たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

2019 AUTOBACS SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 250km RACE 【令和元年11月2,3日・ツインリンクもてぎ】 その2(予選日中編 ※写真多すぎ)

 ジェンソン・バトン選手がドライブする#1 RAYBRIG NSX-GT

 前の記事から続く、(令和元年)11月2日から3日にかけてツインリンクもてぎで行われた、2019 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACEの観戦記でございます。


予選日のツインリンクもてぎにて(つづき)

SUPER GT 公式練習(8:50 - 10:35)

 次に行われるのが、SUPER GTの公式練習。開始から1時間25分間はGT500クラスとGT300クラスの混走で行われ、その後10分間づつGT300クラス、GT500クラスの専有走行が行われます。で、このセッションも先程に引き続きV1席で見ることにしたのですが、更に途中、5コーナー激感エリアにも行ってみることに。

 ちなみにSUPER GTのレースではGT500とGT300という2つのクラスのクルマが同時に、そして各車複数のドライバーが走ることになるのですが、それらの見分け方を自分のおさらいを兼ねて少々。

 まずGT500とGT300の見分け方についてですが、ヘッドライトの色とゼッケンの地の色で区別することが。GT500クラスのクルマについてはこれらが白色で、GT300クラスのクルマについてはこれらが白色になっています。

 それとドライバーの見分け方ですが、フロントウインドウ向かって右側上部にランプがあり、点灯色赤色が第1ドライバー、青色が第2ドライバー(あと第3が緑色、第4が白色)となっていて、現在どの選手がドライブしているか識別できるようになっています。また誰が第1で誰が第2ドライバーかについては、会場内で販売されている公式プログラムに記載があるのですが、確かエントリーリスト(SUPER GTの公式サイトでも見られます。)の前の方に書かれているドライバーが第1だったかと。

【#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴選手)】
#1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴選手)
【#1 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン選手)】
#1 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン選手)
【#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀選手)】
#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀選手)
【#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐選手)】
#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(中嶋大祐選手)
【#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大選手)】
#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大選手)
【#64 Moduro Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン選手)】
#64 Moduro Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン選手)

 このセッションでまず見たかったのが、前の記事でもちょこっと触れたように車両規則の変更によって今年(2019年)限りとなるミドシップエンジンのNSX。中でも特に、チャンピオンナンバー1を付けるRAYBRIG NSX-GTは、第1ドライバーが栃木県宇都宮市出身で、昨年はスーパーフォーミュラ選手権で2度めのチャンピオンとなった山本尚貴選手。第2ドライバーが2009年のF1ワールドチャンピオン(!)であるジェンソン・バトン選手で、F1の頂点に立った選手がSUPER GTに参戦するって昔じゃ考えられない相当すごいことだと思うのですが、そのバトン選手は、残念ながらがこのもてぎがSUPER GTで最後のレースとなります。あと他のNSX勢では、#8のARTA NSX-GT。今季のこれまでの7戦で、NSX勢の中で唯一の勝利をあげているクルマです。

【#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也選手)】
#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也選手)
【#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮選手)】
#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮選手)
【#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資選手)】
#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資選手)
【#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴選手)】
#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴選手)
【#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路選手)】
#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路選手)
【#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン選手)】
#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン選手)

 そして、車両自体が今年で最後となるレクサス・LC500勢。ちなみにこの時点でのGT500シリーズチャンピオン争いは、ランキング1位が#6 WAKO'S 4CR LC500、2位が#37 KeePer TOM'S LC500となっているのですが、この練習走行では#37が2番手、#6が3番手のタイムを出していました。で、個人的にはこのLC500というクルマを今まで見たことがなく(栃木のような田舎では走っていなくとも、都会では走っているんですかね。)、サーキット内のレクサスのブースで、初めて実車を見ることが出来ました。

【#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹選手)】
#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹選手)
【#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ選手)】
#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ選手)
【#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(フレデリック・マコヴィッキ選手)】
#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(フレデリック・マコヴィッキ選手)
【#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠選手)】
#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠選手)

