たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

滋賀県米原市 キッチン井筒屋

 前の記事でも触れた、(令和6年)7月下旬の、青春18きっぷを使った1泊2日の関西方面への旅の2日目。京都府にある福知山駅を早朝に出発し、寄り道しつつひたすら鈍行列車で帰宅するという行程でしたが、途中の米原駅で途中下車して向かったのが、こちらのお店。

 滋賀県にある米原駅は、東海道本線から北陸本線が分岐する鉄道の要衝として、明治22年(1889年)開業というたいへん歴史のある駅なのですが、その在来線ホームには、米原駅開業当初から当駅で駅弁を販売する井筒屋さんの、立ち食いそば・うどんのお店がありました。
 私が敬愛してやまない宮脇俊三先生の著書の中でも触れられたり、青春18きっぷのポスター写真に使われるなど、駅そば・うどんの中ではかなり有名なお店で、個人的にも何度もお世話になった(ブログで記事にしただけでも、この時とか、この時とか。)思い出のお店だったものの、利用客数の減少にコロナ禍が重なり、産経新聞の記事によれば令和2年(2020年。ただし、その前からコロナ禍で休業していた模様。)、惜しくも閉店。
 しかし同年、駅にほど近い井筒屋さんの本社1階で、キッチン井筒屋としてイートインスペースが設置され、そこで駅弁は勿論、ホームの駅そば・うどんが再びいただけるようになったそうで。

 そのお店にかねてから是非とも寄ってみたかったので、米原駅での乗換を1本遅らすことで時間を作り、お伺いすることが。
 米原駅の西口から歩くこと数分。井筒屋さんの本社社屋が見えてきますが、一見すると、ここに飲食店が入っているとは思えない建物。でも「キッチン井筒屋」の看板が出ているから、間違いないようで。
 その正面玄関から入ると、早速注文。店員さんというか社員さんが丁寧に対応してくださいます。その後、イートインスペースに移動すると、駅から多少離れているにもかかわらず、結構な盛況ぶりでした。

【かき揚げうどん 450円 + 玉子 50円】
かき揚げうどん 450円 + 玉子 50円

 空いた席に座って待つこと少し。注文したかき揚げうどん+玉子が登場。かまぼこが載っているのを見て、ちょっと嬉しくなったというか、以前、ホームで食べた時も載っていましたっけ。他にも、色の淡いツユや後述するかき揚げなど、見た目からして懐かしいというか。(ただ丼だけ、ブログの記事にした時とは違いますが。)
 で、早速ツユからいってみると、「そうそう、これこれ!こんな味だった!」と、味の方でも懐かしく。出汁感がそこそこあって、味付けはハッキリとした塩気が。昔、米原駅の5・6番線ホームで食べた味と全く同じかはわかりませんが、それを思い起こさせるには十分な味わいです。
 それは、チュルプリっとした食感の茹で麺っぽいウドンや、後載せサクサク○ん兵衛を思わせるかき揚げもそうで、ほんと、懐かしく感じられます。

 というわけで、過去の思い出しつつ美味しくいただいたのですが、これからも末永く、思い出の味が楽しめれば良いなぁ、と。
 ごちそうさまでした。

令和6年7月訪問

福井県敦賀市 気比そば うどん あまの (JR敦賀駅 改札外)

 前の記事でも触れた、(令和6年)7月下旬の、青春18きっぷを使った1泊2日の関西方面への旅でのこと。その2日目は、京都府にある福知山駅を早朝に出発し、寄り道しつつひたすら鈍行列車で(そりゃ、青春18きっぷですから)帰宅するという行程。
 で、その途中に立ち寄ったのが、今年3月に北陸新幹線が開業した、福井県の敦賀駅。ここには名物とも言える駅そばのお店があり、以前いただいたことがあったのですが、新幹線開業で駅舎が全く別物になっても、有り難いことにそのお店が残っているとのこと。(最近は、駅そばのお店が、どんどん無くなりつつありますから。)

 そんなわけで、小浜線の列車で敦賀駅に到着後、待合室のある辺りへと。以前の駅舎では、待合室内にお店を構えていたのですが、新しい駅舎では、待合室の近くに独立したお店が出来たとの情報で来てみれば、結構判りづらい、奥まったところに幟旗や看板が置かれていました。
 早速お店に入り、注文はカウンターにて口頭で。ちなみに前回は、当地名物のおろしそばをいただきましたが、お品書きで一番大書きされていたのが、当地名産のおぼろ昆布を使ったおぼろそば。それでも良かったのですが、でも、この時どうしても食べたかった品があったので、カウンター内のお姉さんに、それを注文しました。

