たひお備忘録

惑い迷える40代の、食べ歩き、競馬の旅打ち、城巡りなんかの記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

近鉄ビスタカー乗車記 【平成29年8月11日】

近鉄名古屋駅で発車を待つビスタEX

 今でこそ首都圏をはじめとするJR東日本管内では、普通列車のグリーン車だったり新幹線MAX(遠からず無くなってしまいますが…。)だったりと、わりと当たり前に見られるようになった二階建ての鉄道車両ですが、私が子どもの頃は、近畿日本鉄道(近鉄)のビスタカーくらいしか有りませんでした。で、当然ながら当時は憧れて「いつか乗りたい」と思ったのですが、それから40年以上経って、ようやく実現することになりました。


ビスタカーについて

 ビスタカーは、近鉄の二階建て車両付き特急用車両の愛称で、商標登録もなされているそう。初代が登場したのは昭和33年(1958年)で、昭和46年(1971年)に廃止。二代目は昭和34年(1959年)に登場し、子どもの頃、その姿を図鑑や鉄道雑誌で見たのですが、正直、その古めかしい流線型や、二階建て車両が連接車になっていて、しかも長さが他の車両と較べ短いことなど異形感のある見た目が、当時の自分では正直あまり好きでは無かった記憶があるのですが、後述する三代目の登場に伴い、昭和54年(1974年)廃止に。

 そして現在走っているのが、昭和53年(1978年)に登場した三代目の30000系電車。先頭車両は他の近鉄特急と共通感のある洗練された見た目となり、中間車の二階建て車両も先頭車と同じ長さとなったというのが、当時の自分的にとても格好良く見えました。(余談ですが、共通したフォーマットの中での差異というのは、今でも個人的に大好物だったりします。)ですが、10歳にも満たない当時、名古屋や大阪は、遙か彼方という感覚。乗りたいけど、半ば諦めのような感覚があったのも事実でした。

 その後、平成8年(1996年)から平成12年(2000年)にかけてリニューアル工事を実施。これは二階建て車両の上半分を取り替えるなど大規模なもので、その際、ビスタEX(エックス)という愛称が付けられました。また更に、平成22年(2010年)から平成24年(2012年)にかけて二度目のリニューアルを受け、昨年からは塗装の変更が始まりました。

実際に乗ってみる

 そんなビスタカー。今回、名古屋と兵庫を旅行するにあたり、その間の旅行通手段として高速バスか鉄道(JR or 近鉄)をとなったのですが、ネットで調べてみると、近鉄名古屋8:30発の大阪難波行き特急がビスタカーであることを発見。また、座席指定の特急券の予約も、近鉄のウェブサイト上で出来るとあって、その場で予約完了。ほんと、便利な時代になりましたねぇ。

【近鉄名古屋駅入り口】
近鉄名古屋駅入り口
 それで平成29年8月11日の金曜日。前の記事であげた駅そばをいただいた後、発車約1時間前の午前7時半頃に近鉄名古屋駅に来たのですが、まず、駅構内の売店、更にはホームの売店にまでファミリーマートの看板が掲げられていたことに軽く驚きました。(平成25年3月から業務提携で順次変わっていったそうですね。)また、この日は昨年から出来た祝日「山の日」ということもあってか、いかにもこれから遊びに行きます的な人たちで、駅構内はとても賑わっていました。

【21000系電車「アーバンライナーplus」】
21000系電車「アーバンライナーplus」
【12200系電車「新スナックカー」】
12200系電車「新スナックカー」
【22000系電車「ACE」】
22000系電車「ACE」
【2610系電車L/Cカー改造車】
2610系電車L/Cカー改造車
【1400系電車】
1400系電車
 それにしても、この近鉄名古屋駅。私鉄ターミナルでよくある頭端式(行き止まりの)ホームを備え、そこへひっきりなしにバラエティー豊かな特急型車両や一般型車両が出入りする、鉄道好きには何ともたまらない空間になっています。なので、お目当てのビスタカーが入線するまで、それらを眺めて過ごすことに。で、この中でも特に、21000系電車「アーバンライナーplus」はあこがれの車両の一つ。いつか乗ってみたいですね。

名阪乙特急近鉄名古屋発大阪難波行き

【入線してきた大阪難波行き名阪乙特急】
入線してきた大阪難波行き名阪乙特急
【二階建て車両の車内(2階)】
二階建て車両の車内(2階)
 そうこうしているうち、これから乗車する5番ホームに停車していた先発の回送列車が発車したので、指定席を取った3号車の乗車位置へ移動するのですが、ビスタカーの二階建て車両は、出入り口が車体中央の1箇所となっています。で、発車時刻の10分前である8:20頃、今回乗車する大阪難波行き特急列車が、6両編成で入線してきました。ちなみに、近鉄の特急列車には一部を除き列車ごとの愛称が付いていないため、発着駅によるもの(名古屋-大阪方面のは「名阪特急」、名古屋-伊勢志摩方面のは「名伊特急」、大阪-伊勢志摩方面のは「阪伊特急」など)と、停車駅の多寡(停車駅が少ない「甲特急」、多い「乙特急」)による部内呼称があるそうなりですが、それに従うとこれから乗車する列車は、名阪乙特急となるようです。それで入線するとすぐにドアが開いたので、二階席の最後方窓側となる自席へと。

