たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

栃木県塩谷郡高根沢町 ラーメン もつ煮 マルコ

 惜しまれつつ昨年(令和5年)暮れに閉店した、高根沢町の「地鶏ラーメン赤大屋」さん。その赤大屋さんに最後にお伺いした際、「後継者ができ次第閉業予定」との告知がありましたが、後継者って?と素朴な疑問を抱いておりました。
 それで今年(令和6年)2月29日。赤大屋さんの跡地というか店舗そのままでオープンしたのが、今回お伺いした、「ラーメンもつ煮マルコ」さん。

 なんてもっともらしく書いてますが、実はそのことを知ったのが5月になってから。高根沢町でランチを食べることになり、改めて当地のお店を調べていた時で、すでに訪問された方などの情報によれば、ラーメン類は、赤大屋さんの昼メニューを踏襲している模様。後継者って、こういうことだったんですね。あとそれとに加えて、店名のとおりもつ煮も看板メニューとなっている模様。さらには、両者を合体させたもつ煮ラーメンという品も。
 と、知ったからには行ってみたくなるというもので、この日のランチはここに決定。
 いざ到着すると、外観は看板の文字が変わったくらいの変化で、店内に至っては、赤大屋さんの雰囲気のまま。早速券売機で食券を購入しますが、ラーメンは、もつ煮ラーメンではなく以前もあった味玉ラーメンの塩味にして、プラス、ミニもつ煮丼という構成にしてみました。

【味玉ラーメン(塩) 880円】
味玉ラーメン(塩) 880円

 それでタイミングが良かったのか、食券提出から程なくして登場したラーメンですが、スープの色夜具の構成、そして細麺といった見た目的には、赤大屋さんのラーメンと似た感じです。
 で、まずはスープからいってみたところ、鶏っぽい香りがして、それだけじゃないガツンというよりもじんわりとした丸い旨味があって、塩加減も適度。
 また、細麺のゆで加減は良い感じで、最初はやや硬質な、その後スープと馴染んでいくような食感を堪能。
 そして具は、柔らかいバラチャーシューや、シャクシャクしつつも柔らかい穂先メンマ、相性の良い海苔の他、ある意味メインの味玉は黄身がねっとりとしたゼリー状かつ、甘みのある味付けがそこまでしっかり染み込んで。
 と、一通り味わったところ、スープも麺も具のそれぞれも、見た目と同じく赤大屋さんのラーメンととても良く似た印象を受けましたが、全く以て同じ味ではないという気もします。(っていうか、料理というのは全く同じレシピで作っても、作り手によって別の味になるところもあり、それが作り手の「個性」かと。)もっとも、それはそれとして、あっさりした、良い味わいの一杯ですね。

【ミニもつ煮丼 390円】
ミニもつ煮丼 390円

 ご飯の上にはもつ煮、そして白ネギと、まさしくもつ煮丼ですが、まずはモツのみを箸でつまんで口に入れれば、これが、もう。
 豚モツはプリッとしつつも柔らかく、味付けは味噌ベースですが、ニンニクと甘みが効いています。
 そしてモツ以外の具は、こちらも柔らかく煮込まれたニンジンなど根菜類と、こんにゃくという構成。
 これは是非とも、定食でいってみたくなりました。

 というわけで、ラーメン、ミニもつ煮丼とも、美味しくいただき満足。ラーメンも良かったのですが、次回はあまり間を置かずにお伺いし、もつ煮定食で、もつ煮をもっと堪能してみたいですね。
 ごちそうさまでした。

令和6年5月訪問

東京都千代田区 そばいち グランスタ東京店 (JR東京駅 改札内)

 四国の旅の最終目。前の記事でも書いたように、高松駅から寝台特急サンライズ瀬戸号にのって東京駅まで帰ってきたものの、大変空腹な状態。というのも、高松駅でサンライズ瀬戸号に乗り継ぐ際、酒とつまみ、そして夜食を買うのに当てにしていた駅構内のコンビニは閉店時間が過ぎていたためそれらを買いそびれ、駅のホームでミネラルウォーターを買った以外は、リュックの中に忍ばせていた緊急用のウイスキーポケット瓶と、自分のお土産に持って帰ろうとしていたわずかなつまみ類、あとはサンライズ車内の自動販売機で買える飲み物くらいで、朝まで過ごしたから。なので昨晩のうちに、東京駅構内、いわゆる駅ナカの早朝から開いているお店を調べたのですが、いつの間にか、JR東日本クロスステーションの駅そばブランド「そばいち」のお店が、グランスタ東京内に出来ていたんですね。

