趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
3日目の行程を終え、いろいろあって予定よりちょっと早い時刻に、この日の宿のある富山駅まで戻ってくることが。で、今夜が旅の最終夜ということもあり、夕食はちょっと良いものでもと思ったのですが、歳のせいか疲れがだいぶ溜まっていた自覚もあり、宿からも近かった、富山駅構内のこちらのお店でサクっといただくことに。
【生ビール(アサヒ)460 円(税別)】
【アサヒスーパードライ 560円(税別)※写真無し】
ですがまずはとりあえず生。銘柄はアサヒスーパードライですが、余計な拘りさえ捨てれば個人的には一番好きな銘柄(もっとも、日本のメジャーなビールはどれも美味しいと思いますが。)というか、これがどこでも飲めることに感謝。ほんと、決して裏切らない味です。
で、生をほとんど一息で飲んでしまったので、追加は瓶で。瓶ならではの安心感、あると思います。
ビールを飲みつつつまんだのが、富山湾名物である白エビの天ぷら。当然揚げたてで、衣はサクサクで香ばしく。でも中は柔らかくて、わりとしっかりとした海老の味が。また、味付けは衣にうっすら塩味が着いているのでしょうか?そのままでも十分美味しくいただけました。
つまみその2は、バイ貝の旨煮。小振りなのが8つも入っていて、更に一緒に煮たと思しき大根も。
で、お味のほうですが、出汁が効いていて上品。濃すぎないので、煮汁も飲めてしまうほど。身を爪楊枝で取り出す手間も楽しいですね。さらにびっくりしたのは大根で、出汁とバイ貝の旨味を吸って、これがたまらなくなっていました。
つまみその3は、回転寿司ですっかり定番となった茶碗蒸し。それにしても、回転寿司で茶碗蒸しって、どこが始めたんでしょうね。
で、こちらも出汁が効いていて、トロっとした食感も、また。あと、タネが変に魚魚していないのが逆に良いと思いました。
途中からお酒は、地酒である立山の本醸造にスイッチ。っていうか、前述のバイ貝が日本酒を呼んだんですけど。
で、冷えていたこともあって、キリッとした口当たりと、切れのある後味が良かったです。余談ですがこの立山。この後、ホテルでの寝酒に駅構内のコンビニで買ったものを飲み、更には次の日、帰りの新幹線に乗る前に買って車中で飲んだり自分へのお土産したりしました。
【ふくらぎ(地物) 220円(税別)】
【ほうぼう(地物) 280円(税別)】
【かわはぎ(地物) 280円(税別)】
【すずき(地物) 280円(税別)】
寿司は、注文はタッチパネル式でしたが、そこに「地物」と書かれていた物をいくつか。
それでまずフクラギですが、ブリの幼魚のこと。富山といえば氷見のブリが有名ですが、それはそれで大変美味しいと思うものの、最近歳を取ったことを自覚させられている自分的には、このくらいの脂の乗りがちょうど良かったりして。
つぎにホウボウは、砂地の底にいるような魚で、海辺では広く食べられているそう。個人的には以前、いずれも海沿いの旅館や民宿などで、刺し身や煮たものを数回いただいたことがあるくらいという馴染みのない魚ですが、きめ細やかな白身は旨味が強く、脂の甘味がくどくなくて良いですね。
そしてカワハギは、ある意味安定というか、モチシコっとした食感の身からは、ガツンと来ないけど、ジワジワと来る濃い旨味が何とも。個人的には肝も欲しいところですが、こういうところでは難しいですかね。
最後にスズキは、シコっとした筋肉質な歯応えと、脂はあれど上品な白身が、もう。間違いないですね
寿司のトリを飾るのは、いかにもなメニューだし、お値段的なものもあって、実はいただこうかどうしようか相当迷ったこちらの品。
でも、そんなつまらないことを振り切っていただいてみると、白エビを昆布締めすることによって、水分が抜け白エビ自体の旨味がねっとりと凝縮されたところに、更に昆布の旨味が追加されるという、間違いようがない美味でした。
この記事のカテゴリ上、これまでは前フリというか、これがメインになるというか、実際には〆でいただいた品。
ツユは出汁感があって、味付けは薄口醤油ベース。尖りのない塩気の甘味のバランスでしょうか。
また、ウドンは氷見名物の細うどんを使用していますが、ツルっツルの啜り心地が印象的。乾麺だと思うのですが、そのわりにはコシもあるような気がします。
そして具の、白えびの天ぷらは、存在感があるというか、味的にも食感的にも結構主張。このウドンにまで白エビというのは贅沢極まりない気もしますが、まぁ、最後の夜ということで。
というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、最後の夜だからと好き放題食べ散らかしたら、サクッとどころか超豪勢な夕食になってしまったという……。(この記事内の金額を足してはいけません。)
でも、満足したのは間違いありません。ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
