趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
クリスマスのこの日。一昨日に続いて青春18きっぷを使い、今回は群馬県と神奈川県を経由して東京都へと向かう予定。と、そんな行程はどうでもいいのですが、この日の朝食は、列車を乗り換える高崎駅でと相成りました。
高崎駅には、コンコースにも駅そばのお店があるのですが、今や貴重な存在となったホームの立喰スタンドが健在。だったらそこでいただくしかないでしょうということで。
ちなみに、以前は店名がはっきりせず、運営も地元の駅弁業者たかべん、後にNREたかべんと変わりましたが、現在は(NREから改組した)JR東日本クロスステーションとなって、ウェブサイトにも「駅そば 第5売店」と表記されています。(以前は確か「5号売店」と呼ぶ人もいたような。)
それで今回は、舞茸天そばに生玉子をプラス。口頭で注文すると、店員の女性が素早い調理であっという間に完成です。
で、まずは醤油で黒々としたツユから口を付けたところ、出汁感よりも醤油っ気と塩気が感じられる、駅そばらしい味わい。甘みが効いていますが、あくまで適度に感じ、全体的に濃いめなところも個人的には嬉しいポイント。生玉子を崩しても負けません。
またソバは、駅そばらしい茹で麺。ですが、食感や香りも悪くなく、個人的には十分過ぎるくらい。
そして具の舞茸天は、噛んだ時の歯応えとジューシーさが良いですね。っていうか、昔はそれこそ、山で見つけた時に舞い踊るくらい嬉しいキノコだったのが、ここ何十年かですっかりと一般的になったというか。天然物は強い香りも印象的ですが、栽培物はそれが適度に抑えられ、逆に食べやすくなっているとも思います。
というわけで、極めて駅そばらしい一杯を美味しくいただき、満足でございます。
ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
この前日、日帰り旅行の途中でそばを2杯いただいたせいかどうかはわかりませんが、この日は朝からラーメンが(いつも以上に)食べたい気分。加えて、優しい味の醤油味が良いなと思った時に出できたのが、大田原市のこちらのお店。ここなら、家人を誘っても、まずは乗ってくれるでしょうし。
そんなわけで、朝は雪が降っていたクリスマスイブの土曜日。(普段は開店時刻を狙ってお伺いするけど)色々あって開店から30分ほど経った頃に到着したところ、駐車場は空きが1台分しかなく、店内の入口付近には着席待ちの先客が2組ほど。そこから10分少々で席にご案内となりましたが、今やこちらも、すっかり人気のお店になったようですね。
それで今回私がいただいたのが、チャーシューワンタン麺の醤油味。
まずはスープからいってみると、鶏メインでしょうか、優しい出汁の味わいに、これまた優しく醤油ダレが効かされていて、これが何とも癒やされるというか。もっとも、今回はチャーシュー(ワンタン)麺ということで、いただいていると程なくしてチャーシューから出た肉っぽい旨味も加わって力強い味になってくるのですが、そんな時は卓上に置いてある醤油ダレも追加して、濃いめの味付わいも楽しみます。
また麺は手打ちで、口当たりはピロっと柔らかめですが、シコっとした歯応えも兼備。個人的には、近年いただいた中でも相当好みなタイプの麺ですね。
そして具は、まず、丼一面を覆うチャーシューが圧巻。バラ肉のは炙りが入って香ばしく、モモ肉?は適度にスモーキー。真ん中の小ぶりなのは希少部位でしょうか。どれも適度な味付けでラーメンの邪魔はせずとも、肉食っている満足感が凄いです。それとワンタンは、皮がツルピロで、餡は小ぶりながら白河ラーメンによくある極小ではなく、プリっとした食感が存在を主張。あと、メンマやほうれん草も抜かりがないですし、ちゃんとナルトが入っているのも嬉しかったりします。
こちらは、一緒にいただいた品。
すっかりこちらのお店での個人的定番となったサイドメニューですが、今回もショウガを筆頭に、干し椎茸と油揚げの香り、そして旨味がきて、ラーメンを引き立てる優しい味わいが、また。