 そんなわけで、列車を降りたら、真っ先にお店へと。
 店内の券売機で、個人的定番であるかき揚げ天玉そばと、いなり寿司の食券を購入。注文は、券売機で食券を買ったと同時に厨房へと伝えられるシステムなので、あまり待たずに注文の品々が登場。あらかじめ確保しておいた席に持ち帰り、いざ。

【かき揚げ天玉そば 680円】
かき揚げ天玉そば 680円

 で、ネギと玉子をツユに入れ、まずは一口いってみたのですが、昨日まで食べていたツユとは別物の、濃い口醤油がビンビンに効いた味わい。ちなみに、甘みと塩気のバランスは、若干甘みの立った万人向けに感じます。また味の濃さは結構濃いめというか、以前新宿駅の「そばいち」でいただいたかき揚げ天玉そばよりも濃く感じたのは、昨日までの西国の味付けに慣れてしまっていたからか、はたまた本当に濃かったのか。もっとも、個人的には濃い味大歓迎なので、嬉しいところですが。
 そしてソバは、そばいちや、同系統の「いろり庵きらく」でもお馴染みとなった細いタイプ。改めて味わうと、個人的にふと目が好きという嗜好の問題は別として、蕎麦的香りもあり、シャッキリした歯応えも悪くなく。
 そしてかき揚げは揚げ置きだと思いますが、衣にはクリスプ感が残り、ツユとの馴染みはとても良いタイプ。タネはタマネギとニンジンなど野菜がメインですが、蕎麦に合わせたのか、どちらもかなり細めにスライスされているんですね。

【いなり(2個) 150円】
いなり(2個) 150円

 こちらも、油揚げが濃口醤油の効いてるのが関東的。加えて、酢飯と共に甘みもそれなりに効いた立った味付けかと。

 というわけで、美味しくいただいて満足したのですが、それと同時に、「嗚呼、こっちに帰って来ちゃったなぁ……。」と感じさせる味わいでした。
 ごちそうさまです。

令和6年5月訪問

愛媛県伊予市 たこ焼き ぽんぽこ (手づくり交流市場 町家内)

 四国の旅の4日目。四国滞在最終日で、高知県の西端近くから愛媛県、そして香川県と回っても玉津駅から今や貴重品の寝台特急、サンライズ瀬戸号に乗るという予定。
 それで計画を立てる際、この日は妙に列車の乗り継ぎが良く、というか良すぎて駅の外に出て何か食べるのが難しいと判っていたので、朝買った弁当で、朝食、そして昼食と済ませてきました。
 そんな状態で夕方4時近くに到着したのが、JR予讃線の伊予市という駅。
 ここで約1時間の待ち時間があり、それがこの日唯一の、そして四国最後の外食チャンスだったため、その間に何かいただこうとスマートフォンを取り出して調べたところ、駅に隣接した「手づくり交流市場 町家」という商業施設があり、その中に何件か飲食店も。
 今回四国に来てからは一杯もいただいていなかったラーメンにもそそられたものの、たこ焼きのお店でうどんも出しているというのに興味を惹かれ、こちらのお店にお伺いすることにしました。

