趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
東京競馬場と言えば、日本ダービーや天皇賞(秋)、ジャパンカップを初めとする数々のビッグレースが行われる、日本を代表する競馬場と言っても過言ではないと思うのですが、個人的には、競馬好きを自認するにもかかわらず、これまで一度も行ったことがありませんでした。なので、そこに行くことが宿題というか宿願になってしまっていたのですが、この日とうとう、そのチャンスが訪れた訳でして。というわけでこれからいくつかの記事に分けて、その訪問記をば。
今更なのですが、個人的お勉強も兼ねて、今回お伺いした東京競馬場について少々。
その開場は、昭和8年(1933年)11月8日。もともと東京の目黒に、東京競馬倶楽部(当時の競馬施行団体の一つ)が運営する目黒競馬場というのがあったのですが、地価の高騰や周辺の宅地化などの理由で競馬開催を続けるのが困難になり、移転先として当時の府中町に作られたのが東京競馬場。以後、法改正などによる競馬施行者や競馬場所有者の変遷があり、現在は中央競馬会が競馬場の所有・管理、そして競馬の開催を行っており、数々の大レースの舞台になっているのはご存じのとおり。ちなみに、現在JRAで施行されている22の平地G1レースのうち、施行順にフェブラリーステークス、NHKマイルカップ、ヴィクトリアマイル、優秀牝馬(オークス)、東京優駿(日本ダービー)、安田記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップと8つものレースが行われ(参考までに、次に平地G1レースの施行数が多いのが京都競馬場の5つなので、8つというのがいかに図抜けた数であるかと。)、G2以下でも数々の名勝負が繰り広げられた毎日王冠など、数多の名物レースが施行されています。
それで、競馬場が出来てからそれだけ長い時間が経つと改修も数え切れないほどあるのですが、その中で大きなものというか競馬場が現在の姿になったのは平成12年(2000年)から開始された改修によるもの。これはスタンドの他、コースも改修となり、平成15年(2003年)4月26日に一部スタンドの工事を残しリニューアルオープン。(ちなみにこれを記念して当日のメインレースに行われたオープン特別競走『東京競馬場リニューアル記念』で勝ったのは、同年にジャパンカップで大差勝ちを収めることになるタップダンスシチーでした。)平成19年(2007年)4月には新しいメインスタンドが全面完成し、フジビュースタンドと命名されました。
最後に、現在のコースですが、芝コース、ダートコースとも左回り。まず外側の芝コースですが、1周2083.1m~2,139.6m(幅員22~41m、距離・幅員ともコース幅を変える移動柵の位置などにより変化)で、新潟競馬場(外回りコースが2223~2248.1m)に次いで日本で2番目に長いコースとなっています。また最後の直線は525.9mで、こちらも新潟競馬場(外回りコースで658.7m)に次いで日本で2番目。ただし、新潟競馬場に較べるとコーナーの半径が大きくとられているのに加え、高低差も数字的には2.7mだけどコース内でのアップダウンが結構ある(特に最後の直線は、「だんだら坂」と呼ばれる長さ220m、高低差2mにも及ぶ上り坂が続く)ので、非常にタフで競走馬の底力が問われるコースと言われています。ちなみにレース距離は1400m、1600m、1800m、2000m、2300m、2400m、2500m、2600m、3400mが設定可能で、フルゲートは14~18頭(スタート地点との位置とコース幅を変える移動柵の位置による)になっています。次に内側のダートコースですが、1周1899m(幅員25m)、最後の直線501.6mとこちらはどちらも日本最長。高低差は2.5mですが、芝コース同様アップダウンが結構あり(中でも最後の直線の坂は高低差2.4mと芝コース以上の高低差)こちらも非常にタフなコース。レース距離は1200m、1300m、1400m、1600m、2100m、2400mが設定可能でうち1600mはスタート地点が芝コース上。フルゲートは1200mが12頭でそれ以外は16頭となっています。更に、ダートコースの内側には1674.7m(幅員25m)、高低差3.4mの障害コースがあり、途中には9つの障害が設置されています。レース距離はゴール地点が芝コースの場合3110m、3300m。ダートコースの場合は3,000m、3100m、3300mに設定可能で、いずれもフルゲートは14頭となっています。
そんな東京競馬場ですが、冒頭にも書いたとおり、これまで一度も行ったことが。(以前、行こうとしたけど体調不良で諦めたことはあったんですが…。)なので今回、初めて行ってみることにしたのですが、まずは事前にJRAカードで指定席予約。ちなみに、東京競馬場には、新しい方というかメインのフジビュースタンド(位置的に最後の直線半ばからゴール過ぎにかけて)と、平成5年に出来たメモリアルスタンド(最終コーナー寄り)という2つのスタンドがあるのですが、(台風が来たりして天気が変わりやすい秋だから)申込時に当日の天候が読めないということもあり、念のためガラス張りのメモリアルスタンド(ちなみにフジビュースタンドは全席オープンエア)にあるS指定席(1席3000円)を購入しました。
