たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

栃木県芳賀郡芳賀町 中華そば 芳(かぐわ)

 個人的になかなかお伺いし難いというか普段の生活では行く用事がない芳賀町にあるけどお店には行きたい芳(かぐわ)さん。この日も、用事があって仕事を中抜けした際、ついでに通勤に使っているバイク(原付二種)で農道を爆走して芳賀町まで。お昼頃にはお店にお伺いすることが出来ました。それにしても、この日は3月も終わりに近い頃なのに季節が逆戻りしたかのような肌寒さで、到着した頃には、身体がかなり冷えていたという。

 それでお伺いする前は、前々回が醤油味、前回が塩味の中華そばをいただいたので、今回はつけ麺そばか混ぜそばをなんて思っていたのですが、先述のような状態だったので、鰹中華そばにしようと決めかけた時に、期間限定メニューと思われる中華そばを発見。それと和え玉の食券を購入すると、カウンター席に案内され、食券提出から程なくして注文した中華そばが登場しました。

【牛骨貝出汁中華そば 880円 + 味玉 100円】
牛骨貝出汁中華そば 880円 + 味玉 100円

 それがこの、牛骨貝出汁中華そば。牛骨出汁の影響か、スープは貝出汁中華そばよりも白濁していてように感じ、油も多めでしょうか。
 で、そのスープからいってみたところ、貝の風味・旨味に加えて、牛骨出汁由来っぽいミルキーな風味と、しっかり重めの動物系旨味、油のコッテリ感が加わっていて、これが、もう!貝出汁中華は貝+鶏のダブルスープですが、こちらは貝+牛骨のダブルスープでしょうか?あと牛骨は、豚骨や鶏ガラに比べ旨味が薄いという認識だったのですが、これは牛骨をふんだんに使用しているのか、しっかりとした牛の旨味というか存在感もありますね。
 また麺は、醤油味と同じ(と思う)全粒粉配合の細麺ですが、その香りもこのスープに合いますね。食感は、シコシコっとした歯応えと、ビニョンと伸びるコシの強さが感じられ、そちらの相性も良い感じ。   
 そして具のチャーシューは、前回前々回とあまり意識しなかったものの、今回のは生姜風味が立っていたというか、それがアクセントとなって。あと鶏チャーシューはしっとり系。味付けは、どちらも薄すぎず濃すぎず丁度良く。それとこのラーメンならではの具が、茹でモヤシ。貝出汁中華より味わいが重くなったスープには、ぴったりなチョイスですね。あと追加の味玉は、白身がプリンプリンで黄身がホクっとしつつも中心はトロっと感のある絶妙な火の通り加減。もちろん味加減もバッチリです。

【貝油の(半)和え玉 150円】
貝油の(半)和え玉 150円

 中華そばの麺を食べ終わるタイミングで、予め食券を買って渡しておいた和え玉をお願い。こちらの和え玉は初めていただきますが、麺が、醤油味や今回の牛骨貝出汁と同じく全粒粉配合細麺なんですね。
 で、まずはよく混ぜてそれだけでいってみれば、中華そば同様しっかりとした食感の麺に、貝油のコクと香りや、良い塩梅のタレが丁度良く絡み、加えてダイスカットされたチャーシューのショウガ風味がほのかに効き、更に薬味のネギや青みのホウレン草と相まって、これが、また。
 その後、残しておいた牛骨貝出汁スープに浸けていただいてみたところ、これはこれでグッドなものの、個人的には混ぜたのをそのままいった方がより好みでした。(単品で完成されているっす。)

【貝ご飯(小) 100円※平日ランチ限定価格】
貝ご飯(小) 100円※平日ランチ限定価格

 そんなわけなので、勿体ないことにスープが少々余ってしまったのですが、そんな時、脳内に「貝ご飯も食べちゃえよ」という悪魔の囁きが。店員さんに確認したら、現金でも大丈夫ということだったので、100円玉を出してお願いしました。
 で、まずは貝の乗ったところからいただけば、やっぱり秀逸というか、貝の味付け風味付けが絶妙。それを一通り味わったところで、本命の、スープ投入!牛骨貝出汁スープも、白いご飯と良く合いますね。