 施設の中に入るとお店はすぐわかり、フードコートというかスナックコーナー的佇まい。店頭にはお品書きのPOPがいろいろと張ってあります。
 中でも主力のたこやきは、8個入り1パック390円、2パックで750円とリーズナブル。それと、大阪周辺でしか見かけた記憶がない「たこせん」(たこ焼きをえびせんで挟んだスナックというか駄菓子。)があるんですね。その他、たこやきのタコの代わりにイカやエビを使ったもの(それぞれ、いかやき、えびやき、と表記)や、甘味、スナック類も。そしてお目当てのうどん類も、お店の名前を冠したぽんぽこうどん(かけうどん)の他、「オススメ」のところには、和風カレーうどん、かき揚げうどん、えび天うどんが。また、鍋焼きうどんにはノーマルと玉子入りの2種類があったのですが、玉子は他の品に追加できるんですかね。
 それで少し迷って注文は、たこせんのたこ焼き2個入り1つと、「かき揚げうどんに玉子は入れられますか?」と。私の頭では、かき揚げ天玉うどん的イメージで注文しましたが、その際、とても感じの良い女性の店員さん(店主さん?)から、「玉子は溶き卵にしますか?」と訊ねられたので、「お任せします」と応えました。その後、空いている席に座って待つこと暫し。店員さんが「思っていたのと違かったらごめんなさいね」と恐縮しつつ、うどんとたこせんに、有り難いことに紙コップに入った冷たいお茶(この日は結構暑かった)を添えて持ってきてくれました。

【かき揚げうどん 500円 + 玉子 50円】
かき揚げうどん 500円 + 玉子 50円

 そのうどんは、卵とじうどんにかき揚げが載ったようなスタイル。実は私が以前よく通っていたお店の天玉うどんがこれと同じようなスタイルだったというか、溶き卵と聞いた瞬間からそれを頭に思い浮かべていました。で、どちらからいただくか迷いましたが、とりあえずはかき揚げうどんから口を付けることに。
 まずは熱々のツユからいってみると、私のような東日本民からすると、ツユの色が薄いだけで関西風と言いたくなってしまうのですが、出汁感がそこそこ効き、薄口醤油メインの味付けは塩気と甘みがちょうど良いバランス、そして濃さ。そこに、卵とじ的溶き卵の味も加わって、これがなんともいい感じです。
 またウドンは、表面ツルっとしていて、かつ柔らかい口当たりですが、デンプン的クニっとモチっとした歯応えも感じられます。
 それと具はワカメの他、メインは当然かき揚げなのですが、わりとしっかり揚がったタイプで、香ばしさとコクをツユにプラスする感じ。タネはタマネギ、そしてニンジンと、関東のこの手のお店のよう(関西だとタネは小エビくらいで、あとは衣を固めたようなかき揚げが多いような。個人の感想です。)で、ツユとの馴染みは普通くらいだったかと。
 またかき揚げに振りかけられた青海苔や、ツユに入った鰹節がアクセントになっているというか、「そうだ、ここってたこ焼き屋さんだったっけ!」と思い出させてくれました。

【たこせん(たこ焼き2個入り) 200円】
たこせん(たこ焼き2個入り) 200円

 実は少しの間大阪に住んでいたこともあり、たこせん自体は知っていたのですが、食べるのは初めて。先述したとおり、2つに割ったえびせんの間にはたこ焼きが2つ。ちなみに、こちらのお店では、たこ焼きの個数は1個入り(120円)も選べます。
 で、齧りつくとえびせんのパリっサクっとしたクリスプ感と、たこ焼きのムニっと柔らかい食感という対比がまず面白く、味的にはえびせんの海老味、たこ焼きの出汁感、ソースとマヨネーズに、鰹節と青海苔の風味が合わさって、これがなかなか。っていうか、たこ焼きは勿論のこと、えびせんにも、ソースやマヨネーズって相性良いですよね。(個人的には、このタイプのえびせんにソースやマヨネーズを塗って食べるの好きなんです。昔はよくビールやチューハイのつまみにしていました。)

 というわけで、うどんもたこせんも美味しくいただいて、満足いたしました。個人的には、今回の旅での、四国の最後の食事がここで悔いなし!という感じです。
 ごちそうさまでした。

令和6年5月訪問

高知県安芸郡東洋町 海の駅 東洋町

 四国の旅の3日目。この日は、前の記事などで書いたとおり、徳島県から高知県へと、足摺岬の方をぐるっと回る行程。で、その途中で、バス乗り換えのために立ち寄ったのが、高知県の東端、東洋町にある、「海の駅東洋町」というところ。ここで30分ほど待ち時間があり、せっかくなので、建物の中に。
 ここの食堂には売られている地魚を調理して貰える定食があるそうなのですが、時間的に無理だし、しからば弁当や惣菜など、かなりそそられるものもあったのですが、生憎先ほど昼食を摂ってお腹が空いていないし、この先の道中しばらくはバス、そして路面電車となり車内での飲食が厳しかったので見送ろうとしたところ、スナックコーナーで発見したのが、当地名産(高知県はポンカンの生産量が全国第3位とのこと)のポンカンを使用したソフトクリーム。当地の柑橘類で、今(訪問当時)が旬のものといえば小夏(日向夏)しかありませんが、加工品なら季節問わず食べられますね。

