趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
先日、「世界一過酷な大会」こと、『全国地域サッカーチャンピオンズリーグ』の予選リーグにあたる1次ラウンドが、宇都宮市の栃木県グリーンスタジアムで行われた際、その2日目を観戦してきたのですが、今度はその決勝ラウンドが、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアム(旧称:市原臨海競技場)で行われたので、今回もその2日目を観戦してきました。
全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2017(以下、地域CL)については、全国に9つある(社会人)地域リーグの優勝チームと、別に行われる『全国社会人サッカー選手権大会』(トーナメント方式)の上位チームなど全12チームで争われる大会で、その名のとおり、国内の地域リーグ以下のカテゴリーに参戦しているチームの頂点を決める大会となっていると同時に、地域リーグの上のカテゴリーとなる全国リーグであるところの『日本フットボールリーグ』、略称JFLに昇格するための大会(JFL入会届けを提出して上位2チームに入る必要がある。)となっています。また、JFLの(事実上)上のカテゴリーであるところの、いわゆる『Jリーグ』を目指すクラブにとっても避けて通れない、とても重要な大会となっています。
このあたりについては、1次ラウンドを観戦した際の記事に詳しく書いたのでご笑覧いただけると幸いなのですが、参加した全12チームが、平成29年11月10~12日に栃木県グリーンスタジアムを含む全国3カ所で行われた1次ラウンドでふるいに掛けられ(って、そこに至る各チームの課程を考えると非情によろしくない表現ですが……。)、残った4チーム(各グループの1位と、各グループ2位の中で最も成績が良かった1チーム。)が、平成29年11月24~26日に千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムで行われる決勝ラウンドに進出することになりました。
で、今回の決勝ラウンドに進出した4チーム。まずは各グループの1位ですが、グループAが、関東サッカーリーグ1部を優勝したVONDS市原FC(千葉県市原市)。グループBが、関西サッカーリーグ1部を優勝したアミティエSC京都(京都府京都市)。グループCが、九州サッカーリーグを優勝したテゲバジャーロ宮崎(宮崎県宮崎市)の3チーム。そして、各グループ2位の中からは、グループCで戦った東北社会人サッカーリーグ1部優勝のコバルトーレ女川(宮城県牡鹿郡女川町)。ちなみに、どのチームも、将来のJリーグ参加を目標に掲げています
また、決勝ラウンドの試合方法ですが、1次ラウンドと同様に、45分ハーフ90分、それで決着が付かない場合はPK戦で勝者を決める、4チーム総当たり1回戦のリーグ戦を行い、90分勝ちは勝点3、PK勝ちは勝点2、PK負けは勝点1を得るシステムで、3試合の勝点合計(勝点が同じ場合90分勝ちの多いチーム、それも同じ場合は得失点差、総得点数、当該チーム間の対戦結果、PK戦の得失点差(PK戦の回数が異なる場合は非該当。)、反則ポイント、抽選の順序で決定。)で順位を決定します。
ゼットエーオリプリスタジアムには、かつて市原臨海競技場と呼ばれていた頃にクルマで1度だけお伺いした事があったのですが、何分だいぶ前のことなので、どこをどうやって行ったことやら。なので今回は、カーナビ替わりのスマホアプリにお伺いを立てたところ、高速代が結構掛かるんですよね……。これから年末にかけて個人的に何かと物入りが多く、更に遠出の予定もあったので、せめて片道だけでも一般道を通って節約に努めることにしました。
それで今回は、市原市内で朝食をいただきたかったのと、家人がやっている道の駅スタンプラリーの為に市内の道の駅にも寄ることを考え、カーナビ替わりのスマホアプリでルート検索。午前3時50分に出発という答えが出たのですが、早朝で道が空いていることを考慮すれば、もう少し出発を遅らせても大丈夫そうです。
【午前6時半前、混雑する守谷市内の県道にて】
【それから20分後、国道16号は早くも渋滞中】
