たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

横浜シーサイドライン乗車記 【令和2年3月22日】

新杉田駅に入ってくる折返し金沢八景行き普通列車

 前の記事でも書いた京急全線乗車の途中、そのついでに、昔、八景島シーパラダイスに行く際に金沢八景駅からちょっとだけ乗ったことがある横浜シーサイドラインの金沢シーサイドラインに、改めて乗ってみることに。


横浜シーサイドラインの金沢シーサイドラインについて

 で、この金沢シーサイドライン。新杉田駅を起点に終点の金沢八景駅を結ぶ案内軌条式鉄道(AGT)、いわゆる新交通システムの路線で、起点と終点を含む駅数は14駅となっています。

 その歴史ですが、もともとは、横浜市金沢区埋立地の工業団地開発に伴う交通需要に対応すべく、昭和58年(1983年)に日本交通計画協会で策定された『新交通システムの標準化とその基本仕様』に則ったものでは国内第1号の路線として、同年に設立された横浜新都市交通により建設を開始。しかし、金沢八景駅付近で反対運動が起きたり金沢八景駅東口の再開発事業(土地区画整理事業)も絡み、金沢八景駅を当初の計画より200mほど起点側に移動させた暫定駅としたうえで、当初の予定より遅れた平成元年(1989年)に、金沢シーサイドラインの10.6kmが開業しました。

 その後、平成23年(2011年)からは新型車両の導入が行われ、平成25年(2013年)には社名を現在の横浜シーサイドラインに変更。そして平成31年(2019年)3月、金沢八景駅東口の土地区画整理事業進展に伴い、金沢八景駅が仮設駅からようやく本来の位置に移動。路線長が10.8kmとなりました。

 また、現在シーサイドラインを走る列車は、全列車各駅に停車する普通列車で、平日ラッシュ時は1時間あたり11~14本、デイタイムと土日祝日は1時間あたり8本程度が運転され、大半が新杉田駅と金沢八景駅の間の運転ですが、早朝と深夜を中心に、車両の出入りを兼ね車庫のある並木中央駅までの区間運転も、新杉田駅、金沢八景駅双方から設定されています。

金沢シーサイドライン線

【横浜駅に入ってくる大船行き普通列車】
横浜駅に入ってくる大船行き普通列車

 そんな横浜シーサイドラインの金沢シーサイドライン(以下、シーサイドライン)に乗るべく、横浜駅で京急の快特列車を降りたあと、JR根岸線のホームへ速やかに移動。11時4分発の根岸線大船行きに乗って18分間。新杉田駅へと到着しました。

【シーサイドライン新杉田駅】
シーサイドライン新杉田駅

 新杉田駅で下車後、JRの改札口を出たあと駅ビル内の商店街「ビーンズ新杉田」を通ってシーサイドラインの新杉田駅へ。

【新杉田駅に入ってくる折返し金沢八景行き普通列車】
新杉田駅に入ってくる折返し金沢八景行き普通列車
【新杉田駅の乗車口と駅名標】
新杉田駅の乗車口と駅名標

 シーサイドラインの改札口を入って程なく、金沢八景駅からの列車が到着。先頭部にある特等席(しかもこの車両、運転席部分に座ることができるんですね。)こそ取られましたが、クロスシートの進行方向左側の窓側に座ることができたので、この列車に乗ってしまうことにします。

 それで乗り込んだこの2471(Mc1)という車両。型式名は2000形という、平成23年から導入が開始されたシーサイドライン2代目の車両。平成26年(2014年)までに16編成と、更に金沢八景駅延伸後の令和元年(2019年)に2編成が製造されました。で、先代の車両である1000形とは、車体長8mの5両固定編成という仕様は共通なれど、主電動機の制御方式が界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に、車内もオールロングシートだった座席がセミクロスシートへと変更それています。また今乗っているこの2471を含む編成は、昨年(令和元年)に製造された2編成のうち1つだったりするのですが、どおりで車内にはまだ、ケミカルな新車の匂いが漂っています。

【新杉田駅-南部市場駅間】
新杉田駅-南部市場駅間
【並木北駅付近】
並木北駅付近

 乗り込んでからあまり待たず、11時30分の定刻となり列車は新杉田駅を発車。序盤は、左側に併走する首都高速湾岸線が視界を塞ぎますが、最初の停車駅である南部市場駅周辺には、クルマや人で賑わっているのがわかります。で、次の鳥浜駅を過ぎると併走する首都高速湾岸線の高度が下がるのですが、こちらも一緒に高度が下がっていき、地上駅の並木北駅に停車。個人的に新交通システム=高架線という思い込みがあったので、かなり意外に感じますね。

