たひお備忘録

とりとめのない趣味の、とりとめのない活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

栃木県芳賀郡芳賀町 中華そば 芳(かぐわ)

 ここ暫く前から、何かで情報を得て「是非いただきたい」と興味を持ち、そのお店のSNSアカウントはフォローしたものの、お店の立地とかタイミングとか諸々の事情でなかなかお伺いできないお店というのがわりとあるのですが、芳賀町にある、貝出汁がウリのこちらのお店もその一つ。自宅でよく貝汁をこしらえていた祖母の影響というか、それを幼少の頃から大人になるまで食べ続けていた私的には、貝出汁の澄まし汁、味噌汁、そしてもちろんラーメンも好きだったります。
 それで平日のこの日。所用のため半休を貰っていたのですが、時間に余裕があったので、退勤後、クルマを芳賀町へ向けてGO!芳賀町自体普段の生活ではあまり行く用事がなく(たまに某塩ラーメン専門店にお伺いするくらい。)、更に自宅からだと地理的、心理的にちょいと行きづらいところだったりするのですが、今日は職場からだし、退勤前から、こちらのお店にお伺いしようと決めていました。

 時折雨がパラつくなか暫しのドライブののち、午後12時半を少しまわったあたりでお店に到着。幸いなことに、店舗前の駐車場にクルマを停めることができたのですが、満車の際は隣接する芳賀町役場の駐車場も使用できるそうで。
 駐車後、早速お店に入ると、入り口のところに食券の券売機があったので、一通り確認した後、今回いただくメニューが決定。それらを購入し、店員さんの案内でカウンター席に着席。食券提出後、程なくして注文の品々が登場です。

【貝出汁中華そば【醤油】 800円 + 味玉 100円】
貝出汁中華そば【醤油】 800円 + 味玉 100円

 それで今回のメインは、こちらのお店の基本メニューと思われる貝出汁中華そばの醤油味に味玉を追加して。今時のラーメン専門店らしい、下部が窄まった器に盛られたそれは、なんとも端正な佇まい。ですが、それよりも印象的なのは、この状態でも器から、貝出汁の美味そうな香りが。
 で、その香り立つスープを一口いってみたところ、これが、もう!!香りからするとメインの出汁素材はアサリだと思いましたが、それだけではない厚みのある風味と旨味が凄いのです。ここで、隣席との仕切りに挟まれた「当店こだわり」に気付き、読んでみたところ、スープは、アサリとホタテ、昆布から取った貝出汁と、鳥清湯を合わせたダブルスープとのことで得心。バランス等、相当に試行錯誤されたんじゃないでしょうか。そこに醤油ダレが何とも良い塩梅で加わって、更に、表面の油はアサリから旨味を抽出した貝油とのことで、最初に感じた香りの正体はこれでしたか。
 また麺は、表面に全粒粉の粒粒がみえる細めのストレートタイプで、自然な弾力と、貝出汁に負けない香りが良い感じ。
 それと具は、豚と鶏、2種類の低温調理された、しっとりジューシーなチャーシューも凄いのですが、ホウレン草は瑞々しく、軟らかいもシャクっとした食感が心地良い穂先面のも良い塩梅。更には中央の白ネギに至っても、水に晒して余計な辛味や香りを抑えてあったような。あと追加の味玉は、今時珍しくなった固茹でタイプでしたが、半熟タイプだとどしても黄身の味の印象が強くなってしまいがちなので、これはこれで見識あるチョイスだなぁ、と。(個人的にも、固茹でも好きですし。)
 ほんと、スープも麺も具も、隙なくぬかりなく構成された一杯ですねぇ。

【平日ランチ限定貝ご飯(小) 100円】
平日ランチ限定貝ご飯(小) 100円

 こちらは、平日限定につられて一緒にいただいた品。小振りな丼に盛られた御飯の上には、アサリの身とアオサでしょうか?が載っています。
 で、一口いただいてこちらも感心したというか、アサリに付けられた爽やかな風味のお陰で、ただアサリを煮て味付けしたものとは違う、ワンランク上の味わいだったというか。
 もっとも、途中から我慢できなくなってラーメンのスープをかけてしまったのですが、それが加わっても間違いがない味。ただ、やはり多少は勿体無い感もあったので、次に汁かけ飯にするときは、白ごはん(100円)でのほうがいいのかもしれませんが。

