たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

旅のメモ レンタカー借りて会津まで一人ドライブ 【令和2年6月24日】

 これまでの記事で書いたとおり、先日、会津方面にドライブに行ってきたのですが、そのおぼえがきを。(今回のは、ほんとメモ書きなので、非公開でもいいくらいなのですが、自分で読みやすくするために公開にしたようなものなので、検索サイトやアプリなんかで、もしこの記事がヒットしたがために来てしまったのなら申し訳ない。)


 私の愛車は、15年ちょっと前に新車で購入してから、北は北海道の札幌、南は九州の博多まで、かれこれ25万キロ近く走ったものなのだが、今年(令和2年)6月に入った頃から調子が悪くなり、同月半ばより修理、というよりもまずは不具合箇所の特定のため入院することになった。

 購入から十数年経過した頃より経年劣化によるちょっとした不具合も多数あって、それらを大々的に修理するには多額の費用がかかるため、決定的不具合が出たところのみを修理してだましだまし乗っているのだが、今回の不具合がどのくらいのものかはこの時点ではわからぬものの、修理に多額の費用がかかるようであれば、取替も考えなくてはならないだろう。

 それは大変寂しくもあるのだが、たまたま今現在、気になるクルマが複数あり、そのうちの1車種がレンタカーとして借りられるとあらば、もしかするとこれから長い付き合いになるかもしれないので、幾許かの費用をかけて試してみるのも悪くなかろうと。

 というわけで6月24日の水曜日の午前8時頃。仕事を休み、JR西那須野駅近くにある某レンタカー営業所へ。これは近々の週末だとお目当てのクルマを借りられる日がなかったのと、週間予報によればこの日は梅雨の中休みと言える天気だったので、この数日前にレンタカーの予約を入れると共に、急遽休みを取った次第。

出発

 営業所に着くと店頭に、今日借りることになる、真っ赤な2ドアクーペが停まっていた。このクルマをマジマジと観察したのは初めてだったのだが、1775mmと5ナンバーサイズを軽く超える全幅は大きく感じるが、全長は短く、短いオーバーハングや低い車高と相まって、いかにもスポーティーな印象を受ける。今回の契約の簡単な説明のあと乗り込めば、低い着座位置と小径のステアリング、そしてアルミ製のフットペダルがドライバー、もっともこの日は私なのだが、を、「その気」にさせる演出も抜かりがない。イマドキのクルマなので、キーではなくボタンを押すとエンジンがスタート。マニュアルトランスミッションのギアを1速に入れ、軽い踏力のクラッチを緊張しながら繋いだら、営業所を後に。

 走り出してまず気が付いたのは、車両感覚の掴みやすさ。前述の通り、車幅はかなり大きい筈なのだが、運転席からは左右のフロントフェンダーが視界に入り、そのお陰で自車の位置を容易に把握できる。また、自然吸気の2リッター4気筒水平対向エンジンは、意外と低速域まで粘り、つながりがよく分かるクラッチと相まって、容易に発進できる。ただ、ちょっと意外だったのはそのエンジン音。私の二代前の愛車は、過給器(ターボチャージャー) の付いた2リッター水平対向エンジンだったのだが、その腹に響くような低いエンジン音を、たいそう気に入っていたものだった。それで今回のクルマは自然吸気とあって、更にその水平対向エンジン独特の音が堪能できると楽しみにしていたのだが、私の好みとはちょっと違う、色気もない、悪そうな感じもない、妙に真面目な印象を受けるものだった。

雨の高速道路

 クルマは旧西那須野地の市街地から郊外へと進み、西那須野インターチェンジから東北自動車道へ。カタログ値で207馬力と、かつて高性能の指標とされたリッターあたり100馬力を超えるエンジンは、かなり重いドライバーを含めると約1.3トンもの重量を軽々と加速させた。かつて乗っていた過給器付きエンジンのような鋭さ無いものの、気がつくと巡航速度に達しているという感じだ。

