たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

特急しもつけと東武亀戸・大師・野田線など 【平成30年3月3日】 中編

亀戸駅で発車を待つ東武亀戸線普通列車

 前の記事から続く東武鉄道に乗ったり食べたりの記録なのですが、今回はその中編ということで、大師線に乗ったり、東武名物立ち食いラーメンをいただいたり、亀戸線に乗ったりとか。


乗車記その2 東武大師線、東武亀戸線と立ち食いラーメン

獨協大学前(9:14発)-(9:16着)草加 列車番号A909T 普通

 そばをいただいた後は、東武鉄道の旅を再開。で、ここまでは事前に調べた予定通りに列車を乗り継いでいたのですが、そばをいただく時間を何かあった時の調整代も兼ねて多めに見積もっていたこともあって、この後の予定に合わせるとだいぶ待ち時間が発生することになるので、ここからは出たとこ勝負というか、ルートは変えないものの、乗る列車は事前に調べていたものでは無く、とりあえず来た列車に乗っていく方針で。

【獨協大学前駅に入ってくる中目黒行き普通列車】
獨協大学前駅に入ってくる中目黒行き普通列車

 それで次に乗るのを予定しているのは大師線ということで、起点の西新井駅へと向かうのですが、やって来た東京メトロ日比谷線直通の中目黒行き普通列車に乗車。車両は先程と同じ、最新型の(東武)70000系です。で、ここから西新井駅までたかだか4駅なので、この列車に乗ってまっすぐ行っても良かったのですが、せっかく色んな電車に乗れる機会なので、お隣の草加駅から緩急接続する準急列車に乗り換えようと。(同一ホーム乗り換えですし。)

草加(9:17発)-(9:22着)西新井 列車番号C4880T 準急

 そんなわけで草加駅で降りて、東急田園都市線直通の中央林間行き準急列車に乗り換え。写真を撮る間もなくホーム向かい側の列車に乗車したのですが、その車両は今回の旅初めてとなる(東武)50050系電車の10両編成。平成17年(2005年)から東武東上線で運転を開始した50000系電車の東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線乗り入れ対応型で、平成18年(2006年)運転開始と、比較的新しい形式です。ただ如何せん乗車時間が短いので、車両については特に印象に残らなかったというか。

【西新井駅に到着した中央林間行き準急列車】
西新井駅に到着した中央林間行き準急列車

東武大師線について

 草加駅から5分程で西新井駅に到着し、ここから今回のお目当ての一つである大師線に乗るのですが、その大師線ついてごく簡単に。

 大師線は、西新井駅から大師前駅を結ぶ1.0kmのとても短い路線で、駅もその2つしか有りません。全線直流電化で、単線となっています。

 元々は大正時代に、伊勢崎線西新井駅と東上線上板橋駅間11.6kmを結ぶ西板線という路線が計画されていたのですが、そのうち買収が完了した用地を利用し西新井大師の参詣客輸送のため、とりあえず西新井駅-大師前駅の1駅間1.1kmだけ、昭和6年(1931年)12月に開業。ですがその後、その先の区間については諸々の事情によっ結果的に建設が断念されたという経緯があるそうで。

 そして、太平洋戦争中の営業休止を経て昭和22年(1947年)、大師線として営業を再開、その後昭和43年(1968年)には環七通りの拡幅に伴って大師前駅が100m程西新井駅寄りに移転したり(これによって営業距離が1.0kmに。)、平成3年(1991年)には全線高架化が完成したり、平成15年(2003年)からは全列車ワンマン運転となったりしました。

西新井(9:32発)-(9:34着)大師前 列車番号907D 普通

【大師線改札口】
大師線改札口

 その大師線に乗り換えるべく、列車を降りて跨線橋に上がったのですが、大師線の乗り場となる1,2番線ホームら降りる階段の手前には、自動改札が。繰り返し流れていた案内放送では終点の大師前駅には改札がない旨を案内していました。なので、自動改札にSuicaをタッチしてGo。ちなみにここでの(獨協大学前駅からの)運賃引き去り額は195円でした。