高岡あたりでの用事を終え、昼過ぎに再び駅まで戻ってきたところで昼食を予定していたものの、下調べが甘く、目当てにしていたお店はあえなく定休日。
ここで食べないと夕食までひもじい思いすることは確実で、またここでゆっくりできる時間もなかったことから思い浮かんだのが、朝もお伺いした「今庄」のもう一つの店舗。そんなわけで、北口の駅前広場を取り巻くペデストリアンデッキから、クルン高岡の2階にあるお店にダイレクトにイン。
広めで明るい店内は、クルン高岡内からも入れる構造になっていて、お昼時とあって席はかなり埋まり気味。注文はここも券売機で買った食券を提出する方式で、品揃えは、朝にお伺いしたお店にあった甘味系こそありませんが、一般的なそば・うどん店のものに加えて瓶入りの牛乳類はありました。
それでここでいただいたのが、普段、北関東の田舎に住んでいる限り、ほとんどいただく機会がないにしんそば。Wikipedia調べだと、元々は北前船で運ばれたニシンを使った食べ物だったようで、京都府のほか、ニシンの産地である北海道でも食べられているそう。で、北前船の寄港地だったここ富山県でも食べられているんですかね。(そういえば、昨日立ち寄った福井県の「今庄そば」でもメニューにあったような。)
食券提出からちょっと待って出来上がったそばを、確保していた自席に持ち帰り早速ツユからいってみたところ、朝のお店同様、濃口醤油と出汁感はしっかりあるのに、塩気がやや薄いような。もっともそれでも十分な濃さですし、感じ方そのものも、慣れや、体調によりわりと変わってくるので、朝のお店と違うとは言い切れないんですが。
ただ、茹で麺を使用しているソバの、プリモチっとしてやわめの食感は朝と一緒。
そして具の、身欠ニシンの甘露煮ですが、甘じょっぱさが芯まで染みていて、食感は身欠きニシン的パカパカ感というか、十分に柔らかいけど繊維感があるというか。濃口醤油が目立つこちらのお店のツユでも悪くない相性に感じました。
というわけで、朝に続いて美味しくいただきました。
ごちそうまです。
令和3年2月訪問
旅の3日め。この日は、主に富山県内をうろうろとする予定なのですが、金沢の宿を早朝に発ってまず向かったのが、漫画ドラえもんなどの作者、藤子・F・不二雄先生の故郷で、個人的には以前お城を見るために訪れた、高岡市。
そこでひと仕事終えて朝食をいただいたのが、高岡駅の南口にほど近いこちらのお店。
それでこの今庄さん。この前日訪れた、武生駅の「今庄そば」の記事で、北陸には私の知る限り「今庄」と付く駅そばが2つあると書いたうちの一つ。このお店はJRの高岡駅の外にありますが、以前は駅構内にお店があったようですし、更に現在営業しているもう一つのお店は、JRの高岡駅と隣接していて万葉線の高岡駅が入っている「クルン高岡」というビルで営業しているので、駅そばと言っても差し支えないかと。
と、前置きが長くなましたが、そのお店は建物がまだ真新しい感じで、外壁のお店の看板というか名前が掲げられたところの上には、「大正四年創業」(大正4年=1915年)との文字が。こちらもかなりの老舗のようですね。
朝のピークが過ぎたであろう8時過ぎという時間のせいか、わりと広めの店内に先客はまばら。
注文は、券売機で買った食券を提出する方式で、券売機の上に掲げられているメニューは、一般的なそば・うどん店のものに加えて、「チャンポン」という文字が。これは後述するとして、他に瓶入りの牛乳類、更にはぜんざいやソフトクリーム等の甘味があるのが珍しいかと。しかも、私の後から入ってきた若いお姉さんが、うどんとぜんざい一緒に頼んでたところから、そのメニュー構成が受け入れられていることが伺えました。
それで私が今回メインでいただいたのが、天玉チャンポン。
それでここでのチャンポンは、麺を具材と共に白湯豚骨で煮込んだ料理や、野菜炒め的なものをご飯の上にかけたものではなく、ウドンとソバが半玉づつ入っているという品。値段もウドンやソバだけのものと変わらないようです。
で、できたものを自席に持ち帰り早速いただいたところ、ツユは濃口醤油がわりと効いているというか、北陸地方も富山県まで来ると、濃口醤油が効いた食べ物が多い印象。出汁感もあって、その旨味濃いめ、更には塩気と甘味が良いバランスの味付けも濃いめで、個人的には大変好みの味。
またウドンとソバは茹で麺ですが、ウドンはプリプリっと弾力のある食感で、ソバは太めでプリモチっとした口当たりだけど歯応えは控えめという感じ。
そして具の天ぷらは、小さめのエビの回りに面積が大きい衣という関西っぽい形状ですが、いただけばちゃんと海老の風味がして、ツユと良く馴染むのが良かったです。
こちらは、一緒にいただいた品。
実は富山県って、北前船の寄港地だったこともあり、その頃から昆布を味わう文化が栄えていて、今でも富山市は昆布の世帯あたりの消費量が日本一なのだそうなのですが、この高岡でも「昆布のまち」としてPRしており、なかでも昆布おにぎりは、そのメインとも言える品のようです。