【那須高原サービスエリアにて】
那須高原サービスエリアにて

 また久しぶりに後輪駆動車を運転したが、このクルマは雨中でも直進安定性は十分に確保されているので、無用な緊張を強いられることはなく、横風の影響も受けにくいように感じた。今の日本の高速道路で実際に可能な巡航速度だったら、過給器付きのエンジンを積んだ軽自動車でも維持することができる性能はあるが、実際に運転した時の余裕、これは安全性にも繋がってくるのだが、やはりある程度の排気量とある程度の車体の大きさが必要になってくる。更に、前を塞いでいた遅いクルマがいなくなり再加速する時も、エンジン出力に余裕があるためスムースだ。もっともこのあたりはギア比の設定とも関係があり、このクルマは6速までギアがあるのだが、その6速でもエンジンの回転数がさほど下がらない印象があった。

雨から晴れに変わる地方の道と地方都市

 高速道路での走行を堪能した後は、白河中央スマートインターチェンジで東北道から降りて国道294号へ。今度は、信号の少ない地方の道を走ってみようかと。それでこの区間、このクルマにだいぶ慣れてきたこともあり、印象的なものはあまりなかったものの、やはり車両感覚の掴みやすさは運転を楽にしてくれることを確実に感じた。

 途中、雨が上がって、強い日差しが差すなか、国道294号は国道49号へと合流し、その後は県道33号から国道121号を通って最初の目的地である喜多方市内へと来たのだが、ここでも、車両感覚の掴みやすさが幸い。というのも、喜多方にクルマで来たことがある人ならわかってもらえると思うのだが、有名なラーメン店が点在する喜多方市役所周辺は狭い道が多く、うっかり迷い込むと運転に苦労するところがある。今回もカーナビの指示通り走ったところ、そのような道に入ってしまったのだが、絶対的な車幅を意識することはあったものの、抜けることが出来た。

【いただいた喜多方ラーメン】
いただいた喜多方ラーメン

晴れたワインディングロード

 喜多方市内で旨いラーメンをいただいたあと、今回、一番走ってみたかった道へと。というのも今を去ること三十ん年前、私が免許を取って最初に買ったクルマで、乗りはじめの頃に出かけた思い出の道が、桧原湖の北側から白布峠を超えて山形県の米沢へと至る、西吾妻スカイバレー。当時は有料道路で、また米沢から桧原湖方面へと向かってきたのだが、交通量の少ないつづら折れの峠道と美しい景色が、未だに印象に残っている。

 そのためには喜多方市内から国道459号で桧原湖西岸に至り、県道64号で桧原湖に沿って北上。この湖岸の道も景色が良く、走っていて気持ちが良い。そして桧原湖の北端を過ぎたところで、県道2号と合流。此処から先が、西吾妻スカイバレーと呼ばれる区間だ。

 東鉢山七曲とも呼ばれる峠道は、きつめのカーブを過ぎるごとに高度をどんどん上げていく。一方クルマは、そんな道でも涼しい顔をして抜けていくようだ。どのコーナーも初見のようなものだが、カーナビの地図で曲がり方を把握しつつ、進入で減速してしっかりと前輪に荷重をかければ、狙ったラインをいとも簡単にクリアしてしまう。また、後輪が滑り出す限界も高く、ちょっとやそっと攻めただけでは何の問題も起きない。某漫画やアニメのような非現実的速度を出そうとすればどうなるかはわからないが、一般道の限られた範囲内で振り回す限りは、とても走りやすいと思った。

 しかしながら、所々で顔を出すのが、絶対的な車幅の広さ。これはトレッドの広さで運動性にプラスになっている一方、やはり日本の峠道においては、少々持て余すように感じてしまうのも事実。車両感覚の掴みやすさと相まって問題なくは走れるが、気持ちよく走るためには、ほんの少しでも狭いほうがと思ってしまう。もっとも、これは私がこれまで、いわゆる5ナンバーサイズ以下の車幅のクルマしか所有してこなかったことも大いに関係あることだし、またサーキット走行なら、この車幅は気にならないのかもしれないのだが。

