たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

福島県郡山市 食と地酒 もりっしゅ

 前の記事でもちょっとだけ書きましたが、今回の青春18きっぷを使った乗り鉄旅では、乗り換えの都合(っていうか、東北本線の黒磯-新白河間の列車本数が少ないため)会津若松駅か郡山駅か新白河駅で、合計約2時間もの時間潰しが必要でした。そこで色々と検討した結果、駅ナカに飲食店が揃った郡山駅で過ごすのが良かろうということになり、前の記事のお店など、お伺いすべきお店を調べていたところにでてきたのがこちら。
 福島県の地酒と、郷土料理などご当地食がいただけるお店だそうで、最近、日本酒がマイブームになっていることもあり、お伺いするならこちらかなと、密かに決めておりました。

 なので前の記事で書いたそばを軽くお腹に入れたあと、駅の2階へと。お店の、コンコースに面した壁面には、数々の地酒のボトルがディスプレイされ、小洒落た雰囲気ですね。
 店内は盛況で、カウンターに空席はなかったのですが、コンコース側の4人がけテーブル席が空いていたようで、そこにご案内。個人的には、カウンター席よりもこちらのほうが落ち着けそうです。

【今月の唎き酒セット 1,600円】
今月の唎き酒セット 1,600円

 そこでまず最初に注文したのが、おしながきのトップに載っていた、今月の唎き酒セットという品。しかも嬉しいことに、「新酒、初しぼり入荷しました。」との一言が添えられており、そういえば、今は秋に仕込んだ新酒が出回り始める頃でしたね。
 それで今回の唎き酒セットは、写真左側から、喜多方市の大和川酒造店による「純米 弥右衛門 しぼりたて」、会津若松市の末廣酒造による「しぼりたて 純米吟醸 原酒」、会津若松市の花春酒造による「初しぼり 純米吟醸」、白河市の有賀醸造による「陣屋 特別純米 初しぼり 本生」が0.25合(45ml)づつに、酒肴として曲がりネギの酢味噌和え、あん肝、合鴨の燻製が付くというもの。(手前左のグラスはチェイサーの水です。)
 お酒はどれも新酒なので共通してフレッシュ感がすごいのですが、大和川酒造のは米の風味的(良い意味での)引っかかりもあって、辛口シャッキリ。末廣酒造のは(加水していない)原酒ならではのガツンとくる日本酒感と、味わいの芳醇さが。花春酒造のは、軽快な口当たりにエッジの効いたアルコール感があり、その奥には甘みも。有賀醸造のはこの中でも一番フレッシュ感が強く、華やかな香りと微発泡的ピリッと感が特徴的と、どれも個性的で良いですね。(以上、普段はカップ酒ばっかり飲んでる人の感想ですが……。)
 また酒肴ですが、ネギは加熱した甘みとまだ生っぽいシャッキリしたところがうまい具合に味と食感に変化を付け、酢味噌がそれをまとめていて。あん肝は味噌漬けでしょうか、濃厚な味わいが最高に日本酒と合うというか、一欠片で延々と飲めてしまう感。合鴨の燻製は、それ自体で完成された逸品ですが、添えられた刻みワサビが鮮烈な刺激を加えてこれもまた。という具合で、こちらも野菜、魚系、肉系とバラエティーに富んだチョイス。
 で、これらをいろいろと組み合わせつついただけば、こんなに楽しいことはございません。

【つまみ3種盛り合せ 490円】
つまみ3種盛り合せ 490円

 唎き酒セットを堪能したものの、もう少し飲みたかったし、まだ時間的余裕もあったので、追加注文。まず酒肴は、まだ唎き酒セットのも少し残っていたものの、福島県の郷土料理3種が盛合せとなったセットがあったので、それをお願いしました。
 写真左から、いかにんじん、鰊の山椒漬け、あぶくまの紅葉漬けとなりますが、まず、いかにんじんは、中通りのうち福島市周辺の郷土料理で、スルメイカ(干物の方)とニンジンの細切りを甘辛い醤油ベースのタレで漬けたもの。ニンジンの甘みにコリっとした生の食感と、スルメの旨味が良い感じにマッチしています。
 次に、鰊の山椒漬けは会津の郷土料理で、身欠き鰊を山椒の葉と共に醤油ベースのタレで漬け込んだもの。それを作るための専用の器もあるそうで。してお味の方は、身欠き鰊のクセを山椒の爽やかさがうまくカバーして、そこに若干甘みの有るタレの味わいが加わって、これも、また。
 最後に、あぶくまの紅葉漬けですが、これは個人的に初めて聞く品。かつては阿武隈川でたくさん獲れたであろう鮭を、米麹と共に漬けてあり、トロっとした食感と、塩気に加え鮭+米麹のダブルの旨味が効いてます。
 と、どれも生臭しょっぱくて旨味たっぷりの品だから、日本酒と合わない訳ありませんよね。(もちろん、ご飯にも抜群に合いそうですが。っていうか、お品書きにご飯とお新香のセットもあったので、注文して〆に食べれば良かった。)

