趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
前の記事で書いたとおり8番らーめんで、ラーメンその他とビールで満足したにもかかわらず、食後、今宵の宿である金沢駅直結のホテルの部屋で暫く休んでいたら、もうちょっと飲みたいような気がしてきたというか。
それでちょっと調べたところ、これまた駅直結の金沢百番街あんとの中に、先ほどいただいた8番らーめんの株式会社ハチバンが運営されている和食屋さんの駅ビル入店バージョンがあるという。(ちなみに金沢駅の他、富山駅、福井駅に出店されている模様。)なので、ちょっくら飲みにお伺いしてみようかと。
午後8時の少し前にお伺いしたところ、幸いなことに、待ち無しで窓際のテーブル席にご案内。店内は時間帯にもよるのでしょうが、この時はわりと落ち着いた雰囲気で、一人静かに飲むには良さそうです。
で、早速お酒なのですが、ビールは先程まで飲んでいたので、今回は最初から日本酒を。冷酒な気分だったのでお品書きを見たところ、こちらのお店で一般的な冷酒は、なんと青竹に入ってくる模様。
というわけで、その青竹冷酒なのですが、銘柄は石川県白山市の「萬歳楽(まんざいらく)」。普通酒でしょうか?それでも口当たりに角がなく、冷やしていることもあって飲みやすい印象。量的にも300mlと、1本でわりと満足できますね。
そしてつまみは、旅行者には有り難い金沢というか石川名物の3種盛り。左から、河豚の子糠漬け、甘海老の醤油麹漬け、金時草の酢の物です。
それでまず、河豚の子糠漬けですが、能登の方の名物で、確か、作れるところが限られている品かと。で、味的には塩気がガツンと強く、ひと欠片でどんだけお銚子が進むことやら。その背後には、魚卵や糠の風味が感じられます。そこに、炙ってあるので香ばしさが加わり、添えられた大根おろしで後口さっぱり。お茶漬けにしたら最高でしょうね。
次に甘海老は、プリっと感も若干残っていますが、基本的にはねっとりとした食感で、旨味もねっとり優しく。そこに醤油麹のおかげか、くどくない甘味も加わって、そんな中、茎わさびでしょうか?のシャッキリした食感がアクセントになっていました。
最後に金時草(きんじそう)ですが、これは加賀野菜のひとつ。この野菜、意識していただいたのは初めてですが、独特の風味とぬめりと、茹で加減が良いのか適度な歯応えもあって、これがなかなかでございました。
珍味類だけではということで、もう一品、本日のおすすめ的なものの中からいただいたのがこちらの品。旬の鰤を、漁師料理のなめろうにしてしまうとは、なんと贅沢な!
登場時、店員さんから「ブリを薬味と一緒に海苔に包んで食べてください」との説明がありましたが、最初はブリだけをちょっとだけいってみたところ、弾力があって新鮮さを感じるブリの身に纏っているのは、甘味が効いた白味噌ベースのもの。これだけでも十分いけるくらいですね。
ですがやっぱり、言われたとおりいただいてみると、味はもちろん、パリパリの海苔、シャキシャキの薬味、シコっとしたブリという食感のバリエーションも楽しめ、更には、そのひと手間が楽しいです。
というわけで、どれも美味しくいただきました。
ごちそうさまです。
令和3年2月訪問
この日の予定をつつがなく終え、福井駅から特急列車に乗ってこの日の宿の最寄り駅でもある金沢駅へと向かう途中。夕食は何にしようかと考えた時、ふと「野菜が食べたい」との思いが。
で、野菜で真っ先に連想したのが、石川県を中心に北陸地方にチェーン展開している「8番らーめん」の野菜らーめん。8番ラーメンは以前、2度ほどお伺いしたことがあったのですが、それよりも、ちょっと前にネットの某ポータルZで読んだ8番ラーメンの記事が頭に残っていたというか。(余談ですが、そのライターさんが書く食べ物関係の記事は、どれも美味しそうなんだよなぁ。)
そんなわけなので、金沢駅で列車を降りてから、駅に隣接する金沢百番街あんと(昨日も来た!)にある、こちらのお店まで。流石に夜とあっては満席ではありませんでしたが、先客が数組あり、私がいただいている間にも何組かが入ってきていました。
それでまずは、生ビールと枝豆、そして8番らーめん名物の8番餃子がセットになったこちらの品々で乾杯。野菜らーめんどうしたんだいというツッコミもあろうかと思いますが、旅先での一日の締めとしては、先ず一杯いきたくなってしまうんですよね。
で、まずは8番餃子ですが、焼き目がパリッとした薄めの皮に包まれている餡は、ニンニクが使われていないことに加えて野菜がたっぷりなので、これがまた優しい味。また餡の味付けがしっかりしているので、そのままでも全然いけますね。もちろん、卓上に置かれた8番の餃子タレ+8番特製ごま辣油でもバッチリな味ですが、個人的にはお酢だけでも試してみたかったなぁ、と。
