趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
天童を後にして向かったのが、南陽市の赤湯というところ。この日最後となる一杯は、現在、新横浜のラーメン博物館にも出店されている、赤湯辛味噌ラーメンの総本山、龍上海の赤湯本店です。
それでちょっと興味深いのが、この辛味噌ラーメンの成り立ち。詳しくはお店や新横浜ラーメン博物館の公式サイトに載っているのですが、昭和の中頃、当時はお店で醤油味の中華そばしかお店で出していなかったそう。そこで残ったスープを自宅に持ち帰り、味噌を入れて食べていたのがその起源で、更に特徴的なのは、そこに唐辛子とニンニクからなる辛味噌を加えたことによって、赤湯辛味噌ラーメンが唯一無二の存在になっています。で、これが札幌で味噌ラーメンが誕生した(ちなみにその元祖とされているお店がこちら)のとほぼ同時期というのが、大変興味深いですね。
そのお店は、赤湯駅からみぞれが降る中をやや早足で歩くこと15分ちょっと。お店に到着したのは午後4時半頃という中途半端な時間帯だったのですが、店外待ち10人、店内待ちもそれくらいといったところで、さすがは人気のお店というか。その最後尾に付け、暫く待ってようやく店内に入り、そこで注文となったのですが、チャーシュー切れでそれ系のメニューは出来ないとのこと。元からスタンダードな辛味噌をいただく予定だったので問題はなかったのですが、その後また暫く待ってカウンターへ案内されてすぐ、今度は、麺を茹でる釜のお湯を替えるので20分ほど待って欲しい、とのこと。この時点で、ここから先の列車の時刻が気になり出したのですが、ここまで来たら食べずに帰るわけにもいかないので、待つ事を決意。結局それから約30分後、お店に到着してから1時間ちょっとで、ようやくご対面となりました。
赤湯からみそラーメン 830円
というわけでそのラーメン。パっと見、表面の油はかなり多いですね。それで早速スープを啜れば、一口目に、煮干っぽい魚風味が香りますが、動物系も使われているのでしょうか?ベースのダシは、どちらかというとあっさり系だとは思うのですが。そして味噌の風味が強く、前述のとおり油も多いのでコッテリ感もあって、ハッキリとした味の強さは持ちつつもバランスは取れてる感じがするというか。また麺、捻れのついた平中太タイプ。どのくらいの加水率かは判りませんが、多加水っぽいチュルモチっとした食感が良いですね。それから具のチャーシューは、柔らかくも歯応えも残してあるという、個人的に大好きなタイプのもの。チャーシュー切れになるのがわかりますね。で、このラーメンのアイデンティティーというべき辛味噌を、途中から徐々に溶いていったのですが、そのニンニクと唐辛子の味が加わることにより、パンチが出ると共に味の輪郭がハッキリとしてきました。
というわけで美味しくいただいたのですが、惜しむらくは、電車の時間を気にするあまり、大急ぎで食べてしまったことでしょうか。ホントはゆっくりと、味わいたかったんですがね。ごちそうさまでした。
平成28年1月訪問
新庄を後にして次に向かったのが、将棋の駒で有名な天童というところ。何でも当地では、鶏だしの蕎麦が良く食べられているそうなのですが、それをルーツに持つというか、元々はそば屋さんのまかない料理で、鶏だしのそばつゆに中華麺を投入した鳥中華なるご当地ラーメンがあると聞き、お伺いすることにした次第で。
で、折角なので、その元祖を謳うお店にしようと思い、小雨がパラつく中、天童駅からやや早足で歩くこと10数分。立派な作りのお店に到着し、店内に入ると、午後2時過ぎという本来ならピークが過ぎた時間にもかかわらず、ほぼ満席という混みようで、店員さん達もとても忙しそう。程なくして囲炉裏っぽい大きなテーブルに相席での案内となったのですが、たまたま暖房の吹き出し口の直下だったため、駅からここまで一生懸命歩いてきたこともあり、汗が引きませんでした。
元祖鳥中華 700円
