JR山田線・三陸鉄道リアス線(3)・八戸線
  5. IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線・JR大船渡線「快速ポケモントレイン気仙沼号」
  6. JR石巻線(2)・JR仙石線

石巻線(2)

【気仙沼駅前バス停】
気仙沼駅前バス停

 気仙沼駅で快速ポケモントレイン気仙沼号を降りた後は、一昨日調べておいた気仙沼駅前バス停に。ここから13時00分発の岩手県交通の長距離路線バス「一関気仙沼線」に乗って、一ノ関駅へと戻ります。一般的には、せっかく気仙沼まで来たのに何故すぐに折り返すのかと疑問でしょうが、乗り鉄をやっていると、こういうことがままあるわけで。で、若い頃は「また来ればいいや」と平気だったんですが、私も齢50を過ぎて先のことを考えた時、「また来れるかな」と考えることが多くなってきたというか……。

【やってきた一関駅前行きのバス】
やってきた一関駅前行きのバス
【気仙沼駅前停留所-新月公民館前停留所】
気仙沼駅前停留所-新月公民館前停留所

 一関駅前行きの路線バスは、約5分遅れて到着。乗り込んだところ、乗客は私1人でした。それで路線バスは、先程大船渡線と並走した気仙沼街道の国道284号を走行。気仙沼駅の前を過ぎると大船渡線をオーバーパスしました。

【小梨駅前停留所-千厩バスターミナル停留所間】
小梨駅前停留所-千厩バスターミナル停留所間
【千厩高校前停留所-千厩体育館入口停留所】
千厩高校前停留所-千厩体育館入口停留所

 バス先頭部には「急行」と出ていますが、しっかりと制限速度を守り時速50キロで走行。気仙沼駅前停留所を出てから約25分経った頃、高沢停留所で私以外では初めての乗客が1人。その後も気仙沼街道を進むのですが、制限速度を守る路線バスにしびれを切らしたのか、センターラインが破線のところでアルテッツァが強引に抜いていきました。そして千厩駅前停留所を通過して、鍋鉉線に入る大船渡線と別れた後、千厩体育館入口で親子連れが乗車。次の館山下停留所でも1人降車し1人乗車がありましたが、結果的にこれが最後の乗客となれました。

【薄衣停留所-水口停留所間】
薄衣停留所-水口停留所間
【矢ノ目沢停留所-一関駅前停留所間】
矢ノ目沢停留所-一関駅前停留所間
【一関駅前停留所停車】
一関駅前停留所停車

 館山下停留所を出たバスは、国道284号の千厩バイパスに入り、山あいを快調に進みます。それを抜けると道路が片側2車線となって一ノ関の市街地へ。そして以前仙台からの高速バスで来た時に通った見覚えある道に入り、定刻の14時15分よりちょっとだけ早く、4人の乗客とともに一関駅前停留所に到着。

【一関駅前停留所に到着した路線バス】
一関駅前停留所に到着した路線バス

 一ノ関駅からは、再び青春18きっぷでの旅を再開。この旅で乗るべき路線も少なくなってきましたが、まずは一昨日に乗らなかった石巻線の、小牛田(こごた)駅-前谷地駅間を。

【一ノ関駅に停車中の小牛田行き普通列車】
一ノ関駅に停車中の小牛田行き普通列車

 というわけで駅で少し待って、14時41分発の小牛田行き普通列車に乗車。車両はもう説明不要の701系電車で、緑の帯を巻いた仙台地区用の車両です。その2両編成後部のクモハ701-1505に乗車。車内は当然ロングシートで、ワンマン運転のためか、出入口のある先頭車両はロングシートあたり5,6人、この車両はロングシートあたり2,3人の客を乗せ、一ノ関駅を発車しました。

