たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

旅のメモ 初めてのLCCで北海道 競馬とチャシと岬巡りと 【平成27年7月15日(水)~20日(月・祝)】 その1

 このところ続いている夏休みの長旅@北海道の話。まだ途中なのですが、日程的には丁度前半が終了したので、ここでこれまでのおぼえがきを。


計画の話

 ここ暫くの間、私が相方を伴って旅に出る理由というのが、競馬、そして日本100名城スタンプラリーなのですが、今年の夏休み(ちなみに私の職場は、お盆休みの替わりに夏場自由に取れる夏休みがもらえるというシステムなんです。)もそれに従って、まだ未踏の日本100名城が1つだけ残る、そして競馬に関する諸々がとても豊富な北海道へ行くことは、実は昨年、沖縄に行った時から決めておりました。それで今回は、ANAもJALも特典を利用できるほどマイレージが貯まっていなかったこともあって、初めて成田空港発着のLCCを使用してみることになったのですが、3月末に来年度の仕事の予定とか諸々がうっすらと判ったので、早速なんとなく立てていた計画をきちんと詰めて、飛行機やレンタカー、宿を予約してしまうことにしました。

 というわけで日程からなのですが、前述の夏休みを取る前提で、7月16日(木)の朝の便で渡道。道内はレンタカーで移動して、帰りは7月20日(月・祝)の午前中の便ということにしてみました。そして肝心の航空会社選びは、経験値が無いのでどこを選ぶか正直言って判らない中、今回はなんとなくバニラエアを。わりと良く利用していたANAさんの100%子会社というところがポイントになったのですが、このあたりはホント、こじつけ的に理由付けしたもので。

 そうと決まれば、ネットで予約!予約!予約!ちなみに行きは、成田空港午前7時40分初のJW903便、帰りは新千歳空港午前9時55分発のJW904便となりました。ここで当たり前というか、LCCを使っている人に笑われてしまうとは思うのですが、LCCって、予約手数料や座席指定手数料、更には荷物を預けることになると、運賃以外のコストが結構掛かってしまうんですね。それからもう一つ困ったのは、成田空港への移動について。鉄道だと相方が苦手としているし、更には行程の都合で前日入り成田1泊が前提になるし。またバスだと時間が掛かるのと、帰りの便の接続が微妙で空港で暫く待つことになるし。しからば自家用車だと、駐車場がネックというか、オフィシャルは高いし、安いところではセキュリティーが心配だし、と。なので、もう少し情報収集してから決めようと思ったのですが、決まらぬまま時は過ぎ、そのうち、オフィシャルの駐車場は予約分が満車になってしまい、結局のところ、成田空港近くのホテルの駐車場付き前泊プランにすることとなったのは、出発の約1週間前という。で、そのお陰で旅程が、当初の4泊5日から5泊6日に伸びてしまいました。金銭的には1泊延びたとしても駐車場代とあまり変わらない額になるし、肉体的にも未明に自宅を出発しなくても良いので楽になるのですが、夕食代や、着替えが1日分増える事を考えると、どちらが良いとハッキリ言えないというか。

平成27年7月15日(水)

 そして迎えた出発日。定時に仕事終え速攻で帰宅。身支度を調え、荷物をクルマに詰め、午後6時半過ぎには成田空港近くのホテルに向け出発していました。

【さくら市付近の国道4号】
さくら市付近の国道4号
【真岡ICから北関東道へ】
真岡ICから北関東道へ
 で、今回、ホテルまでの道案内は、いつもの如くカーナビ替わりのスマホアプリにお願いしたのですが、国道4号から408号へ入り、清原工業団地を抜けると、真岡ICまでは高規格道路になっていたのには驚いたというか。いつの間にか、バイパスができていたんですね。あと、北関東道~常磐道~圏央道~東関道と、成田空港近くまでずっと高速道路を走りっぱなしで行けたことにも驚き。昔は国道294号~354号~408号と走って行ったもんだというのは古すぎですが、何年か前に所用で成田に行った時も、圏央道から成田の間は、結構な時間下道を走った記憶があったもので。

【ホテルの窓から成田空港方面を望む】
ホテルの窓から成田空港方面を望む
 途中から時折雨がぱらつく中を走り、そして高速を降りてすぐのコンビニで夕食を調達し、午後9時過ぎにホテルに到着。ホテルの宿泊プランは、午後9時以降にチェックインする代わりに割引になるというプランだったので丁度良かったです。で、チェックインしたのですが、周りを見ると、他の宿泊客は東アジア系の方がとても多いみたいですね。そして部屋に入れば、シャワーを浴びて早速先ほど買った物たちでささやかな夕食兼晩酌を。ちなみに、旅に出る1ヶ月近く前から、3桁を突破した体重を2桁に戻すべくダイエットをしていたのですが、旅行中は暫くそのことは忘れることに。明日からの旅のあれこれを楽しみにしつつ飲む酒は、とても美味しかったです。