【西新井駅に入ってくる折り返し大師前行き普通列車】
西新井駅に入ってくる折り返し大師前行き普通列車

 それでホームに降りたあと入ってきた列車は、ワンマン運転対応改造が施された(東武)8000系電車の2両編成。私が子供の頃、東武鉄道の通勤型車両と言えばうどん粉色の8000系がメインだったのですが、昭和38年(1963年)から昭和58年(1983年)に渡り712両も製造され私鉄の同一形式最多製造量数誇った8000系も、老朽化によってその数をだいぶ減らし、今やこういった路線での活躍がメインとなってしまったようで。それと車両の塗装は、昭和30年代の試験塗装を再現した特別なものとなっていました。

【先頭車の車内】
先頭車の車内

 発車時刻が近づくにつれ乗客が集まってくるのですが、特に先頭車、更にはその先頭方向に近づくにつれシートに座っている乗客が増えることから、大師前駅の出口の位置が判りますね。もっとも、全体的に見れば空席を多数残して発車。出発して左にカーブしつつ高架線に登って、町並みを見下ろしつつちょっと走るともう終点の大師前駅に到着してしまいました。

【大師前駅の構内】
大師前駅の構内
【大師前駅の駅舎】
大師前駅の駅舎

 大師前駅は1面1線の単式ホームを持つ高架駅で、やたらとホームが広いなと思ったら、1面2線の島式ホームに出来るようになっているけどもう1線分はホームと高さをそろえた蓋をしてその部分もホームとして使っているそうで。で、無人の改札口を通って一旦外に。高架化に際して建てられた現在の駅舎は、かなりのトンガリ具合ですね。また、駅舎にはクリニックが入っていたのですが、東武宇都宮駅の東武診療所といい、東武鉄道の駅舎にはわりと珍しくないテナントなんですかね。

大師前(9:46発)-(9:48着)西新井 列車番号910D 普通

【大師前駅で発車を待つ西新井行き普通列車】
大師前駅で発車を待つ西新井行き普通列車

 帰りは、先程乗った列車の折り返しでは無く、それより1本遅い列車に。ただ、大師線は基本的に線内での列車交換が無く行ったり来たりという運用なので、車両的には先程乗ったものと同じなのですが。

【大師前駅を後に(未使用線路部分の蓋が判るかと)】
大師前駅を後に(未使用線路部分の蓋が判るかと)
【高架線を走り】
高架線を走り
【高架を降りて伊勢崎線と合流して】
高架を降りて伊勢崎線と合流して
【西新井駅到着】
西新井駅到着

 それで今度は、最後部に立って後ろの景色を眺めることに。で、景色については写真のとおりなのですが、帰りもやっぱり、あっという間に西新井駅に到着しますね。

西新井らーめん

 次は、曳舟駅から出ている亀戸線に乗る予定なのですが、その前に西新井駅の伊勢崎線下りホームにある、立ち食いラーメンを。個人的には東武鉄道って、立ち食いそば店よりも立ち食いラーメン店の方をよく知っていたという。それで今回は、ここか春日部駅にある立ち食いラーメンのどちらかをいただこうと思っていたのですが、腹具合的にいけそうだったのと、今回いただかなかった方のお店に将来お伺いする事を考えると比較的行き易いのは春日部駅、ということで。

【西新井らーめん店舗外観】
西新井らーめん店舗外観

 それでこちらのお店。(確認できていないのですが)お店は、昭和44年(1969年)オープンと、東武鉄道の立ち食いラーメンの中では最古参という話も。注文は食券制で、店頭の券売機で購入するのですが、見たところラーメン(醤油味)とカレーライスがメインで、あとはワンタンメンやチャーシューメンなど具材でバリエーションを持たせたもの、という感じ。そしてカレーライスのルーを掛けると思われるカレーラーメンもありました。

【ラーメン 450円】
ラーメン 450円

 そんな中いただいたのは、最もシンプルなラーメン。で、食券提出後、お姉さん2人でテキパキと作ってあっという間に完成。早速スープからいってみたところ、丼に注ぐ際に見た時はやや黄金色がかった出汁は、鶏ガラベースでしょうか?旨味はそれほど効かされていませんが、しっかりと効かされた醤油ダレと相まって、何とも懐かしい「中華そば」っぽい味わいが良いですね。また麺は、手揉みされたようなウェーブがかった細めの物で、コリっとした歯応えを残す固めの茹で加減がまた。そして具のチャーシューは、昔っぽいラーメンにありがちなクセの強いものでは無く、これならチャーシュー麺でも美味しくいただけそう。あとメンマもプレーンというか、発酵風味の強くない食べやすいタイプのものでした。