【天玉そば 500円】
天玉そば 500円

 それがこの、天玉そば。(いつも食べてる個人的定番品で、面白みがなく申し訳ない。)
 まずは、色が薄めのツユから行ってみると、昆布の風味でしょうか。それが結構強めに感じられます。以前、冷たいツユのおろしそばを食べた時もその風味を感じたのですが、今回は温かいツユだけに、より一層という感じで。また味付けは、薄口醤油ベースでしょうか。駅そばらしいわりと濃いめの、ハッキリとした味わいで、そこに、上に載った鰹節が香りと旨味をプラスしていますね。
 また、太めで色黒のソバは茹で麺でしょうか。ブリっとした歯応えがあって、蕎麦の香りも感じられます。
 それとかき揚げは、ふわっとした食感の、ツユには溶けないもの。そういったタイプは、ソバと一緒に食べづらいことが多いのですが、こちらのはそうではなく。あと、所々に、プリッとしたエビの小片が入っているのが良心的です。

【おにぎり 250円】
おにぎり 250円

 こちらは、一緒にいただいた品。だってこの時は、朝の5時過ぎから列車に乗り続けること約3時間。起きた時間からすると4時間くらい経っていて、空腹が過ぎたものですから。
 で、昆布がまぶされているのが当地らしくて何とも良いですね。ちなみに、一般的な海苔で巻いたものも売られていましたが、昆布の方が人気のようでした。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、また敦賀駅を訪れた際は途中下車して、今回たべなかったおぼろそばなど、他の品も是非いってみたいですね。
 ごちそうさまでした。

令和6年7月訪問

栃木県大田原市 讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺 大田原店

 7月半ばのとある平日。この日のランチは一人で外食となった時、何となく、お伺いしたのがこちらのお店。そういえば、丸亀製麺さんは久しぶりのような気が。
 で、蒸し暑い曇りの日ということもあり、冷たいかけが良いな。お腹空いてるから大盛りだな。玉子は冷かけだから生じゃなく温玉だな。天ぷらはかき揚げが食べたいな。あ、鰯の天ぷらがあるから、だしソース掛けて食べたい!なんて欲望に忠実にトレーに載せてたら、お会計は1,000円ちょうどとなりました。

【冷かけ(大) 550円】
冷かけ(大) 550円
【温泉玉子 110円 + 野菜かき揚げ 180円 + いわし天 160円】
温泉玉子 110円 + 野菜かき揚げ 180円 + いわし天 160円

 会計後、小鉢にネギ、ショウガの薬味を取って席に移動。ですが最初はそれらを使わず、冷かけのツユからいってみると、冷たい故に強調された魚感が出汁感に変換されて感じられ、味付けもいい塩梅。夏季限定の冷かけとは言え、この完成度は正直毎回感心してしまいます。
 それは、ツルっとした口当たりで、冷たいけど滑らかさを失っていないウドンもそうで、ほんと、重箱の隅をつつかない限りは隙が無いというか。もっとも、その隙のなさが、個人的には正直、少々物足りないというか、面白みが感じられなかったりするのですが。
 またかき揚げは、ほぼ揚げたてだったので、最初は一部分を箸でちぎって卓上のだし醤油をちょろっと掛けて衣のサクサク感と香ばしさ、そしてタマネギの甘みを堪能した後、残りは温泉玉子と共にうどんの丼に投入。薬味のネギも加え、途中から味変でショウガも加えつつ、冷し天玉うどんとしていただきました。
 もちろん、その合間に、いわし天にだしソースを掛けていってみれば、これもまた。魚の天ぷらにソースを掛けて食べるのって、(折り詰め弁当で仕方なくやった以外は)30過ぎまで積極的にやろうと思っていなかったのですが、園田競馬場で揚げたてのいわし天にウスターソースを掛けたのを食べ手以来、すっかりアリになってしまったというか。

 というわけで、どれも美味しくいただきました。ごちそうさまです。

令和6年7月訪問

栃木県大田原市 手打ちうどん・そば専門店 すゞや食堂

 なぜか定期的に食べたくなる、栃木県北のローカルメニュー「ひたし(冷やし)そば」。
 と、それの記事には毎回似たようなな書き出しとなっておりますが、今回もそんなわけで、県立大田原高校前に有るこちらのお店まで。ちなみにこの日は、7月半ばの土曜日だったのですが、開店約30分前で、入店待ち行列の先頭という混み具合。汗を流しつつ待ちました。

【ひたし天ぷらそば(中盛) 1,100円 + 玉子 50円 + 大根おろし 50円】
ひたし天ぷらそば(中盛) 1,100円 + 玉子 50円 + 大根おろし 50円

