趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
国道461号、特に国道4号の箒川橋梁付近から分岐して大田原市へと至る区間は、個人的にクルマやらバイクやらで走る頻度も多く、また道沿いのお店には数多くお伺いしたところもありますが、逆に一度もお伺いしていないお店もわりとあったりします。
そんな中から今回は、こちらのお店に初訪問。以前から、知り合いに「美味しいから行ってみて」と言われていたり、駐車場にはお客さんと思われる県外ナンバーのクルマがよく停まっていたりするのを見て気になっていたところでした。
5月半ばの日曜日。この日はピークをずらす意味で午後1時半頃、家人とお店へと。それでもお店の前の駐車場にあまり空きはなかったのですが、何とか駐車することができお店の中へと入ります。
店内はジャズが静かに流れ、そんな中、数組の先客が、静かに蕎麦を手繰っていました。すぐに店員さんが現れ、座敷席にご案内。お品書きにある土日祝日限定の「手引き田舎蕎麦」は品切れとのことで、あとは注文がお決まりの頃またお伺いします、と。なので落ち着いて卓上のお品書きを見たところ、私が普段いただいている蕎麦屋さんよりも、ワンランク以上高級なお店のようですね。っていうか、ものすごく久しぶりに、蕎麦専門のお店に来たという感じです。
その後、良いタイミングで店員さんが再び登場したので、私が夏季限定の品である冷やおろしたぬき、家人が限定の平打ち蕎麦をオーダー。ちょっとまってから、それぞれの品が登場しました。
まず、私がオーダーした冷やおろしたぬきですが、平たい容器に盛られた蕎麦の上には、大根おろしと天かすのほか、千切りのキュウリ、そして海苔と鰹節があしらわれています。
早速ツユを回しかけ、全体を軽く混ぜてからいただくと、これが、もう。
まずはソバですが、細めに裁たれているものの歯応えは十分。十割蕎麦とのことなので、じっくり噛んで味わってみたところ、蕎麦の実の味わいが実に豊かですね。またツユは、ベースの節的旨味に、返しの風味も良く、味はこのそばにふさわしいキリっと濃いめという塩梅。そこに天かすのコクや香ばしさ、大根おろしのピリっとした辛さなどが加わって、さっぱりしつつも質的食べ応えも感じる味わいです。
あと、あしらわれている海苔のパリっと感や、それと鰹節の香りも華やかで、キュウリもコリっと瑞々しく。っていうか、いちいち説明せずとも、どれもちゃんとしています。
次に家人のオーダーした平打蕎麦ですが、例によって味見させてもらったところ、蕎麦の持つ穀物的風味、旨味、そして噛む毎に甘みが感じられ、これがなかなかのインパクト。
家人も「美味しい」と言ってモグモグ食べておりました。
それでここまで食べて、その2品の味を気に入ったのと、やはり初めてのお伺いなので基本的な品もいただきたくなったということで、店員さんを呼んで追加オーダー。
やっぱりせいろだと、こちらも食べ慣れているので、蕎麦の味がイメージ通りに味わえますね。それでもやはり、歯応えがしっかりしているのと、蕎麦粉の味と鼻に抜ける挽きぐるみの香り、噛んだ時の甘さが印象に残りました。
あと辛汁は、江戸前のそれほど塩っ辛くなく(それでも、ザブンと浸けるような濃さではありませんが。)、蕎麦の風味を邪魔しないような風味付け。
最後は蕎麦湯で締めて、身も心も満足いたしました。
というわけで美味しくいただいたのですが、私ももういい年なので、こういったお店も選択肢に持っておかなきゃだめですね。また今度、ちゃんとしたくなった時にお伺いしたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和4年5月訪問
