趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
新潟県、長野県と回ってきた今回の乗り鉄旅も、久しぶりのJR小海線乗車をもって大方の目的は達成し、山梨県の小淵沢駅に到着。
あとは、中央本線、上野東京ラインと宇都宮線(どっちも東北本線)を乗り継いで帰るだけとなったのですが、その前にここ小淵沢駅で、この旅最後の駅そばを。というのも小淵沢駅は、元気甲斐やワインのめしなどの駅弁で知られる丸政さんの本拠地とも言える駅で、最近駅舎が建て替えになったにもかかわらず、その新駅舎内にも丸政さんが経営する駅そばのお店がしっかり入っているんですよね。
そのお店は、改札口から出て左手方向の、待合室手前のスペースにありました。
厨房を囲むようにL字型の立ち食いカウンターがあり、向かって左隅には食券の券売機が。で、いただくのは名物となっている山賊そばと決めてはいたものの、他にはどんな品があるのだろうと券売機を見たところ、これが(一部品切れランプが点灯してましたが)ものすごい品数というか。まず麺が、そば、うどんのほか黄そば(中華麺)もあり、更に種物として、名物となっている山賊(揚げ)の他、肉系は豚バラ軟骨、肉(馬肉)といった珍しいものが並び、天ぷらもかき揚げ、紅生姜天、野沢菜天、舞茸天と4種類。他にも定番の月見、きつねや、とろろ、山菜、わかめ、カレーもあり、更にはどれも単品で注文可という。これ、毎日通っても全部の組み合わせ試すのに相当な日数が掛かりそうです。
そんな中から先述のとおり、山賊そばの食券を買って店員のお姉さんに手渡すと、素早い調理で登場。上に載った山賊揚げの大きさに、ついつい笑顔になってしまいますね。
で、まずはツユからいってみたところ、店内に張ってあった雑誌記事には「甘辛い」味付けと書かれていたものの、個人的な感覚だと甘さ控えめのキリっと感があるあっさり系の味。素朴な味わいが良いですね。
またソバは、太めの乱切りタイプ。茹で麺ですが、口当たりはツルっと感があり、太さも相まって噛み応えもわりとしっかり。蕎麦の風味もちゃんと感じます。
そして巨大な山賊揚げは、揚げ置きなので、時間的(いただいたのが夕方)に衣がシナシナっとなっているのは仕方ありませんが、それでも、肉の部分(多分胸肉)はしっとりしていたのと、味付けに使われているニンニクのパンチが良い感じ。さらに食べ進めていくと、その風味がツユと一体化してきて、これも、また。
というわけで、名物を美味しくいただき満足させていただいたのですが、是非ともまたお伺いしたいというか、膨大なメニューに再挑戦したいです。
ごちそうさまでした。
令和5年1月訪問
今回の乗り鉄旅で、新潟県の直江津駅から、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまライン、しなの鉄道北しなの線を乗り継いでやってきたのが、長野県の長野駅。ここには、駅のホームの立ち食いそば・うどん店が健在ということで、乗り換え時間を利用してささっといただいていくことにしていました。
うまい具合に、しなの鉄道の列車が到着したホームに、そのお店を発見。見たところ、とても懐かしいタイプの立ち食いスタンドで、カウンター下の手荷物を入れるスペースの奥には「長野駅名物立そば」と大書き。一昔前まで当たり前だった立ち食いの駅そばがが、今では「名物」としてPRできるほど希少になってしまったのかなぁ、などと思いつつ、カウンターの隅に置かれた食券の券売機で食券購入。
ここで、このあたりでは珍しいちくわ・ごぼう天そば(ごぼう天は九州だとよく見るんですが。)と相当迷ったものの、ついいつもの天玉そばに。(でも買ったあとも「やっちゃったかなぁ」と若干後悔。)ちなみに、天ぷらは他にえび天もあり、それ以外の種物としては、きつね、たぬき、月見、山菜、きのこ、わかめ、そしてカレーもあるようでした。
