趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
6月終わりから7月にかけて行ってきた北海道への旅、出発して5日目。前の記事で書いたそばを食べた後、釧路駅から乗車した特急おおぞら号は、途中で鹿にも出くわさず、したがって特に遅延など無く定刻に終点の札幌駅に到着。この後の行程を考えると、実のところ南千歳駅で降りても良かったのだが、この日は万が一を考えて旅程に余裕をだいぶ取っていたこともあり、待合室と売店はあるもののそれ以外何もない南千歳駅で数時間待つよりも、札幌駅まで乗ってしまい、土産物を買ったりした方が有意義かな、と。それに、北海道を去る前に、ここで一杯食べられるし、という訳で。ちなみに「弁菜亭」は、5・6番線ホームにもあり、そっちは過去に食べたことがある(この時とか、この時など)が、この7・8番線ホームのは、少なくともこのブログを初めて以降では初めてとなる。
列車を降りて店に向かうと、午後4時頃という中途半端な時間故か、先客はなし。
注文は食券制だが、かけ、月見、たぬき、わかめ、きつね、天ぷら、天玉、そしてにしん、更には冷しのかけ、たぬき、きつねとメニューが豊富なので迷うところだが、今回の北海道最後ということで、一番好きな天玉そばのボタンを。出てきた食券を寡黙な男性店員に手渡すと、鮮やかな手捌きでソバが作られた。
提供されたら、まずは黒々としたツユからいってみると、見た目通り、出汁よりも醤油がガツンと来るかなり濃いめの味付けで、甘さは控えめに感じられる。いかにも北海道の蕎麦つゆという味わいだが、確か16年前に5・6番線ホームで食べた時は、別の感想だったかと。
またソバは、茹で麺。どちらかというと、モソっとした動きの鈍い食感だが、個人的には「らしさ」があって嫌いじゃないタイプ。
そしてかき揚げは、かつての姿(16年前に食べた時は、当時当地で一般的だった、天かすを固めたようなかき揚げだった。)が想像できない具沢山で、小エビまで入ってる。明らかに前回(令和元年)5・6番線ホームで食べた時とは別物であった。
というわけで、今回の北海道での最後の駅そばを、美味しく堪能させてもらったのだが、かつて別のホームで食べ時と比べると、北海道の駅そばらしさは残しつつ、色々とかわっているんだな、と。ごちそうさま。
令和8年6月訪問
前の記事で書いた、6月終わりから7月にかけて行ってきた北海道への旅の道中で食べたものの記録。その旅の出発して5日目は、根室を出発してまずは札幌まで。
根室から札幌に向かう際、かつては根室本線で根室駅から釧路駅まで移動し、そこで札幌行きの特急おおぞら号に乗り換えるルートが一般的だったろうか。今はどんな移動をするのか、それともリモートワークの普及などにより、そもそも根室-札幌間の移動需要が無くなったのかは知らないが、今回はまさに、そんなルートでの移動となった。
ところで個人的に釧路駅といえば、40年前に初めて訪れて以来、乗り換え等で何度か立ち寄ってはいるのだが、当時から好き好んで(というか、若い頃は金欠で駅弁が買えなかったというのもあるが。)食べている駅そば・うどんの類と縁がなかった駅。だが今回は、事前に調べたところ、駅構内にこちらの店を発見。前回釧路駅を訪れたのが令和5年1月であるが、その後、開店した店のようである。(調べたところ平成6年5月オープン)
根室からの普通列車が釧路駅に着いたら改札口を出て、急ぎ足で駅舎内の店舗へ。乗換え時間が20分少々しか無いので焦るところだが、店の位置や食べるべき品などは、前日の夕方、釧路駅に来た時に確認しておいた。ちなみに、駅構内に店があるといっても、昔ながらの駅そば・うどん店ではなく、カフェのような作りで、メニューもそば・うどんがメインではあるものの季節限定メニューを含め種類が豊富で、更にはラーメンや軽食、コーヒーも揃えているような感じである。
それで入店したら券売機で「一番人気」というかしわそばと、トッピングの生卵の食券を購入。それを店員にお願いし、ホームが見えるカウンター席に座ると、開店直後で先客がいなかったこともあり、数分と経たずに提供された。
提供されたら、まずはツユからいってみたが、その温度は少々熱め。味の方は、店の名前のとおり出汁が効いているが、そこに当地らしい濃さの醤油と、更には鶏の旨味も加わっている。甘みは適度、塩気はしっかり目に感じた。
