趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
8月末の沖縄に到着した初日。途中で沖縄そばをいただきつつ首里城の次に向かったのは、首里城同様に日本100名城のひとつにもなっている中城城(なかぐすくじょう)。それにしても、中城城って個人的には「頭痛が痛い」みたいな言い方に聞こえるのですが。
中城城は、沖縄県中頭郡北中城村及び中城村にあるグスク。それで中城城といえば、切っても切れないのが護佐丸という人なのですが、それを含めてざっと以下に。
【沖縄道北中城IC】
首里城を後にし、那覇ICから沖縄自動車道に。で、10分程走ると、もう最寄りICである北中城へ到着。
【駐車場】
【駐車場から見た中城城】
その後、前述の沖縄そば屋さんで昼食の後、いざ、中城城へ。ちなみに時刻は正午の少し前ということで、この時点で、かなり厳しい暑さになっています。で、駐車場から見える山の上にはお目当ての中城城と、その奥には前述の廃墟(中城高原ホテル)が見えました。
【顔出し看板】
【案内図】
【料金所】
駐車場から坂をちょっと登って料金所へと向かえば、ご当地ゆるキャラ『護佐丸』の顔出し看板や案内図があるのですが、その案内図を見ると、このグスクが山の稜線に沿って築かれていたことが何となくわかるような。で、それらの向かいにある料金所で、日本100名城スタンプラリーのスタンプをいただき、入場料を払って、いざ。
【坂を登ると】
【要注意外来生物】
料金所からの坂道を登ると、目に飛び込んでくるのがこの光景。青い空と緑の芝生の間に城壁の石垣という、なかなかに素晴しい光景ですね。でも、城壁に近づこうと芝生を歩いていると、そこに見慣れない物体が。よく見ると、これ、要注意外来生物指定(沖縄県では駆除対象)でヤバイ寄生虫である広東住血線虫の宿主(もっとも、素手で触らない限り大丈夫ですが。)のアフリカマイマイでは。いやぁ、噂には聞いていましたが、実物は結構グロイですね。
【三の郭の城壁】
【三の郭の内部】
それでまずは聳え立つ三の郭の城壁を堪能。ちなみに三の郭はこのグスクで最後の方に増築されたので新城(みーぐすく)とも呼ばれるそうで、その城壁の石積はこのグスクで最も進んだ積み方である相方(あいかた)積み(亀甲乱積み)によってなされています。それにしても、石積が真っ直ぐではなく正面が凹んだようになっているのは、どのような意味があるのでしょうか。また、内部は城壁の立派さに較べると意外とコンパクトな印象でした。
【裏門】
【裏門付近の石積み】
三の郭の北側が中城城の裏門になっているのですが、門のところのアーチ状の石積みが見事ですね。で、ここから内部にお邪魔します。
【北の郭と大井戸(ウフガー)】
【大井戸(ウフガー)】
裏門から入ったところが、護佐丸の時代に増築されたという北の郭。で、ここには大井戸(ウフガー)と呼ばれる井戸が有り(っていうか、井戸を取り込むように増築したとも。)、現在でも水を湛えていました。
【二の郭】
【二の郭の城壁】
北の郭から西の郭をちょっとだけ通って急な階段を登ると二の郭へ。三の郭よりは広い印象です。で、ここには太平洋を一望できるビューポイントがあり、いかにもなカップルの彼女さんが「うわぁ、きれい!!」と言っているのを聞いて、何故かわからないけどこっちが妙に気恥ずかしくなってしまったりして。と、そんなことはさておき、美しいカーブを描くこちらの城壁は四角く整形した石を積み上げた、いわゆる布積みになっています。
【一の郭の城壁】
【入口の石積みのところにあった門の跡】
【一の郭】
【正殿跡】
二の郭から一段高くなって城壁で区切られているのが、中城城の主郭であった一の郭。正殿などがあっただけあってとても広いです。で、ここに置いてあったテント下のベンチで一休みしたのですが、日差しさえ遮れば何とも快適だったというか、とっても気持ち良い風が吹いていました。ちなみに、前述の中城村役場もここにあったらしいのですが、役場に用事のある人はここまで登ってくるの大変だったよなぁ、なんて思ったりして。
【南の郭】
一の郭から(二の郭とは正反対の方向に)一段下がったところにあるのが南の郭。発掘調査中で一部立入が制限されていました。で、この郭ですが、拝所が多くて写真を撮るのがちょっとはばかられるような感じで。
【南の郭の出口から一の郭の城壁を望む】
写真がアレなのですが、野面積みと布積みの石積が混在しているのがわかりますでしょうか。
【正門】
現在の順路だと裏口みたいな感じになっていますが、南の郭から西の郭に降りたところ付近にあるのが、中城城の正門。裏門のようにアーチ場の石積はありませんが、それは元々こちらが櫓門だった為だそうです。
【南の郭の城壁とカンジャーガマ(鍛冶屋跡)】
正門から南に進むと広場みたいなところに出るのですが、そこから南の郭方面を見ると、中城城が岩山の上に築かれている様子がわかります。で、写真の中央右あたりにある窪みがカンジャーガマ(鍛冶屋跡)と呼ばれるところで、一説によれば護佐丸が阿麻和利に備えるために武具を造っていたそうで。
【中城高原ホテル跡】
グスクの突き当たりというか更に奥にあるのが、その筋では有名な廃墟物件である中城高原ホテル。何ていうか、諸行無常という感じですなぁ…。
【護佐丸の墓入口の石碑】
そして最後は、ちょっと離れたところにある護佐丸のお墓にご挨拶。ちなみにここ、駐車場は無く、入口のある道路も幅員が狭いので、結構歩くことにはなりますが、クルマは中城城に置いたままの方が良いかもしれません。
というわけで、中城城だったのですが、どちらかというと宮殿というイメージの首里城と較べると、こちらは「The グスク」という感じがしました。それでどちらが良いというのは無いのですが、こちらはこちらで、何かこう、グっと来るものが。特に3種類の積み方で積まれた石積の見事さにはやられましたし、他にも大井戸(ウフガー)や南の郭の神秘的な雰囲気も印象深かったです。もっとも、個人的に一番思い出に残ったのは、一の郭のベンチで、その風に当たりながら休んでいたときに感じた、なんとも心地良い感覚なのですが、これは丁度お昼時で他に人が居なかったのも大きいですし、再現不可能なのが残念だなぁ、と。ともあれ、首里城以外のグスク初体験は、とても興味深く、良いものでした。
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