そんな天玉そばですが、食券提出から、店員のお姉さんの素早い調理で登場。
早速ツユからいってみたところ、それなりに濃口醤油は効いていますが、効きすぎることはない塩梅で、塩気も後述のかき揚げや玉子に負けないものの(しょっぱいもの好きな私基準では )強くなく、どことなく上品な味わいに感じます。
またソバは、駅そば王道の茹で麺ですが、ちゃんと蕎麦の香りがして、歯応えなどの食感もそれなりに感じられます。
そしてかき揚げは、タマネギなどは入らず衣と桜海老様の小エビという懐かしい、というか、今も地域によっては主流のスタイル。ツユに溶けはしませんが馴染みは良く、ちょいと齧りつつソバを啜れば、これが、もう。更にそこに崩した生玉子を絡めれば、これも、また。
というわけで、美味しくいただいて大満足だったのですが、やっぱり、ホームで啜るソバは最高。そして長野には、また遠からずお伺いする用事があるので、その時は必ずや、今回選ばなかったちくわ・ごぼう天そばいただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和5年1月訪問
昔はちょっと大きな駅ならホームなり待合室なりに早朝から開店する立ち食いそば・うどんのお店、いわゆる駅そば店があったのですが、誠に残念なことに、特に地方部では、ここ暫く前から加速度的にそういったお店が無くなってしまっているんですよね。
ですが逆に、駅ビルがあるような大きな駅だと、厳密には駅そばとは違うかもしれませんが、近年出来た駅ビルの中に、それまで駅そば店を運営していた業者さんや、全く別の業者さんが、そば・うどん店を営業されていることも。
今回、旅の途中に立ち寄った長岡駅もそのひとつで、駅ビルであるCoCoLo長岡の1階フードコートに、しかも、駅ビルというかフードコートの営業時間は午前10時からにもかかわらず、午前7時半から開店するそば・うどん店があるそうで。
で、知ったからにはお伺いしてみたくなり、午前8時頃、長岡駅に到着後、そのお店へ。先述のように駅ビルは閉まっているためコンコースからではお店に行けず、一度駅の外に出てから、改めて1階外側のフードコート入口からお店へと入ります。
その店内は、(当たり前ですが)まさしくフードコートの一角で、注文は券売機で食券を買うスタイル。そのボタンを見たところ、メニューがかなり豊富で、天ぷらだけでもえび天、いか天、かき揚げがあり、他にも肉、きつね、たぬき、月見、山菜、とろろ、コロッケといった定番から、辛葱、辛肉玉なんて品も。それに冷やしやラーメン、カレーやかき揚げ丼、セットメニューまで加わって、もう、どれをいただいてよいのやら。
でもこんな時こそ、個人的定番の品だと思い、天玉そばの食券を購入。笑顔が素敵な店員のお兄さんにそれを手渡し、待つこと少々で登場しました。
それでその天玉そば。
まずはツユからいってみたところ、出汁感はそこそこなれど、濃口醤油が効き、更には甘みが結構あるタイプ。そこだけみると万人向けという感じですが、少々振りかけられた青海苔の香りが個性を主張します。青海苔自体、七味にも入っているので、そばとの相性は良いのですが、こういうふうにツユというか丼表面に直接振りかけられているのは、はじめての体験です。
またソバは、乱切りタイプで、湯がき時間からすると冷凍麺でしょうか。ですが蕎麦の香りも感じられ、食感は比較的自然で、悪くないですね。
またかき揚げは、タマネギに(桜海老ではなく芝海老的な)海老の小片という組み合わせ。ツユには溶けませんが、馴染みは良い方です。
そこにワカメと、小振りながらも、途中から崩そうと箸でつまむも一発では破れなかったくらい新鮮な生玉子が。
というわけで、美味しくいただきましたが、こういったかたちでも、駅にそば・うどん店が残っていることが、とても有難く思います。
ごちそうさまでした。
令和5年1月訪問