こちらは、家人がいただいた品。前回お伺いした時に「次はこれ」と決めていたようで、いただいて満足したそう。
私は以前いただいたことがあったにもかかわらず、今回も例にょって味見させて貰いましたが、カレーと味噌とのバランスが秀逸で、ついついレンゲが進んでしまいます。
というわけで、今回もどれも美味しくいただき、大変満足でございます。ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
前の記事でもちょっとだけ書きましたが、今回の青春18きっぷを使った乗り鉄旅では、乗り換えの都合(っていうか、東北本線の黒磯-新白河間の列車本数が少ないため)会津若松駅か郡山駅か新白河駅で、合計約2時間もの時間潰しが必要でした。そこで色々と検討した結果、駅ナカに飲食店が揃った郡山駅で過ごすのが良かろうということになり、前の記事のお店など、お伺いすべきお店を調べていたところにでてきたのがこちら。
福島県の地酒と、郷土料理などご当地食がいただけるお店だそうで、最近、日本酒がマイブームになっていることもあり、お伺いするならこちらかなと、密かに決めておりました。
なので前の記事で書いたそばを軽くお腹に入れたあと、駅の2階へと。お店の、コンコースに面した壁面には、数々の地酒のボトルがディスプレイされ、小洒落た雰囲気ですね。
店内は盛況で、カウンターに空席はなかったのですが、コンコース側の4人がけテーブル席が空いていたようで、そこにご案内。個人的には、カウンター席よりもこちらのほうが落ち着けそうです。
そこでまず最初に注文したのが、おしながきのトップに載っていた、今月の唎き酒セットという品。しかも嬉しいことに、「新酒、初しぼり入荷しました。」との一言が添えられており、そういえば、今は秋に仕込んだ新酒が出回り始める頃でしたね。
それで今回の唎き酒セットは、写真左側から、喜多方市の大和川酒造店による「純米 弥右衛門 しぼりたて」、会津若松市の末廣酒造による「しぼりたて 純米吟醸 原酒」、会津若松市の花春酒造による「初しぼり 純米吟醸」、白河市の有賀醸造による「陣屋 特別純米 初しぼり 本生」が0.25合(45ml)づつに、酒肴として曲がりネギの酢味噌和え、あん肝、合鴨の燻製が付くというもの。(手前左のグラスはチェイサーの水です。)
お酒はどれも新酒なので共通してフレッシュ感がすごいのですが、大和川酒造のは米の風味的(良い意味での)引っかかりもあって、辛口シャッキリ。末廣酒造のは(加水していない)原酒ならではのガツンとくる日本酒感と、味わいの芳醇さが。花春酒造のは、軽快な口当たりにエッジの効いたアルコール感があり、その奥には甘みも。有賀醸造のはこの中でも一番フレッシュ感が強く、華やかな香りと微発泡的ピリッと感が特徴的と、どれも個性的で良いですね。(以上、普段はカップ酒ばっかり飲んでる人の感想ですが……。)
また酒肴ですが、ネギは加熱した甘みとまだ生っぽいシャッキリしたところがうまい具合に味と食感に変化を付け、酢味噌がそれをまとめていて。あん肝は味噌漬けでしょうか、濃厚な味わいが最高に日本酒と合うというか、一欠片で延々と飲めてしまう感。合鴨の燻製は、それ自体で完成された逸品ですが、添えられた刻みワサビが鮮烈な刺激を加えてこれもまた。という具合で、こちらも野菜、魚系、肉系とバラエティーに富んだチョイス。
で、これらをいろいろと組み合わせつついただけば、こんなに楽しいことはございません。
唎き酒セットを堪能したものの、もう少し飲みたかったし、まだ時間的余裕もあったので、追加注文。まず酒肴は、まだ唎き酒セットのも少し残っていたものの、福島県の郷土料理3種が盛合せとなったセットがあったので、それをお願いしました。
写真左から、いかにんじん、鰊の山椒漬け、あぶくまの紅葉漬けとなりますが、まず、いかにんじんは、中通りのうち福島市周辺の郷土料理で、スルメイカ(干物の方)とニンジンの細切りを甘辛い醤油ベースのタレで漬けたもの。ニンジンの甘みにコリっとした生の食感と、スルメの旨味が良い感じにマッチしています。