【有壁駅-清水原駅間】
有壁駅-清水原駅間

 一ノ関駅を発車した列車は、県境のトンネルをゆっくりと通過して宮城県へ。ここから先の車窓は、水田が圧倒的に多いです。ですが、それよりも私の視界にアピールしてくるのは、通路を挟んだ向かい側に座った巨漢。というのも乗車以来、相当に激しい貧乏ゆすりを続けていて、目を開いている限りは常に視界の中でチラチラと動くものがという状態で……。思わず手持ちのスマートフォンで、「貧乏ゆすり 原因」なんてことを検索してしまいました。(精神的な原因だけじゃなく、肉体的な原因など、いろいろと理由があったんですね。)

【小牛田駅の駅舎】
小牛田駅の駅舎

 小牛田駅には15時28分に到着。ここで1時間以上時間が空き、次に乗るのは16時32分発の女川行き普通列車です。

【小牛田駅の駅名標】
小牛田駅の駅名標
【小牛田駅に停車中の女川行き普通列車】
小牛田駅に停車中の女川行き普通列車

 待合室で時間を潰したあと、改札が始まったので跨線橋を渡って石巻線の列車が発着する4番線ホームへ。停車していたキハ110系の2両編成はなんと、一昨日に石巻駅-女川駅-前谷地駅と乗ったキハ110-126とキハ110-123でした。その先頭車だったキハ120-126に乗車。各ボックスシートに1人くらいの乗車率で小牛田駅を発車しました。

【小牛田駅-上涌谷駅間】
小牛田駅-上涌谷駅間

 小牛田駅を出て程なくして車窓に広がるのは、宮城県の米どころを表す一面の水田。一昨日の続きという感じですが、生憎の雨模様。加えて、旅の最終日、そして夕方に差し掛かった時刻ということで、気持ち的にはだいぶ違います。それで前谷地駅までは3駅14分と、あっという間に到着。ここで列車の行き違いを行ったあと発車したあとは、一昨日も乗った区間。車窓から景色を眺めるにもイマイチ気合が入らず、ぼーっとした感じのまま定刻の17時9分、石巻駅に到着しました。

JR仙石線

 石巻駅では、仙石線の列車に乗り換え。今回の旅で乗るべき路線も、この仙石線で、いよいよ最後となりました。

 それでこの仙石線。あおば通駅を起点に、終点の石巻駅までの間49.0kmを結ぶ旅客路線のほか、石巻駅の1つ手前の陸前山下駅から貨物駅である石巻港駅まで1.8kmを結ぶ貨物支線があります。起点駅と終点駅を含む駅数は33駅。(旅客駅32駅、貨物駅1駅)あおば通駅-東塩釜駅の間17.2kmが複線化され、それ以外は単線、また貨物支線を除き電化されています。

 その歴史は、一昨日の乗った仙石東北ラインのところでも少し触れましたが、元々は宮城電気鉄道によって、大正14年(1925年)6月、仙台駅-西塩釜駅の間が開業。当時、仙台駅-東七番丁駅(仙台東口駅に改名後廃止)は国鉄東北本線と交差するため地下区間とされたのですが、これは日本初の地下鉄道だそうで。

 その後、大正15年(1926年)4月に本塩釜駅まで、昭和2年(1927年)4月に松島公園駅(現在の松島海岸駅)まで、昭和3年(1928年)4月に陸前小野駅まで延伸され、同年11月に石巻駅まで旅客路線が全通。昭和14年(1939年)11月に、宮電山下駅(現在の陸前山下駅)-釜駅(現在の石巻港駅)の貨物線が開業しました。

 ですが太平洋戦争中の昭和19年(1944年)5月、宮城電気鉄道は戦時買収によって国有化され、路線名称は仙石線になりました。そして昭和27年(1952年)9月、仙台駅-仙台東口駅の地下区間が廃止となり、仙台東口駅が仙台駅と改称。その後、一部区間の高架化などの改良が行われ、国鉄分割民営化後の平成12年(2000年)3月、あおば通駅-仙台駅が延伸開業すると同時に、あおば通駅-陸前原ノ町駅が地下化されました。

 そして平成23年(2011年)の東日本大震災では地震及び津波の被害を受け全線で運休に。その復旧に際しては陸前大塚駅-陸前小野駅間を新線に切り替え、平成27年(2015年)5月に全線で復旧。同時に仙石東北ラインが運転を開始しました。