令和5年の成人の日がらみの3連休。残った青春18きっぷと夜行バスを組み合わせて、新潟から長野、さらに山梨あたりを乗り鉄しつつ回ってこようと思い、初日の夜から旅立つことに。
それで今回は、東京駅八重洲口の地下に最近(昨年9月)出来た、バスターミナル東京八重洲を利用することになったのですが、バスに乗る前に、寝酒を軽く引っ掛け、お腹を落ち着けようと思って、事前にネットで隣接するヤエチカやバスターミナルのある東京ミッドタウン八重洲を探すも、なかなかこれというお店が……。
そんな時に見つけたのが、こちらのお店。まだ松の内だったためか短縮営業しているお店も多いなか営業中だったし、おでんは好物だし、加えて締めのメニューもあるようだし、更にはうまい具合に(店員さん確認したら)席もカウンターで1人なら空いていたしで、早速お伺いし、まずはおでんを幾つか摘むことに。
【お通し 253円】
【大根 264円】
【玉子 220円】
【青竹蛸つみれ 506円】
【群馬泉 715円】
で、こちらのおでんですが、特徴的なのが、出汁が2種類ある、ということ。そのうちの1つが、濃厚な旨味が特徴のあご出汁で、それで煮込まれているタネからいただいたのが、この3品。
まずド定番の大根は、当然ながら芯までしっかりと味が染み、更に食感も柔らかいものの大根の良い意味での繊維感もあって、言うこと無い、申し分ないお味。おぼろ昆布も良いアクセントになっています。
次にこれまた定番の玉子は、かなりの煮しまり具合で。
そして、青竹蛸つみれは、お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品で、注文を受けてから出汁に入れ仕上げるそう。(確かに、注文からすぐには出てきませんでした。)それでこれは、フワホロっと柔らかい食感と、名前だけじゃない爽やかな青竹の風味が印象的ですね。またもともと旨味が強い蛸という食材がメインだからか、タネ自体の味もしっかりしていて、そこにあご出汁もたっぷり含んでいるものだから、これが、もう。鰹節で香りと旨味が更に追加され、散らした小ネギの風味も合ってますね。
それと、これらと共にいただいたのが、群馬県太田市の地酒である群馬泉の山廃本醸造。サッパリ感がありつつも日本酒的しっかりした味わいもあるというか、めっちゃくちゃ個性的という訳ではないけど、安心していただけました。
こちらは、2種類ある出汁のもう1つ、鶏だしを使用した品で、蛸つみれ同様お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品。注文の際、「少々お時間がかかります」とのことで、少々経ってからの登場となったのですが、鶏の水炊きを思わせる白濁した出汁の中には、良く煮込まれて骨が外れかかった鶏もも肉が。
早速箸を入れると、見た目通りのホロホロ具合。ここまで煮込まれていると、正直なところ鶏肉自体の味は抜け気味になっているものの、付属のスプーンでたっぷり掛けられた出汁と共にいただけば問題なし。ちなみに、出汁は白濁しているためまろ味が強く出てて、鶏の油と思われるものが浮いているためコッテリ感もありますが、味付け自体はあっさりめ。そこに小ねぎのあしらいが効いてますね。
それと一緒にいただくのは、日本酒から角ハイボールにチェンジ。炭酸のシュワシュワ感が、濃厚な鶏の味をスッキリと流してくれます。
そうこうしているうちにラストオーダーとなったので、締めの鶏そばを注文。これまた、お店のウェブサイトだと「イチ押しメニュー」となっている品です。で、名前や見た目からもわかるように、ソバを鶏だしでてただくような一品で、薬味として柚子胡椒が付いてきました。
早速ツユからいってみると、今まで味わっていた骨付鶏と同じ鶏だしなので、改めての感慨はないのですが、まろやかな鶏だしはソバとの相性も悪くない感じ。
