たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

東京都台東区 セルフ駅そば 上野常磐ホーム店 (JR上野駅 11・12番線ホーム)

 この日は、この夏の青春18きっぷ旅の延長戦(某ネットオークションで有効期限が2日分残った青春18きっぷを追加購入した。)ラウンド2にして最終回!というこで、首都圏のJRローカル線を乗り歩く日帰り旅に。
 で、その途中、朝食のために立ち寄ったのが、今年(令和5年)6月20日にオープンした、こちらのお店。JR東日本クロスステーションが開店させた、全自動調理の無人販売店です。

【店内に置いてある調理ロボット『Yo-Kai Express』】
店内に置いてある調理ロボット『Yo-Kai Express』

 それでこのお店で使われている無人全自動調理のシステムは『Yo-Kai Express(妖怪エクスプレス)』というのですが、それを作っているのは、なんと、シリコンバレー発祥のフードベンチャー企業で、創業者は台湾の方とのこと。(なんでも日本のレトロ自販機に触発されて開発したそうで。)よって海外の方が普及していて、日本国内だと、羽田空港空港やくまもと空港、首都高速のいくつかのパーキングエリア、関東圏のガソリンスタンドやショッピングセンター、更にはここ上野駅の地下3回新幹線コンコースにも設置してあるようですが、いずれもラーメン、うどんの調理機で、そばはこの店舗が初めてらしいです。(海外だと丼物や鍋物も商品化されているとのこと。)ちなみにそばは4種類(たぬきつね、紅しょうが天、ちくわの磯辺天、柚子香る豚肉)ありますが、それらメニューの開発は、JR東日本クロスステーションが担当したそうで。
 また、調理方法についても、冷凍品を電子レンジで温めて出すといった単純な仕組みでは無く、詳細は企業秘密らしいのですが、メーカーではただの自販機ではなく調理ロボット自販機と呼んでおり、冷凍の半完成品例を、温度が均一になるようセンサーで絶えず監視しつつスチームなどを使って加熱しているようです。

 と、説明が長くなりましたが、上野駅で列車を降り、自販機のある常磐線ホームへ。で、お店は容易に見つかったものの、ここでちょっと問題発生というか、決済方法が交通系電子マネーのみなんですね。この時たまたま、SuicaもPASMOも残金がほぼ0だったものだから、青春18きっぷを見せて改札口を一度出てから、券売機でSuicaをチャージ。
 再びお店に戻り、4種類の中から、今回は紅しょうが天そばを選び購入。このあたり、商品見本が調理ロボットに付いている比較的大型のディスプレイに表示されるからわかりやすいですね。
 その後決済を済ませ、90秒間待つと完成ですが、ディスプレイにはちょっとしたアニメーションが表示されるので、待たされている感はあまりしないです。

 やがて機械正面の蓋が開き、完成品が登場。早速持とうとすると、入口などに置かれた注意書きのとおり樹脂製の容器はかなり熱々なので、その注意書きに従い両端の耳の部分を持ち、カウンターへ。そのカウンターは、通常の立ち食い店舗とあまり変わらない高さに感じましたが、容器が薄くて熱い=持って口に近づけられないのでカウンターに置いたまま食べることになるため、もうちょっと高さがある方が食べやすいかもしれません。また割り箸と使い捨てのレンゲは、商品取り出し口の下に入っています。

【紅しょうが天そば 730円】
紅しょうが天そば 730円

 それで蓋を取り、まずはツユからいってみたところ、香りから出汁感はあまり感じませんが、旨味はちゃんとあり、味付けは甘辛く。ちょっと濃いめなのが嬉しいです。
 またソバは、これまた蕎香ビンビンとはいきませんが、それっぽい香りもあり、食感はわりと柔らかめ。商品開発の際、冷凍した生麺を加熱する方法も試したものの、食感が悪く駄目で、結局調理済みのもの(茹で麺?)を冷凍した物を再加熱するようにしたそうですが、このあたりは実際にいただいてみると、冷凍麺に慣れがあり、柔らかい麺を許容できれば、問題なくいただけるかと。
 そして具の紅生姜天は、一度冷凍してそれをソバと一緒に温めているため、カリッとした食感は望むべくもないですが、個人的にはグズっとしたツユ馴染む食感も好きなので問題なし。加えて紅しょうがの風味と辛味、酸味が、いただいていると良いアクセントになっていることに気が付きます。それと薬味のネギは、一度冷凍されたせいか、フリーズドライっぽい風味になっていました。