また、釧路らしい緑色のソバは、細めでやや柔らかめの優しい食感。余談だが、釧路ではクロレラなどで着色した緑色のソバが一般的らしい。新そばの気分を一年中味わってほしいという思いから、この色が一般的になっていったそうだ。
そして具の鶏肉は、ヒネ鶏のスライスで、噛めば噛む程味が出てくるタイプ。硬いことは硬いが、具のネギ程では無いように思う。
というわけで、前述の理由で急いで食べたのが勿体ない美味さだったのだが、次に釧路駅に来る機会がある時まで、是非ともお店が続いていると嬉しいな、と。ごちそうさま。
前の記事から続く、6月終わりから7月にかけて行ってきた北海道への旅の道中で食べたものの記録だが、出発して4日目は、稚内駅から、朝イチの特急列車でまた旭川駅へ。国内鉄道の全線完乗が、私の旅の究極の目的であるので、どうしても行きつ戻りつという行程になってしまうが、幸いなことに、旭川では昨日のラーメン以外にも、食べたい店があった。
それがこの、旭川駅立売商会の、駅そば店。旭川駅が現在の高架駅となったのは平成の終わり頃で、実は今回の旅より前、令和5年1月にも駅は訪れてはいるが、その時は今の駅そば店が出来ていたことに気付かず(高架化とともに消えてしまったと思い込んでいた)に食べ損ない、今回ようやく食べられるチャンスが。
稚内駅からの道中は、鹿にもあまり出くわさず(令和5年に宗谷本線に乗った時は、対向列車が鹿と衝突した影響で2時間位遅れた。)、旭川駅には定刻の到着。店の場所は確認しておいたので、列車を降りたらコンコース1階にある店まで。
午前10時半頃と中途半端な時間のせいか、先客はなし。早速口頭での注文であるが、メニューが何と多いことか。かけ、たぬき、月見、コロッケ、ごぼう、きつね、ちくわ天、岩のり、えび天、かしわ、かき揚げ、にしんと12種類もある(そば・うどんを別に数えれば24種類も)ではないか。更にはタネは追加も可能なので、無限とも言える組み合わせになるが、迷った時は、自分の一番好きなものということで、いわゆる天玉そばになるよう、かき揚げそばに生卵を追加。注文後、パパパっと手際良く作られた。
眼の前のそばの、まずはツユからいってみれば、出汁感はそこそこに濃口醤油が効き、塩気しっかり、甘みはやや控えめな味加減。
また色が黒く、加えて挽きぐるみと思われる粒々が見えるソバは、調理時間から茹麺だと思われるが、モチっとした食べ応えが印象的。ちにみに道内の幌加内産と謳われているが、それだけで風味豊かに感じてしまう。
そしてかき揚げは、結構分厚く、香ばしさと、揚げ置きだがカリっとした歯応えも感じられるタイプ。タネは、タマネギ人参といった定番の他、エビ(アミエビじゃなくでちゃんとしたバナメイっぽい海老)も入った豪華版。ツユとの馴染みも良い。
というわけで、美味しくいただいたのだが、全体的にこれぞ駅そばという感じながらも、ソバそのものやかき揚げなど可能な限りグレードアップしている感もあって、かなり満足度が高かった。旭川はまた訪れたい地ではあるが、その時はここにも再びお伺いしたいな、と。
ごちそうさま。
令和8年6月訪問
このところ続く、6月終わりから7月にかけて行ってきた北海道への旅の道中で食べたものの記録だが、出発して3日目となるこの日の、前の記事のラーメンを食べたあと、旭川駅前から沿岸バスの路線バスを乗り継いで、日本海側を北上というルートを進むことに。それでその乗り継ぎ地点となったのが、旧留萌駅前(留萌駅前停留所)で、2023年3月までJR留萠本線の終着駅。(その後は石狩沼田駅が終着駅。ちなみに、元々留萌駅から16.7km先の増毛駅だったが、2016年廃止。)そして留萠本線自体も、今年3月に廃止になってしまった。ただ、その駅の廃止前から、駅に隣接したところに「道の駅るもい」が整備されており、かつて留萌駅構内で食べられた駅そばが、道の駅で食べられるという。
というわけで、旭川駅前から乗ってきたバスを降りたら、駅構内を横切って道の駅へ。広場で遊ぶ人たちを遠目で眺めつつ、船場管理棟という建物内にある店まで。日曜日のお昼時とあって、建物の前の店舗や、キッチンカーなど賑わっている。
注文は店員に口頭で直接告げることになるが、品書きにはかけ、月見、天ぷらなど一般的なものの他、とり天、ごぼう天、にしんもあり迷うところ。その中から、留萌はかつてニシン漁で栄えたところでもあるのでにしんそばを注文した。個人的ににしんそばという食べ物は、当地で穫れたニシンが身欠き鰊となり運ばれた先の京都の食べ物だと思っていたが、北海道でも200年以上前からのレシピが伝わるなど、当地でも広く食べられていたらしい。また、留萌駅の駅そばの名物ともなっていたようだ。