この日、我が家二人揃ってまたうどんが食べたくなってしまったというか、家人共々、にこちらのお店にお伺いしたくなったので、開店時刻狙いでお店まで。
入り口のところに置かれた黒板に、カレーうどんが欠品と書かれていて、家人はちょっとダメージを受けていたようですが、セットのミニマグロ丼に惹かれたこともあり、二人揃って本日のおすすめセットを、煮込みではなくつけ汁で、しかも私だけウドン大盛りで注文しました。
【本日のおすすめセット(えび天入りわかめうどん(つけ汁)+ミニまぐろ丼)うどん大盛り 1,000円】
【本日のおすすめセット(えび天入りわかめうどん(つけ汁)+ミニまぐろ丼) 900円】
登場して早速、ウドンをつけ汁に浸けて啜れば、これが、もう。
ウドン自体は讃岐的歯応え弾力至上主義的なものとは別のベクトルの、当地らしいもっちり系のものをブラッシュアップしたようなツルムチモチっとした口当たりと歯応え。ツユは出汁感あれど一番印象に残るのは当地っぽい濃口醤油がしっかりと効いた甘み適度な味わい。で、これが、我が家二人の口に、じつに合うんですよね。
で、ウドンとツユが決まっていれば、後はどんな具材が組み合わさっても勝利が約束されたようなもので、今回も予めワカメがつけ汁に入っていましたが、何と、ワカメがどちらかというと得意でない家人が「美味しい。ワカメの味が合っている。」と言っていたほど。
具材のエビ天、煮卵も抜かりがなく、特にエビ天は、ツユにコクをプラスして、更に中のエビのプリプリ感もいいですね。
あと、セットのミニマグロ丼ですが、漬けとなったマグロの身は胡麻油の香りが良く、味加減も適度で、ご飯が進みます。
あと今回嬉しかったのが、小鉢がお新香ではなく筍とフキ、アサリを煮たものだったこと。口をさっぱりさせてくれる自家製のお新香でももちろん良いのですが、こういったちょっとした料理は作り手の個性が出るというか、こちらの店主さんのウドンに限らない料理も、個人的にはファンだったりします。
というわけで、今回もどれも美味しくいただき、夫婦共々大変満足させていただきました。ごちそうさまです。
令和4年5月訪問
この日、家人と昼食の算段をしていた時、ラーメンよりもそばかうどんという話が出て、その後、家人から提案があったのがこちらのお店。前回いただいたこちらのカレー(といってもライスではなくそばorうどん)をもう一度食べたいとのこと。私もそれに異存はなかったので、早速お伺いすることにしたものの、開店時刻から10分ほど経ったあたりに到着した時には、お座敷しか空いてないほどの混みっぷり。ただ、注文したタイミングは良かったのか、カウンターのところで品名を告げてから、さほど経たずに注文した品々が登場しました。
【ひたし天ぷら(そば) 750円 + 中盛り 250円 + 玉子 50円】
それで今回私がいただいたのが、王道のひたし天ぷらそばを、中盛り玉子入りで。
登場したらまずは、ツユの入っている器に付けられたワサビをソバの器に移植するのですが、今まで何度も食べていて今回思ったのが、これって、全量をツユで溶いて食べろって事なのかしらん。(それでも、移植するんですがね。)
次に小山になっているソバを、最初は玉子を崩さないよう気をつけつつツユに浸けてズバババっと啜れば、醤油が効いて甘みが少ないツユと共に、瑞々しくもモッチリとしたソバが口に入ってきて、これが、もう。
次に、ツユとは馴染んでるけど溶けないかき揚げを少々ちぎってそばと共に啜れば、コクが増して、これも、また。
途中、フレッシュな茹でホウレン草で息抜きを挟みつつ、クライマックスは、玉子の黄身を箸で崩し、ソバ、そしてかき揚げとともに啜れば、一気にパラダイス!