そんな中いただいた元祖の鳥中華。つゆは蕎麦つゆっぽいというか、かえしの醤油とみりん的味付けでしょうか?また、鶏の出汁感はそれほど主張しないという印象ですが、天かすが実に効いているというか、後述する中華麺とそばつゆの間を上手く取り持ってくれているような気が。また、海苔や白ネギの香りで最初は気付きづらかったのですが、最初から胡椒が効かされていますね。(もっとも、卓上には一味唐辛子しか置いてないので、後から追加しようにも出来ないのですが。)また麺は、(昔からの品=細縮れ麺という思い込みがあったので)以外に感じた太めの縮れ麺で、最初はツルツルっというよりも若干ゴワっとした口当たりなのですが、いただいているうちに意外と柔らか目な噛み心地になっていったというか。そして具は、歯応えのある鶏肉がゴロゴロと。それにしても、麺もつゆもボリューミーというか、つゆまで飲み干せば、お腹いっぱいになりました。
というわけで鳥中華だったのですが、そば(or うどん)つゆ+天かす(or 天ぷら)+中華麺という組み合わせは、以前鳥取や、大昔のことなので記事にこそしていませんが大阪などでもいただいたことがあって、それらの発生過程とか考えると実に興味深かったというか。中でもこちらのは、そこに更に鶏と言う要素が加わっているのが面白かったです。ごちそうさまでした。
平成28年1月訪問
旅の最終日。この日は岩手からほんの少しだけ秋田をかすめた後、JRの奥羽本線で南下しつつ、山形県内のラーメンを可能な限り食べ歩こうと計画しておりました。それで、奥羽本線の最初に乗る予定だった列車がいきなり遅れたりもしたのですが、とりあえず最初の目的地である新庄に到着しました。
実はこの新庄に来た目的というのが、当地のごく一部のお店で何十年も前から食されてきたという、鶏モツラーメン。煮て味付けした鶏モツをラーメンに載せていただくというスタイルで、最近は街おこしのために利用され、色々なお店でいただけるようになっているのですが、今回は折角なので、その元祖を謳う一こちらの茶庵支店にお伺いしてみることに。ちなみに、新庄市内には一茶庵支店の他に、一茶庵本店と一茶庵分店もあるのですが、鶏モツ入りのラーメンで有名なのは支店のほうで、本店はモツは載らずとも(っていうか、鶏モツの載ったラーメンは無いそうで)昔ながらの中華そばが有名だそうです。
それで雪の中、新庄駅から10分少々歩いて午前11時40分過ぎ、お店に到着。その時、店外待ちこそないものの、店内はほぼ満席で、相席でなんとか座れました。(その後もひっきりなしにお客さんが訪れ、程なくしてお店の内外で待っている状態に。)で、早速注文しようと、頼む品は決まっていたのですが壁に貼られたお品書きを一応見たところ、ラーメンと蕎麦が二本柱といったメニュー構成ながら、ラーメンの部ではカレー中華やぬるまラーメン、更にはぬるまもつラーメンや、中華ざるチャーシュー。そばの部でも、ザルチャーシューに親子そば、もつそば等など、興味を引かれる品が多数有ります。そんな中、こちらのお店の流儀に従い、(初志貫徹で)もつラーメンという品名と共に、当方の名字も告げ、待つこと暫し。10分少々のところで私の名字が呼ばれ、ラーメンが到着しました。
もつラーメン 600円
そのもつラーメン。見た目は、ラーメンの上に鶏モツと細いメンマ、そして白ネギという、シンプルな構成ですね。で、まずはスープからいってみたところ、表面に油はそれなりに浮いているので、それなりのコッテリ感はあるのですが、ベースのダシはガラ系メインでしょうか?他にも何か風味というか旨味的なものも感じるのですが、特定まではいかず。でも、アッサリとした中に滋味深さもある、美味しいスープだと思いました。また麺は、平打ちでかなり細めのストレートタイプなのですが、柳腰というか、しなやかだけどコシもある、なんとも色っぽい食感。これはとても好みですね。そして具のモツは、レバー、ハツ、砂肝、キンカン、それに皮といったところでしょうか?味付けはあっさりしっかりという感じで、スープや麺とのマッチングも良かったです。
というわけで、たいへん美味しくいただいたのですが、前述のとおり、他にも気になる品が沢山あるので、またいつか当地を訪れ、いろいろといただいてみたいですね。ごちそうさまでした。
平成28年1月訪問