そんなわけで、当初の予定よりも少々遅れた午前4時過ぎ、自宅を出発。国道4号~国道408号~国道294号を走って茨城県に突入。そのうちに夜が明けて、シルエットになった筑波山が綺麗でした。で、更に走った守谷市内で国道294号から分かれて利根川を渡り千葉県柏市に。国道6号をちょっとだけ走った後国道16号に入ったのですが、このちょっと前から交通量が増えてきたのを感じ、国道16号は所々渋滞していました。やがて千葉市内に入ると千葉都市モノレールの下を走ったりしつつ何度か交差点で曲がり、国道354号との共用区間に入ると右手にフクダ電子アリーナのある蘇我スポーツ公園が。そのまま海沿いなのに海が見えない感じで走って、市原市内の最初の目的地、朝食をいただこうと思っていたお店に、午前8時30分の開店時間少し前に到着したところ、何と休業中との貼り紙が……。
このあたり、自分の下調べの足りなさが原因にもかかわらず、軽くショックを受けたのですが、とてもお腹は空いていたのでここまで来る途中、先程見かけたゆで太郎まで戻ろうとして出発。もっとも、ここから一番近いお店をGoogleマップで見つけて向かったら、先程見かけたお店では無く別のお店に着いてしまったのですが、無事朝食はいただくことはできました。その後、先程通った道を行ったり来たりしつつ道の駅あずの里いちはらに到着。ここでスタンプラリーのスタンプと、(この時は、競技場内に売店は出ていないと聞いていたので)ついでに昼食をゲット。そしてようやく、ゼットエーオリプリスタジアムのある市原緑地運動公園に向けて出発しました。
沿道に根元がJEFユナイテッド色に塗り分けられた電柱が現れると、程なくして市原緑地運動公園の案内看板が。以前、市原臨海競技場の頃に来た時、駐車場については苦労した覚えがあったのですが、今回は公園内の駐車場のうち一番大きなA駐車場が「サッカー駐車場」に充てられ、入口には係の人が立っていたのでわかりやすかったです。それで到着したのは、この日の第1試合のキックオフ1時間前である午前9時45分頃だったのですが、駐車スペースが埋まっていたのは半分ほど。第1試合に地元のVONDS市原FCが出るので停められるかちょっと心配していたのですが、杞憂に終わって良かったです。
それで今回決勝ラウンドが行われる、ゼットエーオリプリスタジアム。正式名称は、市原緑地運動公園臨海陸上競技場で、前述のとおり、以前は市原臨海競技場などと呼ばれていたのですが、2013年4月から、千葉県市原市の株式会社ゼットエーが隣接する野球場と共に命名権を獲得したため、現在のゼットエーオリプリスタジアムとなりました。
【競技場入口付近】
【第3コーナー付近から見たフィールドとメインスタンド】
1993年のJリーグ開始当初、ジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムとして改修され、2005年まで使用されたものの、2005年のフクダ電子アリーナ(千葉市)供用開始や、その翌年予定していた改修に際しJリーグ側から色々と条件を付けられたために改修を断念したこともあり、2006年からJリーグのスタジアムとしての使用を中止しました。(ただし、なでしこリーグに参加しているジェフユナイテッド市原・千葉レディースでは現在も使用。また、2011年までは、アマチュアチームであるジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズもホームスタジアムとして使用していました。)また地域CLでは、名称が全国地域リーグ決勝大会だった2010年(第34回)、2014年(第38回)と、地域CLとなってからの2016年大会において決勝戦が行われています。
事前の情報では確か売店は出ないことになっていたと思っていた(私の勘違いかもしれませんが。)のですが、いざ来てみると、定番の焼きそば・唐揚げ・フライドポテトなどを売るお店の他、ガパオライスなどエスニック料理を売るお店も。あと、地元の名産品を売るお店も出ていました。このあたり、ツイッターで「地域CL」と検索すればいろいろと情報が出てきたのですが、生憎、そんな考えがすっかりと抜けてしまっていたという。で、この写真は試合と試合の間に撮ったのですが、エスニック料理の方はかなり人気で、結構な行列が出来ていました。
【唐揚げ焼きそばセット 600円】
【道の駅あずの里いちはらで購入した食べ物達と(2人分です)】