次に、鰊の山椒漬けは会津の郷土料理で、身欠き鰊を山椒の葉と共に醤油ベースのタレで漬け込んだもの。それを作るための専用の器もあるそうで。してお味の方は、身欠き鰊のクセを山椒の爽やかさがうまくカバーして、そこに若干甘みの有るタレの味わいが加わって、これも、また。
最後に、あぶくまの紅葉漬けですが、これは個人的に初めて聞く品。かつては阿武隈川でたくさん獲れたであろう鮭を、米麹と共に漬けてあり、トロっとした食感と、塩気に加え鮭+米麹のダブルの旨味が効いてます。
と、どれも生臭しょっぱくて旨味たっぷりの品だから、日本酒と合わない訳ありませんよね。(もちろん、ご飯にも抜群に合いそうですが。っていうか、お品書きにご飯とお新香のセットもあったので、注文して〆に食べれば良かった。)
【奥の松 あだたら吟醸 390円】
【開当男山 南会津郷にごり酒 390円】
それらをちびちびと食べつつ飲んだのが、「奥の松 あだたら吟醸」、「開当男山 南会津郷にごり酒」の2種。こちらのお店は、グラスが1杯0.5合になっている(他に1合、2合、4合瓶もあり)ので、飲み比べにちょうどいいです。
で、まず「奥の松 あだたら吟醸」ですが、二本松市の奥の松酒造によるの酒で、個人的にも何度か買って飲んだことがある安牌的チョイス。軽快で旨味はありつつもスッキリした味わいが、やっぱり良いですねぇ。色んな料理と合いそうというか、実際、宅飲みの際に色々合わせて楽しんでました。
一方「開当男山 南会津郷にごり酒」は、南会津町の開当男山酒造による酒ですが、最近、会津方面にキャンプやツーリングに行く際、(にごり酒じゃなく)清酒のほうは現地で買って飲んだりお土産にしたりと何かとご縁があるところ。にごり酒は初めてですが、米麹の甘みと旨味、そしてフルーティーさと適度な濃さが相まって、これもまた良いですね。
というわけで、この記事のようにダラダラと、酒と酒肴を堪能したのですが、どれも美味しくて、気が付くともうラストオーダーという感じで、ほんと、楽しいひとときを過ごさせていただきました。
ごちそうさまです。
令和4年12月訪問
今から40年以上前、旅好きの祖母に連れて行ってもらった東北への旅の帰途。福島駅から、黒磯行きの、鈍行列車という言うほうが似つかわしい旧型客車を連ねた普通列車に乗っている途中、列車は郡山駅に停車しました。
そこで祖母が、「ここの(立喰)そばは美味しいから買ってくる」と言い残し、いきなり下車。しかし、停車時間内に間に合わず、列車は祖母を残して発車してしまったということがありました。
その後、一人で汽車旅するようになった時、祖母が列車に乗り遅れてまで買おうとしたそばはどんなもんかと気になり実際に食べてみたら、これがまた美味しかったので、その後も機会があれば立ち寄って食べていた記憶があったのですが、残念ながら平成22年(2010年)3月をもって閉店してしまったようで。
しかし、今回の青春18きっぷを使った日帰り旅の計画を立てている時、郡山駅で時間が取れそう(というか余りそう)だったため、改めて駅ナカの飲食店を調べたところ、最後までホームで営業されていた福豆屋さん(近年では駅弁の「海苔のりべん」がヒットして、そちらのほうで有名ですが。)が、改札外ですが、駅そばをはじめとする「駅メシ」のメニューを出すお店をオープンさせたということがわかりました。
で、知ったからには是非ともいただいてみたくなり、空腹だった(前の記事で書いたそばを昼前にいただいて以来、7時間くらい食べていなかった。)ことも手伝って郡山駅に到着したら真っ先に、改札口を出てその左手にあったお店へと。
お店のつくりは駅弁売り場が併設されているものの、それ以外は小奇麗なイマドキの駅そば屋さんという感じで、店内は立喰ではなく小ーブルと椅子があり、落ち着いていただけそう。閉店時間が近かったせいもあってか先客は1組だけでしたが、早速、入り口のところの券売機で個人的定番の天玉そばの食券を買って提出。程なくして注文したそばが完成しました。
出されたそばを見ると、かき揚げが小ぶりですが、ホームにお店があった頃からサイズは小さめだったかと。逆に、駅そばだと黄身が小さくて驚くことが多い生玉子が、こちらのは、L玉まではいかないまでも普通の大きさというのが嬉しいです。