枝豆は特筆すべきものではありませんが、それ故間違いがないというか。
それにしても、ビールと餃子は、ほんと、仲良しですねぇ。
【キリン一番搾り(中瓶) 627円】
【小さなCセット 979円】
ビールが1杯ではもちろん足りないので瓶ビールを追加した頃にやってきたのが、今日のメインであるこちら。麺1/2の野菜らーめんと唐揚げがセットになっています。
それでまずはラーメンですが、スープは5種類(味噌、塩、醤油、とんこつ、バター風味)の中から醤油味をチョイス。そのスープを口に含めば、一言で言うとこれがまろやか。濃すぎない、コッテリしすぎないベースに、炒め野菜の旨味がプラスされていて、醤油の効かせ方も適度ですね。
また麺は、太めの縮れ麺。加水率は高めでしょうか?モチモチっとした食感が、また。
それと具の野菜類は、充分に火が通っているけど、歯応えも残っている絶妙な炒め加減。
で、そのままでも十分いけるのですが、卓上に置かれた8番特製胡椒を振り入れたところ、スパイシーさとパンチが加わって、これもまた。
あと唐揚げは、ヘルシーな胸肉使用とのことですが、それでも肉汁が飛び出すジューシーさ。当然衣はカリっと香ばしく、これにも8番特製胡椒が合っちゃいます。
というわけで、どれも美味しくいただき、満足させていただいたのですが、高名な専門店も良いけど、こういった、誰でもウェルカムだけど懐が広いローカルチェーン店も、やっぱり良いものだなぁと、今回改めて思った次第で。
ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
この日の午前中の予定を終え、早朝にも一度降り立ったJRの福井駅に戻ってきたところで、ちょうど時間はお昼時。というわけで、ここで昼食をとなるわけですが、次に乗る列車まであまり時間がないことから、コンコース内にあるこちらのお店へ。
朝に武生駅でいただいたのと同じ「今庄そば」ですが、そのお店と比べると、お店は真新しく立派だし、店員さんの数も多いし、更にはメニュー数も多いし、更にはお昼時とあってお客さんの数も段違いという。
そこで今回いただいたのが、梅昆布うどん。
早速ツユからいってみたところ、ちょうどいい味加減で出汁感がわりとありるのは朝同様ですが、お客さんの回転が早いとツユの回転も早いのか、今回のほうがよりフレッシュ感があるような。更には、鰹節ととろろ昆布のお陰で、風味と旨味のブーストがすごいですね。
また、わりと細めのウドンは、個人的に好きな茹で麺。で、この細いけどプリっとした食感がまた好みだったりして。
そして具のとろろ昆布とたたき梅は、結構たっぷり載っていて、最初からではなく途中から混ぜると結構酸っぱくなるような。もっとも、そこが良いんですけどね。
更には、ネギと白ゴマがいい仕事をしているというか、ツユととろろ昆布と梅干しとを、そのアクセントで繋いでいるように感じました。
福井駅にはかつて、ホームにも今庄そばのお店があったものの、現在はこのコンコースのお店だけになってしまったのは(趣味的な視点からだけで見ると)寂しい限りなのですが、それでも残ってくれているのは有り難いですし、何よりも美味しくいただいて、満足でごさいます。
ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
この日は早朝に金沢を発ち、福井県をうろうろする予定。で、暗いうちから一仕事終え、福井鉄道の越前武生駅に着いたのは朝の8時前。次に列車に乗るJRの武生駅とは意外と離れていることに驚きながら、それでも10分とかからずに到着したところ、待合室の中に「今庄そば」があるのを発見。「本家」の文字が看板脇に書かれていました。
それでこの「今庄」と付く駅そば店。私が知る限り、北陸地方には2つあって、今回お伺いしたのは、北陸本線の今庄駅が発祥のもの。
大正7年(1918年)創業という、現在まで続いている駅そば店の中では相当古い部類(日本最古については、明治30年(1897年)代に軽井沢駅とか、明治39年(1906年)に一ノ関駅とか、例によって諸説あるようで。)で、当時、北陸本線の運転上重要な駅だった今庄駅で創業したものの、昭和37年(1962年)の北陸トンネル開通によって優等列車は今庄駅を通過するようになったため、今庄駅のお店は閉め、現在は福井駅とここ武生駅にお店があります。
で、この武生駅の今庄そばですが、こんなご時世にもかかわらず、日曜日の朝から営業されているではありませんか!
