たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

富山県富山市 越中そば (富山地方鉄道電鉄富山駅 待合室内)

 旅の最終日。この日は、帰りの新幹線に乗るまで、北陸地方の私鉄の雄、富山地方鉄に乗ることに。
 それで昨日の「立山そば」は、昔からJR(国鉄)駅構内に入っていたお店なのですが、そのJR富山駅に隣接する富山地方鉄道の電鉄富山駅(の待合室)にも、いわゆる駅そばのお店がありまして、それがこの、富山地方鉄道直営?の「越中そば」

 この日の午前中の予定を終え、午前11時頃にお伺いしたところ、制服を着た富山地方鉄道の社員さんとおぼしき方が食事中。昔は国鉄をはじめとした鉄道会社の職員さんが、駅構内の立ち食いそば・うどん店で食事をしている光景は、わりと当たり前だったきがするのですが、近年はめっきり見なくなってしまったような。つまらないクレーマーが増えたせいですかね。
 と、話が逸れましたが、カウンターの椅子に座ってお品書きを見たところ、最も高価格っぽい「特選白エビかき揚げそば・うどん」のところにはテープが貼ってあり注文不可な模様。次に高価な「白エビ素干しそば(500円)」というのもあったのですが、ここはひとつ個人的定番に立ち返り、カウンター内のお姉さんに、野菜かきあげそば+たまごという注文を。もっとも、野菜かき揚げと言ってもしっかり白エビが入っていて、エビ天や肉よりも僅かながらに高級な品なのですが。

【野菜かきあげ(白エビ入り)そば 490円 + たまご 60円】
野菜かきあげ(白エビ入り)そば 490円 + たまご 60円

 それは、注文から素早い調理で登場。早速ツユからいってみたところ、東日本標準濃度に近いくらいに濃口醤油がハッキリ効いていて、塩気、甘味といった味付けも濃いめ。いかにもという味のチューンで、個人的には、これは大好きな味かも知れませんね。
 またソバは、定番の茹で麺ですが、それっぽい柔らかさはあるものの、プリともフニャとも違い、歯応え的なものがあるのが良い感じ。
 それと具の白エビ入りかきあげは、衣がポサっとした系食感ですが、ツユとは馴染みが良い方。白エビ、数は少ないながら主張あって、これもまた。
 あと、かまぼこが赤巻きになっているのが、当地らしいですね。

 というわけで、美味しくいただいたのですが、全体的にトラディショナルな駅そばという感じの味わいが、とても好ましく感じました。
 ごちそうさまです。

令和3年2月訪問

立山そば 富山駅構内店 (JR富山駅 改札外)

 前の記事で書いた夕食の後、JR富山駅至近というか、富山地方鉄道電鉄富山駅に直結のホテルの部屋で休んでいたのですが、ちょっと飲み足りなかったのでJR駅構内のコンビニに行こうとした時、こちらのお店の前を通りかかりました。
 で、先程寿司やうどんをいただいてからまだ2時間も経っていなかったなもかかわらず、つい……。

 それでこちらの「立山そば」ですが、富山駅の名物駅弁「ますのすし」の源(みなもと)さんがやっているお店。昔お伺いした時は、JR(国鉄)富山駅のホームに立ち食いスタンドを構えていたのですが、今はこの駅構内(改札外)のみとなってしまったようですね。(路面店では、富山インター近くのますの寿司店内にもあるようですが。)
 店内はわりと広く、注文は券売機で食券を買うスタイル。お伺いしたのが、閉店時間である午後9時のちょっと前だったせいか、天ぷら(海老天?)、かき揚げ、白えびの天ぷらといった、天ぷら系の品はすべて品切れランプが点灯。しからばキツネでもと思った時に目に入ったのが、今回いただいたこちらの品。