そばを載せたトレーを持ってテーブル席に移動したのち、まずはツユからいってみたところ、出汁感はそこそこですが、濃口醤油がバシっと効き、みりん的甘みも適度に主張。一口目から積極的に味を伝えるしっかりしたチューニングが、駅そばらしくて良いですね。
またソバは、湯がき時間からしてイマドキの冷凍タイプでしょうか。(違っていたら申し訳ない。)茹で麺にしたって冷凍麺にしたって、食べて好みの味わいなら問題ないのですが、こちらのは蕎麦的香りもあって、食感も自然な感じが好印象。
そして前出の小ぶりなかき揚げは、閉店間際という時間的なものもあってか、揚げ置きのシナっと感がある口当たりですが、ツユとの馴染みが良く、タマネギの他、ニンジンやネギ?など数種類の野菜というのが良いですね。それと、ツユの味がしっかりしているので、かき揚げや生玉子に負けないのも高ポイント。
というわけで、正直なところホームにお店があった頃と同じ味かどうかはわからないのですが、それでも何とも私好みな、美味しい一杯でした。これはまたかつてのように、郡山駅で乗り換える際など、機会を見つけて立ち寄って食べないといけませんね。
ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
この日は、青春18きっぷを使った日帰り旅。
その目的は、今年(令和4年)10月に、平成23年の豪雨災害から約11年ぶりに全線運転を再開した只見線に乗ることですが、その終点(ちなみに今回は、終点の小出駅から起点の会津若松駅へと乗る予定。)の小出駅へと向かう途中、乗り換えの都合で途中下車したのが上越線の水上駅。ここへ10時39分の到着後、約1時間の待ち時間があったので昼食が摂れればと目論んでいたところ、ラッキーなことに、駅前に10時開店のお蕎麦屋さんがあったので、いただいていくことに。
そのお店は、水上駅を出ると、道路を挟んだ目の前にあるというアクセスの良さ。もっとも、観光地でもある水上なので、駅前食堂っぽくない落ち着いた店構えに「三色きのこそば」と書かれた縦型の木製看板が。早速中に入ると女性の店員さんに出迎えられ、空いていた2人掛けのテーブル席へ。店構え同様、店内も落ち着いていて居心地も良く、注文の際にも、列車の予定など時間の都合を気にかけて下さいます。
そこでいただいたのは、まさしく看板メニューである三色きのこそば。注文後、天ぷらを揚げる音や茹でた蕎麦を締める音などを聞きつつ待つこと少しで登場しました。
まずは見た目からして豪華というか、中央奥には大振りな舞茸天が鎮座。脇を固めるのはシメジ(ブナシメジ?)とナメコ。そして手前に山菜の水煮と、ソバが見えないほどの具が載っています。
で、まずは具の下からソバを引っ張り出して一口啜れば、これが。二八というソバは色白で、太くもなく細くもないスクエアな断面。口に入れる時のツルっとした啜り心地と、シコっとした歯応えが。香りもしっかりめですが、小麦粉を繋ぎに使ったものとはちょっと違う気も。後で知ったのですが、こちらのお店は、繋ぎに米粉を使っているんですね。
またツユは、出汁感、醤油と味醂の味付けの塩梅など、全体的にマイルドというか上品というか。しょっぱい物好きの栃木県民としては、もう少しばかりピーキーでも良いのですが、バランス的にはこれがベストかもしれません。
それとメインの具である舞茸の天ぷらが、もう。地元のブランド品の「すくよか舞茸」を使用しているそうですが、熱いのを我慢してガブリとやれば、傘の部分は香ばしく中心部はジューシー。そして食べ応えもありますね。また、ナメコは香りが強く、ヌルシャキっとした歯ざわりが。シメジは縁の下の力持ち的ポジションでしょうか。それにしても、キノコと醤油と蕎麦の香りって、個人的には大好きな組み合わせなんですよね。
というわけで、美味しくいただいて、満足いたしました。今回は寒かったので、温かい蕎麦にしましたが、もし次回、暖かい季節に訪れることが出来たら、冷たいそばも堪能してみたいですね。(きのこそばか、すくよか舞茸の天もりそばも良いですね。)
ごちそうさまでした。
令和4年12月訪問
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