たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

富山県高岡市 うどん・そば 今庄 駅南店

 旅の3日め。この日は、主に富山県内をうろうろとする予定なのですが、金沢の宿を早朝に発ってまず向かったのが、漫画ドラえもんなどの作者、藤子・F・不二雄先生の故郷で、個人的には以前お城を見るために訪れた、高岡市。
 そこでひと仕事終えて朝食をいただいたのが、高岡駅の南口にほど近いこちらのお店。

 それでこの今庄さん。この前日訪れた、武生駅の「今庄そば」の記事で、北陸には私の知る限り「今庄」と付く駅そばが2つあると書いたうちの一つ。このお店はJRの高岡駅の外にありますが、以前は駅構内にお店があったようですし、更に現在営業しているもう一つのお店は、JRの高岡駅と隣接していて万葉線の高岡駅が入っている「クルン高岡」というビルで営業しているので、駅そばと言っても差し支えないかと。

 と、前置きが長くなましたが、そのお店は建物がまだ真新しい感じで、外壁のお店の看板というか名前が掲げられたところの上には、「大正四年創業」(大正4年=1915年)との文字が。こちらもかなりの老舗のようですね。
 朝のピークが過ぎたであろう8時過ぎという時間のせいか、わりと広めの店内に先客はまばら。
 注文は、券売機で買った食券を提出する方式で、券売機の上に掲げられているメニューは、一般的なそば・うどん店のものに加えて、「チャンポン」という文字が。これは後述するとして、他に瓶入りの牛乳類、更にはぜんざいやソフトクリーム等の甘味があるのが珍しいかと。しかも、私の後から入ってきた若いお姉さんが、うどんとぜんざい一緒に頼んでたところから、そのメニュー構成が受け入れられていることが伺えました。

【天玉チャンポン 500円】
天玉チャンポン 500円

 それで私が今回メインでいただいたのが、天玉チャンポン。
 それでここでのチャンポンは、麺を具材と共に白湯豚骨で煮込んだ料理や、野菜炒め的なものをご飯の上にかけたものではなく、ウドンとソバが半玉づつ入っているという品。値段もウドンやソバだけのものと変わらないようです。

 で、できたものを自席に持ち帰り早速いただいたところ、ツユは濃口醤油がわりと効いているというか、北陸地方も富山県まで来ると、濃口醤油が効いた食べ物が多い印象。出汁感もあって、その旨味濃いめ、更には塩気と甘味が良いバランスの味付けも濃いめで、個人的には大変好みの味。
 またウドンとソバは茹で麺ですが、ウドンはプリプリっと弾力のある食感で、ソバは太めでプリモチっとした口当たりだけど歯応えは控えめという感じ。
 そして具の天ぷらは、小さめのエビの回りに面積が大きい衣という関西っぽい形状ですが、いただけばちゃんと海老の風味がして、ツユと良く馴染むのが良かったです。

【おにぎり(昆布) 120円】
おにぎり(昆布) 120円

 こちらは、一緒にいただいた品。
 実は富山県って、北前船の寄港地だったこともあり、その頃から昆布を味わう文化が栄えていて、今でも富山市は昆布の世帯あたりの消費量が日本一なのだそうなのですが、この高岡でも「昆布のまち」としてPRしており、なかでも昆布おにぎりは、そのメインとも言える品のようです。
 で、このおにぎり。(たまたまかもしれませんが)注文すると温かいご飯を手早く握ってからとろろ昆布をまぶして登場。個人的に、焼海苔を巻いたおにぎりは大好物と言って差し支えないのですが、この昆布おにぎりも、ご飯とトロロ昆布のハーモニーが、これはこれで良いものですね。ちなみに中身はカリカリの小梅漬けでした。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、こういうお店がある当地の人たちが、ちょっと羨ましいというか。私の生活圏にあったら、かなりの頻度で通うことは間違いありません。
 ごちそうさまでした。