平成27年7月16日(木)

 旅の2日目。実はこの時、台風が本州に近づきつつあったので、その影響で未明から雨がしとしとと降り出していました。で、この日は、まずバニラエアで北海道へと飛び、新千歳空港で予約しているレンタカーを借りた後、日高地方にある門別競馬場へ。そこでナイター開催されている競馬をフルに堪能した後、競馬場近くの宿に一泊する予定となっています。

【ホテルの送迎バスで成田空港へ】
ホテルの送迎バスで成田空港へ
【成田空港第3ターミナル】
成田空港第3ターミナル
 ホテルから成田空港までは、ホテルの送迎バスで向かうのですが、午前6時の出発時間に合わせてチェックアウトしロビーに行くと、昨夜も多かった東アジア系の方達が、賑やかに喋っていました。ですが成田空港行きのバスにその方達はあまり乗り込まず、わりと空席があるまま出発。約5分ほどで成田空港第3ターミナルに到着しました。

【成田空港第3ターミナルの内部】
成田空港第3ターミナルの内部
【バス連絡搭乗口】
バス連絡搭乗口
【搭乗!】
搭乗!
 成田空港の第3ターミナルは、LCC専用ターミナルとして、今年の4月にオープンしました。なので当然、お伺いするのは初めて。事前にWeb媒体で見た、陸上のトラックのように線が引かれ、動線ごとに色分けされた通路など、実際に見ると面白く、かつ分かり易いのに感心しました。あと、昔で言う「ロフト風」の建物は、チープさをうまいことデザインに生かしてるよなぁ、とこちらも感心。で、搭乗手続きを済ませて荷物を預け、出発まで少々時間があったので、空港内のフードコートで朝食を。そして保安検査所を通過して、出発ロビーで東アジア系の方々に囲まれながらテレビを何となしに見ていたのですが、その時やっていた天気予報によると、丁度帰る日あたりに台風が北海道に接近する見込みで、帰りの飛行機が飛ぶか心配に。もっとも、今はそれを外れることを祈るしかないんですが。やがて搭乗開始時刻となり、搭乗するバニラエアJW903便は、なんとバス連絡。(第3ターミナルはターミナルから直接登場できると聞いていたので…。)なので雨の中、連絡バスで駐機場まで行きタラップから搭乗しました。

【JW903便の機内】
JW903便の機内
【北海道上空は晴れてました】
北海道上空は晴れてました
 バニラエアJW903便の使用機材は、エアバスA320。っていうか、バニラエアさんは、使用機材すべてがA320なのですが。あと、LCCはシートピッチが狭いと聞いていたのですが、確かに、以前載ったことがあるANAのA320に較べれば狭いものの、そんなに気になるほどでは。(航空会社のウェブサイトで調べたところ、ANAのA320が28列、バニラエアのA320が30列と、2列違いました。)それで特に遅れもなく駐機場を出、離陸。本州上空は雲の上を飛行していたのですが、津軽海峡を過ぎる頃には雲も消えてきて、快晴とまではいかないものの晴れ間が広がる新千歳空港に、午前9時過ぎにタッチダウン。タキシング中にシートベルトを外して立ち上がる乗客がいるのがLCCって感じでしょうか。それにしても、この道中、自席のちょっと前方にした乳児くらいの子供がほぼ泣きっぱなしだったのですが、1時間以上泣き続けられる体力に感心しました。

【送迎バスでレンタカー店へ】
送迎バスでレンタカー店へ
【今回の相棒ノート号】
今回の相棒ノート号
【道の駅ウトナイ湖】
道の駅ウトナイ湖
【ウトナイ湖畔】
ウトナイ湖畔
 空港からは、レンタカー会社の送迎バスで、ちょっと離れたしころにあるレンタカー店へ。新千歳空港でレンタカーを返したことは何度かあったのですが、借りたのは初めてかもしれません。それにしても、来る度毎回思うのですが、新千歳空港のレンタカー店は、各社どれも規模がものすごく大きいですね。で、そこで今回の旅の相棒となる、ノート号とご対面。それで早速、日高方面を目指して出発したのですが、出発してちょっと走ったところにある、たまたま目に入った道の駅ウトナイ湖でトイレとか車中での飲み物とか、体制を整えるために小休止。せっかくなのでついでに湖畔を散歩したのですが、天気も良く、気温も20土程とものすごく爽やかにもかかわらず、水辺には結構な数のウ〇コが。大きさも人間のブツ程度のサイズだったのですが、いったいどんな生物がひり出したんでしょうか。その後館内で、相方が押し寿司のお店を発見。この後、日高でジンギスカンをいただく予定があったのですが、こちらはこちらで美味しそうだったので、一人前を相方と分け合っていただくことに。で、これが思っていた以上に美味しかったというか、やっぱり北海道は、何食べても美味しいんだなぁ、なんて思いました。それと、店のオヤジさんが、とても楽しい方でした。