で、このおにぎり。(たまたまかもしれませんが)注文すると温かいご飯を手早く握ってからとろろ昆布をまぶして登場。個人的に、焼海苔を巻いたおにぎりは大好物と言って差し支えないのですが、この昆布おにぎりも、ご飯とトロロ昆布のハーモニーが、これはこれで良いものですね。ちなみに中身はカリカリの小梅漬けでした。
というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、こういうお店がある当地の人たちが、ちょっと羨ましいというか。私の生活圏にあったら、かなりの頻度で通うことは間違いありません。
ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
この日の午前中の予定を終え、早朝にも一度降り立ったJRの福井駅に戻ってきたところで、ちょうど時間はお昼時。というわけで、ここで昼食をとなるわけですが、次に乗る列車まであまり時間がないことから、コンコース内にあるこちらのお店へ。
朝に武生駅でいただいたのと同じ「今庄そば」ですが、そのお店と比べると、お店は真新しく立派だし、店員さんの数も多いし、更にはメニュー数も多いし、更にはお昼時とあってお客さんの数も段違いという。
そこで今回いただいたのが、梅昆布うどん。
早速ツユからいってみたところ、ちょうどいい味加減で出汁感がわりとありるのは朝同様ですが、お客さんの回転が早いとツユの回転も早いのか、今回のほうがよりフレッシュ感があるような。更には、鰹節ととろろ昆布のお陰で、風味と旨味のブーストがすごいですね。
また、わりと細めのウドンは、個人的に好きな茹で麺。で、この細いけどプリっとした食感がまた好みだったりして。
そして具のとろろ昆布とたたき梅は、結構たっぷり載っていて、最初からではなく途中から混ぜると結構酸っぱくなるような。もっとも、そこが良いんですけどね。
更には、ネギと白ゴマがいい仕事をしているというか、ツユととろろ昆布と梅干しとを、そのアクセントで繋いでいるように感じました。
福井駅にはかつて、ホームにも今庄そばのお店があったものの、現在はこのコンコースのお店だけになってしまったのは(趣味的な視点からだけで見ると)寂しい限りなのですが、それでも残ってくれているのは有り難いですし、何よりも美味しくいただいて、満足でごさいます。
ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
この日は早朝に金沢を発ち、福井県をうろうろする予定。で、暗いうちから一仕事終え、福井鉄道の越前武生駅に着いたのは朝の8時前。次に列車に乗るJRの武生駅とは意外と離れていることに驚きながら、それでも10分とかからずに到着したところ、待合室の中に「今庄そば」があるのを発見。「本家」の文字が看板脇に書かれていました。
それでこの「今庄」と付く駅そば店。私が知る限り、北陸地方には2つあって、今回お伺いしたのは、北陸本線の今庄駅が発祥のもの。
大正7年(1918年)創業という、現在まで続いている駅そば店の中では相当古い部類(日本最古については、明治30年(1897年)代に軽井沢駅とか、明治39年(1906年)に一ノ関駅とか、例によって諸説あるようで。)で、当時、北陸本線の運転上重要な駅だった今庄駅で創業したものの、昭和37年(1962年)の北陸トンネル開通によって優等列車は今庄駅を通過するようになったため、今庄駅のお店は閉め、現在は福井駅とここ武生駅にお店があります。
で、この武生駅の今庄そばですが、こんなご時世にもかかわらず、日曜日の朝から営業されているではありませんか!
ここから乗る予定の列車の時刻まで10分くらい。ならばいけると踏んで、天玉そばを注文。店員のお姉さんはだいぶお年を召しておられましたが、素早い調理であっという間に登場しました。
それで早速ツユからいってみたところ、添えられた鰹節の良い香りを抜きにしても、出汁感がわりとあり、味付けに使われているのは薄口醤油がメインというのが、北陸地方でも西にある福井っぽい気も。天ぷらにも生卵にも負けないしっかりした味てすが、濃すぎないところが個人的にはとても良いですね。
また太めのソバは、個人的に好きな茹で麺。香り的に蕎麦食ってる感はありますが、ゆるふわっとしたどちらかというと柔らかめの食感です。でも、それ故の良さもあるんですよね。
そして天ぷらというかかき揚げは、揚げ置きで食感がフワっとしたタイプ。種は一般的なものですが、ツユとの馴染みは良く、生卵の黄身と絡めれば、これが、もう。
というわけで、少々慌ただしかったものの、良い雰囲気のなか、色んな意味で味わい深いそばを美味しくいただきました。
ごちそうさまです。
令和3年2月訪問
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