【宇都宮駅に入線する湘南新宿ライン】
【府中競馬正門前駅の駅名標】
今回、東京競馬場には、クルマではなく鉄道で。どこ行くにも基本的にはクルマを使う栃木県民ですが、さすがに東京のシタミチは運転したくなかったのと、駐車場の具合が全く読めなかったので。で、JR宇都宮線、湘南新宿ライン、新宿駅から京王線に乗り換え、東府中駅で競馬場線に乗り換えると1駅で終点の府中競馬正門前駅に到着。
【府中競馬正門前駅構内】
【府中競馬正門前駅改札口付近】
それにしてもこの府中競馬正門前駅ですが、さすがに大レースの時はもの凄い来場者となる東京競馬場の最寄り駅だけあって、構内や改札口がやたらと広いです。また、駅構内に立ち食いそばのスタンドまであったのは驚き。つい1杯いただいてしまいました。
【専用歩道橋入口】
【黄金の馬(アハルテケ)像】
府中競馬正門前駅のすぐ向かい側が、東京競馬場へと続く専用歩道橋の入口になっています。で、左手の黄金の馬(アハルテケ)像を眺めつつ、いざ。ちなみにアハルテケというのは、中央アジア原産の、とても古い品種の馬で、金色に見える体毛から「黄金の馬」と呼ばれるそう。また、身体能力が非常に高く、特に持久力は、一日に数千kmを走ることが出来ると言われています。またサラブレッドは3頭の始祖から改良を重ねられた品種ですが、そのうちの1頭もアハルテケの血を引いていると言われているそうで。あと、東京競馬場ではその名を冠した「アハルテケステークス」という特別競走が施行されています。(ここ3年ほどはオープンのダート1600mだったかと。)
【開場を待つ人達】
【第2駐車場の様子】
そのままずいずい進むと、入場待ちの事達の最後尾に。開場5分くらい前(午前8時55分頃)という時間帯でこんな感じでした。また、歩道橋から見えた第2駐車場も、その時点でかなりの空きがあったので、クルマで来ても駐車場は大丈夫だったかもしれませんね。
【入場開始】
やがて午前9時になり、入場開始。入場券(200円)は持っていないので左手の窓口で購入してからの入場となります。
【フジビュースタンド3階中央インフォメーション】
【1/1?ディープインパクト】
【キズナ(とエビファネイア)の顔出し看板】
【フジビュースタンド内部】
【ホースプレビュー】
入場口から通路をそのまま進むと、東京競馬場のメインスタンドであるフジビュースタンドへ。で、3階中央インフォメーションのあたりに来るのですが、ホテルみたいな感じであらオサレ。っていうか、そこらへんにディープインパクトの1/1模型や昨年のダービー馬であるキズナの顔出し看板があるので競馬場だとはわかるのですが、例えば、どこぞのショッピングモールのような吹き抜けのコンコースなど、私が知っている競馬場の雰囲気とは全く違う空気というか。また、レース後に引き上げてくる競走馬が見られるホースプレビュー(スタンド1階)人だかりがしていました。それと、フジビュースタンドで個人的に一番気に入ったのが、同じく1階にある101番投票所。岩手競馬(盛岡・水沢)の場外発売を行っているのですが、個人的にはここが一番落ち着いて馬券を買えそうです。
【メモリアルスタンドS指定席入口】
【メモリアルスタンドS指定席】
【今回座った席のチケット】
【今回座った席からの眺め】
今回の席は、前述のとおりお隣のメモリアルスタンド。こちらの方が、フジビュースタンドに較べてまだ馴染みのある雰囲気なので一安心だったというか。それで、5階S指定席入口の指定席引換カウンターでチケットと交換し、ハンドスタンプ捺してもらってから自席へ。でも、今日の天気(良く晴れてました)ならフジビュースタンドが良かったとも思ったのですが、目の前には古い方のターフビジョンもあって、なかなかに快適でした。
【馬場内広場】
こちらは、お昼頃お伺いした馬場内広場。遊具やミニ新幹線など、ここだけで、ちょっとしたテーマパーク状態というか。飲食売店も多く、屋根付きの発売所もあるので、ここから動かなくても、快適に一日過ごせそうです。
【最後の直線走路】
実際に目の当たりにすると、殊更広く、大きく感じた東京競馬場のコースなのですが、特に最後の直線は、馬券を手にしながら見ていると、もの凄く長く感じます。またスタンドからコースがやたらと遠いのは仕方が無いところですかね。それと、コースの向こう側に写っているのが、リニューアルオープンの際に出来た新しい方のターフビジョン。この写真だともの凄く小さく写ってますが、実際には「巨大」という言葉がぴったりきます。
【パドック】
平場戦(6Rの3歳以上500万円以下)ですら、こんなにも賑わうパドック。それにしても、何もかもが立派ですねぇ。
というわけで、とりあえず今回はこんなところで。っていうか、例によってダラダラ長くなってしまったので、次の記事に続きます。
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