 というわけで、正直なところ、一般的な駅そばや立ち食い店舗(いわゆる路麺店。この路麺店って言い方、個人的には「町中華」と並んであまり好きじゃないのですが。閑話休題。)のそばと比較すると、調理や提供方法に起因するツッコミどころはあるとは思ったものの、「悪くない」という感想。十分美味しくいただけました。
 更に、既存のYo-Kai Expressを使ったラーメン店舗では、提供開始時からその後、商品のアップデートも行われているようなので、こちらのお店のそばも、今後更に美味しくなるかもしれません。
 ともあれ、今後というか将来、人件費や衛生面を理由に、特に地方部においては、かつて(今で言うレトロ自販機が並んだ)オートスナックが普及したように、こういうお店がだんだんと増えていくかもしれませんね。
 ごちそうさまでした。

令和5年9月訪問

千葉県千葉市 いろり庵きらく 千葉みなと店 (JR千葉みなと駅 改札外)

 前の記事でも書きましたが、この日は、この夏の青春18きっぷ旅の延長戦ラウンド1ということで、千葉県方面に日帰り旅に。
 それでその途中、千葉都市モノレールの完乗ついでに立ち寄ったのが、千葉中央駅。この日は旅程では、ここで昼食を摂っておかないと、この後は乗り継ぎが良過ぎて夜まで食べるチャンスがないため、構内にあるこちらのお店まで。
 そこで今回食券を買ったのが、期間限定メニューの麺2倍盛り海苔つけそば。もともと期間限定メニューの海苔つけそばに、(麺量を2倍にするために)大盛食券2枚という買い方をするより、こちらの品にすると100円お得だそうで。
 店員のお姉さんに食券を渡すと、程なくして完成となりました。

【麺2倍盛り海苔つけそば 720円】
麺2倍盛り海苔つけそば 720円

 席に持ち帰り、早速ソバをツユに浸けていってみれば、これがなかなかのインパクト。もりそば用程度に濃い味のツユの中には、辛さ自体はピリ辛程度ですがわりと量があるラー油と、たっぷりのバラ海苔、あとは大根おろしでしょうか?これらが合わさって、さっぱりしつつも複雑な味と香り。また、辛さと量で、結構な食べ応えがありますね。
 もっとも、ツユのインパクトが強いので、ソバの存在感は、ほぼ食感だけとなりますが、それはそれで悪くないというか、そのことを云々するのは野暮というものでしょう。

 というわけで、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

令和5年8月訪問

埼玉県さいたま市 名代 箱根そば 大宮ラクーン店

 この日は、この夏の青春18きっぷ旅の延長戦。某オークションサイトで、有効期限が2日分残った青春18きっぷを新たに購入し、その1日分を使って、千葉県方面へ日帰り旅に行くことにしたからでして。
 ですが、目的の千葉県に行く前に、埼玉県の大宮駅で下車。というのも、大宮駅の近くの商業ビルに、この数日前、小田急レストランシステムの「名代箱根そば」が、埼玉県で初めてオープンしたから、そこで朝食をいただいていこうかと。