前述のとおり、昼食に充てようと道の駅で食べ物達を購入していたのでどうしようか迷ったのですが、量的にもう少しいけそうだったので、こちらでは焼きそばと唐揚げがセットになっているものを購入。青海苔ではなく刻み海苔が掛かっていたのが珍しいですね。あと、あまり作り置きしていなかったのかタイミングが良かったのか、購入時、焼きそばも唐揚げもかなり温かかったのが嬉しかったです。それと、道の駅あずの里いちはらで買ってきた食べ物達ですが、渡しようにいただいたいなり寿司は、上に載ったあさりが良い塩梅で美味。同行者とシェアした煮玉子はおかず的味の濃さが嬉しく、同行者がいただいたお赤飯も「美味しかった」とのことです。
この日の対戦カードは、10時45分キックオフの、コバルトーレ女川対VONDS市原FCと、13時30分キックオフ(の予定だったけど13時45分に変更)の、テゲバジャーロ宮崎対アミティエSC京都の2試合。最初の試合はメインスタンドの最終コーナー寄りで、次の試合はバックスタンドの中央付近で観戦しました。
今回対戦する2チーム。まずはコバルトーレ女川ですが、宮城県牡鹿郡女川町をホームタウンとするクラブで、2006年にスポーツを通じた魅力的な町づくりを目指す「女川スポーツコミュニティー構想」のもと、アマチュアチームとして設立。同年、石巻市民リーグに参戦し、翌年に県リーグ、更にその翌年の2008年からは東北社会人サッカーリーグ2部南リーグに昇格しました。2010年からは1部に昇格したもののシーズン8位となり、翌年の2部降格が決定していたのですが、2011年、関東・東北地方に未曾有宇の被害をもたらした東日本大震災を受けてチームは活動停止に。2012年からはリーグ戦に復帰するとシーズン2位となり、再び1部昇格を決定。2016年に初めて1部優勝しましたが、地域CL1次ラウンドで敗退してしまいました。それで今年は、1部リーグを連覇して地域CLに出場。1次リーグはCグループで2勝の勝点6(得失点差+8)で2位となり、ワイルドカードでの決勝ラウンド進出を決定。ちなみにチーム名の「コバルトーレ」とは、女川の青い海(コバルトブルー)と自然豊かな森(フォーレ)をイメージした造語だそうです。
一方、VONDS市原FCは、千葉県市原市をホームタウンとするクラブで、古河電気工業千葉事業所サッカー部として1967年に創立。一時は日本サッカーリーグ2部に参戦しました。そして2008年からはS.A.I.市原サッカークラブに改称(最高で関東サッカーリーグ2部)し、再び千葉県リーグ1部所属だった2011年、市原市サッカー協会が主体となってクラブ名をVONDS市原FCに変更。2014年に全国社会人サッカー選手権(全社大会)で2位となり、地域CL、当時は全国地域サッカーリーグ決勝大会に出場しましたが、1次ラウンドで敗退しています。そして2017年、関東サッカーリーグ1部で初優勝し、地域CLに出場。1次リーグはグループAで1位となり、決勝ラウンド進出を決定しました。ちなみにチーム名の「VONDS」とは、サッカーで人をつなぐ「絆」を意味する「BOND」に、勝利の「V」をかけて命名されたそうです。
それでこの2チーム。昨日は、コバルトーレ女川が、テゲバジャーロ宮崎相手にPK勝ちを収めて勝点2を、VONDS市原FCがアミティエSC京都相手にPK負けを喫し勝点1を得た状態で対戦。陣地は、メインスタンドからピッチに向かって左側(リーグ戦だとホーム側が使用)が女川ですがユニフォームは赤色のセカンドユニフォーム。右側(リーグ戦だとアウェイ側が使用)が市原で緑色のファーストユニフォームでした。またバックスタンドに陣取ったサポーターは、地元の市原サポーターが数的に圧倒的に優位だったのですが、女川サポーターも人数は少なめなものの声はメインスタンドにまでハッキリ響いています。ちなみに今回、前述のとおり、メインスタンド左側に座っていたのですが、こちらにも女川サポーターは多く、またベンチ入りしていない選手なども観戦していました。(ちなみに公式記録では、観客数3100名でした。)
そんな中始まったこの試合。個人的に目を惹いたのが、初めて見る女川の攻撃でした。この大会の下馬評では、わりと低い評価が多い気がした女川ですが、実際にその姿を見てみると、積極的に攻める姿が印象的で、決して弱いとは思えません。その攻撃の基本はパスサッカーでしょうか?それも、ボールを安易に後ろに下げず、常に前へ前へと繋ぎ、積極的にシュートを打っていく姿勢がとても清々しいというか、見ていてとても気持ちよかったです。そんな前半21分、女川がシュートして跳ね返ったボールをMF池田選手(10)がミドルシュートをネットに突き刺して先制。これ以降も、遠目からでもガンガン打ってきて、公式記録だと前半10本ものシュートを放っていました。
