たひお備忘録

惑い迷える40代の、食べ歩き、競馬の旅打ち、城巡りなんかの記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

福井県坂井市 称念寺 (新田義貞公墓所) 【平成28年4月30日】

史跡 新田義貞公墓所 の石碑

 丸岡城の後、もともとの予定では福井市の一乗谷城まで移動することになっていたのですが、丸岡城の近くにどうしても寄りたいところを発見!それが、鎌倉時代に東国の一御家人から始まって、鎌倉幕府を滅ぼし、建武の新政を経て南北朝時代に入ると南朝の総大将として後醍醐天皇に忠節を尽くした新田義貞公の墓所がある、こちらのお寺です。


称念寺について

 称念寺は、福井県坂井市丸岡町長崎にある時宗のお寺。

 かつて当地には湖があり、その畔に白山権現が渡来した際の旧跡に、養老5年(721年)元正天皇の勅願を受け阿弥陀堂を創建したとの記録があり、当地は古くから信仰の場だった模様。そこに鎌倉時代の正応3年(1290年)、一遍上入が開いた時宗の二代目である他阿(遊行上人)が越前地方を遊行(布教活動)した際、当地の称念房という方が他阿上入を慕って建物を寄進。弟たちも倉や仏財一切を寄進したと伝えられ、当地の場所を取って「長崎道場」と呼ばれたそうです。ちなみに、他阿(遊行上人)は現在の関東地方と北陸地方を中心に布教したこともあり、長崎道場は、北陸地方では随一の規模の念仏道場となったそうで。

 その後、鎌倉時代の末期には世の中が乱れ、不満を持つ武士たちが鎌倉幕府を滅ぼしますが、その中心が上野国出身の新田義貞。しかし倒幕後、建武の新政の混乱を経て南朝と北朝に別れた争いとなり、南朝方として戦い続けた新田義貞も、暦応元年(1338年)に当地で行われた灯明寺畷の戦いで戦死。新田義貞は生前、称念寺の住職と、古くより交友を深めていたこともあって、その遺骸は称念寺に葬られることとなり、敵方であった足利義政も、長禄2年(1458年)に安堵状と寺領を寄進したそうで。

 更にその後、称念寺は時代が下ると共に栄えたそうなのですが、戦国時代になると戦乱、特に当地で起きた一向一揆などに巻き込まれ、お寺の場所を移転したりしたこともあったのですが、そんな中、永禄5年(1562年)には浪人中の明智光秀が称念寺を訪ね、門前に寺子屋を建て生活していたそう(後の細川ガラシャも当地で誕生したそうで。)で、江戸時代に松尾芭蕉が称念寺を訪れた際、その頃の様子を「月さびよ 明智が妻の 咄せむ」と俳句に詠んだそうで。

 江戸時代に入ると、徳川の祖先は新田義貞ということで将軍家の保護を受け、新田義貞の法要が幾度か営まれ、また安永4年(1775年)の記録では30の建物があるなど称念寺は大いに栄えたそうなのですが、明治に入ると一転して版籍奉還により無檀家無俸禄になり、そうなると寺宝は売り払われ、境内には畑ができるなど寂れてしまいました。しかし、新田義貞を偲ぶ人たちや寺の歴史を惜しむ人たちの協力により、大正13年(1924年)に再建。昭和23年の福井大地震では壊滅的な打撃を受け、無檀家のため再建が危ぶまれたこともあったそうなのですが、多くの人々の協力により再建が叶い、現在に至るそうです。

実際に行ってみた

【坂井市丸岡町内走行中】
坂井市丸岡町内走行中
【新田義貞公墓所の案内看板】
新田義貞公墓所の案内看板
 丸岡城を後にして、坂井市の旧丸岡町内をクルマで走ること10分程。新田義貞公墓所の案内看板と、その背後にお寺と墓地っぽいものを見つけて「ここが称念寺!」と思ったものの、駐車場を探してグルグル。結局、他にクルマの停まっていなかった墓地の駐車場に停めさせていただきました。

【称念寺入口】
称念寺入口
【境内】
境内
【本堂】
本堂
 そこからぐるっと回ってお寺の入口へ。

【新田義貞公墓所】
新田義貞公墓所
 そしてこちらが、新田義貞公の墓所。上野国新田郡新田荘で生まれ(諸説ありますが)育ち、鎌倉幕府倒幕に力を尽くしたものの、後に南朝軍の中核となって転戦し、この北陸の地で散った無念はいかばかりか。

感想とかまとめとか

 というわけで称念寺。南北朝時代の歴史を知るにつれ、以前訪れた千早城の楠木正成公や、当地で亡くなった新田義貞公など魅力的な人物が多く、個人的には南朝方に肩入れしてしまったりしているのですが、そんな新田義貞公のお墓にお参りすることが出来たのは感無量でした。また、個人的に好きな歴史上の人物である明智光秀公ゆかりの地でもあったというのも、尚更。元々の旅程には入れていなかったのですが、それを曲げて訪れて、本当に良かったです。

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