【ポンカンソフトクリーム(カップ) 350円】
ポンカンソフトクリーム(カップ) 350円

 受け取ったら海に面したテラス席に移動していただけば、これが、もう。
 柑橘味のソフトクリームですが、ポンカンらしい優しい酸味が特徴的。子供の頃、酸っぱい柑橘類があまり好きではなかったのであまり食べなかったものの、酸味の丸いポンカンは好んで食べていたなぁ、なんて思い出したりして。
 あとこういう時、コーンではなく(あれば)カップで頼むのが私のお約束なのですが、添えられたビスケットが、クリスプ感を補って有り難かったのと、ソフトクリームとの相性も良かったです。(ちなみにコーンでも付きます)

 というわけで、海を見ながら美味しくいただいて満足。そういえば、こういうところでソフトクリームやアイスクリームをいただくことは「ライダーの義務」と言うらしいですが、今日はバイクじゃなくてバスでも、良い旅の思い出となりました。
 ごちそうさまです。

令和6年5月訪問

徳島県海部郡海陽町 ホテルリビエラししくい内 レストラン ベガ

 四国の旅の3日目。この日は、徳島県から高知県へと、足摺岬の方をぐるっと回る行程というのは前の記事にも書きましたが、計画を立てる際、列車とバスの乗り換えの都合で、昼食は、「道の駅宍喰温泉」というところでいただくことに。

 それで道の駅だからレストランもあるかなと、大して下調べもしないで来てしまったのですが、食事は併設のホテル1階にあるレストランで、とのこと。
 何かめっちゃリゾートな外観に少々尻込みしたものの、お腹はかなり空いていたので、大きなリュックを背負ったまま1階ロビーへ。
 レストランも1階だそうで、平日午後1時頃のホテルのレストランというのも個人的にはあまり馴染みがないところだったのですが、ピークタイムを過ぎ閑散としたなか、ホールの女性店員さんは、夕方からの予約席のセットや、カスターの点検・詰め替えなどをされている様子。思わず、「やっていますか?」などと間抜けなことを言ったら、少し怪訝な顔をされましたが、空いてるお席へどうぞ、とのこと。そんな具合だったので、少々気落ちしつつも、入店前、お店の外に置いてあったメニューを見てこれを食べようと思った品を注文。程なくして登場しました。

【鰹酒盗丼定食 1,100円】
鰹酒盗丼定食 1,100円

 それがこの、酒盗丼定食。
 丼の半分程度には、鰹のたたきが薬味と共に敷き詰められ、それ以外のスペースには、温泉玉子と、大葉に載った酒盗が。ごまポン酢のタレがついているのでそれを回しかけ、スダチを搾ったら、いざ。
 で、結果から言うと、これが思いのほか旨かったというか。
 まず、酒盗自体が、旨味と塩気の塊といった感。カツオの内臓の塩辛なので、多少なりともクセがあるものなのですが、ここのはクセというより個性といったレベル。そういえば、以前高知を訪れた時に買った酒盗も、クセがなく大変美味しかったなぁ、と思い出しました。
 それとカツオが合わないわけがなく、更に温泉玉子やごまポン酢でマイルドに食べやすくされているだけあって、箸が進みまくりでした。
 ほかにも、定食にしたので、とても良い塩梅のワカメの味噌汁(そういえば徳島県って、ワカメも有名だったよなぁ。)に、小鉢やサラダ、お新香まで付いていたのは嬉しかったなぁ、と。

 というわけで、正直言うとネタ的チョイスだったんですけど、そんなの全く関係なく美味しくいただきました。お陰で気持ち的に食べ始めは微妙だったのが、食べ終わる頃にはすっかりご満悦に。
 ごちそうさまでした。

令和6年5月訪問

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馬 たひお (@uma_tahio)
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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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