たひお備忘録

惑い迷える40代の、食べ歩き、競馬の旅打ち、城巡りなんかの記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

『探訪!日本100名城』 39/100城目 今帰仁城 【平成26年8月28日】

史跡 今帰仁城跡 の石碑

 また記事更新の間が開いてしまいましたが、以前あげた記事のとおり沖縄そばをいただいた後、沖縄滞在2日目午後の部ということで向かったのが、今回の旅の主目的、沖縄県の日本100名城の残り1つである今帰仁城です。


今帰仁城について

 今帰仁城は、沖縄県国頭郡今帰仁村にあるグスク。で、それについて例によって公式ウェブサイト今帰仁村のウェブサイト、そしてウィキペディアなどで調べたことを以下にざっと。

  • 築城時期ははっきりしていないのですが、これまでの発掘調査によって13世紀の中国で作られた陶器やグスク時代の土器などが出土していることから、13世紀頃にはグスクはあったものと推定されています。
  • グスク時代から14世紀に入ると、各地の支配者たる按司たちは北山、中山、南山とそれぞれグループを形成していき三山時代に入るのですが、今帰仁城はそのうち北山の拠点として北山王と呼ばれる人達が拠点としました。その北山王は、当時交易を行っていた中国=当時の明の歴史書によれば、怕尼芝(はにじ)、珉(みん)、攀安知(はんあんち)の三王がいらしたそうで。
  • しかし1416年、攀安知は尚巴志(しょうはし)によって滅ぼされ、北山は滅亡。その後琉球は統一され尚氏による王統が始まったのですが、その際、北山の反乱を恐れ、1422年尚巴志の第二子である尚忠を、山北監守(今帰仁監守)として今帰仁城に派遣(その後別の人に交替)。ちなみにこの山北監守(今帰仁監守)制度は第二尚氏王統でも続けられ、当初は大臣が交代で派遣されたそうで。
  • 1609年に起きた薩摩藩の琉球侵攻(大和側は呼称は「琉球征伐」、琉球側の呼称は「己酉の乱」)では今帰仁城が第一攻撃目標となり、城は炎上。この後、どの程度までグスクを復興したのかは判らないのですが、今帰仁城の廃城は、統治制度が変わり山北監守(今帰仁監守)が首里に引き上げた1665年以降だと考えられています。また、その後の1749年には、場内に山北今帰仁城監守来歴碑記が建立されました。
  • 廃城後は現在に至るまで、グスク内の御嶽が当地の信仰の拠り所とされてきたそうです。
  • 1972年(昭和47年)の沖縄本土復帰に合わせ、今帰仁城跡として国史跡に指定。その後、2000年(平成12年)にはユネスコの世界文化遺産にも登録。そして2010年(平成22年)、国の史跡地域が追加され、史跡名称が今帰仁城跡 附シイナ城跡と変更されました。

実際に行ってみた

【今帰仁城跡の案内看板】
今帰仁城跡の案内看板
【駐車場】
駐車場
 実は以前(お城巡りにあまりプライオリティーを置いていなかった頃)沖縄を訪れた時、なんとなく今帰仁城を観ようと那覇から当地までクルマを走らせたことがあったのですが、今帰仁城に着く直前、道路脇に立つ『琉神マブヤー』ショーの看板を見つけ、急遽そちらに向かってしまったという…。(それはそれでたいへん面白かったのですが。)ですが今回は、なんとなくではなく、確固たる意思を持って当地へ。

【グスク交流センター】
グスク交流センター
【グスク交流センター前にあった顔出し看板】
グスク交流センター前にあった顔出し看板
 まずは、グスク交流センターで入場券と、日本100名城スタンプラリーのスタンプをゲット。また、こちらには飲食物売店もあるので、これからの城攻めに備えドリンクも購入。(この日も天気に恵まれて大変暑かったんです。)

【今帰仁村歴史文化センター】
今帰仁村歴史文化センター
 入場券も買ったので早速グスクへと思ったのですが、その前に、グスク交流センターから駐車場を挟んで向かい側にある今帰仁村歴史文化センターで、今帰仁城と当地についてのお勉強を。(先程買ったドリンクはタオルに包んでショルダーバッグの中に仕舞いました。)ちなみに、入場券は今帰仁城跡と共通になっています。で、こういう施設がグスクに隣接してあると、知識で得たことがすぐに見られて本当に良いと思います。

【今帰仁ムラ跡】
今帰仁ムラ跡
【ハンタ道入口(出口?)】
ハンタ道入口(出口?)
 グスク交流センターや今帰仁村歴史文化センターのあるところから道路を渡って、いよいよ今帰仁城へ。このあたりはグスクに隣接していた今帰仁ムラ跡というべき場所なんですかね?また、ここからは現今泊集落へと続くハンタ道と呼ばれる古道が(一部)残っていて、ちょっと歩いてみたかったのですが、そういうレベルの道じゃないっぽいので断念。