【ほたるいか素干しそば 430円】
ほたるいか素干しそば 430円

 見た目は、正直なところパっとしないというか、「立山そば」のアイデンティティである名入りの蒲鉾(これって昔から変わっていませんよね)とワカメ、薬味の白ネギの他は、素干しのホタルイカが数匹といった具合。
 それを、とりあえずツユからいってみたところ、出汁感はそこそこあって、醤油はあまり濃くなく、塩気、そして甘味は丁度良い。酔っ払いの舌でも感じられるナイスバランスですね。
 またソバは、回転の早いこの手のお店標準の茹で麺ですが、太めというかぷっくりした断面が特徴的。食感は、茹で麺にありがちなプリ系ではなく、ヤワモチっとして何とも好み。
 そして具のホタルイカの素干しは、載ってるだけで馴染まないと思いきや、ツユで多少は柔らかくなる模様。で、それを口に入れたまま、口中調味的にソバを食べると、ホタルイカの身の旨味、更にはワタのエッジが加わって、これが!!個人的には、今まで体験したことのない味わいですが、加えて、薬味の白ネギがポイントというか、これがソバとつゆ、ホタルイカの仲立ちとなって、実に合いますね。

 というわけで、実はネタ度優先で選んだ品だったのですが、嬉しい驚きというか、美味しくいただき、満足でございます。
 こぢそうさまでした。

令和3年2月訪問

富山県富山市 氷見きときと寿司 富山駅店

 3日目の行程を終え、いろいろあって予定よりちょっと早い時刻に、この日の宿のある富山駅まで戻ってくることが。で、今夜が旅の最終夜ということもあり、夕食はちょっと良いものでもと思ったのですが、歳のせいか疲れがだいぶ溜まっていた自覚もあり、宿からも近かった、富山駅構内のこちらのお店でサクっといただくことに。

【生ビール(アサヒ)460 円(税別)】
生ビール(アサヒ)460 円(税別)
【アサヒスーパードライ 560円(税別)※写真無し】

 ですがまずはとりあえず生。銘柄はアサヒスーパードライですが、余計な拘りさえ捨てれば個人的には一番好きな銘柄(もっとも、日本のメジャーなビールはどれも美味しいと思いますが。)というか、これがどこでも飲めることに感謝。ほんと、決して裏切らない味です。
 で、生をほとんど一息で飲んでしまったので、追加は瓶で。瓶ならではの安心感、あると思います。

【白えび天ぷら 660円(税別)】
白えび天ぷら 660円(税別)

 ビールを飲みつつつまんだのが、富山湾名物である白エビの天ぷら。当然揚げたてで、衣はサクサクで香ばしく。でも中は柔らかくて、わりとしっかりとした海老の味が。また、味付けは衣にうっすら塩味が着いているのでしょうか?そのままでも十分美味しくいただけました。

【冷やしバイ貝うま煮 460円(税別)】
冷やしバイ貝うま煮 460円(税別)

 つまみその2は、バイ貝の旨煮。小振りなのが8つも入っていて、更に一緒に煮たと思しき大根も。
 で、お味のほうですが、出汁が効いていて上品。濃すぎないので、煮汁も飲めてしまうほど。身を爪楊枝で取り出す手間も楽しいですね。さらにびっくりしたのは大根で、出汁とバイ貝の旨味を吸って、これがたまらなくなっていました。

【茶碗蒸し 280円(税別)】
茶碗蒸し 280円(税別)

 つまみその3は、回転寿司ですっかり定番となった茶碗蒸し。それにしても、回転寿司で茶碗蒸しって、どこが始めたんでしょうね。
 で、こちらも出汁が効いていて、トロっとした食感も、また。あと、タネが変に魚魚していないのが逆に良いと思いました。

【立山(本醸造) 660円(税別)】
立山(本醸造) 660円(税別)

 途中からお酒は、地酒である立山の本醸造にスイッチ。っていうか、前述のバイ貝が日本酒を呼んだんですけど。
 で、冷えていたこともあって、キリッとした口当たりと、切れのある後味が良かったです。余談ですがこの立山。この後、ホテルでの寝酒に駅構内のコンビニで買ったものを飲み、更には次の日、帰りの新幹線に乗る前に買って車中で飲んだり自分へのお土産したりしました。


【ふくらぎ(地物) 220円(税別)】
ふくらぎ(地物) 220円(税別)
【ほうぼう(地物) 280円(税別)】
ほうぼう(地物) 280円(税別)
【かわはぎ(地物) 280円(税別)】
かわはぎ(地物) 280円(税別)
【すずき(地物) 280円(税別)】
すずき(地物) 280円(税別)