令和3年2月訪問

石川県金沢市 金沢旬料理 八兆屋 駅の蔵 金沢駅店

 前の記事で書いたとおり8番らーめんで、ラーメンその他とビールで満足したにもかかわらず、食後、今宵の宿である金沢駅直結のホテルの部屋で暫く休んでいたら、もうちょっと飲みたいような気がしてきたというか。

 それでちょっと調べたところ、これまた駅直結の金沢百番街あんとの中に、先ほどいただいた8番らーめんの株式会社ハチバンが運営されている和食屋さんの駅ビル入店バージョンがあるという。(ちなみに金沢駅の他、富山駅、福井駅に出店されている模様。)なので、ちょっくら飲みにお伺いしてみようかと。
 午後8時の少し前にお伺いしたところ、幸いなことに、待ち無しで窓際のテーブル席にご案内。店内は時間帯にもよるのでしょうが、この時はわりと落ち着いた雰囲気で、一人静かに飲むには良さそうです。

【青竹冷酒 950円(税抜)】
青竹冷酒 950円(税抜)

 で、早速お酒なのですが、ビールは先程まで飲んでいたので、今回は最初から日本酒を。冷酒な気分だったのでお品書きを見たところ、こちらのお店で一般的な冷酒は、なんと青竹に入ってくる模様。
 というわけで、その青竹冷酒なのですが、銘柄は石川県白山市の「萬歳楽(まんざいらく)」。普通酒でしょうか?それでも口当たりに角がなく、冷やしていることもあって飲みやすい印象。量的にも300mlと、1本でわりと満足できますね。

【金沢珍味三種盛り 680円(税別)】
金沢珍味三種盛り 680円(税別)

 そしてつまみは、旅行者には有り難い金沢というか石川名物の3種盛り。左から、河豚の子糠漬け、甘海老の醤油麹漬け、金時草の酢の物です。
 それでまず、河豚の子糠漬けですが、能登の方の名物で、確か、作れるところが限られている品かと。で、味的には塩気がガツンと強く、ひと欠片でどんだけお銚子が進むことやら。その背後には、魚卵や糠の風味が感じられます。そこに、炙ってあるので香ばしさが加わり、添えられた大根おろしで後口さっぱり。お茶漬けにしたら最高でしょうね。
 次に甘海老は、プリっと感も若干残っていますが、基本的にはねっとりとした食感で、旨味もねっとり優しく。そこに醤油麹のおかげか、くどくない甘味も加わって、そんな中、茎わさびでしょうか?のシャッキリした食感がアクセントになっていました。
 最後に金時草(きんじそう)ですが、これは加賀野菜のひとつ。この野菜、意識していただいたのは初めてですが、独特の風味とぬめりと、茹で加減が良いのか適度な歯応えもあって、これがなかなかでございました。

【鰤のなめろう 600円(税抜)】
鰤のなめろう 600円(税抜)

 珍味類だけではということで、もう一品、本日のおすすめ的なものの中からいただいたのがこちらの品。旬の鰤を、漁師料理のなめろうにしてしまうとは、なんと贅沢な!
 登場時、店員さんから「ブリを薬味と一緒に海苔に包んで食べてください」との説明がありましたが、最初はブリだけをちょっとだけいってみたところ、弾力があって新鮮さを感じるブリの身に纏っているのは、甘味が効いた白味噌ベースのもの。これだけでも十分いけるくらいですね。
 ですがやっぱり、言われたとおりいただいてみると、味はもちろん、パリパリの海苔、シャキシャキの薬味、シコっとしたブリという食感のバリエーションも楽しめ、更には、そのひと手間が楽しいです。