【レナチーニョの蹴ったFKがDFに当たって!】
【ゴールへ!】
しかし市原も負けていないというか、1次ラウンドで見た時同様、素人目にも選手個々のレベルが高く感じたのですが、中でもこの日前線にいる2人、元川崎フロンターレのFWレナチーニョ選手(34)は相変わらず怖さが有り、また長身のMF峯選手(10)も積極的に走ってボールも納めるなどして前から圧力を掛けていきます。なので女川の守備陣はファールで止めざるを得ない感もあり、(公式記録だと前半10本、後半10本もの直接フリーキックを与えていました。)前半37分、ゴール左側で峯選手が得た直接フリーキックをレナチーニョ選手が直接決めて(相手DFに当たってコースが変わった?)同点に追いつきました。
後半に入ると、初めのうちは市原が押しているようにも見えましたが、女川も負けじと攻めてきたというか、この試合90分で勝てば、明日はかなり優位に立てるということもあるのか、がむしゃらに点を取りに来ている印象で、実際後半も、10本ものシュートを放っていました。一方市原は、横綱相撲というか、相手の攻撃を受け止めつつ綺麗に戦っている印象。逆に言えば、勝点的に不利な状況にもかかわらず、リスクを冒してガツガツ攻めに行かない(ちなみに市原のシュート数は、前半6本、後半5本。)ように見えたのは、それだけ女川の前へ前へと来る圧力が強かったと言うことでしょうか。で結局、後半はスコアレスとなり、両チームとも昨日同様、PK戦へと突入しました。
そして市原側のゴールを使って、市原の先攻で始まったPK戦。全員成功して5人では決まらずサドンデスに突入したのですが、市原が8人目を失敗。女川は8人目を決め、PK:8-7で勝負あり。この結果、女川は勝点2を加えて4とし、市原も1を加えて2としましたが、この時点で、昨日の結果及び明日の対戦相手の関係で、どちらも2位以内or3位以下が確定したわけではなく、JFL昇格争いは明日へ持ち越しとなりました。
最初の試合がPK戦までもつれ込んだため、この試合、キックオフ時刻が15分繰り下げられて、13時45分からとなりました。
それで今回対戦する2チーム。まずはテゲバジャーロ宮崎ですが、1965年に門川クラブとして創設。2003年には宮崎県サッカーリーグへ昇格し、2004年にAndiamo門川1965へ改称。更に2007年、MSU FC(Miyazaki Sportsman Unitedの略称)へと改称しました。そして2011年からは九州サッカーリーグへ昇格したものの、翌年は宮崎県リーグ1部へ降格。しかし2014年から、再び九州リーグへと再昇格しました。そして2015年からは、クラブ名を現在のテゲバジャーロ宮崎に変更。そして2017年、九州リーグ初優勝を遂げ地域CLに初出場。1次ラウンドはグループCで1十なり、決勝ラウンド進出が決定しました。ちなみにチーム名の「テゲバジャーロ」とは、宮崎弁の「てげ」(すごい)にスペイン語の牛(Vaca:バカ)と鳥(Pajaro:パジャーロ)を組み合わせた造語で、チームが牛のように勇猛果敢に突進し、鳥のように空高く羽ばたくという願いを込めているそう。また、サッカーを通じて宮崎を元気にしたいという思いから、宮崎のソウルフード「宮崎牛」や「チキン南蛮」のように県民にとって身近で欠かせない存在を目指すという意味も込められているそうです。
一方、アミティエSC京都。クラブのウェブサイトには設立2015年4月28日となっているのですが、それはチームの運営が現在の株式会社アミティエ・スポーツクラブ京都となった日。で、その母体となったのが、1989年に発足した教育研究社FCの流れを汲むFC京都BAMB1993(2000年~2003年JFLに参加)。2009年に関西サッカーリーグ1部で8位となり、翌年から2部降格となりましたが、その年の11月、2002年に設立されたアミティエスポーツクラブのトップチームと統合することになり、2010年からはアミティエSC京都として関西2部に参加し、翌年1部復帰。アミティエSCと改称した2012年には優勝し、現在の地域CLの前身である全国地域サッカーリーグ決勝大会に出場しましたが、1次ラウンドで敗退してしまいました。そして前述のとおり2015年、トップチームの運営を株式会社アミティエ・スポーツクラブ京都として法人化し、チーム名をアミティエSC京都に再改称。2017年、関西1部を現行の体制になってから初めて優勝し地域CL出場が決定。1次ラウンドはグループBの1位となり、決勝ラウンド進出が決定しました。ちなみにチーム名にもなっている「アミティエ」はフランス語で友情の意で、 「スポーツを通じて世界の平和と健康に貢献する」という理念のもと、スポーツ活動を通じて「友情」を育めるスポーツクラブを目指しているそうです。