【奥の松 あだたら吟醸 390円】
奥の松 あだたら吟醸 390円
【開当男山 南会津郷にごり酒 390円】
開当男山 南会津郷にごり酒 390円

 それらをちびちびと食べつつ飲んだのが、「奥の松 あだたら吟醸」、「開当男山 南会津郷にごり酒」の2種。こちらのお店は、グラスが1杯0.5合になっている(他に1合、2合、4合瓶もあり)ので、飲み比べにちょうどいいです。
 で、まず「奥の松 あだたら吟醸」ですが、二本松市の奥の松酒造によるの酒で、個人的にも何度か買って飲んだことがある安牌的チョイス。軽快で旨味はありつつもスッキリした味わいが、やっぱり良いですねぇ。色んな料理と合いそうというか、実際、宅飲みの際に色々合わせて楽しんでました。
 一方「開当男山 南会津郷にごり酒」は、南会津町の開当男山酒造による酒ですが、最近、会津方面にキャンプやツーリングに行く際、(にごり酒じゃなく)清酒のほうは現地で買って飲んだりお土産にしたりと何かとご縁があるところ。にごり酒は初めてですが、米麹の甘みと旨味、そしてフルーティーさと適度な濃さが相まって、これもまた良いですね。

 というわけで、この記事のようにダラダラと、酒と酒肴を堪能したのですが、どれも美味しくて、気が付くともうラストオーダーという感じで、ほんと、楽しいひとときを過ごさせていただきました。
 ごちそうさまです。

令和4年12月訪問

東京都新宿区 わおん。 (新宿駅 小田急線西口地下改札外コンコース)

 前々の記事前の記事とちょこちょこ書いていますが、この日は、推しアーティストさんの1年ぶりのワンマンライブを観るべく東京まで。それで行ったついでに、乗り鉄やら前の記事で書いたラーメンやらの寄り道も一通りこなして、それでもライブまでちょっとだけ時間があったので、新宿駅の小田急線西口地下改札近くにあるこちらのお店へ。以前、似たような状況で上京した時、ライブ前にここで軽く飲んで気分を盛り上げたことを思い出し、今回もちょっと一杯というわけで。こういう敷居が低いお店って、私のようなお上りさんには有り難いというか。
 ちなみにこちらのお店のシステムは、まず、入り口のところの注文カウンターで酒とつまみを注文し、酒はその場で受け取り、つまみはそのすぐ奥の窓口で受け取ってから、空いている立ち飲みカウンターに移動して飲むというスタイル。お伺いしたのが平日の午後6時頃だったこともあり、店内は盛況でしたが、1人2人位なら空いているスペースが有ったので早速入店することに。

【ハイカラセット 520円】
ハイカラセット 520円

 それでいただいたのが、ハイボールと唐揚げという鉄板級の組み合わせなハイカラセット。
 まずはハイボールで喉を湿したあと、唐揚げを1つかじってみると、衣のサクサク感が心地よく、中の鶏肉は柔らかくしっとりジューシー。味付けに八海山酒造の塩麹を使用しているそうですが、おかげで肉が柔らかくなっているんですかね。あと塩麹由来の発酵味というか複雑な旨味が加わって、これがなかなか。
 それをまたハイボールで流し込めば、これはもう。何も言うことはございません。

【ホッピー(黒) 450円】
ホッピー(黒) 450円
【牛すじ煮込 300円】
牛すじ煮込 300円
【焼酎ホッピー(ナカ) 220円 ※写真なし】

 唐揚げ1つ(ちなみに、唐揚げは2つあります。)でハイボールが無くなってしまったため、再び注文カウンターで追加の酒として黒ホッピーを。で、先述のようなシステムなので、席によってはなかなか追加注文もしづらいのですが、なんと今回、私が最初の注文の品を受け取った時に空いていたのは注文カウンターの目の前のスペース。なので心置きなく、更に追加でナカと、さらにもう一品、当店一押しという牛すじ煮込みも。
 それで牛すじ煮込みは、トロトロっというよりも、濃い味が染みたお陰でちょっと水分抜けている感。その味付けは結構甘みが効いています。また具は牛すじの他、コンニャクと大根が嬉しいですね。