 寿司は、注文はタッチパネル式でしたが、そこに「地物」と書かれていた物をいくつか。
 それでまずフクラギですが、ブリの幼魚のこと。富山といえば氷見のブリが有名ですが、それはそれで大変美味しいと思うものの、最近歳を取ったことを自覚させられている自分的には、このくらいの脂の乗りがちょうど良かったりして。
 つぎにホウボウは、砂地の底にいるような魚で、海辺では広く食べられているそう。個人的には以前、いずれも海沿いの旅館や民宿などで、刺し身や煮たものを数回いただいたことがあるくらいという馴染みのない魚ですが、きめ細やかな白身は旨味が強く、脂の甘味がくどくなくて良いですね。
 そしてカワハギは、ある意味安定というか、モチシコっとした食感の身からは、ガツンと来ないけど、ジワジワと来る濃い旨味が何とも。個人的には肝も欲しいところですが、こういうところでは難しいですかね。
 最後にスズキは、シコっとした筋肉質な歯応えと、脂はあれど上品な白身が、もう。間違いないですね

【白えび昆布〆 760円(税別)】
白えび昆布〆 760円(税別)

 寿司のトリを飾るのは、いかにもなメニューだし、お値段的なものもあって、実はいただこうかどうしようか相当迷ったこちらの品。
 でも、そんなつまらないことを振り切っていただいてみると、白エビを昆布締めすることによって、水分が抜け白エビ自体の旨味がねっとりと凝縮されたところに、更に昆布の旨味が追加されるという、間違いようがない美味でした。

【白えび天ぷらうどん 560円(税別)】
白えび天ぷらうどん 560円(税別)

 この記事のカテゴリ上、これまでは前フリというか、これがメインになるというか、実際には〆でいただいた品。
 ツユは出汁感があって、味付けは薄口醤油ベース。尖りのない塩気の甘味のバランスでしょうか。
 また、ウドンは氷見名物の細うどんを使用していますが、ツルっツルの啜り心地が印象的。乾麺だと思うのですが、そのわりにはコシもあるような気がします。
 そして具の、白えびの天ぷらは、存在感があるというか、味的にも食感的にも結構主張。このウドンにまで白エビというのは贅沢極まりない気もしますが、まぁ、最後の夜ということで。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、最後の夜だからと好き放題食べ散らかしたら、サクッとどころか超豪勢な夕食になってしまったという……。(この記事内の金額を足してはいけません。)
 でも、満足したのは間違いありません。ごちそうさまでした。

令和3年2月訪問

富山県高岡市 うどん・そば 今庄 クルン高岡店

 高岡あたりでの用事を終え、昼過ぎに再び駅まで戻ってきたところで昼食を予定していたものの、下調べが甘く、目当てにしていたお店はあえなく定休日。
 ここで食べないと夕食までひもじい思いすることは確実で、またここでゆっくりできる時間もなかったことから思い浮かんだのが、朝もお伺いした「今庄」のもう一つの店舗。そんなわけで、北口の駅前広場を取り巻くペデストリアンデッキから、クルン高岡の2階にあるお店にダイレクトにイン。
 広めで明るい店内は、クルン高岡内からも入れる構造になっていて、お昼時とあって席はかなり埋まり気味。注文はここも券売機で買った食券を提出する方式で、品揃えは、朝にお伺いしたお店にあった甘味系こそありませんが、一般的なそば・うどん店のものに加えて瓶入りの牛乳類はありました。

【にしんそば 520円】
にしんそば 520円

 それでここでいただいたのが、普段、北関東の田舎に住んでいる限り、ほとんどいただく機会がないにしんそば。Wikipedia調べだと、元々は北前船で運ばれたニシンを使った食べ物だったようで、京都府のほか、ニシンの産地である北海道でも食べられているそう。で、北前船の寄港地だったここ富山県でも食べられているんですかね。(そういえば、昨日立ち寄った福井県の「今庄そば」でもメニューにあったような。)

 食券提出からちょっと待って出来上がったそばを、確保していた自席に持ち帰り早速ツユからいってみたところ、朝のお店同様、濃口醤油と出汁感はしっかりあるのに、塩気がやや薄いような。もっともそれでも十分な濃さですし、感じ方そのものも、慣れや、体調によりわりと変わってくるので、朝のお店と違うとは言い切れないんですが。
 ただ、茹で麺を使用しているソバの、プリモチっとしてやわめの食感は朝と一緒。
 そして具の、身欠ニシンの甘露煮ですが、甘じょっぱさが芯まで染みていて、食感は身欠きニシン的パカパカ感というか、十分に柔らかいけど繊維感があるというか。濃口醤油が目立つこちらのお店のツユでも悪くない相性に感じました。