前の記事のとおり、水沢競馬場で一日勝負に明け暮れ、無料送迎バスにて水沢駅の東口に戻って参りました。で、この日の宿は水沢駅西口に取ってあったのですが、そちらへ向かう駅の地下道を渡る前に、ちょいとばかり戻ってこちらのお店へ。実は今回の水沢行きが決まった時に当地のラーメンを調べた時、これはお伺いしなくては!と思っていた老舗だったんです。
それでお店の前で既に、出汁と醤油の良い匂いが漂っていたのですが、かなりシブめの雰囲気な店内に入るとそれがより一層。ただ、午後5時前という中途半端な時間帯のせいか、先客は数えるほどでした。
中華そば 500円
そんな中いただいたのが、こちらのお店の一番ベーシックな品と思われる中華そば。まずはスープからいってみると、最初に昆布のような香りがして、見た目どおり醤油は濃いめにビシっと。ついでに塩気も強めにビシっと。でもそのバックには、動物系に加えて魚介系も入っているのでしょうか(でも自信なし)?複数の素材からと思われる旨味が、きちんと感じられますね。表面に浮く油は少なめなので当然コッテリ感はほとんどないのですが、だからといってアッサリとは言い切れないというか、色は澄んでいるけど旨味は濃いめなしっかりとした味だと思いました。また麺は、太めの縮れ麺で、ワシワシ噛んでいただきたくなるホギホギとした固めの食感が印象的。っていうか、しっかりとしたスープに合わせるには、これぐらいハードじゃないと負けてしまうかもしれませんね。そして具のチャーシューは、面積的にはさほど大きくないものの、結構分厚いです。ですが食感は若干柔らか目で、クセもなく味付けも良い塩梅でした。(これなら、330円増しでもチャーシューメンにすれば良かったですね。)それと輪切りの白ネギのピリっと感か全体を引き締め、あと細めのメンマが、この中ではやさしめの味付けで、息抜き的に丁度良かったです。
というわけで、味的に大変美味しくいただいたのももちろんなのですが、昔から水沢の地で食べられてきたと思われる中華そばをいただけたことにも、大変満足いたしました。ごちそうさまです。
平成28年1月訪問
東京発の夜行バスで到着したのは、杜の都仙台。ここから、また別の高速バスに乗り継ぐ予定となっていたのですが、事前に調べたところ、24時間営業のラーメン店がバス停の近くにあったので、乗り継ぎ時間を利用して朝ラーをいただくことに。それがこちらのお店なのですが、末広ラーメン本舗と言えば、京都の新福菜館が発祥の、秋田の有名店。以前、何度か秋田は訪れているのですが、都合が合わずその度に食べ逃していたので、今回、密かに楽しみにしておりました。
それでお店に着いた時、周りはまだ暗い午前6時半という時間にも関わらず、カウンター席のみの店内は満席で店外1人待ちという状況。さすがは人気店というか、100万都市というか。程なくしてお店に入れたのですが、ほんと、色々凄いですね。で、入口のところにある券売機で食券購入となるのですが、豊富なメニューに一瞬戸惑ったものの、ここはひとつベーシックな中華そばの並と、あとトッピングで珍しく感じた生玉子のを購入しました。
中華そば(並) 700円 + 生玉子 60円
出勤前と言うよりオール明けという感じの店内の会話を聞くとはなしに聞きながら待つこと少々。登場した中華そばは、記憶にある新福菜館のものよりはだいぶ常識的な色あい。(あちらのは見るからに黒々という感じなので。)カウンター上に置いてあったネギを適宜投入し早速スープからいただけば、出汁の動物系エキス分が濃いというか、しっかりしたベースという印象。また、見た目の色はそれほどながら、さすがは新福菜館の系統というか、醤油もしっかり効いています。今回、生玉子をトッピングしてみたのですが、1個くらいじゃブレない、ほんとしっかりとした味ですね。また麺は、中くらいの太さのストレートタイプ。口当たりは加水率低め?という感じもしたのですが、柔らかさというかしなやかさもあって悪くないです。そして具のチャーシュー、極薄なのが沢山入ってました。あと、途中からカウンター上にあった唐辛子を投入してみたのですが、これが結構合うんですね。
というわけで、朝から美味しい一杯をいただけて、満足いたしました。ごちそうさまです。
平成28年1月訪問
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