趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
京都での所用を終え、今宵の宿のある愛知の一宮に来たのですが、宿に行く前に夕食をいただくべく立ち寄ったのがこちらのお店。
愛知県と岐阜県の境目あたりというか、愛知県一宮市と岐阜県岐阜市を発祥とするご当地ラーメンに、『ベトコンラーメン』というものがあります。それで『ベトコン』といえば、個人的にはベトナム戦争の時の『南ベトナム解放戦線』を連想するのですが、名前の由来は、そのベトコンの勇敢さから名付けられたとか、はたまた、(後付けという話もありますが)食べると『ベストコンディション』になるから(ベトコン=ベストコンディションの略)とかあるようです。また、その始祖とされるお店も、一宮市と岐阜市それぞれにあり、一宮市のほうのお店が、今回お伺いしたこちらの『新京本店』。現在調理されている方は、このメニューが登場した当時と別の方になっているという話をどこかで聞いたのですが、今回はお店に敬意を表して訪問しました。
それでお店に到着したのは土曜日の午後6時50分頃だったのですが、店内は、既に満席で、5人ほど待ち客も。こちらも待ってる間にそれとなく見回すと、ほとんどが地元の方のようで、そのほとんどが、当然のごとくベトコンラーメンを注文していました。そんな中注文したのは、当然のことながらベトコンラーメンなんですが、他のお客さんが食べるのを見ていたらこちらも食べたくなってしまったトリカラも、ついでにお願いすることに。
トリカラ(小) 880円
注文後、待つこと暫し。やがて出てきたトリカラは、個人的な『鶏の唐揚げ』観を覆すジャンボサイズ。早速かぶりつこうとするも、揚げたて熱々でちょっと手こずるのですが、そのお味の方は、衣のカリカリ感はあるものの全体的にものすごくソフトな食感で、下味が程良く効き、そして、ものすごくジューシー。また、付属のレモンを搾っても、一緒に出てきた五香塩を付けても一味違って美味でした。
ベトコンラーメン 850円
そして、トリカラが来てからまた暫く経ち、ようやくご対面となったベトコンラーメン。唐辛子の効いた野菜炒めの載ったラーメンの中に、ニンニク片がゴロゴロと多数入っているのが、見た目からも判ります。それでまずスープからいただくと、その炒めた野菜の旨味と、唐辛子のパンチ、そして、ニンニクの味と香りが、醤油味のスープに溶け込んで美味。また、人によっては辛く感じるとは思う唐辛子の具合も、個人的には丁度良く感じました。また麺は、縮れの入った中くらいの太さのもの。そして具は、前述のとおり唐辛子の効いた野菜炒めと、大量のニンニク。ニンニクは、かろうじて形をとどめているくらいまで火を通され、口に入れるとムニュッと潰れる柔らかさです。
というわけで、トリカラと初めてのベトコンラーメンだったのですが、両方ともたいへん美味しくいただきました。特にベトコンは、とっても美味しいラーメンというか、ラーメンとして、かなり完成されたメニューという印象を受けました。ただ、ニンニクが駄目な人には当然ながら駄目というか、いただいた翌日に、同行者(ニンニク苦手)から「臭い臭い」と言われてしまいましたが…。でももう一度いただきたいというか、お店営業時間の関係で今回お伺いするのをあきらめた岐阜市の始祖のお店にも、是非いつか行ってみたくなりました。ごちそうまです。
平成21年10月訪問
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