それにしても、個人的にそばって急いで食べがちなんですけど、こちらのは特にそうなるのは何故なんですかね。中盛りの小山が、あっという間に無くなってしまいました。
こちらは、先述のとおり家人がいただいた品。
前回はベーシックなかけタイプのカレーうどんをいただき、今回はつけ麺スタイルのひたしでいただきましたが、家人によると「うどんはかけのほうが美味しい。麺とカレーが馴染むから。そばはわからない。」とのこと。確かに、例によって味見させて貰った時、こちらの存在感のあるウドンは、「旨いけど、特にカレーひたしの場合ツユの方が口中から消えるのが早いかもしれない。」と思ったりして。
というわけで、今回も美味しくいただき、満足させていただきました。ごちそうさまです。
令和4年5月訪問
大型連休明けに行った、静岡方面乗り鉄and駅そば・うどん食べ歩きの旅ですが、その最後となるのは、先程の岳南電車が出る東海道本線吉原駅のお隣で、身延線が分岐する富士駅。ここの身延線ホームに、目指すお店はありました。
それでこの日はこれまでちょいと変化球が続いていたこともあって、3杯目となるこちらでは、個人的スタンダードとなる、天玉そばに相当する品をいただくことに。で、注文するとお店のお姉さんが、その場でかき揚げを揚げ始めます。実はこのお店にはフライヤーがあり、(半完成品ながら)揚げたてのかき揚げがいただけるんですよね。
そんなかき揚げそば〈玉子入り〉ですが、まずはツユからいってみたところ、出汁感はそこそこ。そして味付けは、今日一番の優しい味わい。醤油が丸く、塩気もちょっとだけ控えめですが、甘みも強くなく、一歩引いたところでバランスを取っている感がありますね。それと薬味のネギは当地らしい青ネギ。わりとたっぷりはいるのが嬉しいです。
またソバは、太めで口当たりはフワっと、噛むとモチっとした食感。
そしてかき揚げですが、揚げたてらしいカリっとした口当たりと香ばしさが良いですね。それとタネが、わりと大きめの小エビ(って、変な表現ですが)が主張する他、グリーンピースでしょうか?ホクっと豆っぽい食感と風味があり、あとはこれまたホクっとした芋っぽい食感も。またかき揚げ自体にボリュームというか、食べ応えもありました。
というわけで、美味しくいただき満足させていただいたのですが、この富陽軒さんは他の駅にもお店があり、なかでも身延駅のは個人的に思い出のお店となっているので、そこもいつかまたお伺いしたいですね。
ごちそうさまでした。
令和4年5月訪問
大型連休明けに行った、静岡方面乗り鉄and駅そば・うどん食べ歩きの旅ですが、その2件目は、JR吉原駅から別れて富士市内を走る岳南電車の、岳南原田駅の駅舎内にあるこちらのお店。岳南電車直営もしくはグループ企業の経営ではないようですが、ローカル私鉄なのに駅そば・うどんがあるというのが何とも痛快で、是非ともお伺いしたいと思っていたところでした。
吉原駅で岳南電車に乗り換えて4駅、約10分で無人駅の岳南原田駅に到着。かつては改札口であったであろうところを通ると、かつては待合室だったところにテーブルと椅子が。その左手がお店になっていて、扉で繋がっているのですが、この旧待合室でもいただくことができるようですね。
一度出入口から駅舎を出て、改めて向かって右手のお店に入店。土曜日ですが午前9時半という中途半端な時間にもかからず、先客が数名。更には、私の後にも数名が入ってきました。もっとも、皆クルマで来ているようで、私と一緒に駅を降りた人の姿はなし。
とりあえずカウンターに座り、まずは注文ですが、こちらのお店の注文方法は、まずそばかうどんの並盛(350円)、大盛(400円)、特盛(450円)を選び、そこに天ぷらなどの具材を追加するという方法。ちなみに具材は、天ぷらだけでもササミ天、イカ天、エビ天、アジ天、野菜天(以上130円)桜エビ天(150円)と種類が豊富で、更にはソーセージ(100円)、ハム(130円)、キツネ、山菜、ワカメ(以上60円)、加えて玉子は60円ですが煮玉子、生玉子、ゆで玉子から選べるという充実ぶり。更には+100円で冷やしにもできました。(暑い時期のみ?)なお、カウンターの中に居たお姉さんのおすすめは、うどん+野菜天だそうです。(ちょうど、隣りにいたお客さんが訊いていたのが耳に入ってきました。)
ですが私がいただいたのは、冷しうどんにササミ天を追加して。追加投入できる薬味はカウンター上の一味と七味のほか、冷しはワサビかショウガを選べるようで、ショウガをお願いすると冷蔵庫からチューブのが登場しました。
で、早速ツユからいってみたところ、冷し故か出汁感を結構感じます。また冷し故か、味付けは結構濃い目。濃口醤油が効いて甘さ控えめなキリっとした味わいが良いですね。そこに、当地らしい青の他、白の2種類のネギが薬味として加わり、刻み海苔が香りを、揚げ玉が香ばしさとコクを追加しています。
またウドンは、フワっとした口当たりに、プリっとして、最後は冷し故かモチっと感もある歯応え。
そしてササミ天は、結構な大きさ。揚げ置き故、衣はややフニャッとしていますが、特筆すべきは肉の食感で、とても柔らかくジューシーでした。
あと、途中からおろしショウガを追加すれば、その辛さと香りもマッチして良かったです。
というわけで、念願のお店で美味しくいただき満足させていただいたのですが、またいつか当地を訪れて、岳南電車と共にこちらのお店でいただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和4年5月訪問
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