【石巻駅に停車中のあおば通行き普通列車】
石巻駅に停車中のあおば通行き普通列車

 そんな仙石線を走るのが、既に2番線ホームに停車していた17時27分発あおば通行き普通列車。車両は4両編成の205系電車ですが、仙石線専用の3100番台という形式で、もともと山手線などを走っていた車両を改造したもの。乗り込んだ前から3両目のモハ205-3114は、昭和61年(1986年)の製造後は山手線で運用を開始し、平成15年(2003年)に仙石線用に改造された車両のようです。

 最後ということで気合を入れ直し、車端部のロングシートに着席。定刻に発車した時点で、各ロングシートに若い男女が2〜4人くらいという乗車率です。車内は空いていたので、上半身を90度回転させて景色を眺めることにしました。

【陸前山下駅発車直後(貨物支線分岐)】
陸前山下駅発車直後(貨物支線分岐)
【陸前赤井駅-石巻あゆみ野駅間】
陸前赤井駅-石巻あゆみ野駅間

 一昨日も見た景色ですが、列車はまず、石巻の市街地を走行。陸前山下駅で貨物線が分岐するのを見届け、陸前赤井駅で仙石線列車と交換。元私鉄ということで駅間距離はやっぱり短く、駅ごとに乗客がわりと入れ替わりつつ進みます。

【陸前小野駅-鹿妻駅間】
陸前小野駅-鹿妻駅間
【陸前大塚駅-陸前富山駅間】
陸前大塚駅-陸前富山駅間

 東矢本駅出ると、今度は車窓に水田が広がるのですが、霧が出ていてなかなかに幻想的。陸前小野駅で、今度は仙石東北ラインの快速列車と交換。発車後、東日本大震災の復旧の際に切り替えられた新線に入り、鳴瀬川を渡って間もなく水田から山へと。そして東名駅をて山を抜けると、松島の海が。駅のところの防潮堤は高くなってるんですね。で、ここも霧が出ていて、良い雰囲気です。

【松島海岸駅停車】
松島海岸駅停車

 陸前富山駅を出ると海と別れ、山、水田、そして市街地と車窓の景色は変化。仙石東北ラインと別れる高城町駅では、仙石線の列車と交換しました。そしてその次の松島海岸駅でまとまった乗車があり、外国人の方も多いです。で、その中に、通路を挟んだ反対側に座った外国人男性と日本人女性のカップルがいたのですが、日本人女性が外国人と付き合うと、イチャつきかたが外国ナイズされるのか、乗車以来派手にベタベタしています。

【陸前浜田駅-東塩釜駅間】
陸前浜田駅-東塩釜駅間
【東塩釜駅-本塩釜駅間(1)】
東塩釜駅-本塩釜駅間(1)
【東塩釜駅-本塩釜駅間(2)】
東塩釜駅-本塩釜駅間(2)

 松島海岸駅を出ると、暫くは山の中というか木々の中を走り、再び松島の海が見えたと思ったら市街地へ入って東塩釜駅に停車。最後の列車交換があり、ここから先は複線区間に入ります。そして市街地を走りつつ、ガントリークレーンやマリーナ、そして、東日本大震災の際に津波が押し寄せた映像で見覚えのあるショッピングセンターが過ぎていきます。

【多賀城駅-中野栄駅間】
多賀城駅-中野栄駅間

 列車は既に仙台の都市圏に入ったようで、西塩釜駅過ぎると高層マンションが。そんな中、下馬駅過ぎたあたりでしょうか。突如車内に、焼き肉のような妙に食欲をそそる匂いがしてきました。それでこのあたりになると駅ごとに乗客を増やし、陸前高砂駅では立つ人も出てきました。以降、駅ごとに降りる人より乗ってくる人の方が多くなるか。上半身を90度捻って景色を見たり写真を撮るのが雰囲気的にしんどくなってきたこともあり、おとなしく前を向くと、今度は先程来ずっとイチャついているカップルが目に入るという。その後、福田町駅過ぎた頃、一瞬水田が広がりますが、小鶴新田駅を過ぎると再び市街地へと入り、苦竹駅を出ると平成12年(2000年)に地下化された区間に。個人的にこの区間は初めて乗ることに。そして定刻の18時51分、仙台駅に到着。列車は次のあおば通駅が終点ですが、そこまで乗ってしまうと、自宅最寄り駅へと向かう最終列車に間に合わなくなってしまうので、ここで列車を降りることに。