それでこの2チーム。昨日は、テゲバジャーロ宮崎が、コバルトーレ女川相手にPK負けを喫して勝点1を、アミティエSC京都がVONDS市原FC相手にPK勝ちを収めて勝点2を得た状態で対戦。陣地は、メインスタンドからピッチに向かって左側(リーグ戦だとホーム側が使用)が宮崎ですがユニフォームはオレンジ色のセカンドユニフォーム。右側(リーグ戦だとアウェイ側が使用)が京都で緑色と白の縦縞のファーストユニフォームなのですが、このユニフォーム、背番号が緑地に黒文字で書かれているので、パっと見での番号の判別が難しいですね。1次ラウンドをネット中継を見た時は気が付かなかったのですが、午後の日差しの中で実際に見た今回は、とても見づらく感じました。またバックスタンドに陣取ったサポーターですが、京都側からの声量が圧倒的に多い印象。もっとも、後で別の方のツイートなどで知ったのですが、京都側には、どこかの高校のサッカー部の選手達が、まるっと応援に加わっていたようですね。一方宮崎は少数精鋭で、この手の応援につきものの太鼓は無く、自らの手を打ち合わせ、声を張り上げて応援していました。
そんな中始まったこの試合。こちらも、個人的な印象を。まずは初めて目にする宮崎ですが、今年から監督に、これまで数々のJリーグチームで監督経験があり、中でも柏レイソル、コンサドーレ札幌、そしてモンテディオ山形をJ1に昇格させてきた石崎信弘氏を据え、更に選手もMF高地系治選手(昨シーズンまでFC岐阜)や、代表経験のあるデカモリシことFW森島康仁選手(昨シーズンまでジュビロ磐田)を加入させるなど、大幅に体制を強化して今シーズンに臨んできたように思います。(要は、本気になって上を目指したんだと。)で、他にも大柄な選手が多いというか、体幹が強い選手が多いというか、当たりに行った相手プレーヤーを逆に跳ね飛ばすシーンもありました。ただそんな中、攻撃は前線に張った森島選手にボールを集めようとしているように見えたのですが、常にマークされ、思うようにプレーできないようにも見えました。実際前半はチーム全体でシュート4本と流れに乗って攻められず、逆に直接フリーキックを12本も与えられています。
一方、アミティエSC京都は、1次ラウンドのFC大阪戦をネット中継で見ていたのですが、その時同様、豊富な運動量と、そこから来る早いプレスが印象的。また攻撃は、シンプルかつ早く攻めているという感じで、チームとしての規律的戦い方では、こちらの方が上にも感じました。それで試合が動いたのは前半の43分。京都が1次ラウンドの大阪戦でも見せた、ハーフタイム前の選手交替してきたのに軽く驚いたのですが、その交替で入ったMF井ノ内選手(15)が、右サイドからの攻めで相手キーパーが弾いたボールを直接ゴールして先制。まさしく良い時間帯ってヤツでしょうか。で、そのまま前半が終了し、ハーフタイムへ。
そして後半。相変わらず全線の森島選手にボールを入れようとする宮崎ですが、相手に阻まれ、潰されるなどして森島選手のフラストレーションは溜まる一方という感じ。(キレてサポーターから「落ち着け」と声が掛かる場面も。)しかし京都も、ボールは奪えるのですが追加点を決めることが出来ないという感じで、時間が過ぎていきました。そんな後半の77分、京都ゴール前で混線となり、そのこぼれ球をFW藤岡選手(17)が押し込み同点に。更にその3分後。一度京都の攻撃を凌いだ宮崎の、また藤岡選手が、今度は綺麗にダイビングヘッドを決めて逆転。1点目は何とかもぎ取ったという感じですが、2点目はほんと、選手個々の能力の高さがかみ合ったかのような、目の覚めるゴールでした。
あとは、追いつかんとする京都の猛攻を宮崎が凌ぎきって逆転勝利。この大会2日目の2試合目にして、初めて90分での決着となりました。それでこの結果、宮崎は女川と同じ勝点4となるも、この90分勝ちが効き得失点差で首位に。明日の市原戦でPK戦に持ち込めば2位以内が確定するのでJFL昇格が内定します。しかし京都も初日にPK勝ちして勝点2を得ているお陰で、得失点差で最下位ながらも明日の女川戦で90分勝ちすれば2位以内となり、JFL昇格が内定。今年の地域CLは、最終日の最終試合まで、JFL昇格争いがどうなるか判らない展開となりました。
