趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
四国の旅の4日目。四国滞在最終日で、高知県の西端近くから愛媛県、そして香川県と回っても玉津駅から今や貴重品の寝台特急、サンライズ瀬戸号に乗るという予定。
それで計画を立てる際、この日は妙に列車の乗り継ぎが良く、というか良すぎて駅の外に出て何か食べるのが難しいと判っていたので、朝買った弁当で、朝食、そして昼食と済ませてきました。
そんな状態で夕方4時近くに到着したのが、JR予讃線の伊予市という駅。
ここで約1時間の待ち時間があり、それがこの日唯一の、そして四国最後の外食チャンスだったため、その間に何かいただこうとスマートフォンを取り出して調べたところ、駅に隣接した「手づくり交流市場 町家」という商業施設があり、その中に何件か飲食店も。
今回四国に来てからは一杯もいただいていなかったラーメンにもそそられたものの、たこ焼きのお店でうどんも出しているというのに興味を惹かれ、こちらのお店にお伺いすることにしました。
施設の中に入るとお店はすぐわかり、フードコートというかスナックコーナー的佇まい。店頭にはお品書きのPOPがいろいろと張ってあります。
中でも主力のたこやきは、8個入り1パック390円、2パックで750円とリーズナブル。それと、大阪周辺でしか見かけた記憶がない「たこせん」(たこ焼きをえびせんで挟んだスナックというか駄菓子。)があるんですね。その他、たこやきのタコの代わりにイカやエビを使ったもの(それぞれ、いかやき、えびやき、と表記)や、甘味、スナック類も。そしてお目当てのうどん類も、お店の名前を冠したぽんぽこうどん(かけうどん)の他、「オススメ」のところには、和風カレーうどん、かき揚げうどん、えび天うどんが。また、鍋焼きうどんにはノーマルと玉子入りの2種類があったのですが、玉子は他の品に追加できるんですかね。
それで少し迷って注文は、たこせんのたこ焼き2個入り1つと、「かき揚げうどんに玉子は入れられますか?」と。私の頭では、かき揚げ天玉うどん的イメージで注文しましたが、その際、とても感じの良い女性の店員さん(店主さん?)から、「玉子は溶き卵にしますか?」と訊ねられたので、「お任せします」と応えました。その後、空いている席に座って待つこと暫し。店員さんが「思っていたのと違かったらごめんなさいね」と恐縮しつつ、うどんとたこせんに、有り難いことに紙コップに入った冷たいお茶(この日は結構暑かった)を添えて持ってきてくれました。
そのうどんは、卵とじうどんにかき揚げが載ったようなスタイル。実は私が以前よく通っていたお店の天玉うどんがこれと同じようなスタイルだったというか、溶き卵と聞いた瞬間からそれを頭に思い浮かべていました。で、どちらからいただくか迷いましたが、とりあえずはかき揚げうどんから口を付けることに。
まずは熱々のツユからいってみると、私のような東日本民からすると、ツユの色が薄いだけで関西風と言いたくなってしまうのですが、出汁感がそこそこ効き、薄口醤油メインの味付けは塩気と甘みがちょうど良いバランス、そして濃さ。そこに、卵とじ的溶き卵の味も加わって、これがなんともいい感じです。
またウドンは、表面ツルっとしていて、かつ柔らかい口当たりですが、デンプン的クニっとモチっとした歯応えも感じられます。
それと具はワカメの他、メインは当然かき揚げなのですが、わりとしっかり揚がったタイプで、香ばしさとコクをツユにプラスする感じ。タネはタマネギ、そしてニンジンと、関東のこの手のお店のよう(関西だとタネは小エビくらいで、あとは衣を固めたようなかき揚げが多いような。個人の感想です。)で、ツユとの馴染みは普通くらいだったかと。
またかき揚げに振りかけられた青海苔や、ツユに入った鰹節がアクセントになっているというか、「そうだ、ここってたこ焼き屋さんだったっけ!」と思い出させてくれました。
実は少しの間大阪に住んでいたこともあり、たこせん自体は知っていたのですが、食べるのは初めて。先述したとおり、2つに割ったえびせんの間にはたこ焼きが2つ。ちなみに、こちらのお店では、たこ焼きの個数は1個入り(120円)も選べます。
で、齧りつくとえびせんのパリっサクっとしたクリスプ感と、たこ焼きのムニっと柔らかい食感という対比がまず面白く、味的にはえびせんの海老味、たこ焼きの出汁感、ソースとマヨネーズに、鰹節と青海苔の風味が合わさって、これがなかなか。っていうか、たこ焼きは勿論のこと、えびせんにも、ソースやマヨネーズって相性良いですよね。(個人的には、このタイプのえびせんにソースやマヨネーズを塗って食べるの好きなんです。昔はよくビールやチューハイのつまみにしていました。)
というわけで、うどんもたこせんも美味しくいただいて、満足いたしました。個人的には、今回の旅での、四国の最後の食事がここで悔いなし!という感じです。