そのソバは、生の打ち立てではないと思いますが、歯応えは結構しっかり目で、蕎麦の香りも適度。量的には、締めの一杯ということで、かなり少なめですが、そのくらいがちょうどいいですね。
そこに、刻み海苔とゴマ、小ネギが味と香りのアクセントを加え、具として先述の骨付鶏のようなホロホロの鶏肉も入っていました。
というわけで、どれも美味しくいただきました。ごちそうさまです。
令和5年1月訪問
暫く前から営業休止していた宇都宮市御幸町の粗炊中華そばのじじさんが、リニューアルオープンしたと聞いたのが、昨年末のこと。早速ネットで調べたところ、昼間に提供されていた荒炊きスープの中華そばは無くなってしまつたものの、週末と祝日の朝ラー営業は健在で、しかも、私が殊の外好きだった貝出汁もメニューに残っているとのことで。
というわけで、1月7日の土曜日。この日は昼前から宇都宮市のバイク屋さんに用事があったので、朝ラー営業のラストオーダー(午前10時)ちょい前を狙って国道4号をひたすらバイクで南下。この日は実にスムースに走ることが出来、予定よりは30分くらい前に到着しましたが、入店して以前と変わらぬ券売機の前に立つと、貝出汁中華そばは残念ながら売り切れ!他の数量限定?メニューの牛骨中華そばも売り切れでしたが、逆に折角の機会なので、朝ラーの基本メニューと思われる、煮干中華そばsapphire(サファイア)をいってみることに。それにしてもこのサファイアって、ポケモンのルビー・サファイアから取られたんですかね。
【煮干中華そばsapphire 700円 + 煮玉子OPTION 100円】
食券提出から程なくして登場した、そのサファイア。早速スープからいってみたところ、煮干の風味と旨味がしっかり濃い目。ただ、煮干しだけじゃない動物的の旨味というかボディーのしっかり感もあるというか。表面の油のせいか、はたまた動物系の出汁素材も使っているのかはわかりませんが、とにかく、旨味が分厚いですね。そこに、醤油ベースの味付けがビシっと決まり、油のコッテリ感、薬味的具のタマネギ、青ネギ、そしてアオサの風味がマッチして、これが、もう。最近、煮干がペーストになったような濃厚ビターな煮干系のスープはちょっと苦手になりつつあるあるのですが、こちらのは苦味も心地よい程度で、個人的好みを加味しても、ほんと、良いバランスだと思います。
また、そこに合わせるのは、バツっと低加水ならではの歯切れが心地よい、従来と同じ?中細のストレートタイプ。実に良いマッチングですね。
それと、朝ラーメニューにチャーシューが入らないのは以前同様。(個人的に、朝はあればあったで嬉しいけど無くても全く問題なかったりする。)タンパク質を取りたくて追加した煮玉子OPTIONは、黄身がゼリー状の味付けがしっかりしたタイプです。
そして麺を食べ終わったあと、予め買っておいたCONTINUE(追い玉)の食券を提出。
CONTINUEするのは久しぶりですが、麺の上に煮干し粉と青ネギとチャーシューフレーク?、麺の下に油とタレ、器のふちにバルサミコ酢とブラックペッパーという構成は、インターパークののじじさんと同じ構成でしょうか。
これ、単体でも、バルサミコ酢とブラックペッパーのお陰で変化に富んだ味わいが楽しめ、最後は残ったサファイアのスープでつけ麺風にして堪能。最近、和え玉など味付き替え玉というべき品が流行っていますが、CONTINUEの洗練された感は、初登場からだいぶ経っても色褪せていませんね。
というわけで、こちらのお店での久しぶりの朝ラーを、どれも美味しくいただいてして満足いたしました。
次は是非、今回食べ逃した貝出汁も言ってみたいですし、リニューアルされた昼間のメニューも当然いってみたいですし、これは国道4号を南下する頻度が上がっちゃいますね。
ごちそうさまでした。
令和5年1月訪問
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