 最後にニッサン勢で注目していたのは、#12のカルソニック IMPUL GT-R。というのも、前の記事でもちょこっと書いた全日本ツーリングカー選手権(JTC)時代の1988年からスカイラインGTS-R、スカイラインGT-R、フェアレディZ、ニッサンGT-R(あとJTCCのプリメーラもあったっけ)などホシノインパルが走らせるクルマのスポンサーに付いていたカルソニックというブランドが、今年、会社の合併によって無くなってしまったんですよね。で、来年以降はどうなるのか、この時点では発表されていないのですが、30年以上続いて私を含むレースファンにすっかりお馴染みとなったカルソニックブルーと言われるカラーリングも、今年で見納めになってしまうのかなぁ、と。それともう1台注目していたのが、#23のMOTUL AUTECH GT-R。前述の#6、#37以外では唯一ドライバーチャンピオンの可能性を残しているのですが、そのためにはこの後で行われる予選でポールポジションが必須。それに望みをつなげられる、このセッションでのトップタイムをマークしていました。あと、#3のCRAFT SPORTS MOTUL GT-Rは、今季GT-R勢の中で唯一の勝利をあげているクルマです。

【#52 埼玉トヨペットGB マークX MC(吉田広樹選手)】
#52 埼玉トヨペットGB マークX MC(吉田広樹選手)
【#25 HOPPY 86 MC(松井孝允選手)】
#25 HOPPY 86 MC(松井孝允選手)
【#2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規選手)】
#2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規選手)
【#5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(平木湧也選手)】
#5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(平木湧也選手)

 多種多様なクルマが参戦するGT300クラスでは、まず、「日本のものづくり」と、参加する車種(主に日本車)の拡充の為に誕生した(ちなみに導入当時、勢力を拡大しつつあったFIA-GT3規格の車両は外国車ばかりだったのに加え、市販車をほぼそのまま使用するため職人的エンジニアが育たないと危惧されたそうで。)マザーシャシー勢から。ちなみにJAFが定める国内競技車両規則の分類はJAF-GT300MCとなり、レーシングカーコンストラクターの童夢製モノコックを始め、ロールケージ、ディフューザー、そして排気量4.5リッターのV8型自然吸気エンジンがワンメイクとなってて、そこに市販車を模した外観が組み合わされます。

 で、この中で個人的に注目というか、同行者共々「推し」としているのが、#52の埼玉トヨペットGB マークX MC。日本一マークXを売ったという埼玉トヨペットが運営するチームが走らせるクルマで、元々は、昨年スポーツランドSUGOで見たスーパー耐久レースに参加していた同チームのマークXを応援したのがきっかけ。それともう1台注目しているのが、つちやエンジニアリングから参戦する#25のHOPPY 86 MC。個人的には、現在の代表のお父さんがやっておられた頃の印象が強い(というか、現在の代表は当時期待の若手ドライバーという印象。)のですが、その後、休止期間を経て復活し、それから2年目となる2016年(平成28年)にはGT300クラスのドライバー・チームズチャンピオンの二冠を達成。しかしながらこれらマザーシャシー勢は、今年のレースを見た限り、BoP(バランス・オブ・パフォーマンスの略で、参加車両の性能調整のこと。)によって戦闘力が下げられてしまっている印象を受けました。

【#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人選手)】
#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人選手)
【#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(中山友貴選手)】
#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(中山友貴選手)
【#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(織戸学選手)】
#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(織戸学選手)

 GT300の二番目は、改造の自由度は高いものの、開発コストの高騰などによって現在一番の少数派となってしまったJAF-GT300勢。(JAFが定める国内競技車両規則の分類はJAF-GT300。)このうちR&D SPORTのBRZは、昨年のスポーツランドSUGOで優勝を飾ったマシン。またaprからエントリーしている2台のプリウスPHVは、FRレイアウトとなっているところは共通なものの、#31がハイブリッド搭載、#30がハイブリッド非搭載、そしてタイヤも#31がブリジストン、#30がヨコハマと、2台でいろいろ変えているところが興味深いです。

