たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

東京都台東区 大黒家天麩羅

 前の記事でもちょっとだけ書きましたが、今回、上京して暫くぶりに浅草に行くことに。で、そう決まった時、家人から、お昼は天ぷら屋さんで食べたいと、こちらのお店指定でリクエストがありました。
 (このブログでたまに描く姿とは裏腹に、じつは)食べることにあまり頓着しない家人がリクエストするなんて珍しい=これは是非尊重したいところですし、私的にも、浅草で天麩羅、もしくは天丼という観光コースは、かれこれ40数年前の子供の頃にやって以来かつ、個人的にはベタなことするの大好きなので即決。たいへん都合が良いことに、今回、指定席取った列車が浅草駅ヘ到着するのも、お店が開店する約30分前ですし。

 そんなわけで、東武鉄道の浅草駅から、修学旅行の学生や外国からの観光客など、すっかりコロナ禍前の賑わいを取り戻したように見える(要は激混みで歩くのにも苦労する)仲見世などを抜けてお店の前へ。既に中国か台湾の方と思しき2人組が開店待ちしているようでしたが、その隣に並ぶというか、出されていた縁台に腰掛けて待っていると、午前11時に暖簾が出されるまでには結構な行列が出来ていました。
 その後すぐに店内の、壁際の4人掛け卓にご案内。そしてあっという間に1階の広間は満席になり、ワイワイガヤガヤ雑然とした雰囲気がありますが、それが観光地っぽくて良いですね。

【天麩羅定食 2,400円】
天麩羅定食 2,400円

 そんな中、私が注文したのが、天麩羅定食。お伺いする前、お店のウェブサイトに載っているお品書きを見て、後述する家人がいただいた天丼を私もと思っていたのですが、小鉢やらお吸い物やら色々といただいてみたくなったので。もっとも本来なら、小粋な一品料理で一献傾け、しかる後に〆でご飯ものといった、年相応ないただき方をしてみたいんですがね。(ただ、この混雑の中、それをやるのは憚られるしなぁ。)
 注文後、卓上の急須に入ったお茶を啜っていると、それほど待たずに、まずは酢の物の小鉢、と大根おろしが登場。その後ほどなくして全てが揃ったので、いざ。
 それで、まずは何と言ってもメインの天麩羅ですが、薄衣が花開くようなタイプではなく、若干厚めの衣を付けて高温でカリっと香ばしく揚げたタイプ。油はごま油でしょうか?カリっとした食感を含めた衣の香ばしさでタネの癖(といってもこちらのお店はあからさまな癖があるようなタネは使っていないですが。)をカバーするような、どこか懐かしい味わいが、もう。タネは海老、鱚、椎茸、獅子唐。そしてかき揚げは、海老と小柱のみ(+衣。三つ葉などの野菜類は含まず。)というのも、スパルタンで良いですね。更に、タネの火の通し加減もさすがという感じで、海老のプリプリ感、鱚のホクホク感、椎茸のジューシーさ、獅子唐の噛み切れる柔らかさなど、申し分有りません。
 またそれに合わせる天つゆも、醤油がしっかりと効いた甘辛いタイプで、たっぷりの大根おろしと合わせると、これが、また。私のような田舎者には、色の濃い天麩羅と合わせて「これが江戸の天麩羅ってヤツかぁ。」と、感慨深いものがあります。
 それと小鉢の酢の物は、塩もみした胡瓜に蓴菜と海老があしらわれ、天盛りには針生姜という組み合わせで、ちょっと甘めの味加減が逆に良い感じ。汁物は、味噌汁ではなく吸い物というのがわかっている感があってこれまた良い感じ。椀種は、卵焼きと蒲鉾、椎茸、更にこちらにも海老、そして三つ葉です。あとお新香は、市販品っぽい紅生姜と糖絞りの沢庵はご愛敬として、自家製っぽい浅漬けの味加減までバッチリ。そしてご飯も、炊き加減が良かったです。

【天丼(えび1、きす1、かき揚げ1) 1,700円】
天丼(えび1、きす1、かき揚げ1) 1,700円

 こちらは、先述のとおり家人がいただいた品。
 色の黒いタレが目を引きますが、例によって少々味見させて貰ったところ、見た目通どおり甘じょっぱい味が濃厚で、これがご飯をぐいぐいと食べさせるというか。
 それとうちの家人は、貝類がものすごく苦手にもかかわらず、小柱の入ったかき揚げも結構な量を食べていたのには驚きました。(僅かな残りは私が美味しくいただきましたが。)

 というわけで、浅草の老舗の天麩羅、美味しくいただいて、大変満足。ほんと、ベタなお上りさんコースも、実際にやってみると悪くないというか、今回のような楽しい体験が味わえて、やっぱり良いもんだなぁと再認識した次第でごいます。
 ごちそうさまでした。

令和5年6月訪問

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