ここから乗る予定の列車の時刻まで10分くらい。ならばいけると踏んで、天玉そばを注文。店員のお姉さんはだいぶお年を召しておられましたが、素早い調理であっという間に登場しました。
それで早速ツユからいってみたところ、添えられた鰹節の良い香りを抜きにしても、出汁感がわりとあり、味付けに使われているのは薄口醤油がメインというのが、北陸地方でも西にある福井っぽい気も。天ぷらにも生卵にも負けないしっかりした味てすが、濃すぎないところが個人的にはとても良いですね。
また太めのソバは、個人的に好きな茹で麺。香り的に蕎麦食ってる感はありますが、ゆるふわっとしたどちらかというと柔らかめの食感です。でも、それ故の良さもあるんですよね。
そして天ぷらというかかき揚げは、揚げ置きで食感がフワっとしたタイプ。種は一般的なものですが、ツユとの馴染みは良く、生卵の黄身と絡めれば、これが、もう。
というわけで、少々慌ただしかったものの、良い雰囲気のなか、色んな意味で味わい深いそばを美味しくいただきました。
ごちそうさまです。
令和3年2月訪問
初日の予定を終え、今回この日を入れて2泊することになっている金沢まで戻ってきたのですが、宿へとチェックインする前に、ちょっと一杯。
で、金沢には、かつてお伺いした時に良い印象のお店がいくつもあったのですが、今回はその中から、駅直結(金沢駅に隣接する金沢百番街あんと内にお店があります。)が嬉しいこちらのお店でいただくことに。
お伺いした時間帯がわりと遅かった(確か、ラストオーダー30分前くらいだったかと。)ので、一部売り切れのメニューもあるなか、ちょこちょこといただきました。
【瓶ビール 一番搾り 中瓶 620円】
【どて焼き 450円】
まず瓶ビールと共に口開けでいだくのは、午後4時から注文できるという、夜限定のこちらの品を。
「どて焼き」というと、名古屋あたりにある豆味噌で煮込んだものを思い出すのですが、こちらのお店のは、豚バラ肉とこんにゃくをおでんの出汁で蒸し焼きにした後、白味噌のたれをかけたものだそう。
なのでこれは、味噌のパンチが効いた味を楽しむというよりも、相性が良いもの同士となる味の組み合わせを、じっくりと味わうという感じではないでしょうか。
ビールの次は日本酒を。
で、剱というお酒は、石川県白山市の「萬歳楽」という銘柄のうち、白山市産の「五百万石」の晩植米だけから造った山廃純米酒だそう。
冷酒にしたせいもあるのでしょうか、山廃純米のわりにスっと入る感がありますが、味わいは基本的にしっかり。ただ、酸味も適度にあるせいか、キレのある後口が良いですね。
気に入って、つい、もう1合頼んでしまいました。
【黒百合おでん (左から)玉子 100円、車麩 200円、海老天 300円、こんにゃく 220円】
そしてメインその1は、お店の看板メニューというか、個人的には金沢を代表する料理の一つとなっている感がある、おでん。
で、最初はこんにゃくからいこうとして、ちょっとびっくり。串を持ちあげただけで、出汁の良い香りが漂ってくるではありませんか!
そして口に入れても、どの品も全体的に出汁が効き、味付けはあっさり上品。出汁+素材の味わいが十二分に味わえます。
ちなみに名前だけで頼んだ海老天は、海老を練り物で包んだもの。またこの中では、出汁をたっぷり含んだ車麩が白眉。控えめに言って最高でした。
こちらも、「おでん」の中に入っていた品ですが、改めて。
で、こちらも、出汁+素材の味わいですが、牛スジそのものは、丁寧な下ごしらえが感じられます。そしてフワッとしたものからホロッとしたもの、コリっとしたものと食感のバラエティが楽しいです。
また、薬味はねぎ、味噌、両方掛けから選べるところ、味噌はどて焼きと被りそうだったので、ねぎをチョイス。それはそれでさっぱりとして良かったのですが、欲張りに両方がけにしておけばという気も。
刺し身も欲しかったので、「本日のおすすめ」からこちらをチョイス。
新鮮さを感じる身の歯応えと、何といっても鰯の脂が甘ぁい。これは美味しい刺身でした。
というわけで、どれも美味しくいただき、満足しました。
ごちそうさまです。
令和3年2月訪問
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