 というわけで、今回も色々いただいたのですが、どれも大変美味しく、満足でございます。
 ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

長野県松本市 駅そば 榑木川 松本駅店 (JR松本駅 0・1番線ホーム)

 長野県にある松本駅は、新宿から中央東線を走ってくる特急あずさ、名古屋から中央西線を走ってくる特急しなのが乗り入れるので、中央本線の駅というイメージがありますが、前の記事で駅そばをいただいた塩尻駅から松本駅を経て長野駅までが、篠ノ井線という別の路線になっているんですよね。
 と、どうでもいい話で始まりましたが、塩尻駅からそれほど離れていない松本駅にも駅そばがあるとというか、一度は無くなってしまったものの別の業者さんが復活させたという話を聞き、これは是非ともいただいておかないとというわけで。
 ちなみに、令和2年に閉店したお店は大糸線とアルピコ交通上高地線の列車が発着する6・7番線ホームにあったそうですが、令和3年に開店したお店は篠ノ井線の列車が発着する0・1番線ホームとなっています。
 また、店名の榑木川(くれきがわ)とは、松本のシンボルである梓川のいにしえの名称で、上流で伐採された木材、それを「榑木」と言うそうですが、松本城やその城下町の建設のために梓川を使って頻繁に運んだため、榑木川と呼ばれるようになったとか。

 例によって今回の記事も脱線しまくりですが、さすがは開店からまだ約2年だけあって、内外ともお店はきれい。券売機もイマドキのもので、タッチパネルのディスプレイに、商品写真が表示されています。それにしても、先程立ち寄った塩尻駅同様こちらのお店もメニューが豊富で、天ぷらはかき揚げと海老天の2種類あるし、それ以外もコロッケ、カレー、きつね、月見(生玉子)、山菜、きのこ、鴨肉、とろろ、鹿肉きのこ、安曇野産葉わさび、野沢菜わさび昆布と、先程立ち寄った塩尻駅と同じような名前のものもあるし、ないものもあったり。
 で、迷った時は個人的定番ということで、2食連続ながら、かき揚げ玉子そばの食券を購入。程なくして登場しました。

【かき揚げ玉子そば 640円】
かき揚げ玉子そば 640円

 早速ツユからいってみると、結構しっかりとした出汁感をベースに、濃口醤油の立った東日本的味付けながら、甘みも若干効かせてあり、良いバランスの味わい。
 またソバですが、こちらのお店のことを事前に調べたうえ、期待と共にお伺いしてみて、一見すると冷凍っぽい麺を湯がきだしたところを見て正直「えっ?!」と思ったのですが、大変申し訳ありませんでした。一口啜れば、そんな懸念を吹き飛ばすというか、八割そばだけあって香りがとても良く、食感も自然。これまでこの手のお店でいただいた中では、出色の出来かと。
 そしてかき揚げは、先程塩尻駅でいただいたものと、とても良く似ているように感じましたが、故に野菜中心のタネにツユには溶けないけど馴染みの良い衣が、また。生玉子との相性も、ツユの味と相まって素晴らしいです。

 というわけで、とても美味しくいただき、満足させてもらいました。ここも塩尻駅同様、簡単に来られる場所じゃありませんが、是非また再訪したいですね。
 ごちそうさまです。

令和5年3月訪問

長野県塩尻市 そば処 桔梗 (信州そば) (JR塩尻駅 改札内コンコース・改札外待合室内)

 JRの中央本線は、東京駅と名古屋駅を結ぶ(細かい話ですが、国土交通省監修『鉄道要覧』に基づけば、そのうち東京-神田間は東北本線、代々木-新宿間は中央本線ではなく山手線に含まれる)路線ですが、その途中の長野県にあるのが塩尻駅。
 この駅を境に、東側が中央東線、西側が中央西線と呼ばれることがあったり、国鉄からJRに移行後は、東側がJR東日本、西側がJR東海に移管されたりと、昔から要衝となっていました。