 というわけで、初めてお伺いしましたが、どれも大変美味しくいただき、大変満足いたしました。
 先述のとおり、芳賀町って自宅からお伺いするには少々行きづらい場所にはあるのですが、これは芳賀町を訪れる頻度が上がりそうというか、またお伺いして、今回いただけなかった塩味やつけそば、まぜそば、貝油の和え玉、サイドメニューの貝餃子やトッピングの貝ワンタンなど、全メニュー制覇したくなりました。
 ごちそうさまです。

令和4年10月訪問

栃木県宇都宮市 中華料理 岩手屋

 10月10日のスポーツの日。この日は午前中の微妙な時間に、自宅からちょいと南の方に行く用事があったので、ついでに朝兼昼をと思っていたのですが、同行の家人にお伺いを立てたところ、「岩手屋のチャーハンが食べたい」と。
 たしかに、そこなら朝9時半からやっているし、私も久しぶりにお伺いしたかったので、用足しのあと、更に国道4号で宇都宮市まで南下し、最後はいちょう通りから天神一丁目交差点を左折してお店の駐車場へ。お店に入るとちょうど2人がけの席があいており、いただくものは決めていたので、着席後すぐに注文。厨房から中華鍋をガチャガチャと振る音が聞こえてきたのち、注文した品々が登場しました。

【ネギラーメン定食(半) 1,200円】
ネギラーメン定食(半)のネギラーメン
ネギラーメン定食(半)の半チャーハン

 それで私がいただいたのが、ネギラーメンと半チャーハンがセットになったネギラーメン定食。
 そのうちまずはネギラーメンですが、油が僅かに浮いた澄んだスープからは細麺が覗き、その上には、細めの拍子木切りにされた縁の赤いチャーシューと千切りの白ネギを和えたものが載るという、中華料理屋さんのネギラーメン的ビジュアルがなんとも良い感じ。
 で、最初はあえて麺の上のネギチャーシューは混ぜずにラーメンのスープをいってみたところ、かなりあっさりしているけど物足らなさはない中華屋さんの出汁に、醤油ダレの具合も効きすぎず絶妙。そこにほのかに、ネギとチャーシューを和えたゴマ油の良い香りが加わり、これが、もう。
 また麺は、先述のとおりの細麺ですが、最初は硬質な歯応えで、そのうちスープと馴染む感。それと具のチャーシュー、ネギを一緒に摘んで口に入れて啜れば、これがまた良い感じというか、シンブルなれど十分すぎる味わいで。

 そして半チャーハンですが、パラパラ感よりも、米の一粒一粒はわかるものの適度なしっとり感をより感じる炒め加減が絶妙。油もしっかりと使われているのでコッテリ感もありますが、油は植物油でしょうか?くどくないのも高ポイント。更には、卵、チャーシュー、ネギといった具材もシンプルながらどれも効いていて、ほんと、ここのチャーハンは良いなぁ、と。

 更に、今回感動したのが、ネギラーメンとチャーハンの相性の良さ。シンプルなネギラーメンは合間にチャーハンをいただく邪魔にならず、逆にネギとチャーシューを和えたものがスープの具的にも良い感じだし、何より、そこに使われているゴマ油の香りが、ラーメンのスープをプラスアルファしていたような気がしました。

【チャーハン 950円】
チャーハン 950円

 家人は、宣言どおりチャーハンを。
 最近食が細くなった家人にとっては「美味しいけれど、こってりして量が多かった。」とのこと。言ってくれれば、私がいくらでも引き受けたのですが、私は私で定食をガッツリいっていたので遠慮した模様。

 というわけで、どれも美味しくいただき大満足だったわけですが、こちらのお店のこの定食(麺類+チャーハン)シリーズ。人それぞれ好みもあるとは思いますが、個人的にはこのネギラーメンとのセットが一番相性が良く感じました。まさしく、マリアージュという感じで。
 ごちそうさまでした。