 というわけで、ちょっと一杯の訳が都合三杯も飲んでしまいましたが、新宿駅構内という場所とお値段考えれば味も悪くなかったですし、また上京した際に都合が合えば多分お伺いすると思います。
 ごちそうさまでした。

令和4年11月訪問

栃木県芳賀郡茂木町 CURRY STAND Onion (モビリティリゾートもてぎ内キッチンカー)

 Moto GPの際にもてぎでいただいた食べ物ネタの最後は、ダウンヒルストレートのところに出店していた、こちらのキッチンカー。「無水カレー」と書かれた幟旗に惹かれて、つい。
 車体に貼られていたメニューには、無水カレー(700円)、カツカレー(900円)もあったのですが、今回は値段的に真ん中の唐揚げカレーを。ちなみにどれも「中辛」と書かれている=辛さは1種類のようです。

【唐揚げカレー 800円】
唐揚げカレー 800円

 で、受け取ったらダウンヒルストレートを見下ろす土手に腰を下ろし、早速いだいたところ、これが。
 無水カレー=野菜の水分で作るカレーということか、タマネギがベースになっているのが味的にもわかりますが、他にもトマト?など複数の野菜、あと肉の旨味、そして辛味は万人向けだけどしっかりとしたスパイス感が一体となった、手作り感あふれるルーが旨いですね。
 またご飯もカレーに合うよう固めに炊かれていたのもグッド。唐揚げは市販の業務用(違ったら申し訳ない)だと思われましたが、サクサク感の有るものが100円で2個載ってくるのは嬉しく、ルーと絡めていただくと肉食ってる感があってよかったです。

 というわけで、美味しくいただいて満足したのですが、こちらのお店。調べてみたところ、以前、ツインリンクもてぎの頃にも別の名前で出されていた、しかも個人的に味に感激したカレー屋だったんですね。その時とはだいぶ趣が違えど、どこかそれを思い出す味わいだったような気もしました。またもてぎにお伺いした際、出店していたらぜひいただきたいですね。
 ごちそうさまです。

令和4年9月訪問

栃木県芳賀郡茂木町 益子手づくりハム とん太ファミリー (モビリティリゾートもてぎ内臨時売店)

 前の記事で、先日モビリティリゾートもてぎで行われた2輪レースの世界最高峰 Moto  GPを観戦した際に場内でいただいた食べ物のことを書きましたが、今回もその続き。
 個人的に、もてぎに来たら外せない品(というわりには、ここ何回かは場内の専用エリアでキャンプしながら観戦していたのでご無沙汰でしたが)が、こちらのとん太ファミリーのホットドッグ類。人気No.1というピリッと辛いチリドッグや、個人的にイチ推しの様々な加工肉が味わえるいろいろドッグ、豚タン入り極太ソーセージが圧倒的食べ応えの極太とん太ドッグなど、いつも目移りしてしまうのですが、今回は久しぶりなので、王道のこの品を。

【益子のとん太ドッグ 450円】
益子のとん太ドッグ 450円

 店員さんがかけてくれるケチャップとマスタードを含め、見た目からしてたまらないですね。で、席に持ち帰り早速ガブリと頬張ってみれば、これがもう!
 パンはフカっとしつつも適度な歯応えがあり、そして何より、中のソーセージが。プリパツっとした歯触りのあと、ジューシーな肉の味がケチャップとマスタードと共に口の中に広がって。って書いている時にも思い出してヨダレが出てくるんだから、個人的好き具合がわかろうというもの。

 というわけで、今回も美味しくいただき、満足でごさいます。
 ごちそうさまでした。

令和4年9月訪問

岡山県岡山市 居酒屋 鳥好 駅前本店

 旅の3日目の夜。岡山駅に近いところにある宿にチェックインしてから、前の記事であげたラーメンを腹に収めたものの、まだ午後8時過ぎだし、加えて旅の最終夜ということもあって正直飲みたい気分。で、コンビニで酒とつまみを買っても良かったのですが、一応、先程振られたこちらのお店をもう一度覗いてみたところ、その間にお客さんがちょうど掃けたタイミングだったらしく空席があり、「カウンターじゃなくテーブル席になってしまいますがよろしいですか?」と。
 もとより席はこだわらないので、順序は逆になってしまいましたが予定通り一杯やっていくことに。