 というわけで、美味しいラーメンに満足したのですが、ここも先述のけごん松原東口店同様、おいそれとは来られないところにあるというのが残念です。

西新井(10:04発)-(10:19着)押上 列車番号E916K 急行

 いただくものもいただいたので、あとはひたすら東武鉄道に乗っていくのですが、次に向かうは、前述のとおり曳舟駅から出ている亀戸線。ですがラーメンを食べた後、上り線ホームに移動して最初にやって来るのが東急田園都市線直通の中央林間行き急行列車だったので、亀戸線に乗る前にちょっと寄り道を。というのも、東京メトロ半蔵門線が押上駅まで開業したのは平成15年(2003年)なのですが、それに合わせて東武鉄道も曳舟駅から押上駅の区間を開業させ、半蔵門線と田園都市線との相互乗り入れが開始されました。で、その東武鉄道で建設した曳舟駅から押上駅の区間なのですが、建設にあたって建前上は伊勢崎線曳舟駅-業平橋駅(現:東京スカイツリー駅)の線路増設(複々線化)工事とし、押上駅は業平橋駅と同一駅扱いとしたため、その区間は○○線といった名称は付いていないのですが、実際には別ルートを走っているため、今回、ついでに乗ってしまおうと思っていました。

【西新井駅に入ってくる中央林間行き急行列車】
西新井駅に入ってくる中央林間行き急行列車

 それでやって来たのは東急5000系電車の10両編成。列車は非常に混んでいたのですが、北千住駅、曳舟駅と降車客の方が多く、徐々に楽になっていったという。で、曳舟駅を出ると件の区間に入るのですが、地下に潜ったと思ったらすぐに押上駅到着。私の乗っていた車両では、ほとんどの乗客が降りたよう。私も一緒に下車し、一度改札口を通って外に出たのですが、その際、大師前駅からの運賃は247円でした。

【法被をあしらった押上駅の駅名票】
法被をあしらった押上駅の駅名票
【押上駅改札口付近】
押上駅改札口付近

押上(10:25発)-(10:27着)曳舟 列車番号F826K 急行

【押上駅に入ってくる久喜行き急行列車】
押上駅に入ってくる久喜行き急行列車

 押上駅から引き返すのは、田園都市線からの直通列車、急行の久喜行き。車両は本日2度目となる(東武)50050系電車の10両編成です。で、今度は空いた車内で椅子に座ってゆっくりする間もなく、押上駅に到着しました。

東武亀戸線について

 曳舟駅から押上駅への寄り道の後は、こちらも本日のお目当ての1つ、亀戸線へ。それで乗る前に、その亀戸線ついてごく簡単に。

 亀戸線は、亀戸駅から曳舟駅を結ぶ3.4kmの路線で、起点と終点を合わせた駅数は5。全線直流電化で、曳舟駅構内を除いた全線が複線となっています。

 その歴史を建設の経緯から書くと大変長くなってしまうので端折りますが、東武鉄道が開業した当時、東京側のターミナルをどこに置くかという問題があり、色々揉まれた結果、明治35年(1902年)、吾妻橋駅(浅草駅、業平橋駅を経て現在は東京スカイツリー駅に改称。)がターミナルとなりました。ですがその2年後の明治37年(1904年)。亀戸駅から曳舟駅の区間3.4kmが開業し、こちらが本線扱いに。列車は亀戸駅から総武鉄道(現在のJR総武本線)に入り、総武鉄道のターミナルだった両国橋駅(現:両国駅)に乗り入れる一方、既に開業していた曳舟駅から吾妻橋駅の区間は廃止になってしまったという。

 しかし明治41年(1908年)、総武鉄道が国有化されたのを機に事態は一変。 自前のターミナルを確保する必要に迫られた東武鉄道は、吾妻橋駅をターミナルとするべく復活させたうえ浅草駅と改称して旅客営業運転を再開。それが始まった明治43年(1910年)に、総武本線との直通運転は廃止となり、曳舟駅から亀戸駅の区間は支線となりました。