注文から程無くして提供されたにしんそばであるが、ソバの上の鰊甘露煮、そしてその上に丁寧に盛られた薬味の白ネギなど、品のある盛り付け。もっとも、京都のとは違い、ツユは醤油で黒々としているが。
それで早速、丼に口を付けると、ツユは出汁感があるものの、見た目通り濃口醤油が強く効いている。味付けは、甘さ控えめで、味そのものも、元々駅そばらしく濃いめなのが良い。
またソバは、これまた駅そばらしく茹で麺だが、モチモチ感ある噛み応え。
鰊の甘露煮も、甘辛い味がしっかりと染みていた。
というわけで、かつての駅そばに思いを馳せつつ蕎麦を啜ったのだが、実はこの直前、仕事絡みで連絡があり、その内容の御蔭で正直なところ、美味しく食べるどころではなくなってしまったという。なので是非とも、もう一度訪問したいところである。
ごちそうさま。
令和8年6月訪問
前の記事など、6月終わりから7月にかけて行ってきた北海道への旅の道中で食べたものの記録が続くが、その旅も出発して3日目。
ところで北海道のラーメンと言えば、札幌の味噌ラーメン、函館の塩ラーメンが有名どころだが、それらと並び称されるのが、旭川の醤油ラーメンであろうか。ただ、個人的に旭川という地は、北海道に何度も来ている割にはあまり馴染みがなく、したがって現地では食べたことがなかった(ちなみに旭川ラーメン自体、このブログを始める前、新横浜ラーメン博物館に入っていたHという店と、その後、全国展開したSの仙台にある店で食べたことがあるだけ。)のだが、今回の旅では、乗り継ぎの合間に何とか時間を作ることが出来た。
この日は、宿を取った旭川を出発し、朝イチで一つ予定をこなしてから再び旭川駅に。次に駅前から乗るバスの時刻まで小一時間ほどなので、行ける店は限られているが、その中から、超が付く有名店であるこちらにお伺いすることに。
とりあえず駅を出て、駅から延びる大通りを10分ほど歩いて店まで。この店の開店時刻は午前9時30分だが、そこから10分と経っていないにもかかわらず、既に十数人待ちとなっていた。ちなみにこの店は、店内が満席の場合、店舗隣の待合スペースで注文を済ませてから待つシステムになっており、初見だと少々分かりづらい。そこで高齢の女性店員から手渡された品書きには、醤油(正油と表記)味の他、塩味、味噌味も。札幌にしても函館にしても味噌や塩の専門店は少なく、特に昔ながらの店では醤油味噌塩どれもあるところが多いが、そんな中から「正油らぅめん」を注文。最初は回転早そうだったので安心していたが、少し焦るくらい時間が経つ頃、注文した時の番号を呼ばれ入店。その後もカウンターで少し待ち、結局、店に着いてから20分弱での提供となった。
提供されたラーメンは、旭川ラーメンの特徴というラードの層が、スープ表面に見て取れる。麺は中細、といったところか。少し縮れている。
まずはレンゲでスープからいってみたところ、ラードの所為か温度は高めながら、十分に味わえる範囲。甘い香りはラード由来だろうか。脂のコッテリ感も強めだ。更に、濃口醤油の風味も主張してくるが、それらに負けないくらい、ベースとなる出汁もしっかりしている。といっても何か一つが突出しているのではなく、豚骨、鶏ガラ、利尻昆布、鰹節、煮干、さらには香味野菜といった様々な素材が織りなす、じんわりとした、だが決して弱くはない旨味が感じられる。
また麺は、口当たりなど低加水のような、きめ細かいがザラっとした感触はあるのだが、噛むと低加水らしからぬ、弾力の強さ。驚いたのは、低加水=伸びやすいイメージが有ったのだが、ここの使っている麺は、終盤までコシの強さが持続していた。
そしてチャーシューは、バラ肉だろうか。肉っぽくさを残しつつ柔らかい、個人的に好きなタイプ。これならチャーシューメンでも良かったかもしれない。メンマは特徴的ではないが、逆にそれが良い。
というわけで、美味しくいただいたのだが、何よりも、旭川ラーメンの源流と呼ばれる店の一つで食べられて、感無量。またこの地を訪れ、色々な旭川ラーメンを食べ歩きしてみたいが。
ごちそうさま。
令和8年6月訪問
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