【途中の駐車場から見た桧原湖】
途中の駐車場から見た桧原湖

 サミットを超え、今度は下り坂を米沢市内に向けて下っていく。下りのワインディングロードも、車両への荷重のかかり方以外は変わるところがなく、クルマはコーナーを軽く抜けていく。そんな道を楽しんでいると、周りの景色が山の中から平地へと変わっていき、西吾妻スカイバレーも終わりを告げた。

 それで米沢の市街地へと入る手前、コンビニエンスストアで一休みしつつ、今後の予定の検討を。実はこれから先のルートとして、事前に3つのパターンを用意していた。

 まず第一案が、米沢市内を抜けて東北中央自動車道経由で山形市まで足を伸ばして市内で冷たいラーメンを食べてから、東北中央自動車道、東北自動車道経由で帰るルート。次に第二案が、米沢市内で米沢ラーメンを食べた後、板谷峠を通って福島市内から東北自動車道で帰るルート。そして第三案が、国道121号で会津に戻って、会津坂下町の冷たいラーメンを食べてから、国道181号などで東北自動車道まで出て帰るルート。

 これらについて、この日の道中の気分でどれかを選ぼうと思っていたのだが、結局のところ、第三案に決定。ここまで走ってきた道と、これから先に走る道を考えると、高速道路の走行距離を伸ばしてもあまり意味がないと思うのと同時に、もう少しばかり、一般道での乗り味を試してみたかった。

山中の新道と雨のワインディングロード

【いただいた冷たいラーメン】
いただいた冷たいラーメン

 そうと決まれば即座に出発。まずは県道152号や233号を通って国道121号へと。そして国道121号だが、これは以前、走ったことがある道。緩いカーブとトンネルで山中をどんどん進み、あっという間という感じで喜多方市内まで。そこからは、県道21号などで会津坂下町に向かい、お目当てのお店で冷たいラーメンを。

【いただいたジェラート】
いただいたジェラート

 美味しいラーメンで満足した後は、国道49号に出た後、トイレ休憩のため湯川村の『道の駅あいづ 湯川・会津坂下』に。ここでデザートとばかりにジェラートを食べたのだが、これまた美味しくて満足した。

 あとは、事前に調べておいたルートで朝にレンタカーを借りた営業所まで戻るだけ。今日ここまで、車内のBGMと言えばエンジン音と開け放たれた窓から吹き込む風の音だけだったのだが、ここから先はお気に入りの音楽を効きながら走ろうと思う。かつて西吾妻スカイバレーのあたりをドライブした時、カセットテープのカーステレオで聴いていた曲を、手持ちのスマートフォンに入れてあるので。(ブルートゥースって便利ですね。)

 それでまずは国道49号から国道252号を通って国道121号へ。ここからは先の暫く区間は、かつて何度か走ったことがあるのだが、それで油断していたところ、国道181号へと入る交差点が思っていた以上に目立たずに見逃してしまった。その先、ようやくクルマを方向転換して国道181号へと入れたのだが、このあたりから、再び雨が。この国道181号、途中に結構なカーブが連続する区間があるのだが、雨のワインディングロードであっても、前を首都圏ナンバーの遅いミニバンに抑えられていた限りは、何の問題もなく走れてしまう。

 そして最後、鏡石スマートインターチェンジから東北自動車道に乗るわけが、私の勘違いとカーナビのルート設定を間違えて、須賀川インターチェンジから乗ることに。これと、西那須野インターチェンジで高速を降りた後、給油するガソリンスタンドを間違えたことによって余計に走らされたお陰で、営業所の閉店時間ギリギリにレンタカーを返す羽目に。ちなみにこの日の走行距離は413キロ。返却前に入れたガソリンは31.95リットルであった。

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