【大阪難波方の22600系電車「新Ace」】
大阪難波方の22600系電車「新Ace」
【近鉄名古屋方の30000系電車「ビスタEX」】
近鉄名古屋方の30000系電車「ビスタEX」
【4号車のVISTA EXロゴ】
4号車のVISTA EXロゴ
【2階建て車両側面VISTA CARロゴ】
2階建て車両側面VISTA CARロゴ
【平床車のVラインと2階建て車】
平床車のVラインと2階建て車
 乗車する人の流れが落ち着いたのを見計らい、席に(貴重品以外の)荷物を置いて一度外へ。発車前に大急ぎで編成をひととおり、写真を撮りつつ眺めたところ、名古屋方の4両が30000系「ビスタEX」の旧塗装車、大阪方の2両が22600系「新Ace」という編成でした。それで写真を撮って車内に戻ると、お隣には20代前半くらいの若い女性が。(申し訳ないですね、隣がむさ苦しいオッサンで。)その方に一礼して、座席に置いていた荷物を荷物棚へ。このビスタカーは、二階建て部分にも荷物棚があるのが有り難いです。やがて定刻の8:30となり発車。列車は程なく地下から出て、名古屋の市街地を走ります。この時点で、私が乗る3号車2階後部は7~8割の乗車率といったところでしょうか。ちなみに、前の座席には、二十歳前くらいの若い女性。3人には1人足りませんが、何ともかしましいです。で、今回の席なのですが、前述のとおり3号車の車両後端部。車端部で揺れがひどいというか、逆に2階席らしい揺れ方を体感できるのは予定どおりだったのですが、勘違いから進行方向左側の席にしたのは大失敗。というのも、近鉄を含む日本の鉄道は基本的に左側通行となるため、列車同士のすれ違いを楽しむには右側の席にしない駄目だったんですよね。実際、二階席に座っていても、すれ違う列車という比較対象が無いと、高いところに座っている実感がないというか。加えて、太陽も列車の左側。もっとも、薄曇りなので殆どカーテン使わずに済みましたが。

【伊勢中川駅付近の短絡線を通過】
伊勢中川駅付近の短絡線を通過
 この後は、ビスタカーというより名阪乙特急乗車記になってしまうのですが、ざっと車窓と車内の様子を。車内は桑名(8:46着、8:47発)で乗客を若干増やした後、四日市(8:58着、8:59発)でほぼ満席に。これまで空いていた通路挟んだ隣の席には、お母さんと男の子、そしておばあちゃんの三人連れが座ったのですが、子供がすれ違う列車に反応して車内は更に賑やかに。そしてとうとう、白子(9:10着、9:11発)の手前で雨がポツポツと窓に当たるように。で、これまで車窓には住宅地が続いていましたが、このあたりから水田の比率が増えてきたよう気がしたものの、津(9:19着、9:21発)に近づくとまた住宅地に。でも、津を過ぎてちょっとすると一面の水田になったなぁと思ったてたら、伊勢中川の短絡線をゆっくりと通過。ここまでは名古屋線という路線を走ってきましたが、ここからは大阪線に入りました。

【大阪線に入るとに車窓はわかに山がちに】
大阪線に入るとに車窓はわかに山がちに
 大阪線に入るとに車窓はわかに山がちに。また時たま現れる町並みも、平地の街ではなく山あいの街、そして山あいの集落に、という感じになっていき、トンネルをいくつもくぐりました。そんな中、伊賀上津(通過)を過ぎた頃でしゅうか、山の斜面に簡素な作りのお墓が。お墓というのは場所によって特徴が出るものですが、これは当地独特のものなんですかね。その後、わりと大きい街が現れた思ったら伊賀市(通過)。そしてヤマダ電機やマックバリュ、マルハン、スシローなど全国チェーンのお店が車窓に現れると名張(9:55着、9:56発)な到着。隣の席も、若い女性から年かさの女性へと替わりました。

【桜井駅を通過】
桜井駅を通過
 名張出ると再び山あいを行く感じになり、県境を越えて奈良県に。その頃から久しぶりに太陽が顔を出しました。やがて、大きい駅を通過したと思ったら、桜井。あとはずっと街が続いて、大和八木(10:16着、10:19発)に停車。退避している急行列車の行き先が、上本町になっていました。この頃、通路挟んだお隣の男の子は、退屈したのかお母さんとおばあちゃんの膝に寝転んでいます。

【大阪難波駅の駅名標】
大阪難波駅の駅名標
【大阪難波駅到着後は回送列車としてそそくさと発車】
大阪難波駅到着後は回送列車としてそそくさと発車
 やがて八尾を通過すると、車窓には高層ビルも見えるように。俊徳道(通過)のあたりから、列車間隔が詰まってきたのかスロー走行増えたなと思ったら鶴橋(10:42着、10:43発)。件の子供は目を覚まし、「もうちょっと乗りたい!」と言っていました。そして、最後の停車駅である大阪上本町(10:45着、10:46発)を過ぎ、定刻の10:49、大阪難波に到着。お客さんを降ろすと、すぐに列車は回送として走り出しました。

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