令和4年10月訪問

栃木県大田原市 手打ち 小峰屋

 10月のとある日曜日。お昼の算段するため家人に話を振ったところ、まっとうな醤油味のラーメンが食べたいということで、こちらのお店のリクエストが。それに異論は全くなかったので、蛇尾川を渡ってお伺いしました。

【味噌タンメン 950円】
味噌タンメン 950円

 それで今回私がいただいたのが、こちらでは初めてとなるこの味噌タンメン。その名のとおり、味噌味のタンメンですが、それが手打ち麺でいただけるって、結構珍しいんじゃないでしょうか。
 で、まずはスープからいってみたところ、これが、もう。元々、こちらのお店の醤油味や塩味のスープは、適度な出汁感のある優しい味わいが特徴だと思っているのですが、それが味噌味になり、更に炒めた野菜と豚肉の旨味や油感が加わったとしてもキャラクター的には変わらず、何とも良いですね。表面にはところどころ唐辛子っっぽい小片が見えますが、あからさまな辛味を加えるというよりも、味を引き締める方向に働いているかと。
 また麺は、以前ラーメンでいただいた時以上に口当たりがツルっとしていたような気もするのですが、自信なし。(ラーメンより多い表面の油のおかげ?)また歯応えも強かった気もするのですが、これまた自信なし。何にせよ、ツルシコ感とたおやかさを併せ持つナイスな麺というとこには変わりありませんが。
 そして具は、タンメンということで、たっぷりの野菜と豚肉。野菜はキャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラなど種類も豊富で、シャキっと感を残した火の通し加減となっています。

【炊き込みご飯 250円】
炊き込みご飯 250円

 こちちらは、一緒にいただいた品。っていうか、個人的には一度いただいて以来、必ずいただくサイドメニュー。
 で、干し椎茸と油揚げがショウガの風味と共に炊き込まれていますが、味付けは薄味で、こちらのお店の優しい味のラーメンと一緒に食べて丁度よい塩梅。もちろん、味噌タンメンと共にいただいてもバッチリでした。

【醤油ワンタン麺 930円】
醤油ワンタン麺 930円

 こちらは、家人がいただいた品。
 例によって少々味見させてもらいましたが、醤油味はここの基本というか、先述の適度に出しがきいた優しい味が、一番良くわかるかもしれません。

 というわけで、今回も美味しくいただき満足するとともに、優しい味にとても癒やされました。
 ごちそうさまです。

令和4年10月訪問

山形県新庄市 急行食堂

 前の記事でも少し書きましたが、この日は、新幹線イヤー2022のキャンペーンを利用しての日帰り旅。で、まず向かった先が、山形新幹線の終点、新庄駅。ここでお昼をいただくことになっていました

 そこで最初にお伺いしたお店は、その昔、お店の存在を知って以来気になっていたこちらのお店。だって店名が「急行食堂」ですよ!奥羽本線と陸羽西線、陸羽東線が交わる(そしてその後山形新幹線も加わる)古くからの鉄道の要衝、新庄らしい店名じゃないですか。更には、前回新庄を訪れた時にいただいた当地名物のとりもつラーメンが、ここでもいただけると知ったので。

 そんなわけで、駅からほど近いお店まで。昔、私が物心ついた昭和の頃、ある程度の規模の駅の近くには、いわゆる駅前旅館や駅前食堂があって、それが街の雰囲気を作っていた部分もあったのですか、令和になった今では残っているお店もわずか。そんな雰囲気が残る、個人的には懐かしい感じがする店内には、壁に隙間なくポスターやメニュー表、推しメニューの短冊、「急行食堂」と書かれた一枚板、昔の列車が車両側面に付けていた「急行」という種別板や車両の妻面についていた「日本国有鉄道」という銘板など、ほぼ隙間なく貼られていました。
 またその中のメニュー表は、筆頭と思われる箇所には牛丼が書かれ、以下丼ものがいくつかそしてチャーハンときて、その次がラーメン類。これが店主さんのアイデアを次々商品化したような充実ぶりで続き、その後、焼きそば、酒類、そして、大盛りは100円増しという注意書きで〆。それ以外にも、短冊のみに書かれた品がいくつかあったような。ちなみに、いただこうと思っていた鳥もつラーメンだけでも、ノーマル、塩味、そして冷やしまであり、10月にもかかわらず暑かったこの日の気分的には冷やしかなと一瞬思ったものの、結局ノーマルな鳥もつラーメンを注文。店主さんが厨房に消えてから少し待ってから登場しました。