【日高道走行中】
日高道走行中
【入口がまだ閉まっていた門別競馬場】
入口がまだ閉まっていた門別競馬場
【汐見駅にて】
汐見駅にて
【門別競馬場入口】
門別競馬場入口
  予想以上に道草を食った道の駅ウトナイ湖を出発し、いざ日高へ。日高道を通るのは3度目になりますが、フロントグラス越しに見える景色はすっかりと見覚えがあるようになり、またそのお陰でその景色を見るとテンションが上がって来ます。それで日高道を日高富川ICで降り、この日メインの目的地である門別競馬場とは逆方向へ。実は今日、ハッキリと予定はしていなかったのですが、可能ならとある競走馬のお墓参りをしたかったんですよね。ですが、お墓のある牧場に着いた時、先程の道草が効いて丁度お昼休みになってしまったので断念。諦めて門別競馬場に向かうことにしたのですが、到着した時にまだ早すぎたのか、国道235号に面した入口の鉄柵が閉まっているという。なので時間つぶしに競馬場の近くをドライブすることにしたのですが、その時偶然見つけたJR日高本線の汐見駅で暫し物思いに耽った後、改めて競馬場へ。今度は入口が開いていました。で、その後は競馬場内のお店で美味しいジンギスカンをいただいたりしつつ、最終レースまで勝負しました。

【夜道を宿へと】
夜道を宿へと
【セイコーマートで購入した物たち】
セイコーマートで購入した物たち
 門別競馬場では儲けることは出来なかったものの、損もしなかったので、初日から旅行資金を減らさずに済んで良かったと考えることにしましょうか。それであとは、(競馬場で飲んでしまったので)相方の運転で競馬場と同じ日高町内のホテルへと向かうだけなのですが、途中のセイコーマートで夜食と寝酒を調達。北海道に来たからには、やっぱりセイコーマートを活用したいですよね。

平成27年7月17日(金)

【快晴!】
快晴!
 旅の3日目。ホテル周辺の天気は、雲一つ無い快晴です。それで今日は、新ひだか町にいらっしゃる、シルクジャスティス号という引退した競走馬に逢った後、ひたすら移動して、今夜の宿のある釧路を目指します。

【国道235号を行く】
国道235号を行く
【沿線の牧場】
沿線の牧場
 実は昨日、門別競馬場に居る時、本日最初の目的地である牧場に電話をして、訪問のお願いと、その時間を決めてありました。なので、それに余裕を持って間に合うよう逆算した結果、午前7時半に宿を出発。途中でセイコーマートに寄って朝食を仕入れつつ、まずは国道235号で旧静内町を目指しますが、右手にはずっと太平洋があり、海霧の影響か、フロントグラス越しの景色がもやっとして見えます。そして旧静内町からは、北海道道71号平取静内線に入り、更に道なりに進むと途中から北海道道111号静内中札内線に入るというルートで、牧場を目指したのですが、さすがは馬産の本場。(昨日の門別競馬場の周りもそうだったのですが、)今朝、宿を出発して以来、沿線にはサラブレッドの牧場が多数点在し、それを見るたびにテンションが上がってしまします。

【シルクジャスティス号】
シルクジャスティス号
【再び国道235号を行く】
再び国道235号を行く
【国道336号を行く】
国道336号を行く
【北海道道34号襟裳公園線を行く】
北海道道34号襟裳公園線を行く
 シルクジャスティス号と感動の対面を果たし、あとは、今夜の宿のある釧路まで。で、ここからまっすぐ向かっても約250kmほどあるのですが、時計を見るとまだ午前9時半なので、時間的には相当余裕があることに。もっとも、これは元からわかっていたことなので、50km程余計に走ることにはなるのですが、襟裳岬を回っていくことにしました。それで再び国道235号に戻り、太平洋沿いをひたすら走行。海なし県に生まれ育ったので、いくつになっても、何度走っても、海沿いというのは特別な感じがします。そして道なりに進むと浦河町でそのまま国道336号に入り、更に道なりに進むとえりも町で北海道道34号襟裳公園線に入れば、襟裳岬はもうすぐでした。