 それと中間駅についても変遷が激しく、開業した翌年に当時唯一の中間駅だった天神駅が営業休止(その3年後に廃止)となった後再開業されたり、昭和3年(1928年)の電化を機に6つの中間駅が出来たものの、空襲で焼失したり統廃合されたり単純に廃止されたりして、最多7駅あった中間駅も、昭和33年(1958年)には現在残る3駅となりました。

 また、輸送人員的には戦後、伊勢崎線沿線の開発が進んだ結果、亀戸経由で都心部に向かう乗客のために増えていたようなのですが、平成15年(2003年)、伊勢崎線と東京メトロ半蔵門線との直通運転が開始されるとその影響を受け減少。列車本数が削減されました。そして、平成16年(2004年)からは全列車ワンマン運転となりました。

曳舟(10:33発)-(10:41着)亀戸 列車番号B23 普通

【曳舟駅に入ってくる折り返し亀戸行きとなる普通列車】
曳舟駅に入ってくる折り返し亀戸行きとなる普通列車

 そんな亀戸線なのですが、曳舟駅の亀戸線ホームに上がった時、丁度折り返しとなる列車が入ってきました。で、その車両はワンマン化改造された8000系電車2両編成で、先に乗った大師線と共通運用とのことです。

 その後部車両に乗車後、程なくして定刻となり発車したのですが、曳舟駅発車時点では7人掛けのシートに5人程度といった乗車率でした。それで高層ビルもまわりにチラホラ見える曳舟駅の高架ホームからすぐに地上に降りると、戸建て住宅とマンションが混在するような景色を見ながら走り、最初の停車駅である小村井駅に停車。数人の乗車がありました。その後も車窓は戸建て住宅の中にマンションという感じで続くのですが、何て言うか都心から外れた感というか、これが下町ってヤツなんですかね。そんな中到着した次の東あずま駅では降車客より乗車客の方が多く、ドア付近には立つ人も。次の亀戸水神駅でも乗車の方が多いです。それにしても駅間距離が短いというか、全線3.4kmの間に3つの中間駅でもそう感じるのに、これが7つも中間駅があった頃はどんな感じだったのですかね。そして視界から戸建て住宅が消え、マンションばかりになると亀戸駅に到着。反対側のホームには、昭和30年代の塗装を再現したという8000系電車が停まっていました。(午後に回送され大師線の運用に入るとのこと。)

【亀戸駅に停車していた8000系特別塗装車】
亀戸駅に停車していた8000系特別塗装車
【亀戸駅の駅名票】
亀戸駅の駅名票
【亀戸駅改札口付近】
亀戸駅改札口付近

 それで当然ここでも一度改札口から出て、運賃支払い。押上駅からは、165円でした。

亀戸(10:53発)-(11:01着)曳舟 列車番号A20 普通

【亀戸駅で発車を待つ曳舟行き普通列車】
亀戸駅で発車を待つ曳舟行き普通列車

 亀戸駅ではすぐに折り返さず、ここでも大師前駅同様に、1列車後の折り返しに乗ることに。それでやって来たのは、この日3度目のお目見えとなる特別塗装の8000系電車2両編成。これは昭和30年代の試験塗装を再現したバージョンですね。亀戸線と大師線で運用されている8000系電車には3種類の特別塗装車があるのですが、今日一日で3種類全てを見ることが出来、うち2種類に乗ることが出来たという。運の悪さには定評がある私ですが、これに関してはラッキーでしたね。ただ、その写真を撮っていたら席が埋まってしまい、更には運転席直後のポジションにも先客が。なのでその後ろに立って、前を眺めつつ行くことに。で、基本的には先程見た景色の巻き戻しとなるのですが、この角度から改めて見ると、亀戸線の線路は結構カーブしているんですね。それで駅ごとに乗客を増やし、結構な混雑となって曳舟駅に到着しました。


 以上、今回も若干中途半端なのですが、ここで一旦記事を切りたいと思います。そしてこのシリーズ最終回となる次の記事では、東武野田線と、下りの特急しもつけ283号に乗ります。

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