【外郭から見た今帰仁城】
外郭から見た今帰仁城
【外郭の石積】
外郭の石積
 外郭に当たる部分にも低い石垣や拝所が復元されていたり、掘立柱建物跡がわかるよう整備されています。それにしても、石積が特徴的な波形のカーブを描いていますね。

【大隅(うーしみ)の石積その1】
大隅(うーしみ)の石積その1
【大隅の石積その2】
大隅の石積その2
【大隅の内部】
大隅の内部
 外郭の内側にあるのが大隅(うーしみ)という郭。この郭の石積が外郭のそれ同様の波形のカーブを描いているのですが、こちらの方が圧倒的に高さがあるので、その存在感がこのグスクを特徴付けているというか、もの凄く印象的ですね。で、この大隅は、今帰仁城でも最大級の郭なのですが、その内部では兵馬の訓練が行われていたと考えられています。また、グスクの外へと抜ける洞窟の入口もあるそうで。ちなみに此処って、内部見学というか立入可だったんですね。(気付かずに上から眺めただけで済ませてしまった…。)

【平朗門(へいろうもん)】
平朗門(へいろうもん)
【平朗門に居た猫】
平朗門に居た猫
 大隅(うーしみ)の向かって右手にあるのが、今帰仁城の正門と言うべき平朗門(へいろうもん)。昭和37年(1962年)に修復されたそうです。また、この門のすぐ脇ところには狭間があるのですが、そこには猫が良い感じに鎮座していました。

【カーザフ】
カーザフ
 いきなり感のある写真になってしまいましたが、こちらは平朗門(へいろうもん)から右に外れたところにある窪地でカーザフと呼ばれる場所。(ちなみに、写真はグスク内から見下ろす感じで撮ってます。)川の谷間という意味らしいのですが、グスク内の水利も兼ねていたんですかね?

【七五三の階段】
七五三の階段
 平朗門(へいろうもん)から真っ直ぐグスクの上部というか奥に向かって続く立派な石畳の通路が七五三の階段。今帰仁村や今帰仁城のウェブサイトによると「戦後まもなく米軍の車両が城内へ登ることから、戦災文化財の修理として文化財保護委員会の指導のもと、今見る階段の整備が行われました。」とのこと。また、この両脇にはカンヒザクラが植樹されており、桜の名所としても有名だそうです。

【旧道(入口側から)】
旧道(入口側から)
【旧道(出口側から)】
旧道(出口側から)
 平朗門(へいろうもん)から右手に向かって伸びるのが、元々の道というか通路である旧道。入口のところから奥というか上に向かうと道は一気に狭く急峻になるのですが、攻められた時に守りやすくする為、そうした造りになっているそう。

【大庭(うーみやー)】
大庭(うーみやー)
【カウラカー】
カウラカー
 平朗門(へいろうもん)から七五三の階段もしくは旧道を登り切ったところにあるのが、大庭(うーみやー)と呼ばれる郭。ここには、名前のとおり広場的な場所の他、南殿・北殿といった建物があったそう。また、東南側には常時水を湛えている窪んだ岩石があり、カラウカーと呼ばれているのですが、そこはかつて女官達が髪を洗ったり、水量で吉凶を占ったと伝えられているとのこと。

【主郭】
主郭
 大庭(うーみやー)の奥の一段高いところが、現在主郭と呼ばれている場所。数多くの建物礎石が見つかり、発掘調査の結果、13世紀終わり頃から17世紀はじめ頃まで機能していたとのこと。また、その後設置された火神(ひのかん)を祀る祠は、現在に至るまで信仰の対象となっています。あと、火神の祠の側には、前述の山北今帰仁城監守来歴碑記も有ります。

【志慶真門郭(しじまじょうかく)】
志慶真門郭(しじまじょうかく)
 主郭の更に奥というか外側にある郭が、この志慶真門郭(しじまじょうかく)。地面から生えている短い丸太は、郭に有った掘立柱建物跡をあらわしています。で、この更に奥というか山手方向の石積の外には、志慶真ムラが有ったそうで。

感想とかまとめとか

 というわけで今帰仁城だったのですが、前述のとおり、外郭と大隅(うーしみ)の石積がもの凄く印象に残りました。また、昨日観た首里城は勿論のこと、中城城ともまた違った雰囲気のグスクという感じがして、一口にグスクと言っても、色々と違うものだなぁと思った次第で。そんなわけなので、この今帰仁城で日本100名城に指定された沖縄県内の3つのグスク巡りはとりあえず終わったのですが、それ以外のグスクも色々と見て回りたくなりました。

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