ごちそうさまでした。
令和6年5月訪問
四国の旅の3日目。この日は、前の記事などで書いたとおり、徳島県から高知県へと、足摺岬の方をぐるっと回る行程。で、その途中で、バス乗り換えのために立ち寄ったのが、高知県の東端、東洋町にある、「海の駅東洋町」というところ。ここで30分ほど待ち時間があり、せっかくなので、建物の中に。
ここの食堂には売られている地魚を調理して貰える定食があるそうなのですが、時間的に無理だし、しからば弁当や惣菜など、かなりそそられるものもあったのですが、生憎先ほど昼食を摂ってお腹が空いていないし、この先の道中しばらくはバス、そして路面電車となり車内での飲食が厳しかったので見送ろうとしたところ、スナックコーナーで発見したのが、当地名産(高知県はポンカンの生産量が全国第3位とのこと)のポンカンを使用したソフトクリーム。当地の柑橘類で、今(訪問当時)が旬のものといえば小夏(日向夏)しかありませんが、加工品なら季節問わず食べられますね。
受け取ったら海に面したテラス席に移動していただけば、これが、もう。
柑橘味のソフトクリームですが、ポンカンらしい優しい酸味が特徴的。子供の頃、酸っぱい柑橘類があまり好きではなかったのであまり食べなかったものの、酸味の丸いポンカンは好んで食べていたなぁ、なんて思い出したりして。
あとこういう時、コーンではなく(あれば)カップで頼むのが私のお約束なのですが、添えられたビスケットが、クリスプ感を補って有り難かったのと、ソフトクリームとの相性も良かったです。(ちなみにコーンでも付きます)
というわけで、海を見ながら美味しくいただいて満足。そういえば、こういうところでソフトクリームやアイスクリームをいただくことは「ライダーの義務」と言うらしいですが、今日はバイクじゃなくてバスでも、良い旅の思い出となりました。
ごちそうさまです。
令和6年5月訪問
四国の旅の3日目。この日は、徳島県から高知県へと、足摺岬の方をぐるっと回る行程というのは前の記事にも書きましたが、計画を立てる際、列車とバスの乗り換えの都合で、昼食は、「道の駅宍喰温泉」というところでいただくことに。
それで道の駅だからレストランもあるかなと、大して下調べもしないで来てしまったのですが、食事は併設のホテル1階にあるレストランで、とのこと。
何かめっちゃリゾートな外観に少々尻込みしたものの、お腹はかなり空いていたので、大きなリュックを背負ったまま1階ロビーへ。
レストランも1階だそうで、平日午後1時頃のホテルのレストランというのも個人的にはあまり馴染みがないところだったのですが、ピークタイムを過ぎ閑散としたなか、ホールの女性店員さんは、夕方からの予約席のセットや、カスターの点検・詰め替えなどをされている様子。思わず、「やっていますか?」などと間抜けなことを言ったら、少し怪訝な顔をされましたが、空いてるお席へどうぞ、とのこと。そんな具合だったので、少々気落ちしつつも、入店前、お店の外に置いてあったメニューを見てこれを食べようと思った品を注文。程なくして登場しました。
それがこの、酒盗丼定食。
丼の半分程度には、鰹のたたきが薬味と共に敷き詰められ、それ以外のスペースには、温泉玉子と、大葉に載った酒盗が。ごまポン酢のタレがついているのでそれを回しかけ、スダチを搾ったら、いざ。
で、結果から言うと、これが思いのほか旨かったというか。
まず、酒盗自体が、旨味と塩気の塊といった感。カツオの内臓の塩辛なので、多少なりともクセがあるものなのですが、ここのはクセというより個性といったレベル。そういえば、以前高知を訪れた時に買った酒盗も、クセがなく大変美味しかったなぁ、と思い出しました。
それとカツオが合わないわけがなく、更に温泉玉子やごまポン酢でマイルドに食べやすくされているだけあって、箸が進みまくりでした。
ほかにも、定食にしたので、とても良い塩梅のワカメの味噌汁(そういえば徳島県って、ワカメも有名だったよなぁ。)に、小鉢やサラダ、お新香まで付いていたのは嬉しかったなぁ、と。
というわけで、正直言うとネタ的チョイスだったんですけど、そんなの全く関係なく美味しくいただきました。お陰で気持ち的に食べ始めは微妙だったのが、食べ終わる頃にはすっかりご満悦に。
ごちそうさまでした。
令和6年5月訪問
四国の旅の3日目。この日は、徳島県から高知県へと、足摺岬の方をぐるっと回る行程だったのですが、列車本数の都合で、朝の徳島駅にて、1時間半近くの乗り換え待ちが発生。
で、この合間に朝食をいただこうと駅周辺のお店を調べていた時に見つけたのが、こちら。「セルフうどん やま」自体は、徳島県内を中心に、大阪府茨木市、そしてハワイにお店を展開しているそうで。