 というわけで、どれも美味しくいただきました。
 ごちそうさまです。

令和3年2月訪問

石川県金沢市 8番らーめん 金沢駅店

 この日の予定をつつがなく終え、福井駅から特急列車に乗ってこの日の宿の最寄り駅でもある金沢駅へと向かう途中。夕食は何にしようかと考えた時、ふと「野菜が食べたい」との思いが。
 で、野菜で真っ先に連想したのが、石川県を中心に北陸地方にチェーン展開している「8番らーめん」の野菜らーめん。8番ラーメンは以前、2度ほどお伺いしたことがあったのですが、それよりも、ちょっと前にネットの某ポータルZで読んだ8番ラーメンの記事が頭に残っていたというか。(余談ですが、そのライターさんが書く食べ物関係の記事は、どれも美味しそうなんだよなぁ。)

 そんなわけなので、金沢駅で列車を降りてから、駅に隣接する金沢百番街あんと(昨日も来た!)にある、こちらのお店まで。流石に夜とあっては満席ではありませんでしたが、先客が数組あり、私がいただいている間にも何組かが入ってきていました。

【生ビール餃子セット 847円】
生ビール餃子セット 847円 の 生ビールと枝豆生ビール餃子セット 847円 の 8番餃子 ※ピンボケ申し訳ない

 それでまずは、生ビールと枝豆、そして8番らーめん名物の8番餃子がセットになったこちらの品々で乾杯。野菜らーめんどうしたんだいというツッコミもあろうかと思いますが、旅先での一日の締めとしては、先ず一杯いきたくなってしまうんですよね。
 で、まずは8番餃子ですが、焼き目がパリッとした薄めの皮に包まれている餡は、ニンニクが使われていないことに加えて野菜がたっぷりなので、これがまた優しい味。また餡の味付けがしっかりしているので、そのままでも全然いけますね。もちろん、卓上に置かれた8番の餃子タレ+8番特製ごま辣油でもバッチリな味ですが、個人的にはお酢だけでも試してみたかったなぁ、と。
 枝豆は特筆すべきものではありませんが、それ故間違いがないというか。
 それにしても、ビールと餃子は、ほんと、仲良しですねぇ。

【キリン一番搾り(中瓶) 627円】
キリン一番搾り(中瓶) 627円
【小さなCセット 979円】
小さなCセット 979円 の 麺1/2の野菜らーめん(醤油味)
小さなCセット 979円 の  唐揚げ

 ビールが1杯ではもちろん足りないので瓶ビールを追加した頃にやってきたのが、今日のメインであるこちら。麺1/2の野菜らーめんと唐揚げがセットになっています。
 それでまずはラーメンですが、スープは5種類(味噌、塩、醤油、とんこつ、バター風味)の中から醤油味をチョイス。そのスープを口に含めば、一言で言うとこれがまろやか。濃すぎない、コッテリしすぎないベースに、炒め野菜の旨味がプラスされていて、醤油の効かせ方も適度ですね。
 また麺は、太めの縮れ麺。加水率は高めでしょうか?モチモチっとした食感が、また。
 それと具の野菜類は、充分に火が通っているけど、歯応えも残っている絶妙な炒め加減。
 で、そのままでも十分いけるのですが、卓上に置かれた8番特製胡椒を振り入れたところ、スパイシーさとパンチが加わって、これもまた。
 あと唐揚げは、ヘルシーな胸肉使用とのことですが、それでも肉汁が飛び出すジューシーさ。当然衣はカリっと香ばしく、これにも8番特製胡椒が合っちゃいます。

 というわけで、どれも美味しくいただき、満足させていただいたのですが、高名な専門店も良いけど、こういった、誰でもウェルカムだけど懐が広いローカルチェーン店も、やっぱり良いものだなぁと、今回改めて思った次第で。
 ごちそうさまでした。

令和3年2月訪問

福井県福井市 今庄そば コンコース店 (JR福井駅 改札外コンコース内)

 この日の午前中の予定を終え、早朝にも一度降り立ったJRの福井駅に戻ってきたところで、ちょうど時間はお昼時。というわけで、ここで昼食をとなるわけですが、次に乗る列車まであまり時間がないことから、コンコース内にあるこちらのお店へ。
 朝に武生駅でいただいたのと同じ「今庄そば」ですが、そのお店と比べると、お店は真新しく立派だし、店員さんの数も多いし、更にはメニュー数も多いし、更にはお昼時とあってお客さんの数も段違いという。