本当は明日の試合も観たいところなのですが、諸々の事情によって残念ながら現地観戦はこの日だけ。なので、試合終了後はまっすぐ帰途に。午後4時前に駐車場を出発し、市原インターチェンジから館山自動車道へ。そのまま千葉南ジャンクションからは京葉道路に入り、宮野木ジャンクションから東関東自動車道、市原ジャンクションから首都高速湾岸線へ。このあたりから渋滞が出始め、葛西ジャンクションから入った中央環状線は、川口線へと入る小菅ジャンクションまでほぼ渋滞の中を進むことに。ですがその後は流れだし、川口ジャンクションから東北自動車道に入れば交通量は多いもののペースが上がって、午後7時半頃には自宅に着くことが出来ました。ちなみに本日の走行距離は、往路が市原市内を右往左往しつつ約190km、復路は約210kmとなりました。
そして翌日。決勝ラウンドを有明放送局がネット中継していただいたお陰で、リアルタイムでほぼほぼ見ることが出来きした。
それで前日と違って強風の吹く(メインスタンドから見て右から左、1,2コーナー側から3,4コーナー側に向かって。)なか行われた試合ですが、その1試合目、コバルトーレ女川対アミティエSC京都は、スコアレスで迎えた後半、女川が決勝点を挙げて90分勝ち。この時点での2位以上を確定させました。そして2試合目のテゲバジャーロ宮崎対VONDS市原FC。スコアレスで迎えた後半、宮崎が先制するも市原が追いつき、90分勝ちしか意味の無い市原はその後猛攻を仕掛けますが、宮崎が抑えきってPK戦に突入。この時点で宮崎の大会2位と女川(勝点7)の優勝が確定しました。で、この後、かつてこの大会が地域決勝と呼ばれた頃からしばしば見られた、大会順位決定のためだけのPK戦に突入。キッカー9人目までもつれた結果、PK:7-6で宮崎が勝利。最終的に勝点を6とし、市原が勝点3で3位、京都が勝点2で4位となりました。
というわけで、「世界一過酷な大会」こと地域サッカーチャンピオンズリーグが今年も終了し、来年から日本フットボールリーグ(JFL)に昇格が内定した2チームが決定しました。サッカーにおいて「天国と地獄」という表現がよく用いられますが、この2日間、現地とネットで観戦した限りでは、決勝ラウンドに出場し、JFL昇格を目指す4チームの間に大きな差はなく、本当にほんの少しの運の差で、天国と地獄に分かれてしまったような、そんな印象が強く残りました。コバルトーレ女川及びテゲバジャーロ宮崎の関係者の皆様、おめでとうございます。そしてVONDS市原FC及びアミティエSC京都の関係者の皆様、ありがとうございました。また来年、それぞれの場所でのご健闘を、心よりお祈りいたします。
大会が終わった翌日、地域サッカーチャンピオンズリーグ2018の大会要綱が日本サッカー協会から発表されたのですが、大きく変わった点が2つありました。
まずは日程で、1次ラウンドは平成30年11月9日(金)~11日(日)の連続する3日間なのですが、決勝ラウンドの日程が見直され、平成30年11月21日(水)~25日(日)の5日間となりました。これは、試合と試合の間に1日休養日を設けるということなんですかね。(21日(水)、23日(金・祝)、25日(日)が試合日?)ちなみに決勝ラウンドの会場は、今年と同じく千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムです。(1次ラウンドは調整中)
そして参加全12チームの決定方法のうち、最も優先される全国の9地域リーグより各1チーム (9チーム)というのは変わらないものの、次に優先される全国社会人サッカー選手権(全社大会)枠の取扱いが変わり、2017大会の「全国社会人サッカー選手権大会より最大3チーム(本大会の出場権を得ていない、社会人大会4位までの上位3チーム)」から、「地域サッカーリーグ(最上位リーグ)2位、3位チームの中から、全国社会人サッカー選手権のベスト4以上の上位3チームで、JFLへ入会を希望するチーム」となりました。これは、地域2部リーグや県リーグから全社大会を経由した飛び級でのJFL昇格は認めない、ということになるんですかね。(これより下の、Jリーグ100年構想クラブで地域リーグ2位以上、及びその下の地域サッカー協会登録チームの協会毎の輪番優遇措置、というのは変わらず。ちなみに優遇措置対象地域は、2018大会においては北海道・中国・北信越の順。)
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