趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
沖縄こどもの国を堪能して、予定では、あとはレンタカーを返すだけとなったのですが、行程にだいぶ余裕を見ていたこともあり、まだまだ返却予定時間まではたっぷりと。それで、今回の沖縄旅行の最後に向かったのは、午前中のうるま市同様に、これまで何度か沖縄に来ているのに一度もお伺いしたことがなかった南城市。こちらに点在するグスクを時間の許す限り回って見ようかと思ったのてすが、その手始めに向かったのは、沖縄で最も古いグスクとされる玉城城です。
玉城城は、沖縄県南城市にあるグスクで、別名はアマツヅグスク。琉球開闢の神であるアマミキヨが築いたという伝説があり(なので沖縄最古なんですかね。)、また、主郭内にある天つぎあまつぎ(雨つづ天つぎとも)御嶽(うたき)は、琉球の信仰においてもっとも神聖な琉球開闢七御嶽の一つにして、ニライカナイ信仰に基づく聖地巡礼「東御廻り(あがりうまーい)」の際に立ち寄る御嶽の一つにもなっています。
現在残るグスク跡は、主郭の他、二の郭、三の郭を備え、野面積の石積などからグスク期の初めの頃に築かれたものと考えられているのですが、沖縄戦での破壊、そして戦後は石積に使われた石が米軍基地の建設資材として持ち去られてしまったこともあり、主郭の周辺のみが原型をとどめている状態となっているそうで。また、1987年(昭和62年)に、国の史跡に指定されました。
【那覇空港道南風原北IC出口】
こちらの前に立ち寄った沖縄こどもの国(沖縄市)から玉城城(南城市)までですが、沖縄南ICから高速に乗って、今朝高速に乗った南風原北ICから今度は一般道に降り、その後国道331号なんかを通って、約1時間の道程でした。
【「国指定史跡 玉城城跡」の石碑】
【石碑脇の説明板】
それで、玉城城跡の駐車場(になっているところ)入口には冒頭の写真の石碑が建っているのですが、この石碑、よく見ると、史跡指定年月日と「国」の字のところが、上から何かを貼って修正してあるのが珍しいかと。ちなみに、石碑脇の説明板によると、こちらは前述のとおり1987年(昭和62年)に国の史跡に指定されたのですが、県の史跡に指定されたのは沖縄本土復帰前である昭和36年6月15日だったりします。
【林の中の小径】
【林の中の石積?】
駐車場からは、林の中の小径をちょっとだけ通ってメインの城跡へ。で、この辺りもグスク跡だったのか、林の中には石積の基部?が残されていました。
【主郭へと続く階段】
【階段の途中から撮ったグスクのある小山の様子】
小径を抜けると、主郭へと続く木製の階段が目に入ります。これを登れば主郭のある石灰岩で出来た小山の上部まで行けるのですが、近くで見ると、階段の存在がとても有り難くなるような小山の感じです。
【主郭入口付近から見た景色】
【斜面に残る石積基部?】
【郭跡?】
その階段を上りきったところから見下ろした景色は、ちょっとしたもの。また、このグスクのある小山の方を上から見ると、斜面には石積基部?があったり、郭跡と思われる平になっている部分があったりしました。
【主郭入口の門跡】
【内側から見た門跡】
そしてとうとう主郭へと入ってみたのですが、その入口にあるのが、こちらのグスク最大の特徴と言って良い、自然石をくり抜いた門跡。実際に見てみると、すごいです。
【外側から見た主郭のまわりの石積】
【内側から見た主郭のまわりの石積】
主郭を取り囲む石積は、元は野面積みっぽい感じ。ただし、一部には四角く整形したっぽい石もあったのですが、後に修復された部分ですかね?、
【主郭内部】
また、主郭内部はかなりコンパクトなのですが、その中には、現在も聖地として崇められている天つぎあまつぎ御嶽の他にも、何かの跡かは判らないような遺構もあって、物見遊山でウロウロと歩き回れる雰囲気ではありませんね。(ハブも怖いですしね。)
というわけで玉城城だったのですが、こちらの特徴である自然石をくり抜いた城門はすごかったですね。また、神秘的な雰囲気も感じることが出来たのですが、先述のとおり、こちらは沖縄でも有数の祈りの場でもありますので、ちょっと畏れ多い感じが。なので気軽に他人にお勧めしようとは思わないのですが、個人的にはとても気に入りました。
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