 というわけで、大宮駅で下車したあと、東口から出て、大宮ラクーンというビルを目指しますが、このビルには複数の入り口があり、とりあえず駅に近い入り口から入ったところお店へは行けず、そこから一番街に抜け、1ブロック東側の通りに面した入り口のからじゃないとお店に行けないんですね。(ビル内のテナントが殆ど閉まっている朝の時間帯だけ?)
 ともあれ無事にお店を見つけると、開店直後だったにもかかわらず、先客、後客あわせて数名以上。順番に券売機で食券を買いますが、残念ながら開店記念メニューの販売は昨日までだったので、代わりにとある期間限定メニューの食券を。その後、待つこと少しで、購入した食券番号がモニターに表示されました。

【新生姜のミニかき揚げ天と厚切りベーコン天そば(冷) 650円 + 温泉玉子 120円】
新生姜のミニかき揚げ天と厚切りベーコン天そば(冷) 650円 + 温泉玉子 120円

 それで今回いただいた期間限定メニューというのが、新生姜のミニかき揚げ天と厚切りベーコン天そばを冷たい方で。そこに温泉卵を追加してしまいました。
 で、まずはソバからいってみたところ、細めのそれは生麺の筈なので、また冷たい方を頼んだので、口当たりやコシがしっかりめで、蕎麦粉はそんなに入っていない筈ですが香りもそれなりに。ツユは、醤油っ気、塩気、そして甘味のバランスに尖りはなく。両方とも無理やり捻り出せば何か特徴を伝えられるかもしれませんが、印象としては「特徴がないのが特徴」という感じ。もっとも、それこそが美点だと思いますが。
 一方、具のチョイスはパンチが効いているというか。そのうち、新生姜のミニかき揚げは、以前よりも新生姜の量が増量されたせいか、一口齧るごとに、個人的に食べ慣れた新生姜のサッパリ感がグっと来て良いですねぇ。更に、そばに入る天種としては以外だと思ったベーコンも、ソバやツユとのマッチングや良し。薫香がいいアクセントですね。加えて、添えられた大根おろしとも合いますし、追加した温泉卵と合わせると当たり前だがベーコンエッグ的味わいがまた。

 箱根そばさんの期間限定メニューは、この品に限らず、意表をついた具のチョイスだと思うことがままあるのですが、ベースのそばとツユが中庸かつちゃんとしているため、トリッキーな具材でも受け止めてしまうのかな、などと思ってみたりして。
 というわけで、この品も美味しくいただきました。ごちそうさまです。

令和5年8月訪問

栃木県宇都宮 生蕎麦 いろり庵きらく 宇都宮店 (JR宇都宮駅 東西自由通路内)

 令和5年8月26日の土曜日は、宇都宮ライトレールの開業日。たまたま宇都宮に用事があったものだから、ついでに開業の様子を見ようと宇都宮駅に来たところ、開業記念式典が始まる前から、これがえらい盛り上がりというか、普段の土曜日よりもかなりの賑わい。前日夜から待っていた人もいたようで、路面電車の新規開業は75年ぶりとあって、地元の人達はもちろん、全国から鉄道ファンが集まっているようでした。

 閑話休題。この日宇都宮駅に来たのは、ライトレールのほか、もう1つ目的があったのですが、それがこちらのお店で朝食をいただくこと。
 しかしながら、先述の賑わいの余波か、午前9時半過ぎにお伺いしたところ、どのメニューも軒並み売り切れという状態。数少ない購入可能なメニューのなかから、今回はこちらの品をチョイスしました。

【朝食冷しそば 420円】
朝食冷しそば 420円

 それが、朝限定の、朝食冷しそば。ぶっかけそばに山菜とワカメが載り、半熟卵が付いた品です。
 で、まずは半熟卵を割り入れた、薬味とネギを散らしたのち、ズゾゾゾっと啜ってみれば、生そばだけあって、冷たいソバは口当たりや歯応えが良く。味的には、ツユ共々、万人向けというか、尖ったところがない分、引っ掛かりもあまりないですが、悪くない味わい。なんていうか、さっぱり、するするっといけてしまいますね。もっとも、大盛りにでもしない限り、一瞬で食べ終わってしまう量ですが。