【生ビール(中) 530円(税抜き)】
生ビール(中) 530円(税抜き)
【とり酢 220円(税抜き)】
とり酢 220円(税抜き) 
【ガラエビ 420円(税抜き)】
シャコ酢 370円(税抜き) 

 そんなわけで、席に着いて直ぐに注文した第1陣の品々がこちら。
 ラーメン食べたあとだったので最初から日本酒でも良かったのですが、この日の暑さにやられていたので生ビールを。

 そして最初のつまみは、こちらのお店の名物という、とり酢。鶏肉は親鳥とのことですが、ひね鶏らしい歯応えと、噛むと滲み出る旨味は酒のつまみにピッタリ。合わせるのは、タマネギと青ネギ、そして春雨が下に敷いてありましたが、どれも相性が良かったです。また、この料理一番のキモだと思われるのが、三杯酢的なタレ。わりと甘みが効かされたこっくりとした味付けで、全体をしっかり取り纏めていますね。

 それとガラエビは、「本日のおすすめ」黒板に書かれていた品。日本全国各地、ガラエビと呼ばれるエビはいくつかいるのですが、ここ岡山ではサルエビをそう称するそうで、当地の名物料理である祭り寿司にも欠かせない食材であるとか。これは塩ゆでしたものでしょうか?殻は薄くて気にならなそうだったので、角に気をけて丸ごとポリポリいってみたところ、これが。素朴だけど滋味のある味わいで、身にはしっかりとした旨味も。当地ではかき揚げなどでも食べられているそうですが、それも美味しそうですね。

【御前酒(一合) 350円(税抜き)】
【御前酒純米美作(一合) 500円(税抜き)】
御前酒(一合) 350円(税抜き) ※純米美作も見た目は一緒
【太刀魚塩焼き 770円】
 太刀魚塩焼き 770円
【シャコ酢 370円(税抜き)】
シャコ酢 370円(税抜き)

 生ビールは一瞬で消えてしまったので、当地のお酒にチェンジ。御前酒は多分普通種だと思うのですが、冷や(常温)でお願いしたところ、この日の気温から、ちょっとしたぬる燗状態に。そのせいか、エッジの効いた結構な辛口に感じました。
 で、夏に常温を飲むのも悪くはないのですが、次に頼んだ純米美作と付いた御前酒は、しっかりと冷えた状態で登場。それでこれが旨かったというか、飲み口はサラっとしているけど、口に入るとしっかりと味があり、適度な引っ掛かりとともに身体に入っていく感。どのツマミにも合いました。

 次に、太刀魚塩焼きは、これも「本日のおすすめ」黒板に書かれていた品。焼き物なので最初に頼んでおき、いい具合に酒が進んだ頃登場。で、早速いってみると、身はフワフワで脂が乗り、皮目はパリっと香ばしく。太刀魚自体、個人的にはたまに焼いて食べるくらいですが、家で焼いたものとは当然ながら違う、一段上の味わいでごさいます。

 そして最後は、ものすごい品数のレギュラーメニューの中から、個人的に一番食べたいと思ったシャコ酢を。生まれてから殆どを海無し県の栃木在住なので、シャコなどは食べる機会が滅多にないのですが、子供の頃は(回るお寿司ができる前の話)好きな寿司ネタで、その後も機会があれば食べていたんですよね。で、こちらのは、三杯酢の味加減が良いというか、先程のとり酢とは違うキリッとした味わいで、シャコの味を引き立てています。それと、添えられたキュウリが蛇腹胡瓜だったのも良かったというか、こんなところで、こちらがしっかりしたお店であることを感じました。

 というわけで、どれも美味しくいただいたというか、酒も肴も、正直なところもっともっといただきたかったものの、最近、酒が過ぎるとすぐ頭痛がすることもあり、気持ち的には8分目くらいで退散。でも今度また岡山に泊まる機会があれば、ホテルに早めにチェックインして開店と同時にお伺いして、ゆっくり酒と肴を味わいたいところです。
 ごちそうさまでした。

令和4年8月訪問

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馬 たひお (@uma_tahio)
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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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