【鳥もつラーメン 650円】
鳥もつラーメン 650円

 それでまずは見た目ですが、一般的なラーメン丼とはちがう器(メニューにそば・うどんの類は無いんですが。)に入っていて、ラーメン自体はスープと麺、そしてその上に鶏もつとネギというシンプルさが潔いですね。
 で、早速スープからいってみたところ、動物系とも魚系ともつかないあっさりとしたベースに、軽く酸味を感じる醤油ベースの、どこか蕎麦つゆっぽくも感じられる味付け。(メニューにそば・うどんの類は無いんですが。)
 また麺は、太めの縮れ麺で、わりと軟めの食感。このゆるっとした感じ、嫌いじゃないです。
 そして具の鳥もつは、キンカン、ハツ、レバなど一通り入っているのが満足感あり。あっさりとした醤油味でさらっと煮たような味と食感でした。

 というわけで、昔の駅前食堂っぽい雰囲気を堪能しつつ、当地名物のとりもつラーメンをいただくことができました。
 ごちそうさまです。

令和4年10月訪問

栃木県鹿沼市 ラーメンショップ 運転免許センター北口店

 最近、平日はおとなしく自宅で朝食を摂っていたものの、この日はどうしても朝ラーをキメたくなって、高速道路まで使って南下し、鹿沼市にあるラーメンショップ運転免許センター北口店まで。
 午前8時頃、朝の混雑が一段落ついた頃にお店に着いたのですが、入店してちょっと驚いたのが、厨房、というかいわゆるラーメンを作るポジションには、マスターではなく若い男性の姿が。マスターはというと、注文取りやネギの仕込みをなさっていて、調理には一切手を出していなかったようで、個人的には、ここでマスター以外が作るラーメンをいただくのは、初めてかもしれません。(ちなみに、サイドメニューの玉丼は、マスター以外の人が作った物をいただいたことがありますが。)それにしてもその男性、湯切りのアクションがマスターそっくりでした。

【ネギチャーシューメン 1,050円】
ネギチャーシューメン 1,050円
【半ライス 110円】
半ライス 110円

 それで今回いただいたのは、ネギチャーシューメンと半ライス。
 最初の一口は、あえてネギを混ぜずにスープをいってみたところ、まろやかな口当たりのそれは、以前よりもだいぶ脂っ気というか表面に浮く固形脂が減りあっさりした印象。これが作り手によるものなのか、お店の方向性がこうなったのか、はたまた今回たまたまだったのかはわかりませんが、個人的には朝にいただくには丁度いい具合かなぁ、と。そして次に、タレなど和えたネギをよく混ぜてからいただけば、これが、もう。ゴマ油の香りが食欲をそそり、スープの味もビシっと決まりますね。
 また麺は、たおやかだけど今日のは歯応えもある茹で加減が良い感じ。
 それと具は、スープで少しシナっとしたネギは勿論、今回ネギチャーシューにしたので、柔らかくも肉の食感も感じられるチャーシューがたっぷり。うち一部はそのまま、一部はライスと共に、そして一部は麺と共に堪能します。
 そして途中から、卓上のおろしニンニク、豆板醤で味変。あと今回は、具のすぐ溶ける海苔をあえてそのままスープに溶かして味変に使ったところ、それはそれで面白い味になったというか、醤油味なのまた試してみてもいいかな、と。
 更にライスは、チャーシューのほか、サービスのたくあんでモリモリいただきました。

 というわけで、美味しくいただいて満足いたしました。また作り手が変わっても、味の方向性は変わっておらず一安心。これからもマスター共々、美味しいラーメンをお願いします。
 ごちそうさまでした。

令和4年9月訪問

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馬 たひお (@uma_tahio)
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自己紹介:
栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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