 それで先頭で入店し、同行の家人に席の確保を頼みつつカウンターに向かい、注文した私がいただく品が、ひたし天ぷら中盛り+玉子+大根おろし。
 で、まずはソバですが、お上品なお店のとはちがう、いつものとおりの、色白ながら若干太めで若干短めの、ちょっとワイルドな見た目のもの。でも、これがたまらないというか、ツユの器にくっ付いていたわさびをソバの器に移したのち、そのワサビを適量付け、あらかじめかき揚げとホウレン草、更に追加の玉子が入った温かいツユに「ひたし」てからズズズっと啜り込めば、これが、もう!すゞやさんのそばじゃないと摂れない栄養素が絶対あります。
 濃口醤油効き、甘みが少ない味付けに、かき揚げから油的コクが加わった味わいのツユもまた良いんですよね。
 またかき揚げは、一部カリっと、全体的ペロンとしているものの、つゆには溶けないタイプ。これを少しばかり箸でちぎって干葉と共に口に入れると、これも、また!
 ホウレン草はもちろん生の物を茹でたフレッシュ感溢れる物で、最高の箸休め。途中から、つゆの熱さによって白身がうっすら固まった玉子を崩し、かき揚げ、そしてそばと共に口に入れれば、至福の時が訪れます。更に今回は大根おろしも頼んだので、途中から投入すれば、後半はサッパリといただけました。

【カレーそば(ひたし) 1,000円】
カレーそば(ひたし) 1,000円

 こちらは、同行の家人がいただいた品。
 例によって少々味見させて貰いましたが、透明感はあるけどカレーのスパイス感、そしてトロミがついたツユが、やっぱり良いですね。すゞやさんのカレーそばじゃないと摂れない栄養素が絶対あります。あと、具の鶏肉がたっぷり入っているのが嬉しいところです。

 というわけで、今回も目的のひたしそばを美味しくいただいて、大変満足でございます。
 ごちそうさまでした。

令和6年7月訪問

大阪府大阪市 都そば 新曾根崎店

 前の記事など、このところ続いていた、(令和6年)6月下旬に行った京都・大阪方面の旅でのネタですが、現地でのおおよその日程を終え、あとはOsaka Metroの東梅田駅近くのバス停から宇都宮行きの夜行バスに乗るだけとなりました。
 で、その前に夕食をと考えていたのが、バス停近くにある「お初天神通り」。ここなら食堂から居酒屋まで色々揃っているので、帰る前のささやかな晩餐にはうってつけだろうと。
 しかし、その目論見は見事に打ち砕かれたというか、土曜夜の人出が洒落にならない混雑で、目を付けていたお店はどこも結構な混み具合と待ち時間。また、昔は1人客だと混んでいても何とかなることが多かった記憶があるのですが、最近は「お一人様」の方が待たされることが多くなったような気もします。
 そんなわけで空腹を抱え、バスの発車時刻も迫ってきた頃、灯台もと暗しというか、この店があったじゃないか!という感じで、実はこの1時間で何度かお店の前を通っていたこちらでいただいていくことに。この日4杯目の、この手のうどん・そばですが、関西圏に多数の店舗を持つにもかかわらず公式ウェブサイト等が無く謎に包まれた「都そば」で一度食べてみたかったので全然オッケーということで。ちなみに、以前、勝田台駅でいただいた東京圏の「都そば」とは、元々の繋がりはあるものの、今は別のグループらしいです。

 それで入店して、カウンター内の店員さんに口頭で注文を伝えた品が、夏季限定品と思われる、冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん。都そばといえば、店舗ごとに取る出汁が特徴のひとつなのですが、それを堪能できる温かいうどん・そばではなく冷たいぶっかけにしたのは、入店前、蒸し暑い、そして人いきれの中を小一時間うろうろしていたためで、ちょっとでも冷たいものが食べたかったからなんです。

【冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん 600円】
冷やしぶっかけかき揚げおろしうどん 600円

 注文から程なく、年かさの男性店員さんの熟練した手さばきであっという間に完成した、そのうどん。
 まずは大根おろしや添えられたワサビの影響がないところから啜ってみると、茹で麺のウドンは、流水で締めたおかげで噛んだ時のプリっと感が強くなっているものの、適度な柔らかさもあって。この何気なさが良いですね。
 またツユは、ぶっかけ用の味が濃いめのものですが、塩気と甘みのバランスは程よく、万人向けの味わいといったところでしょうか。
 そしてかき揚げは、タマネギ、青ネギ、ニンジンといった野菜主体のタネを使ったタイプ。揚げ置きですが、ツユとの馴染みは比較的良く、大根おろしとの相性は鉄板。
 で、あとは、ウドンにワサビを付けたり大根おろしを絡めたり、合間にかき揚げを囓ったりしつつ堪能しましたが、空腹もあってあっという間に食べ終わってしまったというか。

 というわけで、今回の旅の、大阪での最後の食事を美味しくいただいたのですが、お店は朝の7時から営業しているので、今度は宇都宮からの夜行バス空けというシチュエーションでお伺いできればなぁ、と。更にその時は、お店自慢の出汁を堪能できる温かいうどんかそばをいただければなぁ、と。幸いなことに、遠からず関西に来る機会は何度かありそうですし。
 ごちそうさまでした。

令和6年6月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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