【襟裳岬灯台】
襟裳岬灯台
【襟裳岬】
襟裳岬
【襟裳岬突端部と看板】
襟裳岬突端部と看板
 それでこの襟裳岬。森進一さんの歌で有名なのですが、個人的はちょっといわく有りというか。今から30年近く前、初めて北海道に来た時、広尾駅というところからバスに乗って襟裳岬に向かったのですが、天気が悪くて結局のところ岬でバスを降りず、そのまま通り過ぎてしまいました。それを帰ってからかなり後悔したのですが、その後なかなか来る機会に恵まれず、当時高校生だった私はいつの間にかオッサンになっていたという。その襟裳岬に、今回ようやく来ることが出来、感慨無量と言うには大袈裟ですが、ちょっと感動。で、着いたのが午前11時半過ぎだったので、まずは、駐車場脇にあるちょっと懐かしい感じのというか、昭和の観光地を思い出させるレストハウス内の食堂で昼食を。これが、失礼ながら結構美味しくて驚いたというか。その後、岬の突端部まで行ってみたのですが、まわりでは収穫した昆布が乾されているのを眺めたり、「太平洋の荒波は結構凄いなぁ」などと感心したり。更にその後、駐車場に戻って、先程とは別のレストハウスで昆布ソフトクリームなるものをいただいてみたりと。

【国道336号with昆布収穫用の小型トラック】
国道336号with昆布収穫用の小型トラック
【旧国鉄広尾駅(広尾線鉄道記念館)】
旧国鉄広尾駅(広尾線鉄道記念館)
 襟裳岬を満喫し、午後1時15分頃出発。本日の予定的に、あとはひたすら釧路目指すだけということで、北海道道34号襟裳公園線から再び国道336号に戻り走行。で、この時気になったのが、海沿いの所々に停車している、荷台にクレーンのようなものを装備した小型トラックや軽トラック。同じような車両が複数有り、また、工事に使うような雰囲気でもなかったので不思議に思っていたのですが、丁度作業中のものを見つけて納得したというか、浜で収穫した昆布を、積み込んで運ぶための車だったんですね。と、そんな関心をしつつ走っていると広尾町の市街地にさしかかり、「そういえば昔襟裳岬を経由するバスに乗ったのは、広尾駅だったなぁ。」などと思っていたところ、そこで偶然、昔の広尾駅で現在は広尾線鉄道記念館という施設になっているものを発見。時間的にも余裕があったので、ちょっと立ち寄っていくことにしたのですが、先程の襟裳岬と合わせて、約30年前の忘れ物をようやく取りに来られたなぁ、としみじみ思いました。

【内陸部に入った国道336号を行く】
内陸部に入った国道336号を行く
【北海道道1038号直別共栄線を行く】
北海道道1038号直別共栄線を行く
【国道38号を行く】
国道38号を行く
【花咲ガニと真ホッケ】
花咲ガニと真ホッケ
【焼き鯖】
焼き鯖
【しめ鯖】
しめ鯖
 広尾線鉄道記念館を午後2時半頃出発すれば、今度は本当に釧路を目指すだけ。広尾町内で国道336号は内陸へと入るのですが、その終端から北海道道1038号直別共栄線に入れば、程なくしてまた海沿いへ。その景色を堪能してから国道38号に入ると、久しぶりに幹線道路に来たなぁ、という感じで。あとはこの国道38号で真っ直ぐ釧路へ向かうのですが、途中、飛び出してきたクルマに事故りそうになった時はたいそう肝をつぶしました。それ以外は順調に進んで、午後5時頃、釧路の市街地に取った宿に到着。一休みしてから近くの居酒屋で、今がシーズン花咲ガニや、北海道に来たらということで真ホッケをいただいたのですが、味は良いもののどちらも少々小ぶりでちょっとだけ残念。でも、好物の焼き鯖としめ鯖はどちらも文句なしで美味しかったので満足しました。そしてその後は、別のお店で釧路ラーメンをいただいたのですが、これがまた美味しかったというか。で、すっかりと気分が良くなって、宿へ。あとで腹具合が落ち着いたら、もう1軒行こうとしていたお店があったのですが、疲れていたのかそのままぐっすりと眠りこんでしまい、気が付けば翌朝になってしまいました。


 というわけで、後半は別の記事に。

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