 で、そんな駅に駅そばが現在も残っているのは、(近年、地方の駅そばが次々と閉店していってる状況を考えれば)大げさに言えば奇跡以外の何物でもないのですが、更にここは、日本一狭い駅そば店としても有名だったりします。
 というのも、跨線橋の改札口横に店舗を作ったものの、その後のバリアフリー化で跨線橋にエレベーターが設置された際、それにより店舗面積が削られてしまい、2人も入ればいっぱいに。しかも現在は、感染症対策のため1人限定になったしまつたそう。
 もっとも、お店は改札外(待合室)側にもカウンターがあり、そこは以前のままだそうで、改札内がいっぱいの場合、改札外に回って食べられるみたいです。

 そんなわけだから、まずは日本一狭いほうの改札内のお店に入れるかが心配だったものの、列車が塩尻駅に着き、ドキドキしながら跨線橋の階段を上がったところ、ラッキーなことに先客はなし。それにしても、入口からして想像以上の狭さというか、例えば私のように太ましい体型の場合、小型のリュックやデイパックを背負っている程度でも、お店に入るのに一苦労かもしれません。(バッグをおろせばいいんですが。)
 そんな狭い店舗ですが、ちゃんと食券の券売機が置いてあり、更にはメニューも一般的な駅そばにあるものの他、鹿肉、山賊(揚げ。ハーフサイズもあり。)、鴨、安曇野葉わさび、野沢菜わさび昆布、とろろなど、さすがは信州、さすがは蕎麦処というラインナップ。更には、これだけ麺の種類が違うのか、かけそば360円に対して700円のもりそばも。なので何をいただこうか迷ったのですが、迷った時は個人的定番にしている天玉、ここではかき揚げ玉子の食券を購入。「そばでお願いします」と提出しました。

【かき揚げ玉子(そば) 610円】
かき揚げ玉子(そば) 610円

 その後、店員のお姉さん2人による熟達したコンビプレイで、あっと言う間に完成。
 早速ツユからいってみたところ、出汁感がわりとあり、濃口醤油が立った東日本的味わいながら、味のサービスが良いというか、わかりやすく甘みも若干立っているような。
 またソバは、やや幅広で、口当たりはツルっと。冷凍麺だと思うのですが、不自然なコシはなく、逆にほんの少しだけ柔らかめの自然な食感だと感じました。
 そしてかき揚げはタネがタマネギなど野菜メイン。ふわっとした食感で溶けたりはしませんが、ツユとの馴染み事態はとても良い感じ。途中から生玉子を崩し黄身と絡めると最高です。

 というわけで、美味しくいただいたのはもちろん、日本一狭いところで食べられて感無量というか、大変満足いたしました。
 なかなか来られる場所じゃないけど、またいつか塩尻駅に来て、1杯いただきたいですね。(今度は待合室の方でも可。)
 ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

愛知県名古屋市 名代きしめん 住よし (JR名古屋駅 7・8番線ホーム)

 前の記事でも少し書きましたが、3月下旬に行った旅の最終日。
 この日は、朝に名古屋駅を出発し、中央本線を鈍行列車で延々鈍行で走破しつつ帰る予定になっていました。
 で、その前の腹ごしらえとして立ち寄ったのがこちら。ちなみに、前記事の1・2番線ホームのお店同様、この7・8番線ホームのお店は、(少なくともこのブログを始めて以来)初めてのお伺いかと思いますが、これも前記事で書いたとおり、今から40年前くらいからあっちこっち乗り鉄して、その際に名古屋駅にも何度も降り立ってきしめん食べているので、ひょっとしたらその時にここでも食べているかもしれません。

 話を戻して、お店が午前7時に開店すると、早速お客さんが私を含めて数組入店。それでまずは食券購入ですが、こちらのお店も昨日の1・2番線ホーム同様、券売機のところには、天ぷら揚げたて提供のPOPが掲げてあれました。
 しからば、かき揚げ玉子入りきしめんが良いかとも思ったのもつかの間、今まで間違いなくいただいたことがない品を発見したので、そちらの食券を購入。提出からちょっとだけ待って、その品が登場しました。