 というわけで、朝に続いて美味しくいただきました。
 ごちそうまです。

令和3年2月訪問

富山県高岡市 うどん・そば 今庄 駅南店

 旅の3日め。この日は、主に富山県内をうろうろとする予定なのですが、金沢の宿を早朝に発ってまず向かったのが、漫画ドラえもんなどの作者、藤子・F・不二雄先生の故郷で、個人的には以前お城を見るために訪れた、高岡市。
 そこでひと仕事終えて朝食をいただいたのが、高岡駅の南口にほど近いこちらのお店。

 それでこの今庄さん。この前日訪れた、武生駅の「今庄そば」の記事で、北陸には私の知る限り「今庄」と付く駅そばが2つあると書いたうちの一つ。このお店はJRの高岡駅の外にありますが、以前は駅構内にお店があったようですし、更に現在営業しているもう一つのお店は、JRの高岡駅と隣接していて万葉線の高岡駅が入っている「クルン高岡」というビルで営業しているので、駅そばと言っても差し支えないかと。

 と、前置きが長くなましたが、そのお店は建物がまだ真新しい感じで、外壁のお店の看板というか名前が掲げられたところの上には、「大正四年創業」(大正4年=1915年)との文字が。こちらもかなりの老舗のようですね。
 朝のピークが過ぎたであろう8時過ぎという時間のせいか、わりと広めの店内に先客はまばら。
 注文は、券売機で買った食券を提出する方式で、券売機の上に掲げられているメニューは、一般的なそば・うどん店のものに加えて、「チャンポン」という文字が。これは後述するとして、他に瓶入りの牛乳類、更にはぜんざいやソフトクリーム等の甘味があるのが珍しいかと。しかも、私の後から入ってきた若いお姉さんが、うどんとぜんざい一緒に頼んでたところから、そのメニュー構成が受け入れられていることが伺えました。

【天玉チャンポン 500円】
天玉チャンポン 500円

 それで私が今回メインでいただいたのが、天玉チャンポン。
 それでここでのチャンポンは、麺を具材と共に白湯豚骨で煮込んだ料理や、野菜炒め的なものをご飯の上にかけたものではなく、ウドンとソバが半玉づつ入っているという品。値段もウドンやソバだけのものと変わらないようです。

 で、できたものを自席に持ち帰り早速いただいたところ、ツユは濃口醤油がわりと効いているというか、北陸地方も富山県まで来ると、濃口醤油が効いた食べ物が多い印象。出汁感もあって、その旨味濃いめ、更には塩気と甘味が良いバランスの味付けも濃いめで、個人的には大変好みの味。
 またウドンとソバは茹で麺ですが、ウドンはプリプリっと弾力のある食感で、ソバは太めでプリモチっとした口当たりだけど歯応えは控えめという感じ。
 そして具の天ぷらは、小さめのエビの回りに面積が大きい衣という関西っぽい形状ですが、いただけばちゃんと海老の風味がして、ツユと良く馴染むのが良かったです。

【おにぎり(昆布) 120円】
おにぎり(昆布) 120円

 こちらは、一緒にいただいた品。
 実は富山県って、北前船の寄港地だったこともあり、その頃から昆布を味わう文化が栄えていて、今でも富山市は昆布の世帯あたりの消費量が日本一なのだそうなのですが、この高岡でも「昆布のまち」としてPRしており、なかでも昆布おにぎりは、そのメインとも言える品のようです。
 で、このおにぎり。(たまたまかもしれませんが)注文すると温かいご飯を手早く握ってからとろろ昆布をまぶして登場。個人的に、焼海苔を巻いたおにぎりは大好物と言って差し支えないのですが、この昆布おにぎりも、ご飯とトロロ昆布のハーモニーが、これはこれで良いものですね。ちなみに中身はカリカリの小梅漬けでした。

 というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、こういうお店がある当地の人たちが、ちょっと羨ましいというか。私の生活圏にあったら、かなりの頻度で通うことは間違いありません。
 ごちそうさまでした。

令和3年2月訪問

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馬 たひお (@uma_tahio)
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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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