それで徳島駅を背に左手方向に行ったところにあるおこの店は、間口はそれほどですが、奥行きは広く感じます。午前8時過ぎという、平日の朝食にはやや遅い時間帯にもかかわらず、一人客がわりと多く、ボックス席で思い思いにうどんを啜っているという感じ。
早速注文口で、かけうどんの並(1.5玉)と店内自作という温泉玉子を注文。玉子はうどんに載せて貰いました。で、後は天ぷらの一つでもと思っていたのですが、そこでわかめの天ぷらというのを発見!大変珍しく感じたので皿に取ったものの、何分食べたことが無いものなので、安パイ的にもう1つ、鯛入りというちくわ天もお皿に取りました。
【かけ(並) 320円 + 店内自作温泉玉子 120円】
【わかめの天ぷら 140円 と 鯛入りちくわ天 140円】
会計を済ませ、空いていたボックス席に移動していざ。
まずはかけうどんを、ツユからいってみたところ、出汁感があって、醤油などの味加減も濃すぎず薄すぎず。いりこ的風味もしっかり感じられ、ここは徳島なれど、まっとうな讃岐うどんのツユという印象です。
それはウドンも同様で、茹でてから20分以内に提供を謳っていますが、太さは若干太めでしょうか。口当たりはややふわっとしつつも麺にコシと共に適度な柔らかさもある、まっとうな讃岐のウドンという印象。
そしてある意味今日の目玉であるわかめの天ぷらは、揚げ置きでも衣にサクッと感は残っていますが、それよりも、中のワカメがパリっパリ(の部分が多かった印象)。それにより磯の風味も凝縮された感じで、個人的にはワカメ好きなので問題ありませんが、海産物苦手な人は厳しいかもしれません。(もっとも、そういう人はハナっから食べないでしょうが。)あと、鯛入りちくわ天ですが、これが思った以上のヒットだったというか、ちくわ自体の味、そして食感がとてもしっかりしていました。ただ、並1杯に天ぷら2品はちょっと多かったというか、思い切って2玉の中にすれば良かったです。
というわけで、美味しくいただいて満足したのですが、それに加え、県庁所在地の駅前で朝の7時半からやっている旨いセルフうどん店があるって、徳島の方が羨ましいなぁ、と。
ごちそうさまでした。
令和6年5月訪問
四国の旅の2日目。この日は昼過ぎまで香川県内をうろうろすることになっていたので、その合間にできるだけうどん屋さんに寄りたいと思っていたのですが、なかでもここは絶対に寄っておかないと、と思ったのが、「めりけんや」というお店。うどん屋さんなのに、なんと、JR四国グループのひとつだったりするんです。
東京にもお店があるそうなのですが、これまでご縁がなかったのが痛恨事。(っていうか、そのお店がJR四国グループだと知ったのが最近だったので……。)ですが今回、ことでんの高松築港駅からJRの高松駅への乗り換えの際、30分ほど時間を作れたので、高松駅前店に寄ることが。
もつとも、JR四国グループと言っても、お店自体は一般的なセルフ店と変わるところはないという感じ。午後2時近い中途半端な時間帯にもかかわらず、店内はわりと盛況で、注文口では、先客の家族連れがワイワイしながら注文していました。
それで私が注文したのが、肉うどんの小(1玉)と温泉たまご。シンプルに「かけ」とか「ぶっかけ」とか「醤油」という通人っぽい選択肢もあったのですが、食べたいものを食べる!というわけで。
で、まずはツユからいってみると、これが、もう。出汁感はかなりしっかりしていますが、いりこがビンビンに効いているというよりも、何かもっと、こう、全体的に丸い印象。味付けもしっかりしていて、一口で「これは旨い」と思わせられます。更に今回はそこに、牛肉の脂や、追加した天かすのコクが加わって、味がグレードアップしていますね。
次にウドンを啜れば、これが、また。歯応えとコシ、そして適度な柔らかさも兼備しているのが、何とも良い感じ。自社製麺だそうですが、他所行き感はなく、適度なカジュアルさがあるというか。
それと具の牛肉は、味付けがそれほど濃くないのが好印象。柔らかく、量たっぷりが嬉しいです。そして途中から温泉玉子を崩せば、たまりませんね。
というわけで、一言で表すなら、ウドンもツユも「わかりやすい」美味しさが印象的で、とっても満足。店舗一覧を見ると、都内のわりと利用する駅に出店されているようなので、今後上京する時は、是非ともいただきたいと思いました。
また、この日立ち寄った、山田家本店、高柳食堂、そしてこちらの3軒のうどん。三者三様で、どれも甲乙付け難かったというか、どれも全く違った魅力が。この3軒のみを以て讃岐うどんを語るのは笑止千万でしょうが、やはり当地のうどん文化は底なしだなぁ、と、改めて実感した次第。しばらくは四国に行ける用事を作れそうにないけど、是非また当地を訪れ、いろいろと味わってみたいです。
ごちそうさまでした。
令和6年5月訪問
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