【梅昆布うどん 410円】
梅昆布うどん 410円

 そこで今回いただいたのが、梅昆布うどん。
 早速ツユからいってみたところ、ちょうどいい味加減で出汁感がわりとありるのは朝同様ですが、お客さんの回転が早いとツユの回転も早いのか、今回のほうがよりフレッシュ感があるような。更には、鰹節ととろろ昆布のお陰で、風味と旨味のブーストがすごいですね。
 また、わりと細めのウドンは、個人的に好きな茹で麺。で、この細いけどプリっとした食感がまた好みだったりして。
 そして具のとろろ昆布とたたき梅は、結構たっぷり載っていて、最初からではなく途中から混ぜると結構酸っぱくなるような。もっとも、そこが良いんですけどね。
 更には、ネギと白ゴマがいい仕事をしているというか、ツユととろろ昆布と梅干しとを、そのアクセントで繋いでいるように感じました。

 福井駅にはかつて、ホームにも今庄そばのお店があったものの、現在はこのコンコースのお店だけになってしまったのは(趣味的な視点からだけで見ると)寂しい限りなのですが、それでも残ってくれているのは有り難いですし、何よりも美味しくいただいて、満足でごさいます。
 ごちそうさまでした。

令和3年2月訪問

福井県武生市 今庄そば 武生店 (JR武生駅 改札外待合室内)

 この日は早朝に金沢を発ち、福井県をうろうろする予定。で、暗いうちから一仕事終え、福井鉄道の越前武生駅に着いたのは朝の8時前。次に列車に乗るJRの武生駅とは意外と離れていることに驚きながら、それでも10分とかからずに到着したところ、待合室の中に「今庄そば」があるのを発見。「本家」の文字が看板脇に書かれていました。

 それでこの「今庄」と付く駅そば店。私が知る限り、北陸地方には2つあって、今回お伺いしたのは、北陸本線の今庄駅が発祥のもの。
 大正7年(1918年)創業という、現在まで続いている駅そば店の中では相当古い部類(日本最古については、明治30年(1897年)代に軽井沢駅とか、明治39年(1906年)に一ノ関駅とか、例によって諸説あるようで。)で、当時、北陸本線の運転上重要な駅だった今庄駅で創業したものの、昭和37年(1962年)の北陸トンネル開通によって優等列車は今庄駅を通過するようになったため、今庄駅のお店は閉め、現在は福井駅とここ武生駅にお店があります。

 で、この武生駅の今庄そばですが、こんなご時世にもかかわらず、日曜日の朝から営業されているではありませんか!
 ここから乗る予定の列車の時刻まで10分くらい。ならばいけると踏んで、天玉そばを注文。店員のお姉さんはだいぶお年を召しておられましたが、素早い調理であっという間に登場しました。

【天玉そば 460円】
天玉そば 460円

 それで早速ツユからいってみたところ、添えられた鰹節の良い香りを抜きにしても、出汁感がわりとあり、味付けに使われているのは薄口醤油がメインというのが、北陸地方でも西にある福井っぽい気も。天ぷらにも生卵にも負けないしっかりした味てすが、濃すぎないところが個人的にはとても良いですね。
 また太めのソバは、個人的に好きな茹で麺。香り的に蕎麦食ってる感はありますが、ゆるふわっとしたどちらかというと柔らかめの食感です。でも、それ故の良さもあるんですよね。
 そして天ぷらというかかき揚げは、揚げ置きで食感がフワっとしたタイプ。種は一般的なものですが、ツユとの馴染みは良く、生卵の黄身と絡めれば、これが、もう。

 というわけで、少々慌ただしかったものの、良い雰囲気のなか、色んな意味で味わい深いそばを美味しくいただきました。
 ごちそうさまです。

令和3年2月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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