 というわけで、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

【この日開業した宇都宮ライトレール】
この日開業した宇都宮ライトレール

令和5年8月訪問

栃木県宇都宮市 食事処 横川

 この日、前記事とは違う面白くない用事で、前記事とは違う同行者と共に、宇都宮市の南端あたりに向かう途中のこと。それで今回は私ではなく同行者がお店を選ぶことになっていたので、その方の運転に任せて助手席でふんぞり返っていたところ、連れて行ってくれたのがこちらのお店。実は同行者もお店に来るのは初めてらしく「口に合わなかったら申し訳ない」と言っていたのですが、その渋い店構えから、個人的には間違いないことを確信していました。

 お店に入ると私たちが口開けだったようで、わりと奥行きがある店内の、奥の方のテーブル席に。
 卓上のお品書きを見ると、店名に「食事処」と付くものの、メニューはそば類がメインのようでしたが、先頭と思われる箇所に<温かいつけめん>とあり、その筆頭が「たぬきせいろ」となっていたことに興味をそそられました。(ひたし・冷やしそば系?)あとはそば類が一通りと、ラーメン、そして珍しいにゅうめん。また裏面には、そば類(麺類)+もつ煮+ごはんという定食類に、半カレーとのセットや丼物などというラインナップです。
 その後すぐ、私たちより後に入ってきた常連っぽいお客さんが、席に座るやいなや冷したぬき定食を注文。定食類の筆頭はたぬきそば定食でしたが、今日は冷たいソバが欲しくなる気温だったこともあり、私達も冷やしたぬき定食をお願いすることに。ちなみに程なくして入ってきた後客(これも常連っぽい)は、温かい方のたぬきそば定食を注文していました。

【冷したぬき定食 950円】
冷したぬき定食 950円

 注文からそばを茹でる時間だけ待って登場した、冷したぬき定食。
 まずは、細めで白い色のソバからいってみたところ、ツルッとした口当たりに、食感は密度感やシコっした弾力というよりも、歯応えがありつつもユルっとたおやか柳腰というか。また麺からは甘味も感じられ、個人的にはかなり好みのソバ。
 それに絡むツユは、ちょっと濃いめのぶっかけ程度の濃さでしょうか。甘みと塩気のバランスがちょうど良く、それでいて、寝かした返しのような好ましい引っかかりも。加えて出汁感もビンビンとは主張しませんが、しっかりと旨味を加えています。
 そして、天かすというか自家製っぽい揚げ玉はそれ自体が良い感じで、香ばしさ、そしてコクをプラス。また冷したぬきではお約束的具のキュウリも、フレッシュ感が抜かりなく、海苔や白ネギ、ワサビといった薬味と共にそばの味をもり立てています。。
 あと、ご飯のおかずであるもつ煮汁もなかなかに特徴的だったというか、ツユはサラサラで、豚モツはトロトロ。味付けは醤油ベースでしょうか?生姜が効きあっさりまろやかだが味濃いめで、薬味の白ネギや振り掛けられた白ごまがアクセント。
 これはご飯が進む味ですね。

 というわけで、どれも美味しくいただいて大変満足だったのですが、こういうお店に連れて行って貰えたことについては、感謝しかございません。やはり第一印象通り間違いの無いお店でした。
 自宅からだとあまり来易いところではありませんが、是非またまたお伺いして、他のそば類や丼、カレーなどもいただいてみたいですね。
 ごちそうさまです。

令和5年8月訪問

このブログの管理人

HN:
馬 たひお (@uma_tahio)
性別:
男性
趣味:
このブログのとおり
自己紹介:
栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

【ご注意】 このブログに記載された情報は訪問当時のもので、現在のものとは異なる場合があります。あしからずご了承ください。

ツイッター

ブログ内検索

カレンダー

11 2025/12 01
S M T W T F S
2 4 6
8 10 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

アーカイブ

忍者ツールズアクセス解析