趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
JR木次線といえば、鉄道ファンには出雲坂根駅の三段式スイッチバックが有名ですが、その他にも、ミステリー(オカルト系じゃなく推理小説とか)ファンに有名なスポットがあり、それが、松本清張の「砂の器」に登場する亀嵩(かめだけ)駅。(個人的には、丹波哲郎主演の映画版のほうが印象深いんですが、亀嵩駅は駅名看板くらいしか出てこないんですよね。閑話休題。)その昔、「点と線」「ゼロの焦点」など代表作をつまみ食いした程度の私ですが、その頃に見た旅行雑誌(だったかしらん)に掲載された亀嵩駅のことを書いた記事のお陰もあり、できれば一度は訪れたみたいと思っていたものの、これまで木次線には二度乗っているにも関わらず、何れもスケジュールの関係で途中下車せず。前の記事などで触れている令和7年夏「青春18きっぷ」の旅で木次線も乗ることにしていましたが、今回を逃すと四度目はなさそうなので、その三日目に、なんとか予定に組み込んだ次第。
 と、前置きが長くなりましたが、その亀嵩駅を訪れたこのにはもう一つ大きな理由があり、それが、駅舎内にあるこちらのお店。前出の記事でも紹介されていたのはもちろん、それ以外にも旅行雑誌や他メディアなどで複数回紹介されている、かなり有名なお店なんですよね。
 亀嵩駅に降り立ったからには、是非ともこちらでいただいてみたいと思っていたので、お店の営業時間に入った午前11時7分着の、木次発の列車で駅に。改札口を抜け早速お店に伺うと、平日ということもあり、入店待ちはありませんでしたが、先客が数組という状況。(ちなみに正午頃になると、行列こそないものの軽く入店待ちも出ていました。) 入口のところに順番待ちのノートが有りましたが、店員さんに声をかけたところ、すぐに案内していただけました。
 それでいただいたのが、出雲地方の蕎麦といえば、の割子そば。3枚から5枚まであったので、後悔しないよう5枚でお願いしました。ちなみに他には、温かい品として、これまた当地の代表的な蕎麦である釜揚げそばや、冷温共に月見、トロロ、またはその両方を掛けたもの。そしてこれまた有名な、弁当そば(テイクアウト用)などがありました。
 で、少しだけ待ってから登場したその割子そば。早速一番上の器にツユを適宜かけてからいただけば、これが、もう。
 ソバは、かなり太めで、歯ごたえのあるしっかりした食べ応えのもの。夏場にも関わらず風味が豊かに感じました。
 またツユは、醤油の風味というか味わいが少しばかり特徴的だと感じましたが、塩梅がちょうどよく。
 刻み海苔、鰹節、青ネギといった薬味が合うのは勿論、個人的に一番印象的だったのが、お店オリジナルの一味唐辛子。その鮮烈な辛さと香りが、ぶっといソバに、実に合っています。
 というわけで、美味い美味いと夢中で食べ、気が付けば5枚があっという間に。十二分に満足し、最後は猪口で提供されるそば湯で締めていると、「これで「砂の器」の亀嵩駅下車と合わせて、一生の宿題が果たせたなぁ」と、感慨深く。ほんと、一生物の思い出となりました。
 ごちそうさまです。
令和7年8月訪問
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