たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

羽黒山神社 【平成25年3月2日】

羽黒山神社の石碑

 羽黒山と言えば、世間一般的には山形にある出羽三山の一つというということなのでしょうが、栃木県の真ん中あたりで生まれ育った私的には、旧上河内村(その後上河内町を経て現在は宇都宮市に合併)にある通称「おはぐろさん」。子供の頃から、毎日のように見るとはなしに見ていた山でした。

 で、そのおはぐろさんの山頂にあるのが、羽黒山神社。もう二ヶ月も前の事になってしまった(3月は多忙の、4月から職場環境が変わったお陰で、ブログ書く余裕が…。)のですが、久しぶりにお参りしてきました。

羽黒山と羽黒山神社について

 おはぐろさんこと羽黒山は、標高458mの低山。現地の案内板によると、約7,500年前に起こった大規模な火山活動の際に誕生し、海底火山や氷河期を経て現在に至るとのこと。元々は河内山と呼ばれていたそうなのですが、この地に羽黒山神社が創建されて以降、羽黒山と称されるようになったそうで。

 次に、その羽黒山神社。創建については諸説あるらしいのですが、現地の案内板などによると平安時代の康平年間(1058年から1065年)に、藤原宗円(宇都宮宗円)が宇都宮城の築城に際し、祈祷修法中に出羽三山との関連を意識し勧請したというのですから、(それが本当なら)かなり歴史ある神社ということになりますね。また、祀られている神様は稲倉魂命(うがのみたまのみこと。宇迦之御魂神とも。)で、五穀を司る女神だそうです。

実際に行ってみた

【羽黒山神社へと続く道路】
羽黒山神社へと続く道路
 羽黒山は歩いて登ることも出来る(更には、後述する梵天祭の時には、梵天を担いで急坂を徒歩で登らされる。)のですが、羽黒山神社の手前までは、クルマで行くことが出来ます。ですがその道は、クルマがすれ違うのがやっとという狭さ。

【羽黒山神社駐車場付近】
羽黒山神社駐車場付近
 ここからは、階段を徒歩で上ることに。意外と段数があります。

【夫婦杉】
夫婦杉
 階段の途中には、栃木名木百選にも選ばれた推定樹齢450年という夫婦杉が。慶安年間に宇都宮城主奥平公(現地案内板には奥平公とだけあったのですが、第29代城主である奥平忠昌でしょうか?)が出羽の羽黒山の分霊を祀った際、本殿の修復、参道の整備と併せて杉の植栽が行われたとのこと。

【本殿】
本殿
 実はこの本殿。本殿の外側にそれを覆う建物がある様な構造というか、中にお社があるというか。で、中のお社は文政13年(1830年)に再建されたもので、「力持ち」他精巧な彫刻が施されています。

【鐘撞堂(梵鐘)】
鐘撞堂(梵鐘)】
 境内には、元々こちらが神仏混淆の羽黒山大権現であった頃の名残である鐘撞堂が。ちなみに、今でこそ神社なのに鐘があるのに違和感を持ってしまうのですが、神仏分離(明治新政府の神仏分離令が有名)がなされる前はごく当たり前の事だったんですよね。また、この鐘撞堂は元禄14年(1702年)の建立ですが、梵鐘は文政元年(1818年)の改鋳だそうです。

【梵天】
梵天
 こちらは、毎年春と秋に行われる『梵天祭り』の際に奉納される梵天。そういえば梵天というのも、とても仏教チックというか、今でも神仏混淆が残っているというか。で、実は、だいぶ昔に2度ほど梵天祭りに参加したことがあったのですが、隣町からこれを担いできて、更に羽黒山の麓の今里宿を練り歩いてから、最後に急な山道を登るというのはかなりハードだった記憶が。

【聖徳太子の石碑】
聖徳太子の石碑
 駐車場というかアンテナが建っているあたりに、何故か聖徳太子の石碑が。ですが、聖徳太子は日本で仏教の布教につとめたとされる人物ですし、また後には自身が信仰の対象とされているので、この場所には合っているというか。

【ロウバイ】
ロウバイ(1)ロウバイ(2)
 駐車場のある辺りには結構な数の蝋梅が植えられているのですが、お参りした時は丁度見頃でした。で、花の中心部が赤っぽいものが蝋梅で、中心部まで黄色いのが素心蝋梅(唐蝋梅)で良いんでしたっけ?

感想とかまとめとか

 実は、近くにあるのにあまり関心はなかった(梵天祭りにしても、当時は参加させられた感が強かったもので…。)「おはぐろさん」ですが、改めてちょっとだけでも調べてみると、色々と興味深い事が出てきたというか。歴史というとついつい歴史上の大事件にばかり目が行ってしまうのですが、もっと身近な郷土の歴史についても知りたくなったりして。

 もっとも、そんな小難しいことを考えなくても、杉木立に囲まれた神社を訪れれば、何とも厳かな気持ちになって、ちょっとした非日常感を味わえた事はとても良かったです。

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