【#55 ARTA NSX GT3(福住仁嶺選手)】
#55 ARTA NSX GT3(福住仁嶺選手)
【#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝選手)】
#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝選手)
【#7 D'station Vantage GT3(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手)】
#7 D'station Vantage GT3(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手)
【#9 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝選手)】
#9 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝選手)
【#10 GAINER TANAX triple a GT-R(石川京侍選手)】
#10 GAINER TANAX triple a GT-R(石川京侍選手)
【#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信選手)】
#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信選手)
【#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志選手)】
#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志選手)
【#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン選手)】
#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン選手)
【#22 アールキューズ AMG GT3(和田久選手)】
#22 アールキューズ AMG GT3(和田久選手)
【#33 エヴァRT初号機 X Works GT-R(道見真也選手)】
#33 エヴァRT初号機 X Works GT-R(道見真也選手)
【#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍選手)】
#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍選手)
【#35 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー選手)】
#35 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー選手)
【#48 植毛GO&FUN GT-R(田中勝輝選手)】
#48 植毛GO&FUN GT-R(田中勝輝選手)
【#50 ARNAGE AMG GT3(山下亮生選手)】
#50 ARNAGE AMG GT3(山下亮生選手)
【#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴選手)】
#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴選手)
【#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹選手)】
#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹選手)
【#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥選手)】
#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥選手)
【#87 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼選手)】
#87 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼選手)
【#88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史選手)】
#88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史選手)
【#96 K-tunes RC F GT3(新田守男選手)】
#96 K-tunes RC F GT3(新田守男選手)
【#360 RUNUP RIVAUX GT-R(柴田優作選手)】
#360 RUNUP RIVAUX GT-R(柴田優作選手)
【#720 McLaren 720S(荒聖治選手)】
#720 McLaren 720S(荒聖治選手)

 GT300クラスの最後は、今や圧倒的多数派となったFIA-GT3勢。導入当初は外国車ばかりだったようなのですが、現在は、ホンダ・NSX、レクサス・LC F、日産・GT-Rといった国内メーカーの車両も参戦。ちなみに今シーズンここまでの7戦は、全てこのFIA-GT3勢の中から勝者が出ている状況です。

 その中で、#55のARTA NSX GT3は現在GT300クラスのポイントリーダーで、このセッションでもGT300クラスのトップタイムをマークしていました。ちなみにこのクルマをドライブするベテランの高木真一選手とスーパーフォーミュラにも参戦する期待の若手である福住仁嶺選手の年齢差は27。っていうか高木選手は、私が昔観ていた頃からずっと第一線で活躍されているのが、同年代の人間としてはとても嬉しいですね。

 それにしても、これら参加車両が走る様を写真を撮りつつ1台1台を見ていけば、多種多様な車両が入り乱れて戦いを繰り広げるSUPER GTの魅力の一端が、ちょっとは垣間見えような気が。例えばクルマの挙動について、コーナーの曲がり方一つとっても各車に差があり、それらをファインダー越しに観察しているだけでも楽しかったのですが、中でも今やGT500クラスのマシンについては、かつてのこの手のクルマにみられたモッサリ感が無く、ほんと、フォーミュラカーみたいにクイックにクルマの向きを変えていくのには驚かされました。(っていうか、もてぎロードコースのレコードにおいて、スーパーフォーミュラとGT500クラスのタイム差が4.1秒しか違わないって、それら両車のエンジン規格が同一なことを考慮すると、GT500のコーナリングスピートがどんだけ高いんだってことになるんですがね。)

【5コーナー激感エリア】
5コーナー激感エリア
【ストレートだいたい正面から】
ストレートだいたい正面から
【第5コーナー付近】
第5コーナー付近

 それと今回のセッション中、2度にわたって写真を撮りに行った5コーナー激感エリアについても少々。見たとおり仮設のひな壇が少々設置されているだけなのですが、確かに、ストレートを正面から見たり、そこから鋭角な第5コーナーに突っ込んで回っていくクルマを間近に見られるのは貴重な体験かと。ただ、ストレート正面から写真を取るためにはかなりの望遠レンズが必要。あと、この日はとても良い天気だったのですが、この練習走行の時間帯は、アスファルトの照り返しが時間と共にひどくなっていき、撮影に苦労することがわかりました。(まぁ、このあたりは私の写真の腕前が駄目駄目だからだと思うのですが。)


 と、ついつい今回参加した全車の写真をあげてしまったらバカみたいなボリュームになってしまったので、続きは次の記事にしたいと思います。それにしても、この記事を書くにあたってこのセッションで撮った膨大な量の写真をいちいち見返していたのですが、ほんと、下手過ぎてというかいつまで経っても上手くならなくて凹みますね。(そんな写真を見てくださった皆様、本当に申し訳ない。)

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