趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
勝連城を堪能した後、次に向かったのが、以前、何かの時にその存在を知って気になっていたこちら。
薮地洞穴遺跡は、沖縄県うるま市の薮地(やぶち)島というところにある遺跡。地元ではジャネー洞(がま)と呼ばれ、先祖発祥の地として崇められているそう。ちなみに薮地島は現在無人島(グーグル・アースで見ると森林の中に農地が点在している)なのですが、かつては住人が居たそうで。
それで薮地洞穴遺跡ですが、1959年(昭和34年)に嵩元政秀、外間清徳、平敷正一、宮城幸徳の4氏らによって発見。そして翌年、国分直一氏らによって調査が実施された結果、沖縄の歴史区分だと貝塚時代前期(本土だと縄文時代)となる約6,500年前の爪形文土器(当時は沖縄で最古のものだったそうです。)や貝の鏃(やじり)等を発見。発掘された土器は沖縄で初めて発見された形であったことから、国分らが地名をとって「ヤブチ式土器」と命名されました。
更に地元紙によると、今年(2014年)、洞窟内の3箇所を発掘調査した結果、爪形文土器の破片や石斧、貝鏃などの道具類の遺物が多数出土した他、動物の骨や貝殻も出土(それらが同じ場所から出てきた事例はまれだそうで。)し、更には炉の跡とみられる遺構も発掘されたそう。で、それらは出土層から約2500~6000年前のものとみられているそうで。
【薮地大橋を渡って薮地島へ】
勝連半島(与勝半島)から薮地島へは、薮地大橋という橋で渡り、(カーナビが役に立たなかったこともあって)そのまま道なりに進んでいくと、途中からクルマ一台がギリギリ通れるような狭い道となりました。で、実は既にこの時点でなんとなくヤバい感じがしたのですが、とりあえず行くだけ入ってみようと進むと、道が少しだけ広く(何度か切り返せば方向転換できるくらいに)なって行き止まりとなりました。
【薮地洞穴遺跡入口付近】
で、そこはもう遺跡のすぐ傍。それでクルマを降りると、何とも言えない雰囲気を感じたというか。でもせっかく来たのだからと近くまで行ってみたのですが、先程来感じている独特の雰囲気や、またこの辺りはハブが多いらしいということもあって、入口付近で写真を数枚撮らせていただくと、速やかに退散いたしました。
薮地洞穴遺跡だったのですが、(昨今のパワースポットブームの影響もあってか)観光案内のウェブサイト等で紹介されている場所ではあるものの、実際に行ってみると、今も生きている信仰の場そのものという感じがして、けっして軽い気持ちで行ってはいけない場所という印象を受けました。っていうか、沖縄ではグスク内の御嶽もそうなのですが、内地と比べると信仰の対象がごくごく身近なところにあって、地元の方が大切にされているものを、私を含む物見遊山の観光客が知らず知らずのうちに侵してしまっているのではないかなぁ、と。なので、こういう所にお伺いする時や、それっぽい場所に出くわした時は、せめて気持ちだけでも失礼の無いようにしたいと思いました。
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