【牛肉(玉子入り)きしめん 660円】
牛肉(玉子入り)きしめん 660円

 それがこの、牛肉(玉子入り)きしめん。さながら肉うどんのきしめんバージョンといったところでしょうか。
 早速つゆからいってみたところ、ちゃんと感じる出汁感に、濃口醤油が立ち甘さ控えめの味わいというのは、昨日味わったのと同様ながら、そこに具の牛肉を煮た汁が混ざり、深みのある味わいに。
 またきしめんは、昨日同様冷凍麺ですが、やっぱりツルっとした口当たりと、適度な歯応えのある食感が良いですね。
 そして具の牛肉は、煮込んだ柔らかさがあり、ツユほどではないけど甘さ控えめな味付けに感じます。あと玉子と薬味のネギが、殊の外良く合いますね。

 というわけで、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

令和5年3月訪問

愛知県名古屋市 名代きしめん 住よし (JR名古屋駅 1・2番線ホーム)

 これから少しの間、3月下旬に行った旅で仕入れたネタが続きます。
 それで今回の旅。3月下旬のとある金曜日に、夜行バスで宇都宮から名古屋まで移動し、翌日の土曜日はそこから紀伊半島をぐるっと一回りして名古屋まで戻り、翌々日の日曜日は名古屋から中央本線で春まだ浅い信濃路、甲斐路を通って帰ってくる予定となっていました。
 で、名古屋に到着後、その日のメインというか、そもそも今回の旅に出た目的である、名古屋発紀伊勝浦行きの特急列車に乗ることに。でも発車時刻までちょっと時間があったものだから、その間を利用して、名古屋市内のとあるローカル線に乗ってから、名古屋駅まで戻ろうとしたのが大失敗。名古屋駅まで戻る路線で人身事故があり、その影響でローカル線から予定の乗り継ぎができず、メインの特急列車にも間に合わなくなってしまうという事態に陥ってしまったという……。
 結局、予定の1本後の特急列車に指定席特急券を振り替え、その後も寄ろうとしていたところをカットするなどして帳尻を合わせたのですが、そんなバタバタしている間にも腹は減るというか、当初の見込みより大分遅れて名古屋駅に戻ってきた時、到着したホームにあったきはめんの立ち食いスタンドにそのまま吸い込まれました。ちなみに、名古屋駅のホームには、大抵、「名代きしめん」と書かれたお店が健在なのですが、この1・2番線ホームのお店は、(少なくともこのブログを始めて以来)初めてのお伺いかと。(今から40年前くらいからあっちこっち乗り鉄して、その際に名古屋駅にも何度も降り立ってきしめん食べているので、ひょっとしたらその時にここでも食べているかもしれませんが。)

 話が逸れましたが、お店に入ると、出汁の何とも良い香りが鼻腔をくすぐります。そんな中、まずは券売機で食券の購入。その券売機のところには「当店の天ぷらは揚げたてを提供させていただいております。」とのPOPが掲げてありました。名古屋駅のきしめんのスタンドの一部店舗は、自店で揚げた出来たての天ぷらを提供していると聞いたことがありますが、ここがそのようですね。

【ワンコインきしめん 500円】
ワンコインきしめん 500円

 それで今回いただいたのが、この、ワンコインきしめん。ワンコイン=500円ですが、海老天と生玉子が入ったいわゆるエビ天玉というのが、(食べ物に対して個人的には使いたくない言葉ですが)コスパ良いですね。
 で、早速ツユからいってみると、出汁感は十分。更に、きしめんではお約束の花鰹が香りと旨味をブーストしています。また味付けは、濃い口醤油が効き、甘さ控えめ。個人的には、思わず、「そうそうこんな味だった!」と懐かしくなる味わいです。
 そしてきしめんは冷凍ですが、ツルっとした口当たりと、適度な歯応えが、また。個人的に、冷凍麺は不自然にコシが強すぎたりして、茹で麺の方が好みの食感な場合が多いのですが、こと名古屋駅のきしめんに関しては、太さのわりには厚みがあまりないのが幸いするのか、それとも、この住よしさんで使用している麺が特別良いもなのかは不明なれど、大昔の茹で麺の頃よりも良いように思います。
 それと具の海老天は、半完成品ですけど、POPどおり注文後にフライヤーで揚げてくれます。揚げたては、何物にも勝る調味料ですね。

 というわけで、旅の初っぱなから色々あって気持ちも落ち込み気味でしたが、美味しくいただいて、気持ちを切り替えることができました。
 ありがとうございます。そして、ごちそうさまでした。

令和5年3月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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