仙台駅から

【仙台駅に入ってくる東京行き東北新幹線やまびこ364号】
仙台駅に入ってくる東京行き東北新幹線やまびこ364号
【仙台駅で購入した牛たん弁当】
仙台駅で購入した牛たん弁当
【牛たん弁当の中身】
牛たん弁当の中身

 仙台駅からは、残りの新幹線Wきっぷを使って、19時10分発の東京行き東北新幹線やまびこ364号に乗車。福島駅まで僅かな時間ですが、車内で乗る前に購入した牛たん弁当をビールと共に。個人的にこの駅弁、今から20年以上前、初めていただいた加熱式の弁当だったりするんですよね。いただくのはその時以来なのですが、昔と変わらぬ美味しさにホっと。

【福島駅に停車中の新白河行き普通列車】
福島駅に停車中の新白河行き普通列車
【新白河駅に停車中の黒磯行き普通列車】
新白河駅に停車中の黒磯行き普通列車
【黒磯駅に停車中の宇都宮行き普通列車】
黒磯駅に停車中の宇都宮行き普通列車

 19時31分に福島駅に到着した後は、19時45分発の新白河行き普通列車に乗り換え、21時21分に到着した新白河駅では、21時24分発の黒磯行き普通列車に乗り換え。そして21時47分に到着した黒磯駅からは、21時53分発の宇都宮行き普通列車に乗り換えて、今回の旅が終わりました。

この日の旅程

八  戸
 06:09
  |青い森鉄道青い森鉄道線他
  |4518M
  |普通
 07:52
青  山 ※鉄印帳記帳(8:30-12:00,13:00-19:30)
 08:45
  |IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線
  |3410M
  |普通
 08:50
盛  岡
 08:58
  |JR東北本線
  |1532M
  |普通
 10:32
一 ノ 関
 11:01
  |JR
  |8329D
  |快速ポケモントレイン気仙沼号
 12:51
気仙沼/気仙沼駅前
 13:00
  |岩手県交通一関気仙沼線
  |
  |1070円
 14:15
一関駅前/一ノ関
 14:41
  |JR東北本線
  |536M
  |普通
 15:28
小 牛 田
 16:34
  |JR石巻線
  |1643D
  |普通
 17:09
石  巻
 17:27
  |JR仙石線
  |1722S
  |普通
 18:51
仙  台
 19:10
  |JR東北新幹線
  |364B
  |やまびこ364号
 19:31
福  島
 19:45
  |JR東北本線
  |2158M
  |普通
 21:21
新 白 河
 21:24
  |JR東北本線
  |4154M
  |普通
 21:47
黒  磯

運賃等

1日目

JR 青春18きっぷ(1日分換算) 2410円
JR 新幹線Wきっぷ(福島-仙台・片道分換算) 2350円
三陸鉄道 盛-釜石 1100円
 (小計 5860円)

2日目

三陸鉄道 釜石-宮古 1540円
三陸鉄道 宮古-釜石 1540円
三陸鉄道 宮古-久慈 1890円
JR 青春18きっぷ(1日分換算) 2410円
JR 快速はまゆり4号 指定席 530円
鉄印帳 記帳料(三陸鉄道) 300円
(小計 8210円)

3日目

青い森鉄道 八戸-目時 690円
IGRいわて銀河鉄道 目時-青山 2130円
IGRいわて銀河鉄道 青山-盛岡 220円
JR 青春18きっぷ(1日分換算) 2410円
JR 快速ポケモントレイン気仙沼号 指定席 530円
JR 新幹線Wきっぷ(福島-仙台・片道分換算) 2350円
鉄印帳 記帳料(IGRいわて銀河鉄道) 300円
(小計 8630円)

(3日間合計 22700円)

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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