【並木北駅-並木中央駅間】
並木北駅-並木中央駅間
【並木中央駅停車中】
並木中央駅停車中
【並木中央駅-幸浦駅間】
並木中央駅-幸浦駅間

 並木北駅を発車すると、首都高速湾岸線は地上を走り続けるところ、こちらは再び高架線へと登り、並木中央駅へと。高速道路を挟んで、このシーサイドラインの車両基地があるのですが、高速道路と並木に視界を遮られ、建物以外はあまり良く見えないという感じで。それで並木中央駅を発車すると、並木トンネルで地下に潜る首都高速湾岸線をトラス橋で斜めに跨ぎます。

【幸浦駅発車直後】
幸浦駅発車直後
【産業振興センター駅間-福浦駅間】
産業振興センター駅間-福浦駅間
【福浦駅-市大医学部駅間】
福浦駅-市大医学部駅間

 ここから先しばらくは、いかにもちょっと前に開発された埋立地といった景色が続くことに。具体的には、大きな事業所や、ちょっと前の当時最新だったであろう凝った建物、そしていかにも作られたという感じの緑地などが目に入ります。東京や横浜の湾岸部ではお馴染みの景色なのでしょうが、栃木生まれ栃木育ちの当方には、未だに珍しく感じる街の雰囲気なんですよね。また、いかにも新交通システムの路線といった、道路の交差点に合わせた急カーブも何箇所か。そんな中列車は、幸浦駅、産業振興センター駅、福浦駅、市大医学部駅と停車。どの駅でもそれなりに乗り降りがあるんですね。

【市大医学部駅-八景島駅間】
市大医学部駅-八景島駅間
【八景島駅-海の公園柴口駅間】
八景島駅-海の公園柴口駅間
【海の公園柴口駅-海の公園南口駅間】
海の公園柴口駅-海の公園南口駅間

 列車は市大医学部駅を出て少し行くと、右に急カーブして海沿いへと出て、進行方向左側には、個人的にちょいと思い出のある八景島が。で、平成5年(1993年)に八景島シーパラダイスがオープンした八景島ですが、ここも金沢区の埋立事業の一環で作られた島だったんですね。そしてその八景島を過ぎてから、八景島駅に到着。そして八景島駅を出た列車は、大きく左にカーブしつつ海の公園というか、公園内の樹木と駐車場を見つつ進み、海の公園柴口駅、海の公園南口駅と停車。これから公園で遊ぶのであろう親子連れが降りていきました。

【海の公園南口駅-野島公園駅間】
海の公園南口駅-野島公園駅間
【野島公園駅-金沢八景駅間】
野島公園駅-金沢八景駅間

 海の公園南口駅を出て下水処理場の脇を過ぎると、久しぶりという感じで海を見つつ右にカーブ。海面から突き出ているのは海苔ひびでしょうか。そして、その向こうには野島山という、そこだけ切り取ると絵になる風景ですね。で、カーブが終わると運河沿いの景色となり、野島公園駅に停車。そこを発車すると、程なくして平潟湾を横断しますが、この平潟湾の横断が、シーサイドライン建設反対運動の理由(のひとつ)になっていたようで。

【金沢八景駅間手前】
金沢八景駅間手前
【金沢八景駅の乗車口と駅名標】
金沢八景駅の乗車口と駅名標

 そこを過ぎると、途端に線路脇に高い建物が並ぶようになり、以前シーサイドラインを利用した時に乗った金沢八景の仮設駅跡を通過して左にカーブ。その際、線路の敷地内にドラムに巻かれた電線など建設資材が置いてあったのですが、金沢八景の本設駅は完成して昨年(平成31年)から乗り入れが始まったものの、まだ付帯工事が残っているんですかね。で、そこを過ぎると定刻の11時56分、金沢八景駅に到着。新杉田駅を出てから約26分間のシーサイドラインだったのですが、区間ごとの景色の移り変わりがわりと感じられて、なかなかに面白かったですね。

【金沢八景駅改札口付近】
金沢八景駅改札口付近

 シーサイドラインの列車を降りた後は、京急に乗り換え。同じ金沢八景駅でも、昔利用した時は結構離れていた両駅ですが、階段を降りてすぐのところに京急の駅入り口があり、駅移転を実感しました。

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

このブログの管理人

HN:
馬 たひお (@uma_tahio)
性別:
男性
趣味:
このブログのとおり
自己紹介:
栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

【ご注意】 このブログに記載された情報は訪問当時のもので、現在のものとは異なる場合があります。あしからずご了承ください。

ツイッター

ブログ内検索

カレンダー

02 2024/03 04
S M T W T F S
2
4 6 8
10 12 14 16
18 20 22
24 26 28 30
31

アーカイブ

忍者ツールズアクセス解析